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天竺編は何巻なのか
結論から言うと、天竺編は15巻から21巻にかけて描かれ、21巻の第185話で「天竺編完」とされています。185話に「天竺編完」とあるため、ここが区切りになります。
ただし現代へ戻るまでを含める見方もあります。その場合は22巻の192話までが範囲です。
この記事でわかること
- 天竺編の巻数と話数
- 関東事変の日付と、その意味
- 抗争が起きた2つのきっかけ
- 稀咲とイザナの目的の違い
- 過去と現代で誰が死んだか
天竺編の範囲
| 数え方 | 範囲 |
|---|---|
| 本編の表記どおり | 15巻 〜 21巻(最終話は21巻185話) |
| 現代へ戻るまで | 22巻192話まで |
開始話が公式に示されたことはありません。ただし東京リベンジャーズは、タケミチのタイムリープで話が区切られます。
そこを起点にすると114話から数えることになり、単行本では13巻の途中からになります。ただし巻で数えるときは、15巻からとするのが一般的です。
なお天竺編は、東卍と天竺の抗争を描いたエピソードとして人気が高い部分です。
天竺編のあらすじ
聖夜決戦編でミッションを果たしたタケミチは、再び現代へ戻りました。
ところが待っていたのは、これまでで最悪の未来です。ヒナはもちろん、東卍の主要メンバーがマイキーの手で殺されていました。
マイキーがなぜ変わってしまったのか。再びタイムリープしたタケミチが行き着いたのが「天竺」の存在でした。
天竺は、マイキーに因縁のあるイザナと、東卍を追放された稀咲、そして極悪世代が集まった巨大なチームです。
天竺とはどんなチームか
天竺は横浜に拠点を置き、400人を超えるメンバーを抱える暴走族です。
目立つ赤い特攻服が特徴で、奇襲もいとわない集団でした。幹部を務めるのは「極悪の世代」と呼ばれる、昭和62年生まれの面々です。
結成は、イザナが黒龍8代目総長を引退した3年後のことです。その裏には、聖夜決戦での裏切りがばれて東卍を除名された稀咲がいました。
チームを支えていたのは、イザナのカリスマと暴力による恐怖です。東卍のような一体感は無く、付け焼き刃のチームでもありました。
それでも400人を束ね、極悪の世代をまとめている以上、あの時代で最強の一角だったのは間違いありません。
僕はこう読む
天竺が「付け焼き刃」だと明言されているのが、この編の肝だと思っています。
400人いても、集めた理由が恐怖だけでした。
東卍が仲間で持っているチームなので、対比が効きます。
イザナが倒れた瞬間に、天竺は終わってしまいました。
逆に東卍は、マイキーが折れても誰かが立ち上がります。
数でも強さでもなく、崩れ方で勝敗が決まった抗争です。
最大の抗争が最後の抗争になったのも、そこが理由だと読んでいます。
関東事変は2006年2月22日
天竺編で起きた抗争は、のちに「関東事変」と呼ばれます。
発生日は2006年2月22日。この日は、真一郎が初代黒龍を結成した日です。
真一郎に心酔するイザナにとって、特別な日付でした。
東卍史上最大にして最後の抗争であり、多数の死者まで出ています。ここで初めて、マイキーとドラケン、そしてヒナがタケミチのタイムリープを知りました。
それまで知っていたのは千冬だけです。未来を知ったマイキーが東卍の解散を決めたのも、この抗争がきっかけになります。
抗争が起きた2つのきっかけ
1つ目は、稀咲が東卍を除名されたことです。
稀咲の最終目標は、日本一のヤクザになること。そのために必要だったのが、作中で「容貌」と呼ばれる看板でした。
自分にはカリスマが無い。だから「無敵のマイキー」を担いで、その上に立とうとしていました。
そこでマイキーを取り戻し、私物化するための手段として関東事変を計画します。
2つ目は、イザナがカレンと再会してしまったことです。
幼い頃に施設へ預けられたイザナは、兄である真一郎だけを拠り所に生きてきました。そのイザナにカレンが告げたのが「アンタはアタシの子じゃない」でした。
血のつながりが無いと知らされた場面です。「アタシの子」と呼ばれなかったことが、イザナから真一郎との関係まで奪いました。
異母兄弟だと信じていた真一郎とも、異父兄妹だと信じていたエマとも、血のつながりが無い。この事実を知って、イザナは孤独を深めていきます。
落ちぶれていたイザナに、稀咲が目を付けました。
イザナはマイキーに匹敵する強さを持ち、8代目黒龍の総長まで務めた男です。担ぐ看板としてこれ以上の相手はいませんでした。
孤独と喪失を抱えた人物と、野心だけの人物が手を組みます。この2人が結び付いたことが、関東事変という抗争そのものの正体です。
稀咲とイザナ、目的の違い
| 人物 | 目的 |
|---|---|
| 稀咲鉄太 | エマを殺し、マイキーを傀儡にする |
| 黒川イザナ | マイキーを自分と同じ「空虚」にする |
稀咲は参謀として天竺に加わり、イザナを新たな容貌として総長に据えました。
その稀咲が立てた計画が、エマを殺すことです。最愛の妹を奪えば、マイキーは拠り所を失って操れると考えました。
いっぽうイザナの動機は私怨です。敬愛する真一郎が、常にマイキーのことも思いやっていたことへの嫉妬でした。
マイキーにとってエマは、血のつながる最後の兄妹です。そこを奪えば、自分と同じ孤独を味わうはずだと考えました。
イザナは利用されていると知りながら、エマ殺しを受け入れます。
天竺編での死亡者
| 時代 | 誰が亡くなったか |
|---|---|
| 現代(編の冒頭) | 東卍メンバーの大半。マイキー自身もナオトの手で死亡 |
| 現代(情報収集時) | ナオトが稀咲に撃たれて死亡 |
| 過去(関東事変) | エマ、イザナ、稀咲の3名 |
ナオトの死は重い意味を持ちます。タイムリープのトリガーが失われ、タケミチは現代へ帰れなくなりました。
残された道は、過去を変えることだけです。
その過去でも死は止まりませんでした。関東事変の当日、真一郎の墓参りに来ていたエマが稀咲に襲われて命を落とします。
僕はこう読む
ナオトが死んだ時点で、この編の性格が変わっていると思っています。
それまでは、失敗したら戻ってやり直せる物語でした。
帰り道が消えた瞬間、一発勝負に切り替わります。
タケミチが関東事変で見せる粘りは、そこから来ています。
負けても次があるのと、次が無いのとでは別の話です。
タイムリープものの安全装置を、作者が自分で外しました。
天竺編がいちばん緊張感を持つのは、この一手のおかげです。
天竺編の主要人物
東卍史上最大の抗争だけあって、関わった人物もかなり多くなります。
東卍側では、関東事変の直前に奇襲で離脱したスマイリーと三ツ谷。稀咲とイザナの標的にされたマイキーと、それを支えて立ち上がったドラケンです。
本戦では、魁戦で獅音を破ったぺーやん、灰谷兄弟戦で活躍したアングリーと八戒が目立ちました。
千冬はモッチーと熱戦を繰り広げ、イヌピーはココを取り戻すために動いています。そしてタケミチが、全体に大きく関わりました。
天竺側は、首謀者である稀咲とイザナ。イザナを本気で救おうとしたカクチョーと、稀咲の逃亡を助けた半間もいます。
幹部として参加したのは、灰谷兄弟・ムーチョ・モッチー・獅音・ココです。
現代にも重要な人物がいました。タケミチを救うために体を張ったナオトと、情報をくれた大寿です。
そして忘れてはいけないのがエマとヒナ。エマは関東事変の犠牲者となり、ヒナは絶望したマイキーとドラケンを立ち直らせました。
関東事変の結末
エマの死は、マイキーたちに大きな衝撃を与えました。
そこを立て直したのがヒナです。タケミチのタイムリープの真実を伝え、マイキーとドラケンを復活させました。
2人は関東事変に途中から参加します。
そしてマイキーとイザナの兄弟対決が始まりました。喧嘩の中で、イザナの孤独な過去が明らかになっていきます。
負けそうになったイザナが銃を構えたことで、事態はさらに悪化しました。イザナを止めようとしたカクチョーを、稀咲が銃で撃とうとしたのです。
想定外だったのは、イザナがカクチョーを庇ったことでした。稀咲の銃弾はイザナを貫き、イザナは命を落とします。
イザナが敗北を認めていたため、関東事変は東卍の勝利で終わりました。
立場の悪化を悟った稀咲は、半間とともに逃げ出します。ところが追われた先で、タケミチの目の前でトラックに轢かれて絶命しました。
天竺編の流れを時系列で
登場人物が多いので、起きた順に並べておきます。
| 場面 | 起きたこと |
|---|---|
| 現代へ帰還 | 東卍のメンバーがマイキーの手で殺されている最悪の未来 |
| 情報収集 | ナオトが稀咲に撃たれ、タイムリープの帰り道が消える |
| 過去へ | 稀咲の除名と、天竺という巨大チームの存在を知る |
| 抗争の前夜 | スマイリーと三ツ谷が奇襲を受け、戦力を欠いたまま当日を迎える |
| 2006年2月22日 | 関東事変が勃発。同じ日にエマが命を落とす |
| 立て直し | ヒナがタイムリープを伝え、マイキーとドラケンが戦線へ戻る |
| 決着 | イザナがカクチョーを庇って被弾し、東卍の勝利で終わる |
| その後 | 逃走した稀咲がタケミチの目の前で事故死する |
こうして並べると、天竺編は死の連鎖でできていることが分かります。ナオト、エマ、イザナ、稀咲と、区切りごとに誰かが退場していきます。
そして天竺が圧倒的だったのは、数と暴力の部分だけでした。総長が倒れた瞬間に組織ごと終わってしまうのは、東卍には起きないことです。
関東事変のあとに起きたこと
抗争が終わっても、話はそこで止まりません。
マイキーは東卍の解散を決めます。タイムリープの存在を知り、自分が仲間を殺す未来を見せられたからです。
「東京卍會」という名前が、ここでいったん終わります。創設からの流れを考えると、関東事変は結成の意味そのものを問い直した抗争でした。
イザナを失ったカクチョーは、その後も生き続けます。庇われた側として、何を背負ったのかが後の話に効いてきます。
そして稀咲の死も、終わりにはなりませんでした。タケミチが現代へ戻ると、また別の最悪が待っています。
関東事変は、東卍にとって最大の抗争でした。同時に、物語がもう一段深いところへ進むための踏み台でもあります。
僕はこう読む
イザナがカクチョーを庇った一瞬が、この編でいちばん好きな場面です。
「アンタはアタシの子じゃない」と言われ、誰にも必要とされていないと思い込んだ男でした。
その男が、自分を必要としている相手の前に体を出しました。
勝つためでも、真一郎のためでもありません。
血のつながりを探し続けた結果、血とは関係のない相手を選んでいます。
マイキーと同じ孤独にしたかった男が、孤独ではないことを最後に証明してしまいました。
だから関東事変は、勝ち負けの話として読むともったいないと思っています。
まとめ
天竺編は15巻から21巻までで、最終話は21巻185話です。話の区切りをタケミチのタイムリープに置くなら、13巻114話から数える見方もあります。現代へ戻るまでを含めると、22巻192話までという見方もあります。
抗争の名は関東事変、発生日は2006年2月22日。真一郎が初代黒龍を結成した日で、イザナにとって特別な日付でした。
首謀者は稀咲とイザナですが、目的は違います。稀咲はマイキーを傀儡にするため、イザナはマイキーを自分と同じ空虚にするためでした。
過去で命を落としたのは、エマ・イザナ・稀咲の3名です。現代ではナオトが稀咲に撃たれています。
僕はこう読む
天竺編が人気なのは、悪役が2人とも空っぽだからだと思っています。
稀咲は好きな人に認められたくて、上を目指し続けました。
イザナは、兄に一番に見てほしかっただけの人です。
どちらも欲しかったのは、金でも力でもありません。
それを奪う方法しか思いつかなかったところが悲しい。
マイキーを孤独にしようとした2人が、いちばん孤独でした。
最大の抗争の動機が、全部さみしさだったことになります。
そして首謀者は2人いました。計画を立てた稀咲と、それに乗ったイザナのどちらが本当の首謀者なのかは、読み手によって割れる部分です。
——あなたは関東事変の本当の首謀者は、計画した稀咲だと思いますか。それとも受け入れたイザナだと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
15巻から始まる天竺編と、2006年2月22日の関東事変。この2つを押さえると全体が見えます。
Q. 天竺という名前の由来は何ですか。
A. 作中で明かされていません。分かっているのは横浜を拠点にしていたことと、赤い特攻服です。
Q. 関東事変はいつ起きたのですか。
A. 2006年2月22日です。真一郎が初代黒龍を結成した日にあたります。
Q. 天竺はどんなチームですか。
A. 横浜を拠点とし、400人を超えるメンバーを抱える暴走族です。赤い特攻服が特徴でした。
Q. 関東事変のあと東卍はどうなりましたか。
A. マイキーが解散を決めています。未来を知ったことが、その判断のきっかけでした。
Q. イザナはなぜ死んだのですか。
A. カクチョーを庇ったためです。稀咲が放った銃弾がイザナを貫きました。
Q. 稀咲はどうなりましたか。
A. 半間と逃げた先で、タケミチの目の前でトラックに轢かれて絶命しました。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月18日


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