薬屋のひとりごとの西都編は何巻なのか?
結論から言うと、西都へ行く話は2回あります。1度目は5〜6巻の「壬氏の花嫁探し」、2度目が9巻の往路から12巻までの「西都編」です。
調べていて混乱するのは、解説する人によって「西都編」の指す範囲が違うからです。5〜6巻を西都編と呼ぶ記事もあれば、10〜12巻を西都編と呼ぶ記事もあります。
どちらも間違いではありません。西都へ行く話が、本当に2回あるからです。この記事では、その2つを分けて並べます。
この記事でわかること
- 西都編が2回あること、それぞれ何巻か
- 2度目の西都編で、巻ごとに何が起きるか
- 西都はどこにある、どんな土地か
- アニメ3期で描かれるのは、どちらの西都か
先に結論だけ
| 1度目 | 5〜6巻。壬氏の花嫁探し(嫁選び会合)で行きます |
| 2度目 | 9巻の往路から12巻まで。これが一般に「西都編」と呼ばれます |
| 西都はどこ | 戌西州の都。玉葉后の実家がある土地です |
| 2度目の柱 | 蝗害/玉鶯の死/後継者争い/猫猫の失踪 |
| アニメ3期 | 1度目のほうにあたる見込みです |
西都編は2回あります
まず、ここを分けないと話がかみ合いません。
猫猫たちは、西都へ2回行きます。1度目は短い滞在で、目的も違います。2度目が長期の滞在で、こちらが物語の大きな山になります。
| 回 | 巻 | 目的 |
|---|---|---|
| 1度目 | 5〜6巻 | 壬氏の花嫁探し。嫁選び会合のために行き、帰ります |
| 2度目 | 9〜12巻 | 長期の滞在。蝗害と、玉葉后の実家のお家騒動が中心です |
「西都編」という呼び名は、たいてい2度目のほうを指します。1度目は「花嫁探し」「嫁選び」と呼ばれることが多い場面です。
西都はどこにある土地なのか
西都は戌西州(じゅっせいしゅう)の都です。都から見て西にあたります。
ここは玉葉后の実家がある土地です。玉葉妃が男児を産んで皇后となったことで、この一族の重みが増しました。だからこそ、壬氏の花嫁探しがここで開かれ、のちのお家騒動も物語の中心になります。
2度目の西都編は、巻ごとにこう進みます
| 巻 | 何が起きるか |
|---|---|
| 9巻 | 西都行きの準備と往路。序章にあたる巻です。焼き印の問題や、外科の医術を学ぶ場面が入ります |
| 10巻 | 蝗害(バッタの大量発生)が西都を襲います。以前から匂わされていたものが表に出てきます |
| 11巻 | 大蝗害で食糧の強奪や暴動が起きます。★玉鶯が死亡。陸孫の出生と血筋も明かされます |
| 12巻 | 西都編の完結。玉鶯の死後の後継者争いと、★猫猫の失踪が描かれます |
11巻では、農村を回るなかで「風読みの民」の祭事の話も出てきます。蝗害という災いを、昔の人がどう扱っていたかにつながる筋です。
僕はこう読む
西都へ2回行かせた並べ方が、この作品のうまいところだと思っています。
1度目は恋の話でした。嫁選び、簪、キス。2度目は飢えと政の話です。バッタ、暴動、後継者争い。同じ土地に、まったく違う顔で戻ってくる。
そして1度目に顔を出しただけの人物が、2度目で物語を動かします。陸孫がそうです。行ったことのある場所だからこそ、変わりようが読者に刺さる。2回に分けた意味はここにあると思います。
西都編に出てくる人を、関係で並べる
西都編は登場人物が一気に増えます。誰がどの側かを押さえておくと、あらすじが追いやすくなります。
| 人物 | 立ち位置 |
|---|---|
| 玉葉后 | 西都を治める一族の娘。男児を産んで皇后になりました。この一族の重みが、西都編の前提です |
| 玉鶯 | 西都を治める側の人物。11巻で死亡し、その後継争いが12巻の柱になります |
| 陸孫 | 羅漢の部下。★1度目の西都で猫猫を踊りに誘った人物で、11巻で出生と血筋が明かされます |
| 雀 | 2度目の西都行きで動く人物。道中から猫猫のそばにいます |
| 壬氏 | 皇弟として西都へ。1度目は花嫁探し、2度目は蝗害と飢饉への対処に回ります |
陸孫が1度目にも2度目にも出てくるのが、この編を通して読むときの手がかりになります。
アニメ3期で描かれるのは、1度目のほうです
アニメ第2期は原作小説4巻の最後まででした。
第3期は2026年10月から、分割2クールで放送されます。後半は2027年4月です。2期が4巻までなので、3期は5巻から始まる計算になります。
つまり3期で描かれるのは1度目の西都、花嫁探しのほうです。蝗害や玉鶯の死といった2度目の西都編は、その先になります。
ただし公式は「原作の何巻から」を発表していません。ここまでは放送済みの範囲からの逆算で、断定はできません。
僕はこう読む
「西都編を早く見たい」と言う人と、「3期でやるのは西都編だ」と言う人が、別のものを指したまま話しているのをよく見ます。
原因は呼び名です。5〜6巻を西都編と呼ぶ記事と、10〜12巻を西都編と呼ぶ記事が、どちらも普通に出回っています。
どちらが正しいというより、西都へ2回行くという構造そのものが知られていないのだと思います。ここを押さえておくと、3期の話がずいぶん読みやすくなります。
まとめ|西都編をどう読むか
2度目の西都編は、9巻から読み始めても筋は追えます。蝗害も玉鶯の家のもめごとも、9巻から順に説明が入るからです。
変わるのは11巻の重さです。1度目の西都で猫猫を踊りに誘っただけだった陸孫が、ここで出生と血筋ごと物語の中心に入ってきます。5〜6巻を読んでいるかどうかで、この場面の受け取り方が変わります。
僕はこう読む
西都編は、読み終わりが宙づりになる編だと思っています。
12巻は後継者争いの決着ではなく、猫猫の失踪で切れます。事件が片づいた手ごたえのないまま、次の巻へ放り出される。
西都編だけを抜き出して読むつもりなら、13巻まで手元に置いておくことをすすめます。
いっぽう1度目の西都は、それだけで読み切れます。壬氏の花嫁探しで行って帰るまでが5〜6巻に収まっていて、蝗害の話にはまだつながりません。2度目を重く読みたいなら、先にそちらを通しておく手もあります。
——あなたは西都編を、蝗害の始まる2度目の本編から読みますか。それとも壬氏の花嫁探しがある1度目から順に追いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
西都編は、呼び名と媒体で巻数がずれます。ずれる場所を並べます。
Q. 西都編は何巻ですか。
A. 1度目が5〜6巻、2度目が9〜12巻です。嫁選びだけなら5巻、蝗害は10〜11巻に入っています。
Q. この記事の巻数は、小説と漫画のどちらですか。
A. 小説(ヒーロー文庫)の巻数です。漫画は3種類あり、進み方がそろいません。月刊ビッグガンガンのねこクラゲ版が17巻、月刊サンデーGX版(倉田三ノ路)が22巻(いずれも2026年時点)で、同じ場面でも巻がずれます。漫画で追っているなら、巻数ではなく場面で照らし合わせてください。
Q. 西都編のキスは何巻ですか。
A. 1度目の西都、小説5巻の終話です。アニメで描かれているのは1期12話の間接キスまでで、この場面はまだ映像になっていません。
西都へ行くのは2回。この記事は巻数だけで、中身はまだです。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月11日


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