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万極とは何者なのか?
結論から言うと、万極(まんごく)は長平の戦いで生き埋めにされ、自力で這い上がった趙の将です。秦への怨念で虐殺を重ね、合従軍編の27巻で信に討たれて死亡しました。
「特攻の万極」と呼ばれ、長く伸びた白髪と黒い歯、つかえるような話し方で登場します。見た目の不気味さ以上に読者の記憶に残ったのは、万極が背負っていた過去でした。この記事では、万極の生い立ち、馬陽での行い、合従軍での信との一騎打ちと最期、そして実写で演じた山田裕貴さんまでを順に見ていきます。
この記事でわかること
- 万極の正体と、長平の生き埋めから生き延びた過去
- 馬陽の戦いで万極がしたこと
- 合従軍での信との一騎打ちと、死亡した巻
- 史実の長平の戦いと、万極は実在したのか
- 実写キャストと声優
- 信が万極に立てた誓いの意味(カイの読み)
万極は長平の生き埋めを生き延びた「特攻の万極」
万極の過去は、秦と趙がぶつかった長平の戦いにさかのぼります。秦の総大将は六大将軍の筆頭・白起でした。白起は降伏した趙兵四十万人を穴に埋め、生き埋めにします。万極は父の万顔、兄の万剛とともにその中にいました。
万極は土の中から自力で這い上がった、数少ない生き残りです。この体験から、万極は誰よりも深く秦を憎むようになりました。秦の兵だけでなく、秦の民まで手当たり次第に殺すことを「長平の弔い」として続けていきます。
| 項目 | 万極 |
|---|---|
| 立場 | 趙の将軍。異名は「特攻の万極」 |
| 過去 | 長平の戦いで父・兄とともに生き埋めにされ、自力で這い上がった |
| 馬陽 | 副将として馬央一帯の民を虐殺。夜襲で飛信隊を半壊させる |
| 合従軍 | 長平の遺族・遺児の軍を率いて麃公軍の背後を突く |
| 最期 | 27巻、信との一騎打ちで致命傷を負い死亡 |
| 声優・実写 | 声優は武藤正史さん/実写は山田裕貴さん |
馬陽の戦いで万極は何をしたのか
万極が初めて大きく描かれるのは馬陽の戦いです。趙軍の副将として秦の領内に入り、馬央周辺の集落を老若男女の区別なく蹂躙しました。
龐煖が飛信隊に夜襲をかけたとき、万極も同じ夜に襲いかかります。干央を負傷させ、飛信隊を半壊させました。信を背負って逃げた尾到が受けた矢も、万極軍のものです。尾到はその傷がもとで命を落とし、信に「大将軍になってほしい」と願いを託しました。
ただし、馬陽で万極は信と決着をつけていません。王騎が討たれたと知った録嗚未の軍が怒りのまま暴れ回り、万極軍はそこで大きな痛手を受けています。
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馬陽の万極は、ただ残酷な敵として置かれています。
読者はまだ、万極が土の中から這い出た人だと知りません。
先に憎ませてから、あとで理由を見せる。
信が最初に万極を知ったのも、尾到を奪った敵としてでした。だから合従軍での一騎打ちは、読者と信が同じ位置から始まるのだと思っています。
万極は何巻で死亡した?合従軍での信との一騎打ち
万極が死亡したのは、合従軍編の27巻です。単行本では288話にあたります。
合従軍で趙軍と向き合ったのは麃公の軍で、飛信隊もそこに加わっていました。趙軍を率いる慶舎が罠を張り、麃公軍の背後を万極軍が襲います。万極軍は、長平の戦いで死んだ兵の遺族や遺児ばかりで集められた軍でした。何度倒れても起き上がってくる兵たちの怨念に、飛信隊の攻めは鈍ります。
万極から長平の話を聞かされた信は、一度は揺れます。愛する人を奪われれば、誰でも復讐に取りつかれるのではないか。そこで信を支えたのは、政が語った「中華を一つにする」という言葉でした。国の境があるから内と外ができ、敵ができる。その境を無くすために、政は国を一つにまとめようとしている。迷いの消えた信は、怨念ごと万極を押し返しました。
一騎打ちに敗れて致命傷を負った万極に、信は誓います。自分は長平のようなことを絶対にしない、させない、と。その言葉を聞いた万極は、憑き物が落ちたような顔で息を引き取りました。
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万極を最後に救ったのは、剣ではなく約束だったと思っています。
万極がずっと求めていたのは、秦の人間を殺すことそのものではなく、長平を無かったことにできない世界への答えでした。
「二度と長平を起こさせない」と秦の側の人間が言った。
それを聞くために生きてきた人だから、あの顔で死ねたのだと読んでいます。
長平の戦いは史実?万極は実在した?
長平の戦いは史実で、紀元前262年から紀元前260年にかけて秦と趙が争い、最後は秦の白起が趙軍を破った戦いです。『史記』は、降伏した趙兵四十万人を白起が生き埋めにしたと伝えています。
一方で、万極という将は史書に名前がありません。長平の実際の出来事を背負わせて作られた、キングダムの創作の人物です。史実の重さをそのまま一人の人物に流し込んだから、万極の怨念にはあれほどの手触りがあるのだと思います。
万極の実写キャストと声優
実写で万極を演じているのは山田裕貴さんです。第3作『キングダム 運命の炎』(2023年)で初めて登場し、第5作『キングダム 魂の決戦』(2026年7月17日公開)で信との一騎打ちが描かれました。プロデューサーの松橋真三さんによると、信と万極の一騎打ちを大事に描く構想は、山田裕貴さんが第3作に出るころからあったといいます。一騎打ちの撮影には4日間をかけました。
アニメで万極の声を担当しているのは武藤正史さんです。つかえるような独特の話し方まで声で再現しています。
まとめ|万極は長平の怨念を背負い、信の誓いを聞いて死んだ
万極は長平の生き埋めを生き延びた趙の将で、合従軍編の27巻で信に討たれて死亡しました。
押さえておきたい事実を並べます。
- 長平の戦いで父・兄とともに生き埋めにされ、自力で這い上がった
- 馬陽では秦の民を虐殺し、夜襲で飛信隊を半壊させた
- 合従軍では長平の遺族・遺児の軍を率いた
- 27巻(288話)で信との一騎打ちに敗れ、信の誓いを聞いて死亡
- 史書に名前は無い創作の人物。実写は山田裕貴さん、声優は武藤正史さん
僕はこう読む
万極は、キングダムで「戦の負の側」を一人で背負わされた人物です。
信が大将軍を目指す物語は、ここで初めて「どんな大将軍になるか」という問いを抱えました。
万極との一騎打ちは、信が勝った戦いではなく、信が約束を背負った戦いだったと僕は読んでいます。
万極を「許されない虐殺者」と見るか、「長平が生んだ被害者」と見るかで、信の誓いの重さはずいぶん違って見えます。
——あなたは万極を、許されない虐殺者だと思いますか。それとも、長平が生んだ被害者だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
「万極は何巻で死ぬのか」「長平は本当にあったのか」を確かめに来る人が多いので、そこから短く答えます。
Q. 万極は何巻で死亡しますか?
A. 合従軍編の27巻です。信との一騎打ちで致命傷を負い、信の誓いを聞いたあとに息を引き取りました。
Q. 万極を倒したのは誰ですか?
A. 飛信隊の信です。麃公軍の背後を突いた万極軍を飛信隊が食い止め、一騎打ちで討ちました。
Q. 万極は実在した人物ですか?
A. 実在しません。ただし背負っている長平の戦いと四十万人の生き埋めは、『史記』に記された史実です。
Q. 実写で万極を演じたのは誰ですか?
A. 山田裕貴さんです。第3作『キングダム 運命の炎』から登場し、第5作『キングダム 魂の決戦』で信と一騎打ちを演じました。
Q. 万極の声優は誰ですか?
A. 武藤正史さんです。少年時代の万極は佐藤和太さんが演じています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月25日


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