玉鶯を殺したのは誰なのか
結論から言うと、陸孫です。ただし順番が大事で、先に刺したのは玉鶯のほうでした。11巻で、戦を止めに来た拓跋を玉鶯が小刀で殺しています。
そのあとに現場へ来たのが陸孫です。玉鶯さまは逆賊に遭いました、討たれました、と述べて玉鶯を殺しました。
この記事でわかること
- 玉鶯を殺したのが陸孫だということ
- 先に刺したのは玉鶯のほうだということ
- 刺されたのが11巻の拓跋だということ
- 現場に羅漢が来て陸孫をかばったこと
- 雀も侍女に変装して居合わせていたこと
- この順番の意味(カイの読み)
順番を間違えやすいところ
ここが最初に片づけたい点です。
| 段 | 誰が何をしたか |
|---|---|
| 1 | 11巻で拓跋が戸籍表を持って玉鶯を訪ね、戦を止めようとする |
| 2 | 玉鶯が小刀で拓跋を刺して殺害 |
| 3 | 現場に陸孫が現れ、玉鶯を殺害 |
| 4 | 羅漢が到着し、陸孫をかばう |
玉鶯が刺された側だと覚えている人が少なくありません。刺したのは玉鶯で、刺されたのは拓跋です。
僕はこう読む
この順番が入れ替わると、玉鶯という人物が別人になってしまいます。
刺された側として読むと、不運な支配者の話になります。刺した側として読むと、止めに来た相手を黙らせた人の話になります。
しかも拓跋が持ってきたのは戸籍表でした。戦を始める根拠を崩す紙です。
つまり玉鶯は、数字を突きつけられて刃を出しました。
玉袁の自慢の長子でなければならない、という執着が動機として語られます。
自分の立場を守るために、立場を疑う人を消したことになります。
そのあと自分も同じやり方で消されます。
やったことがそのまま返ってくる書き方だと読みました。
玉鶯はどういう立場の人か
まず人物を押さえます。
玉鶯は玉袁の長男で、西都の事実上の支配者です。玉葉妃の異母兄で、妹とは仲が良いと書かれています。
つまり後宮の上級妃の兄です。中央とつながる家の長子という立場が、この人物の重さになっています。
11巻で拓跋が持ってきたのは戸籍表
発端は紙でした。
11巻で、拓跋は戸籍表を持って玉鶯のもとを訪ね、戦を止めようとしました。
戸籍表は人の数を示す記録です。兵を出せるかどうかの話に直結するので、戦の根拠をそのまま崩します。
玉鶯が小刀で拓跋を刺した
ここが順番の1つ目です。
玉鶯は、玉袁の自慢の長子でなければならないという執着から、小刀で拓跋を刺して殺害しました。
動機が権力欲ではなく執着として書かれています。父の評価の中で長子であり続けることが、この人物の軸でした。
現場に来た陸孫が玉鶯を殺した
ここが答えです。
殺人現場に陸孫が現れ、玉鶯さまは逆賊に遭いました、討たれました、と述べて玉鶯を殺害しました。
言い方に注目してください。逆賊に討たれたという筋書きを、その場で作っています。
玉鶯は殺したことより、拓跋に言われたことに動揺していたと書かれています。刃を出したのに、言葉のほうに揺れていた人でした。
羅漢が陸孫をかばった
そのあとの処理も描かれます。
現場には羅漢が到着し、陸孫をかばいました。
羅漢は猫猫の父にあたる人物です。西都で起きた殺害が、中央の側の人間によって収められた形になります。
僕はこう読む
かばった、という一語が重いと思っています。
陸孫がやったことは、立場の上の人間を殺したことです。ふつうなら裁かれます。
ところが羅漢が現場に来て、かばいました。
つまりこの殺害は、個人の暴走として扱われませんでした。
雀も侍女に変装して同じ場に居合わせていたと書かれています。
殺す用意をしていた人が、少なくとも2人いたことになります。
玉鶯という男は死ぬ運命にあった、という言い方が出てくるのもそこです。
1人の手で起きたように見えて、用意されていた退場だと読みました。
雀も同じ場に居合わせていた
もう1人いました。
雀は侍女に変装して現場に居合わせており、玉鶯を殺す予定だった可能性が示されています。
玉鶯という男は死ぬ運命にあった、という趣旨の言い方も出てきます。陸孫が先に動いただけ、という読み方ができる書き方です。
農民を刺殺した場面もお膳立てでした
前段にも同じ形があります。
玉鶯が農民を刺殺した状況が、お膳立てされたように現れたと解説されています。
つまり刃を出させる場が、前から用意されていたことになります。本人の執着を使って、退場の段取りが組まれていたという読み方です。
まとめ|先に刺したのは玉鶯のほう
答えを整理します。
- 玉鶯を殺したのは陸孫
- 先に刺したのは玉鶯で、相手は拓跋
- 拓跋が持ってきたのは戸籍表
- 現場で羅漢が陸孫をかばった
- 雀も侍女に変装して居合わせていた
僕はこう読む
この一件でいちばん残るのは、向きだと思っています。
刺殺という言葉だけを見ると、玉鶯が刺された側に見えます。でも刃を出したのは玉鶯で、相手は戦を止めに来た人でした。
向きが分かると、同情の行き先が変わります。
それでもまだ開いているのは、陸孫の側です。
その場の判断だったのか、前から決まっていたのかは書かれていません。
雀が侍女の姿で同じ部屋にいたことだけが残されています。
答えを出さずに人を2人置いたのは、わざとだと読みました。
玉鶯の死で探すと、刺殺という言葉だけが出てきて向きが分かりません。そこで分かれるのが、この死を陸孫の独断として読むか、前から用意された退場として読むかです。
——あなたは、玉鶯の死を陸孫の独断だと思いますか。それとも前から用意されていた退場だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
玉鶯を殺したのは陸孫で、その直前に玉鶯が拓跋を刺しています。そこから整理します。
Q. 玉鶯を殺したのは誰ですか
A. 陸孫です。拓跋の殺害現場に現れ、逆賊に討たれたという形にしました。
Q. 玉鶯は刺された側ではないのですか
A. 違います。小刀で拓跋を刺したのは玉鶯のほうです。
Q. 拓跋は何をしに来たのですか
A. 戸籍表を持って訪ね、玉鶯の戦を止めようとしていました。
Q. 玉鶯が拓跋を刺した理由は何ですか
A. 玉袁の自慢の長子でなければならないという執着からだと語られています。
Q. そのあと誰が現場に来ましたか
A. 羅漢です。陸孫をかばいました。雀も侍女に変装して居合わせていました。
Q. 玉鶯は玉葉妃とどういう関係ですか
A. 異母兄です。玉袁の長男で、西都の事実上の支配者でした。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月13日

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