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ババヌキはなぜ裏切ったのか?
結論から言うと、お玉のきびだんごを食べて家来になったためです。看守長だった男が、クイーンに「増援は要らない」と嘘の報告をするところまで変わりました。
心変わりではありません。能力によるものです。ただ、その前に何が起きたかを知ると、この結末の見え方が変わります。
この記事でわかること
- ババヌキが兎丼(うどん)で何をしていたか
- 腹の象と、象の鼻息の仕組み
- 人造悪魔の実スマイルの恐ろしいリスク
- クイーンとの関係
- 裏切りに至るまでの流れと、その後
兎丼(うどん)囚人採掘場の看守長です
ババヌキは百獣海賊団の真打ちで、兎丼(うどん)囚人採掘場の看守長です。年齢や誕生日、好物は不明とされています。
部下はドボン、ソリティア、ダイフゴー、アルパカマン、マジロマンの5名。このうちソリティア・ドボン・ダイフゴーはババヌキと同じ真打ちですが、肩書きが「副看守長」なので部下として働いています。
名前の由来は、トランプゲームの「ババ抜き」です。
初登場は第953話「QUEEN」。頭に長い二本の角、鬼のような鋭い目、口の下に鋭い牙、黒いロン毛と長い黒髭という、百獣海賊団らしい顔をしています。
口調が「パオパオパパパパ」なのは、腹の象のせいです
ババヌキの腹には象の顔がついています。口調が象っぽいのは、この能力の関係です。
ババヌキが食べたのは人造悪魔の実「象のスマイル」。パンクハザード編で登場したシーザー・クラウンが研究の末に開発したものです。
スマイルには、3つの欠点があります
- 全身を動物に変えられない。体の一部だけで、しかもどの部分になるかはランダム
- 能力を得られるのは10人に1人。得られなくても悪魔の実を食した状態にはなるので、他の実を食べると体内で喧嘩して破裂し爆死する
- 能力を得られなかった者は、笑顔以外の表情を失う。どんなに憤っても悲しくても爆笑することしかできず、死ぬまで苦しむ
「スマイル」という名前は、この3つ目のリスクから来ています。
ババヌキがこのリスクを知って食べた可能性は低いと思いますが、能力を得て真打ちの一人になれたのですから、強運の持ち主ではあります。
技は「象の鼻息」。ルフィを黒焦げにしました
ルフィが兎丼の採掘場から逃げ出そうとしたとき、ババヌキが看守長の意地を見せます。使ったのが象の鼻息(エレファント・ハックション)です。
仕組みは、腹についた象のくしゃみを利用して砲弾を撃つというもの。ただし欠点があり、象が鼻をむずがってくしゃみをしたそうな状態にしないと使えません。
それでも威力は凄まじく、もろに食らったルフィが黒焦げになるほどでした。
真打ちの中には、自分の体の一部となった動物と仲が悪いホールデムのような例もあります。ババヌキの象は気性がおとなしく協力的なので、仲は良いほうです。
僕はこう読む
ババヌキの性格が出るのは、副看守長たちを倒されたときの台詞だと思っています。
「明日もねェのに、強くなってどうすんだ!」
これは囚人たちに向けた言葉です。看守長として、明日のない者たちを管理してきた男の本音が出ています。同時に、部下を倒されて本気で怒っている場面でもある。
つまりババヌキは「部下は大事にするが、抜け出そうとする者は絶対に許さない」という管理者です。悪役として雑に描かれていない。だからこそ、後の裏切りが効いてきます。
クイーンを、まったく恐れていません
ババヌキの上司はクイーンです。百獣海賊団の大看板の一人で、総督カイドウを支える大幹部にあたります。
クイーンはカイドウに従う前、研究チーム「MADS」に所属しており、サンジの父ヴィンスモーク・ジャッジとも関係がありました。元科学者で、カラクリ武器やウイルス兵器を作るのが趣味。それゆえ「疫災のクイーン」と呼ばれます。
そのクイーンから「最近困ったランキング」を順に聞かせろと言われた場面が印象的です。
- ユースタス・キッドが逃げ出したこと
- 海楼石の手錠の鍵を盗まれたこと
- 麦わらのルフィが逃走中のこと
クイーンは驚いて「追えよ!アホンダラ!」と怒鳴ります。普通なら恐る恐る報告する内容を、ババヌキは平然と伝えています。クイーンを怖い上司だと思っていないのでしょう。
採掘場では、囚人を使って場を収めています
記憶を失ったビッグ・マムが、おしるこ目当てに採掘場に現れて大暴れしました。囚人たちは自由になり、ルフィがカイドウ軍を倒していきます。
そこでババヌキが取った手がこれです。
「囚人どもよ、お前たちの仲間、ルフィ太郎が暴れて困っている!お前らの力で抑え込め!」
力ずくではなく、囚人同士をぶつけて場を収めようとしました。看守長としての立ち回りが出ています。
裏切りは、ここから始まります
採掘場に13年間閉じ込められていた人物が、赤鞘の一人である河松だと知ったババヌキ。雷ぞう、お菊、河松、ヒョウ五郎、ルフィたちを始末しようと、象の鼻を使ってクイーンが発明した「エキサイトショット」玉を撃つ準備にかかります。
しかしルフィが見聞色の覇気で「やばい未来」を見ました。ババヌキの象の鼻を縛り、玉を撃てない状況を作ります。
鼻を縛られたことで誘爆し、ババヌキ自身が爆発に巻き込まれました。
そして家来になり、嘘の報告をします
採掘場を制圧され、エキサイトショットをもろに食らったババヌキ。その後の流れがこうです。
- チョッパーの治療を受けて回復する
- お玉のきびだんごを食べる
- 看守長からお玉の家来になる
- 囚人採掘場に増援が来ないよう、クイーンに虚偽報告を行う
これが上司への裏切り行為です。そしてババヌキは死亡していません。
その後、味方として動きます
お玉の家来になったあとのババヌキは、敵ではなく味方の側にいます。
クイーンへの虚偽報告は、増援を止めて採掘場側を守るための行動です。看守長という立場を、そのまま逆向きに使いました。持ち場も権限も変わっていないのに、向いている方向だけが反対になっています。
「ババヌキは味方なのか」と検索されるのは、この時点の状態を指しています。答えは味方です。ただし本人の意思ではなく、きびだんごの効果によるものだという条件が付きます。
アニメの声優は赤城進さんです
アニメでババヌキを演じているのは、赤城進(あかぎ すすむ)さん。東京都出身で、ケンユウオフィスに所属する男性声優です。
数多くの作品でサブキャラクターを担当してきたベテランで、「パオパオパパパパ」という独特の口調を成立させているのは、この人の芝居です。
僕はこう読む
ババヌキの裏切りが、戦って負けた結果ではなく「治療されてから、だんごを食べた」という順番なのが大事だと思っています。
倒したのはルフィです。でも助けたのはチョッパーでした。敵の看守長を、麦わらの一味は治しています。
そのうえでお玉のきびだんごです。能力による支配ではあるものの、この作品はワノ国編を通して「だんごで従える」ことを、力による支配の対義語として描いてきました。カイドウ側が人造悪魔の実で人を壊しながら支配したのに対し、お玉のだんごは相手を壊しません。
笑顔以外を失わせるスマイルを配った側の看守長が、だんご一つで側を変える。同じ「食べさせて従える」でも、残るものが正反対だという対比が、ここに置かれていると僕は読んでいます。
まとめ|ババヌキの裏切りをどう読むか
ババヌキが裏切ったのは、お玉のきびだんごを食べて家来になったからです。
整理して並べます。
- 百獣海賊団の真打ちで、兎丼(うどん)囚人採掘場の看守長
- 人造悪魔の実「象のスマイル」の能力者。腹の象のくしゃみで砲弾を撃つ
- エキサイトショットで倒れたあと、チョッパーの治療で回復した
- 裏切りの中身は、クイーンに増援不要と嘘の報告をしたこと
僕はこう読む
スマイルときびだんご、どちらも食べさせて従える手です。
ただし残るものが正反対だと思っています。
スマイルは笑うことしかできなくする。きびだんごは、助けたくなる相手を作ります。
ババヌキは、その両方を経験した数少ない人物です。百獣海賊団の側で実を食べ、お玉の側でだんごを食べた。この寝返りを能力に操られただけと読むか、従わせ方の違いが出た場面と読むかで、兎丼編の意味が変わってきます。
——あなたはババヌキの寝返りを、きびだんごに操られただけだと思いますか。それとも、スマイルときびだんごで従わせ方の違いが出た場面だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
きびだんごで家来になる仕組みは、悪魔の実の能力とは別物です。細かい点を拾っておきます。
Q. ババヌキはなぜ百獣海賊団を裏切ったのですか?
A. お玉のきびだんごを食べて家来になったためです。そのうえで、囚人採掘場に増援が来ないよう、クイーンへ虚偽の報告をしました。
Q. ババヌキは死亡したのですか?
A. 死亡していません。エキサイトショットをもろに食らって倒れましたが、チョッパーの治療を受けて回復しています。
Q. ババヌキの能力と技は何ですか?
A. 人造悪魔の実「象のスマイル」の能力者で、腹に象の顔がついています。技は象の鼻息(エレファント・ハックション)。腹の象のくしゃみを利用して砲弾を撃つもので、ルフィを黒焦げにする威力があります。
Q. ババヌキとクイーンはどういう関係ですか?
A. 上司と部下です。クイーンは百獣海賊団の大看板で「疫災のクイーン」と呼ばれます。ただしババヌキはクイーンを恐れておらず、キッドの逃走や鍵の盗難といった失態も平然と報告しています。
Q. ババヌキの名前の由来は何ですか?
A. トランプゲームの「ババ抜き」です。部下のソリティアやダイフゴーなども、同じくトランプやゲームにちなんだ名前になっています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月26日


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