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- アスラ王国の上級大臣で、政争の黒幕
- 最期はギレーヌに斬られる
- 少年のころはレイダ・リィアを救っていた
結論から言うと、ダリウス・シルバ・ガニウスはアスラ王国の上級大臣です。第一王子グラーヴェルを次の国王にするために暗躍し、最期はギレーヌに斬られます。
この記事では、ダリウスが何をした人なのかを順に並べます。少年のころにレイダ・リィアを救っていたところまで見ていきます。
ダリウスは何をした人なのか
太った体と醜悪な容姿で、風貌から悪人だと分かる人物です。やってきたことを並べると次のようになります。
| 何をしたか | 中身 |
|---|---|
| 上級大臣まで上がる | 下級大臣の秘書から始め、私兵や野盗を使って大臣候補を蹴落とした |
| トリスティーナを誘拐 | パープルホース家の次女を8歳で誘拐し、監禁した |
| サウロスを処刑 | エリスの祖父サウロス・ボレアス・グレイラットの首を、その場で刎ねた |
| エリスの誘拐を企てる | 執事トーマスに金を渡して手引きさせた。ルーデウスとギレーヌに阻止される |
| アリエルとルーデウスの暗殺 | レイダ・リィアと北神三剣士を雇ったが失敗 |
すべて、第一王子グラーヴェル・ザフィン・アスラを次期国王にするための動きにつながっています。
転落のきっかけは妻の不倫
ダリウスは最初から女性を物として見ていたわけではありません。下級大臣だったころ、妻が他の貴族と不倫していたことを知ります。
妻を追及して不貞を認めさせ、離婚しました。そこから変わっていきます。女性を物としか見なくなり、盗賊や私兵を使って幼い女の子を誘拐し、監禁するようになりました。
トリスティーナが8歳で連れて行かれたのも、この時期です。
僕はこう読む
出世に力を入れて妻を構わなかった結果の不倫だとしたら、順番はダリウスの側から始まっていることになります。
それでも作中は、そこを説明しません。
理由を書かないまま「変わった」とだけ示すので、同情の余地を残さない作りになっていると思っています。
なぜサウロスを即処刑したのか
頼んだのはサウロスの息子ジェイムズでした。
フィットア領転移事件のあと、サウロスは復興を計画し、ボレアス家の全財産を使おうとしていました。ジェイムズはそれを恐れ、自分が当主になりたいとダリウスに頭を下げます。転移事件の責任はすべて父にあると押し付けました。
ダリウスはこれを承諾します。サウロスを呼び出し、転移事件の責任者だと叱責し、その場で首を刎ねました。
ただし処刑のあと、ダリウスはフィットア領の復興資金を出しています。
僕はこう読む
復興資金を出したのは善意ではなく、グラーヴェルを国王にする案を通すためだと読んでいます。
サウロスを消して、その領地の復興は自分の名前で行う。順番としてはそちらが自然です。
サウロスに個人的な恨みがあったとは描かれていません。邪魔だっただけです。
ヒトガミの助言が、自分の首を絞める
アスラ王国の国王が病に伏せたころ、ダリウスは夢のなかでヒトガミに会います。自分はルーデウスに殺されるので助けてほしい、という訴えでした。
ルーデウスを倒さなければ第二王女アリエルが次期国王になり、グラーヴェルの座が危うくなる。そう言われたダリウスは、アリエルとルーデウスの暗殺を決めます。
雇ったのは水神の称号を持つレイダ・リィアと、北神三剣士の孔雀剣オーベール・コルベット、ウィ・ター、ナックルガードです。待ち伏せは、ルーデウスの魔術とエリス・ギレーヌの剣で退けられました。
さらにダリウスは、助言に従ってアスラ王国の転移魔法陣をすべて破壊します。この行動で、ヒトガミの使徒だと特定されました。
失墜した日は、パーティの席で決まる
シルバーパレスで貴族を集めたパーティが開かれました。挨拶に立ったアリエルが、紹介したい人物がいると告げます。
入ってきたのはトリスティーナでした。実家に裏切られてダリウスに監禁された者として扱われたこと、転移事件を機に殺されそうになったことを、その場で話していきます。証拠も並べられ、ダリウスの味方は一気に消えました。
助け舟に入ったグラーヴェルの前に、もう1人が現れます。空中城塞ケィオスブレイカーから、七大列強の甲龍王ペルギウスと十二精霊が姿を見せました。
ペルギウスは自分の席はどこかと問い、グラーヴェルは震える声で最上位の席を勧めます。ペルギウスはその席をアリエルに譲りました。これでアリエルの次期国王が決まり、ダリウスの権力は終わります。
僕はこう読む
ダリウスを終わらせたのは、剣でも魔術でもなく席の譲り方1つでした。
ペルギウスは誰も責めていません。座る場所を変えただけです。
人を使って人を落としてきた男が、言葉も使われないまま落とされる。そういう終わり方になっています。
最期はギレーヌの手で
ダリウスは逃亡します。天井から現れたレイダ・リィアが助けに来て、水神流奥義・剥奪剣界を発動しました。生き残っていたオーベールも加わります。
そこへ龍神オルステッドが出現し、レイダは瞬殺されました。オーベールがダリウスの腕を握って逃げますが、ルーデウス・エリス・ギレーヌが追いかけます。
追い詰められたダリウスは、ボレアス家に便宜を図ったと言い出します。ルーデウスがサウロスを処刑した理由を問うと、後先考えずに全財産を使おうとしていたから当然だと答えました。
それを聞いたギレーヌが、サウロスの仇だと激怒します。オーベールがエリスとギレーヌの技で絶命したあと、うずくまるダリウスにギレーヌが静かに近づき、無言で剣を振るいました。
なお、サウロスの処刑に関わった者のうち、死んだのはダリウスだけです。ジェイムズは生き残っています。
少年のダリウスは、レイダ・リィアを救っていた
ダリウスは少年のころ、体が貧弱で魔力もほとんどなく、馬にも乗れずに馬鹿にされていました。
そのころ出会ったのが、天才と持て囃されていたレイダ・リィアです。力をつけて有頂天になったレイダは、道場の同い年の貴族の少年たちを叩きのめし、恨みを買いました。
捕まって両腕を切り落とされそうになったレイダの前に、ダリウスが現れます。自分より下位の貴族たちからレイダを庇い、それだけで帰っていきました。野心とは無縁のころです。
レイダはダリウスを性根の真っ直ぐな子供だと思い、惚れました。修業に励んで水王の称号を取り、剣術指南役にもなり、礼を言いに行きます。
そのときのダリウスは太り、容貌も性格も変わり、レイダのことを覚えていませんでした。
僕はこう読む
最期の場面に立っていた2人の女が、きれいに裏返っていると思っています。
助けに来たレイダは、少年のダリウスに救われた側。斬ったギレーヌは、ダリウスが処刑したサウロスの側。
覚えていない相手が最後まで味方で、覚えている相手に斬られました。忘れたことがそのまま罰になっています。
まとめ
ダリウス・シルバ・ガニウスはアスラ王国の上級大臣で、アスラ王国編の後半を動かした政争の黒幕です。
妻の不倫から変わり、トリスティーナを監禁し、サウロスを処刑し、エリスを狙い、アリエルとルーデウスの暗殺を企てました。最期はギレーヌに斬られています。
- アスラ王国の上級大臣で政争の黒幕
- 転落のきっかけは妻の不倫
- 助けに来たレイダを、本人は覚えていなかった
僕はこう読む
ダリウスは誰かに言われて動いた回数が多すぎると思っています。
ジェイムズに頼まれてサウロスを処刑し、ヒトガミに言われて暗殺を企て、魔法陣まで壊しました。
自分で決めたのは、少年のときレイダを庇ったあの一度だけに見えます。
人に言われて動き続けたダリウスが、自分で決めた一度だけは人助けだったことになります。
——あなたは、妻の不倫が無ければダリウスは違う大臣になっていたと思いますか。それとも、出世のためなら同じことをしたと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
ダリウスについてよく聞かれることを並べます。
Q. ダリウスは何者ですか
A. アスラ王国の上級大臣、ダリウス・シルバ・ガニウスです。第一王子グラーヴェルを次の国王にするために暗躍しました。
Q. ダリウスの最期はどうなりますか
A. ギレーヌに斬られます。サウロスの仇として、無言で剣を振るわれました。
Q. なぜサウロスを処刑したのですか
A. サウロスの息子ジェイムズに頼まれたからです。ボレアス家の全財産が復興に使われるのを恐れたジェイムズが、当主の座を求めて願い出ました。
Q. ダリウスとレイダ・リィアの関係は何ですか
A. 少年のダリウスが、貴族の少年たちに襲われたレイダを庇いました。レイダはそれで惚れましたが、再会したときダリウスは覚えていませんでした。
Q. サウロスの処刑に関わった者は他にどうなりましたか
A. 死んだのはダリウスだけです。処刑を願い出たジェイムズは生き残っています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月22日


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