横浜・天竺との一大抗争「関東事変」が起こった天竺編。
その抗争のキーマンはマイキーの兄・佐野真一郎でした。
関東事変はマイキーも知らなかった佐野真一郎と黒川イザナの繋がりが発端となっており、佐野真一郎を中心としたマイキーとイザナの複雑な関係性が明らかになりました。
それでは天竺編で明かされた佐野真一郎を巡る関係性や、関東事変のきっかけと結末を分かりやすくまとめていきます!
目次
【東京リベンジャーズ】天竺編のあらすじ
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東京リベンジャーズ/©和久井健
聖夜決戦を経て稀咲鉄太を東卍から追い出したタケミチ。
しかしなぜか状況は悪化しており、現代の東卍は稀咲に加え、これまで出会わなかった黒川イザナという人物が実権を握っていました。
そして戻った過去では、これまでの過去にいなかった「天竺」という横浜のチームが東卍を潰すために襲来。
その「天竺」の総長こそ黒川イザナであり、そこには参謀として稀咲もいました。
タケミチはマイキー闇落ちの原因=今回の敵がイザナであると確信。
調べるとイザナはマイキーの異母兄弟であり、マイキーへの異常な恨みが天竺襲来の理由であることが発覚して、タケミチは天竺を潰すことを決意します。
しかし天竺との決戦を迎える前に東卍は陸番隊隊長ムーチョの裏切りや三ツ谷・スマイリーの入院、エマ死亡によるマイキーとドラケンの戦意喪失などで総長&副総長&タケミチ以外の隊長が不在という状況に陥ってしまいます。
それでも東卍はタケミチを総長代理、副総長を松野千冬として天竺との決戦に挑むのでした。
【東京リベンジャーズ】天竺編は何巻?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
天竺編はコミックス14巻~21巻の収録エピソード。
といっても13巻では聖夜決戦編の結末からいかにして天竺編が起こることになったのかという部分もとても大切が描かれているので、是非13巻から読むことをオススメします。
【東京リベンジャーズ】佐野真一郎と黒龍の関係性とは?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
佐野真一郎は黒龍の初代総長。
当時西関東を仕切っていた「螺愚那六」の総長・荒師慶三(ベンケイ)と東日本を仕切っていた「煌道連合」の総長・今牛若狭(ワカ)を真一郎がまとめあげ、幼馴染の明司武臣を加えた4人で1995年2月22日に黒龍を創りました。
真一郎はそれほど強くないものの、自分にとって曲げられないもののためならどんなに強い相手とも喧嘩するかっこいい男で、黒龍だけでなく東京中の不良から慕われていた伝説の総長でした。
黒龍は真一郎にとって「俺の全てだった」というほど大切な存在であり、いずれはマイキーに継がせるつもりでいました。
しかし真一郎が創った黒龍は、イザナに壊され、マイキーに潰されることになりました。
【東京リベンジャーズ】佐野真一郎とマイキーの関係性とは?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
佐野真一郎とマイキーこと佐野万次郎は、佐野真と佐野桜子を両親にもつ実の兄弟。
両親が幼い頃に亡くなったマイキーにとって、10歳年上の真一郎は兄であり親代わりでもありました。
マイキーは何をするにも真一郎の後ろをついていき、真一郎は笑顔で、時には叱りながら色んなことをマイキーに教えていきました。
真一郎亡き後も「兄貴ならどうするんだろう」と考えるなど、マイキーの心の指針となり続けています。
黒龍はいずれマイキーが継ぐはずでしたが、マイキーは九代目黒龍が羽宮一虎に絡んできたことをきっかけに東卍を創り、黒龍を潰すことになりました。
【東京リベンジャーズ】佐野真一郎とイザナの関係性とは?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
佐野真一郎と黒川イザナは、孤児院にいたイザナの元に真一郎が「兄」として訪れたことで出会いました。
母・黒川カレン&妹エマと離れ孤独感を抱いていたイザナにとって、真一郎は唯一の家族との繋がりであり家族愛を与えてくれる存在であり、絶対的な心の支えとなります。
イザナも全てを真一郎に教わっていき、真一郎の大切なものを守りたいと考え、八代目総長として黒龍も継ぎました。
しかし“もう1人の弟”マイキーの存在が認められず、憎しみから黒龍を極悪チームに変えてしまい、九代目に東卍を潰しに行かせたのもイザナでした。
しかもイザナの親は黒川父とフィリピン人女性との間の子であり、真一郎とは異母兄弟ですらありませんでした。
それを知っていた真一郎は「血の繋がりがなくても変わらない」としてイザナを弟として大切にし、いずれはマイキーとイザナと共にバイク屋をやりたいとすら思っていましたが、イザナは真実を受け入れることが出来ず余計に孤独を感じてしまいました。
【東京リベンジャーズ】佐野真一郎とエマの関係性とは?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
佐野真一郎と佐野エマは佐野真を父に持つ異母兄妹。
真一郎の母は佐野桜子、エマの母は黒川カレンで、エマが3歳の頃に佐野家に引き取られてきました。
母に捨てられたことや外国人のような名前であることで疎外感を抱いていたエマを、真一郎は「笑わせてやりたい」と考え冗談を言うなどしていつも気にかけていました。
そんな真一郎をエマは「真兄」と慕うようになり、マイキーと一緒に色々なことを真一郎に教わっていきました。
【東京リベンジャーズ】佐野真一郎と乾青宗の関係性とは?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
佐野真一郎は乾青宗にとって憧れ。
乾青宗はいつも真一郎の経営するバイクショップに出入りしており、真一郎がバイクをいじる姿や初代黒龍の先輩たちが真一郎を囲み笑いあっている姿を見ていました。
乾青宗が黒龍に入ったのも真一郎への憧れであり、東卍に潰された黒龍を復活させたのも初代黒龍を再興させたいと思ったからでした。
S・S MOTERSがあった場所は、真一郎の死後は乾青宗が九井一とのアジトにしていました。
そして佐野真一郎の面影と重なるタケミチを十一代目総長とし黒龍を守り続けています。
【東京リベンジャーズ】佐野真一郎の墓参り
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東京リベンジャーズ/©和久井健
マイキー、イザナ、エマ、乾青宗の人生は、佐野真一郎という存在が支え導いてきたわけです。
天竺編ではこの4人とタケミチが一堂に会するシーンがありました。
それは2006年2月22日、黒龍の創設記念日であり、佐野真一郎の墓前でした。
乾青宗の気持ちに応え黒龍十一代目総長になったタケミチが、初代総長である真一郎の墓に挨拶していたところへイザナが登場。
さらにちょうどマイキー&エマもやってきたのです。
そこでイザナはマイキーに「今夜20時、天竺対東卍の総決戦だ」と宣戦布告しました。
【東京リベンジャーズ】東京卍會と天竺の抗争は佐野真一郎がきっかけ?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
そもそも天竺が東卍を襲ってきた理由は、イザナのマイキーに対する激しい嫉妬心でした。
イザナは“兄”である真一郎を心酔と言えるほど慕っていたのですが、“自分だけのお兄ちゃん”と思っていた真一郎が実はもう1人の弟・マイキーにも変わらぬ愛情を注いでいたことを知り、マイキーを憎悪するようになります。
さらにイザナは自分が真一郎ともエマとも血が繋がっていないことを知ったことで孤独を深め、心が闇に染まってしまいました。
そして真一郎の死後、その悲しみとマイキーへの憎悪を稀咲に利用され、「マイキーから全てを奪って“真一郎”にする」という歪んだ愛の形となり関東事変を起こすに至ったのです。
【東京リベンジャーズ】天竺編の結末
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東京リベンジャーズ/©和久井健
関東事変最終決戦は、最終的には途中参戦したマイキーとイザナの一騎討ちになり、その中でマイキーが必死にイザナの心を救おうとしましたが、救えぬままイザナが死亡し幕を閉じました。
結末としては直前に稀咲に殺害されたエマ、稀咲の銃弾から鶴蝶を守ったイザナ、逃亡中にトラックに撥ねられた稀咲という3名の死者と、事態の収拾を買って出たS62世代5名(ムーチョ、班目獅音、灰谷兄弟、モッチー)の逮捕者を出す凄惨なものでした。
これにて東卍が不良の頂点に立ったものの、大きな傷痕と複雑な心境が残されたスッキリしないエピソードだったと言えます。
まとめ
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東京リベンジャーズ/©和久井健
天竺編は黒川イザナを救おうとした佐野真一郎の愛が発端でした。
真一郎はマイキーもエマもイザナも同じように笑顔にしたいと願い同じように愛を与えていましたが、孤独に飲まれていたイザナは真一郎の存在がすべてであり、マイキーの存在を許せず、全部マイキーのせいだと憎むようになってしまったのです。
イザナがエマと一緒に佐野家に引き取られていればこのようなことにはならなかったのだろうと想像できるのが悲しいですよね。
真一郎は故人であり回想にしか出て来ませんが、天竺編ではマイキーだけでなく様々な人物に影響を与えた太陽のような人であったことが分かりますので、真一郎を中心にいかにして関東事変が起こっていったのか是非注目してください!

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