ファンタジー小説には、魔法大学というものがよく登場します。
読んだ人が、1度は通ってみたいと思える場所の1つでしょう。
もちろん、人気小説「無職転生~異世界行ったら本気だす~」にも登場しています。
それが「ラノア魔法大学」です。
ここには多くの教師が在籍していますが、その大学の教頭先生をしているキャラクターに「ジーナス」という人物がいます。
ジーナスは人気ヒロインの1人、魔術師ロキシーの師匠でもあります。
原作ではあまり描かれていないジーナスですが、いろいろと調べていくと、ジーナスの知らない一面を見ることができました。
今回は、ジーナスの過去や彼のあまり知られていない部分にスポットを当て、詳しくご紹介していきます。
目次
【無職転生】見た目とは違う、ジーナスの性格は?(小説Ver)
ジーナス・ハルファスの基本的な性格は、わりと気さくなタイプです。
ラノア魔法大学で教頭先生をしているせいか、誰に対しても平等に接します。
神経質そうな見た目とは違い、まじめで話がわかるタイプでしょう。
どちらかというと、正義感が強い人物です。
また、ルーデウスにも意見ができる、数少ない人物の1人だと言われています。
昔は顕示欲が強いタイプで、人を威圧するようなところがあったようです。
しかし、教頭に就任してからは、その態度もやわらいでいます。
人と会話するときに「苦笑」するクセがあり、人によっては「感じが悪い」と誤解されることもあるようです。
【無職転生】生え際の後退が気になるジーナスの見た目は?(小説Ver)
ジーナスは、いかにも「教頭先生」といった、壮年で神経質そうな見た目をしています。
目は少しタレ目で、わし鼻です。
生え際が少し後退しており、身長はルーデウスより少し低めで、細身の体型です。
30歳ころのジーナスは、髪の毛を後ろで結んでしました。
学園内では、深青色のローブを着ています。
【無職転生】ラノア魔法大学の教頭、ジーナスはどの程度の魔術師?(小説Ver)
ジーナスは、B級の魔術ギルド員であり、火聖級と水聖級を使いこなす魔術師です。
原作ではジーナスが魔法を使うシーンは、残念ながら描かれていません。
ジーナスの実力を知る目安として参考をあげると、無職転生の世界で家庭教師をする場合、上級以上の実力が必要になります。
上級クラスの魔術師は、4万人に1人という非常に少ない存在です。
つまり、火聖級と水聖級を習得している彼は、それ以上の実力者ということになります。
ちなみに、聖級クラスの魔術師は1人で1000人の兵に匹敵する強さを持っています。
また、ラノア魔法大学で教頭という立場に就いていることも考えると、優秀な魔術師であることは間違いないでしょう。
【無職転生】ジーナスがルーデウスを推薦した理由は?(小説Ver)
ジーナスは、ルーデウスに魔法大学特別生の推薦状を書いた人物です。
ルーデウスの実力を聞きつけた彼は、ラノア大学への入学を勧めました。
無詠唱で魔術を使うルーデウスの存在は、学校やジーナスにとっても貴重な存在です。
その技術を、ラノア魔法大学で磨いてほしいと考えたのでしょう。
しかし、この推薦状には、「大人の事情」というものが絡んでいました。
簡単に言うと、ラノア魔法大学の「宣伝」になるから、在籍して欲しいという意図です。
以前からラノア魔法大学では、特殊な技術を持った魔術師や、冒険者で名をあげているにもかかわらず魔術ギルドに登録していない者、他国の貴族でも凄い魔力を持った人間に、率先して声を掛けるということをしていました。
なぜなら、その者たちが有名になって活躍してくれれば、ラノア魔法大学の名前が売れます。
優秀な魔術師ならば、「授業は受けなくてもいいから、名前だけでも在籍してほしい」というのが本音です。
ジーナス自身がそう思って、ルーデウスに推薦状を書いたのかは明らかにされていませんが、彼がラノア魔法大学の教頭をしていたことを考えると、これが推薦状を書いた本当の理由のようです。
【無職転生】ジーナスが提示したルーデウスの入学試験のお題は?(小説Ver)
ルーデウスが入学試験を受ける際、ジーナスはルーデウスの無詠唱技術と、噂通りの実力なのかを知るため、ある人物との対戦をお題にしました。
その対戦相手が、シルフィエットです。
このとき、シルフィエットは「フィッツ」という名前を使い、身分を隠していました。
シルフィエットは、ラノア魔法大学の中でも無詠唱で魔術が使える希少な生徒です。
同じく無詠唱で魔術を使うルーデウスの相手には、彼女が適任だとジーナスは考えたのでしょう。
対戦の結果、ルーデウスがシルフィエットに勝利し、ルーデウスは入学試験に合格します。
試験の状況を見ていたジーナスは、ルーデウスの実力の高さに驚き、彼を褒め称えました。
「フィッツを完封したなら、文句なし!」というのが、ルーデウスに対する、ジーナスの評価です。
【無職転生】ロキシー、ジーナスへの謝罪、当時何があったの?(小説Ver)
まだ、ロキシーが魔法大学生だったころ、ジーナスに対して暴言を吐いたことがありました。
ある出来事が原因で、「師匠とは呼ばない」「教師なんていらない」と言ってしまったのです。
このときのロキシーは、本来持っている魔術の才能に加え、努力を重ねた結果、水聖級魔術を習得していました。
それが、彼女を思い上がらせてしまい、ロキシーは調子に乗ってしまったのです。
彼女自身、若気の至りだと反省はしており、ジーナスに教員になりたいと申し出した際に、きちんと彼に謝罪し、許しをもらっています。
【無職転生】ジーナス、ロキシーへの謝罪(小説Ver)
昔のジーナスはプライドが高く、弟子のロキシーが成長していく姿を妬ましく思っていた時期がありました。
自分よりも強くなったロキシーに、嫉妬していたのです。
彼は、弟子のロキシーが、師匠である自分に対して、暴言を吐いたことをきっかけに、仲違いをしていました。
ジーナスにしてみれば、弟子が師匠に歯向かうなど考えられないことだったのでしょう。
しかし、ロキシーがラノア魔法大学の教師になる際、ジーナスは弟子の彼女と久しぶりに再会します。
このときに、お互いの過去のことを反省し、ジーナスもロキシーに謝罪をしました。
ジーナスはその後、ロキシーを教師としてラノア魔法大学に迎え入れています。
【無職転生】ラノア魔法大学でのジーナスの実績は?(小説Ver)
ジーナスは魔法大学の教頭という立場からいつも忙しそうにしており、彼の机の上には、常に書類が山のようになっています。
これだけの大きな学園ともなると、教頭の仕事も増えるのは仕方がありません。
原作では描かれていませんでしたが、コミック版の「無職転生ロキシーだって本気だす」では、ジーナスがラノア魔法大学で水聖級魔術師の教師をしていたころ、自身が書いた水魔術の本をロキシーにすすめているシーンがありました。
おそらく研究論文など、ジーナス自身も多くの本を書いたのでしょう。
ジーナスが教頭になった経緯などは明らかになっていませんが、このような実績を積んだことで、彼は、ラノア魔法大学教頭の地位にまでたどり着いたのかもしれません。
まとめ
今回は、ラノア魔法大学の教頭「ジーナス・ハルファス」についてご紹介しました。
無職転生の原作では、ジーナスという存在は、あまり目立つキャラクターではありません。
派手に活躍するような登場人物でもなかったため、多くは描かれていませんでした。
しかし、コミック版の「無職転生ロキシーだって本気だす」では、若いころのジーナスが描かれています。
教頭先生をしているときのジーナスとは随分と違うので、読むととても新鮮です。
その性格の違いに、驚く方もいるでしょう。
「年をとると、人間は丸くなる」と言うのがわかります。
興味のある方は、ぜひ一度「無職転生ロキシーだって本気だす」も読んで見てください。
