『東京リベンジャーズ』の主人公・花垣武道（タケミチ）は作中において様々な人物から「ヒーロー」と呼ばれています。
しかしボコボコにされ傷だらけになった姿ばかりが印象に残り、正直「強い」というイメージがないんですよね。
それでも人々の心を掴むのは一体なぜなのか、本記事では抗争・喧嘩シーンを振り返りながらタケミチの強さについて見ていきたいと思います！
物語は2017年、ダメフリーターとして底辺の生活を送っていた26歳のタケミチが2005年（中学2年時代）にタイムリープするところからスタートします。
目次
【東京リベンジャーズ】溝中五人衆時代の花垣武道(タケミチ)の強さは？
🎉本日6/25は…
花垣武道の誕生日✨ヒナタのために、仲間のために、
まっすぐ走り続けるタケミチ👊#あの日の東リベ2#東京リベンジャーズ2 #北村匠海 pic.twitter.com/8I6nTgl31V— 映画『東リベ2』公式《12/8・12/22 BD＆DVD発売》 (@revengers_movie) June 24, 2023
人生を変えられた出会い（vsキヨマサ）
2005年7月、溝中五人衆（溝中2年のイケてる不良グループ）は渋谷三中2年に喧嘩を売りに行きますが、予想外にも3年かつ東京卍會所属のキヨマサたちが待ち受けており、彼らに半殺しにされてしまいます。
本来の世界線ではここから溝中五人衆はキヨマサたちにコキ使われるようになり、タケミチは中学卒業と同時にその環境から逃げ出すもダメ人生を歩んでいくことになりました。
この頃のタケミチは東京一の不良を目指していたのですが、キヨマサたちとの出会いを転機として逃げの人生を送るようになってしまったわけです。
リベンジした喧嘩賭博（vsキヨマサ）
しかし当時のヒナと再会したことで一転、タケミチは人生のリベンジを決意します。
「俺が変わらないと何も変えられない。もう逃げねえ」と覚悟し、キヨマサ主催の喧嘩賭博で自らキヨマサを相手に指名。
やはり全く歯が立たず殺される寸前までボコボコにされてしまいますが、それでもタケミチは立ち続けました。
ヒナを守るという覚悟により精神が強くなったのです。
8・3抗争（vsキヨマサ）
ところが精神が強くなりきれたわけではありませんでした。
2005年8月3日、キヨマサと再会したタケミチはまたしてもボコボコにされ、「マイキーたちと一緒にいて錯覚していただけで俺は強くなったわけじゃない」と認識して悔し涙を流します。
また、負傷したドラケンを抱えていた道中でキヨマサたちに遭遇した際にも「終わった…」と逃げ腰になっていました。
しかしタケミチを逃がそうとするドラケンを見て奮起し、“勝てっこない”と逃げ続けた人生からの決別を決意。
タケミチはいきなり左手を刺されてしまうも迷わずキヨマサに突撃し、ヒナの「タケミチ君はタケミチ君だよ」という励ましを思い出しながらキヨマサにしがみつき、噛みつき、そして首を締め落としたのでした。
無様で泥臭い戦い方ではありましたが、タケミチが「ダメな人生はキヨマサのせいではなく、一度負けたくらいで立ち向かわなかった自分の弱さのせいだ」と自分の弱さを受け入れた瞬間であり、トラウマを克服した戦いとなりました。
「二度目の人生は諦めねえ」と強く決意するきっかけにもなっており、ここで精神的に大きく変化したことが分かります。
【東京リベンジャーズ】東卍加入時の花垣武道(タケミチ)の強さ！
血のハロウィン（vs芭流覇羅）
2005年10月31日に東卍と芭流覇羅の大抗争「血のハロウィン」が勃発。
この時タケミチはマイキーの意向により弐番隊に加入し、東卍として正式に抗争に参加することになったのですが、“喧嘩の弱さ”という点はこれまでと変わっていません。
場地を救うというミッションしか頭になかったタケミチは、改めて“本物の不良との喧嘩”にビビってしまったのでした。
しかし千冬の「喧嘩にビビんない奴なんていない。大事なのはどう向き合うかだ」という言葉を受け奮起。
そしてそのタケミチの気合いが、弱り始めていた東卍全体を奮起させていきました。
【東京リベンジャーズ】東卍壱番隊隊長就任時の花垣武道(タケミチ)は強いのか？
聖夜決戦（vs柴大寿）
2005年12月25日に起きた「聖夜決戦」の相手は黒龍10代目総長・柴大寿でした。
この柴大寿は恵まれた体躯とパワーを持ち、“やるならトコトン”の暴力で家族や黒龍を支配しており、初対面のタケミチも理不尽に殴ってきたとにかく恐ろしい男。
もちろん聖夜決戦でも全く歯が立ちませんでしたが、しかしタケミチは大寿を殺そうとしている八戒に“立ち向かう”とはどういうことかを示すべく、どんなにボコボコにされても立ち向かい続けました。
タケミチのこの姿は八戒に自分の弱さを受け入れさせ、家族を守るために戦う強さを目覚めさせます。
同時に乾青宗に初代黒龍総長（佐野真一郎）の面影を感じさせ、聖夜決戦後に乾と九井一が東卍壱番隊の傘下に降ることになりました。
聖夜決戦の決着をつけたのはマイキーですが、タケミチの倒れない姿が八戒や乾に大きな影響を与えました。
【東京リベンジャーズ】花垣武道(タケミチ)黒龍11代目総長に就任！その強さとは！？
黒龍11代目総長に就任（vsムーチョ）
東卍を裏切った武藤泰宏（ムーチョ）がタケミチ・乾・九井を誘拐。
それは九井を天竺に引き入れるためだったので、タケミチは九井を守るためにムーチョに立ち向かいました。
拘束された状態でどう見ても勝ち目はないものの、「勝てる勝てないじゃねえ」と意気込み向かって行ったタケミチ。
結局ボコボコにされ、九井も取られてしまいましたが、仲間のために立ち向かう姿が乾の心を震わせ「花垣…11代目黒龍総長を継いでくれ！」と懇願されるに至ったのでした。
関東事変（vs鶴蝶）
2006年2月22日に起きた東卍と天竺の抗争「関東事変」はエマの死によりマイキーとドラケンが戦線離脱という状態でしたが、壱番隊やぺーやん・八戒らの支援のもとタケミチが総長代理となり決戦に挑むことになりました。
タケミチは東卍を動かすほど、この頃には多くの仲間たちの心を惹きつけていたんですよね。
そして決戦ではアングリー・千冬・乾といった東卍の主力メンバーを1人で瞬殺してしまった天竺四天王筆頭・鶴蝶と対戦。
圧倒的の実力差に全く歯が立たず、千冬が止めに入るほど一方的にボコボコにされましたが、タケミチは「俺がいる限り東卍は負けねえ」と総長代理として東卍を背負い、何度も立ち上がり続けたのでした。
関東事変（vs稀咲鉄太）
しびれを切らした稀咲がタケミチに銃を向けましたが、タケミチは怯みませんでした。
ここまで導いてきてくれた仲間たちの想いが勇気をくれるから。
足を撃たれても立ち上がりました。
負けられない理由がいくつもあるから。
タケミチは自分に出来ることは「死んでも諦めないこと」だと語り、ついに稀咲をぶっ飛ばし、マイキーとドラケンが来るまで東卍を守ったのでした。
そもそもマイキーとドラケンがエマの死を乗り越えて参戦してきたのも、「君（タケミチ）の必死な姿がみんなの心を動かした」とヒナは言いました。
【東京リベンジャーズ】二代目東京卍會結成！花垣武道(タケミチ)はマイキーより強いのか？
2008年にタイムリープしたタケミチは紆余曲折ありながらも二代目東京卍會を結成し、9月9日にマイキー率いる関東卍會と対戦。
最後はマイキーとタケミチだけのタイマンとなりました。
当然一方的な戦いとなり、タケミチはマイキーの蹴りを食らいまくってしまいますが、“これ以上は死んでしまう”というほど食らってもタケミチは立ち上がり続けました。
そうして何度も立ち向かい続けているうちにタケミチは、この時に身に着けていた未来視（ビジョン）の能力が進化。
一瞬先の未来を視ることが出来るようになり、蹴りも見切ってついにはマイキーを殴り倒してみせました。
最終的にタケミチは“黒い衝動”を解放したマイキーに刺されてしまうのですが、死の間際マイキーを抱きしめながら「黒い衝動ごと背負ってやる。君は一生俺の友だちだ」と伝え、マイキーの心を救ったのでした。
【東京リベンジャーズ】花垣武道(タケミチ)は強さより打たれ強さと根性！
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まとめてみるとタケミチの強さが見えてきました。
それは「喧嘩の強さ」ではなく「精神の強さ」であり、根性からなる打たれ強さです。
タイムリープ以前のタケミチは、キヨマサに負けたことをきっかけに自分を“弱い”と決めつけ、嫌なことから逃げ続けていました。
しかしヒナを、マイキーを、仲間たちを救うべくタイムリープするたびに、逃げずに立ち向かう覚悟を身に灯していきます。
タケミチの覚悟を形作っているのは、辛いことも含めてたくさんの未来を見てきたからこそ「自分だけが救える」という自負と責任感。
それが“どれだけやられても立ち上がり続ける”という驚異的な打たれ強さとなり、ボコボコになりながらも勝利を掴んでいったのです。
そして弱さを自覚しながらも「絶対に諦めない」「絶対に救う」と立ち上がり続けるタケミチの姿が、仲間たちの心を惹きつけていきました。
まとめ
タケミチの強さは攻撃力より防御力全振りと言えますが、その打たれ強さを形作っている熱い覚悟が周囲の者たちの心を救い、惹きつけています。
なのでタケミチの強さをまとめると、やはり関東事変でヒナが言っていたように「必死な姿」と言えるでしょう。
その姿は物語が進むごとにどんどん覚悟を宿し、比例してタケミチもどんどん強くなり、周囲からもどんどん認められていきます。
タケミチの強さは成長・進化の過程が本当にかっこいいので是非見届けてください！
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