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グラーヴェルとは何者なのか
結論から言うと、グラーヴェル・ザフィン・アスラはアスラ王国の第一王子です。第二王女アリエルの腹違いの兄で、次期国王の最有力候補でした。
ただし、その地位は自分で勝ち取ったものではありません。上級大臣ダリウスが用意した椅子に座っていただけでした。
この記事でわかること
- アリエルとの血のつながり
- パーティでの論戦と話術
- 暗殺が2回とも失敗した経緯
- 甲龍王ペルギウスの一言
- 息子グランネルが人質になった理由
- オルステッドが見ていた未来と、声優
アリエルの腹違いの兄です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 立場 | アスラ王国の第一王子。次期国王の最有力候補でした |
| 結末 | 王座はアリエルへ。殺されてはいない |
| 声優 | 水中雅章 |
| 出自 | アスラ国王の側室の子。アリエルとは腹違い |
| 後ろ盾 | 上級大臣ダリウス |
| 息子 | 次男グランネル。アリエルの人質になる |
グラーヴェルは、アスラ国王の側室から生まれた子どもです。
そのため、正室の子であるアリエルとは腹違いの兄妹になります。それでも第一王子である以上、継承の順番としては彼が先でした。
見た目は、ふわふわした金髪に口ひげを蓄えた中年男性です。
ルーデウスは、働き盛りの30代に見えると語っています。
さらに印象的なのは、その次の感想です。ルーデウスは、この人と一緒に働きたくなる、とまで言いました。
敵陣営の中心人物に向けた言葉としては、かなり異例です。
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ルーデウスの「一緒に働きたくなる」が、この人物の評価を決めていると思っています。
暗殺を承認した相手に向ける感想ではありません。
それでもそう感じさせるだけの空気を、本人が持っていました。
王として無能だから負けた、という書かれ方をしていないのです。
能力ではなく、隣にいた人間と、相手側にいた人間で決まりました。
敵役に魅力を残したまま退場させたのが、この作品らしいところです。
話術で相手を追い込む人です
グラーヴェルの性格が出るのが、パーティでの論戦です。
アリエルがダリウスの悪行を暴露した場に、彼が現れます。会場の様子を一瞬で把握し、アリエルの前へ進み出ました。
最初の一言は、父が病に伏せているときに騒ぎを起こしてどうするのか、でした。
貴族の名誉を守っただけだと返すアリエルに、彼は不機嫌な顔を見せます。
そのうえで筋道を組み替えました。ダリウスが中流貴族パープルホース家のトリスを奴隷にしたのは、たしかに罪だと認めます。
しかし上級貴族のダリウスと、中流貴族の家を並べたとき、どちらの言い分が通るかは分かるだろう、と。
正しさではなく、優劣で決着をつけにいく話し方です。
それでもアリエルが引かないと見るや、別の手を出します。
会場に国の重鎮がそろっているのだから、多数決で決めよう、という提案でした。これは貴族たちへの踏み絵です。
自分に味方すれば許す、アリエル側につけば敵として粛清する。
そう言わずに伝えながら、勝てる計算まで済ませていました。
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多数決の提案が、この人の限界をそのまま表していると思っています。
数で勝てる場でしか、勝負を成立させられないからです。
正しさの議論から、勢力の比べ合いへ土俵を移しました。
そこは、ダリウスが何年もかけて固めてきた地面です。
つまり彼が使っている武器は、最初から借り物でした。
後ろ盾が消えた瞬間に何も残らないのは、この時点で見えています。
王座を用意したのはダリウスでした
グラーヴェルが最有力候補になれた理由は、はっきりしています。
上級大臣ダリウスの協力です。ダリウスの頭脳と手腕が、第一王子を次期国王の一歩手前まで押し上げました。
争った相手は、第二王女アリエルと第二王子ハルファスです。
ダリウスは暗殺者を送り込み、あらゆる手段で二人の力を削っていきます。
結果として、王座はグラーヴェルのものになる寸前まで来ました。ただし、その過程にグラーヴェル本人の手柄はほとんどありません。
それでもダリウスが肩入れしたのは、彼に人を引きつける魅力と将来性があったからでしょう。
アリエルの暗殺は2回とも失敗しました
決定的だったのが、暗殺計画です。
発端はダリウスの夢でした。国王が病に倒れたころ、ダリウスは夢の中でヒトガミに会います。
告げられたのは、ルーデウスに殺されるという予言でした。
そしてアリエルも邪魔だ、彼女が国王になると都合が悪い、と付け加えられます。
ダリウスは助言に従い、刺客を集めました。水神流最強の剣士レイダ・リィア、北神流のオーベール・コルベット、ウィ・ター、ナックルガードです。
この計画をグラーヴェルにも伝えます。
彼は反対しませんでした。ダリウスの力で候補に立てられている以上、断れる立場ではなかったはずです。
1回目の襲撃は、赤竜の上顎付近でした。
オーベール、ウィ・ター、ナックルガードが仕掛けます。ところがルーデウス、ギレーヌ、エリスが守り抜き、刺客側は撤退しました。
2回目は、アスラ王国へ着いたあとの王都の夜道です。
ここでもルーデウスたちに阻まれ、ウィ・ターとナックルガードは命を落としました。
戦力では有利なはずでした。計算に入っていなかったのは、アリエルの側にいた実力者たちです。
トリスティーナの告発で潮目が変わりました
舞台は王城シルバーパレスのパーティへ移ります。
この日、グラーヴェルはまだ会場に現れていませんでした。主催のアリエルは彼を待たず、開幕の挨拶を始めます。
そして、ある人物を紹介すると宣言しました。
着飾った女性が姿を見せた瞬間、ダリウスが動揺します。
パープルホース家の次女、トリスティーナでした。売られてダリウスに買われ、アリエルに助けられるまでの経緯を、本人がその場で全部話します。
ダリウスは狂言だと一蹴しました。
そこでトリスティーナが出したのが、紫水晶の馬の彫り物が入った指輪です。
パープルホース家の出身を証明するときに使う品でした。さらに父フレイタスが、娘をダリウスに奪われたと認めます。
ダリウスの顔から余裕が消えました。
グラーヴェルの失脚は、本人が会場に着く前に始まっていたことになります。
ペルギウスの一言で敗北が決まりました
遅れて現れたグラーヴェルは、それでも強気でした。
有力な上級貴族がまだ自分についている、と見ていたからです。実際に貴族たちも、ダリウスが消えても勝敗は動かないと踏んでいました。
むしろ後釜の席が空くと、内心で喜んでいたほどです。
そこでアリエルは、もう一人紹介したいと言いました。
王城の真上に、空中城塞ケィオスブレイカーが出現します。降りてきたのは、七大列強の一人である甲龍王ペルギウス・ドーラと、十二の精霊たちでした。
ペルギウスはアリエルへ挨拶し、上座のテーブルに目をやります。
空席が3つある、と指摘しました。
そしてアリエルとグラーヴェルに、自分はどこへ座ればよいのかと尋ねます。グラーヴェルは無言になり、絞り出すような声で最上位の席を勧めました。
ペルギウスの返答が、そのまま決着でした。
席は譲られたが、次の王の席は奪えない。そう言って、アリエルにそこへ座るよう促し、自分はその隣に着きます。
会場の貴族は、これでアリエルが王だと理解しました。
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この場面で、グラーヴェルは一度も論破されていません。
負けたのは、最上位の席を自分から譲ってしまった一瞬です。
王になる人間が、目の前で上座を明け渡す姿を見られました。
貴族たちが見ていたのは主張の中身ではなく、その一動作です。
多数決で勝とうとした人が、多数の目の前で序列を認めてしまった。
自分の土俵で、自分の手で負けたことになります。
ダリウスの死で戦う意思を失いました
敗色が濃くなったところへ、天井からレイダ・リィアが降りてきます。
ダリウスを守るため、オーベールとともに斬りかかりました。しかしルーデウスとオルステッドたちの前に、レイダもオーベールも倒れます。
ダリウスはどさくさに紛れて逃げ出しました。
そしてギレーヌの手で討たれます。
後ろ盾が死んだと知ったグラーヴェルは、そこで完全に止まりました。疲れ果てたように椅子に座り、国王になる意思そのものを失っています。
こうしてアスラ王国の王位争いは終わり、アリエルが国王になりました。
息子グランネルは人質になりました
争いの後始末として、グラーヴェルの次男グランネルが動かされます。
当時7歳でした。アリエルの人質として、ラノア王国のラノア魔法大学へ送られます。
ラノア魔法大学は、かつてルーデウスやアリエルが学んだ場所です。
グランネルはそこへ特別生として入学し、学生生活を送ることになります。
狙いは分かりやすいものです。グラーヴェルに、二度と王座を狙わせないための保険でした。
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人質という言葉のわりに、送り先が学校なのが効いています。
しかも、アリエル自身とルーデウスが通った大学でした。
殺すのでも幽閉するのでもなく、同じ場所で学ばせています。
グラーヴェルを縛る道具であることは変わりません。
それでも息子の側から見れば、王都より安全な場所です。
勝った側が、負けた側の子どもに与えた形としては穏当でした。
オルステッドは二つの未来を見ていました
この王位争いには、もう一つの視点があります。
オルステッドが見た、アスラ王国の未来です。グラーヴェルが王になった場合、国は武力で統一される流れになります。
アリエルが王になれば、魔術を重んじる治め方になります。
そして結末が分かれます。
グラーヴェルが即位した未来では、アスラ王国そのものが終わります。アリエルの未来でだけ、国は存続していました。
つまりルーデウスたちがアリエルを守ったのは、恩義や情だけの話ではありません。
国が残るかどうかが、この一晩に懸かっていました。
声優は水中雅章です
アニメでグラーヴェルを演じているのは水中雅章です。
登場は1期14話からになります。威圧する場面と、ペルギウスの前で声を絞り出す場面の落差が見どころです。
まとめ
グラーヴェル・ザフィン・アスラは、アスラ王国の第一王子です。側室の子で、第二王女アリエルとは腹違いの兄妹にあたります。
次期国王の最有力候補でしたが、その地位を作ったのは上級大臣ダリウスでした。
アリエルの暗殺は2回とも失敗します。ルーデウス、ギレーヌ、エリスが守り抜き、刺客側はウィ・ターとナックルガードを失いました。
王城のパーティではトリスティーナの告発でダリウスが追い込まれます。
とどめは甲龍王ペルギウスの登場でした。最上位の席を自ら譲った時点で、貴族たちはアリエルが王だと理解します。
ダリウスがギレーヌに討たれると、グラーヴェルは戦う意思を失いました。
次男グランネルは人質としてラノア魔法大学へ送られ、声優は水中雅章です。
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グラーヴェルが生き残ったことに、この争いの性格が出ています。
彼は処刑されず、王位を諦めただけで終わりました。
倒すべき悪ではなく、負けた候補として扱われています。
ルーデウスが魅力を感じたと言い、息子は大学へ送られました。
敵役を最後まで人として置いたまま、政権が入れ替わっています。
オルステッドが見た未来の差は、この扱いの差でもあるはずです。
だからグラーヴェルの評価は、二つに割れます。暗殺を承認した野心家と取るか、後ろ盾に乗せられた人物と取るかです。
——あなたは、グラーヴェルをどちらで見ますか。王座のために手を汚した側だと思いますか。それとも、ダリウスに用意された椅子に座らされていた側だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
グラーヴェルについて、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. グラーヴェルとアリエルの関係は何ですか。
A. 腹違いの兄妹です。グラーヴェルは側室の子で、アスラ王国の第一王子にあたります。
Q. グラーヴェルは死亡しましたか。
A. していません。王位争いに敗れて力を失っただけで、命は奪われていません。
Q. なぜグラーヴェルは負けたのですか。
A. ダリウスの悪行が暴かれ、甲龍王ペルギウスが現れたためです。最上位の席を自ら譲った時点で決まりました。
Q. アリエルの暗殺はどうなりましたか。
A. 2回とも失敗しています。赤竜の上顎付近と王都の夜道で襲撃し、どちらもルーデウスたちに阻まれました。
Q. グランネルはなぜ人質になったのですか。
A. グラーヴェルに再び王座を狙わせないためです。7歳でラノア魔法大学へ送られ、特別生として学んでいます。
Q. グラーヴェルの声優は誰ですか。
A. 水中雅章です。アニメ1期14話から登場しています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月19日


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