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【無職転生】ギースとは何者なのか?ヒトガミの使徒で最終決戦の黒幕、裏切りは227話・258話で死亡!

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ギースとは何者なのか

結論から言うと、ギースはヌカ族の最後の生き残りで、パウロの元仲間、そしてヒトガミの使徒です。原作Web版227話の手紙でルーデウスを裏切り、258話で命を落とします。

猿のような顔の、剣も魔術も使えないS級冒険者で、最後はヒトガミの側で最終決戦を組み立てます。しかもギースは、自分の故郷を滅ぼしたのがヒトガミだと知っていました。それでも手紙に「恨みはあっても恩を返す」と書いています。

この記事でわかること

  • ギースは何者か。正体と声優、アニメの初登場
  • 黒狼の牙の仲間と、いいやつと言われる理由
  • 剣も魔術も使えないのにS級だった強さの中身
  • 裏切りを明かした手紙と、裏切った本当の理由
  • ラスボスとして集めた5人と、258話の最期

ギースのプロフィール

名前で調べた人が知りたいことを、先に表にまとめます。

項目 中身
本名 ギース・ヌーカディア
種族 魔族ヌカ族の最後の生き残り。猿のような顔。村長の息子に生まれた
立場 パウロのパーティー「黒狼の牙」の元メンバー。S級冒険者
能力 剣術も魔術も使えない。料理・情報集め・交渉・雑用と人集めが得意
好きなもの 酒とギャンブル
正体 ヒトガミの使徒。227話の手紙で明かし、228話で逃亡
声優 上田燿司(テレビアニメ・1期第14話から)。ドラマCDでは千葉繁
初登場 原作Web版40話「無料アパート」
最後 258話「ターニングポイント5」で死亡。墓はパウロの隣

パーティーの資金を賭けに持ち出すような、いい加減なところもある人物です。

ギースの年表を話数で見る

味方の顔をしていた期間のほうがずっと長い人物なので、まず流れを1枚にします。

いつ ギースに起きたこと
40話 獣族の村の牢でルーデウスと出会う(アニメ1期14話)
ベガリット大陸 ゼニス捜しのパウロに合流し、ルーデウスとエリナリーゼに救援を頼む
227話「恩のため」 手紙でヒトガミの使徒だと明かし、敵に回る
239〜257話 ビヘイリル王国で強者を集め、ルーデウスの陣営と全面戦争(書籍24〜26巻)
258話「ターニングポイント5」 フラッシュオーバーに焼かれ、ルーデウスと話して息を引き取る

黒狼の牙の仲間とギースの役目

ギースが若いころにいたパーティーが「黒狼の牙」です。パウロとは、黒狼の牙を作る前から2人で冒険者をしていた古い付き合いでした。

メンバー 役目と、ギースとの関係
パウロ リーダーの剣士。ギースが裏切れないと思っていた相手
ゼニス 治癒術師。ギースに料理を習い、のちにパウロと結婚する
ギレーヌ 剣王。ギースとは逆に、戦い以外は何もできない
エリナリーゼ 長耳族の剣士
タルハンド 炭鉱族の魔術師。賭けで命が危なくなったギースを全財産で助けた
ギース 雑用係のシーフ。道選び・食料・剥ぎ取り・交渉・撤収の判断を一人で回す

ギースには、料理を人に教えないというジンクスがあります。ゼニスに料理を教えたら、ゼニスとパウロが結婚してパーティーが解散したからです。味にうるさいルーデウスも、野宿の料理をほめています。

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ルーデウスとの出会いは牢屋(Web版40話)

ギースが初めて出てくるのは、原作Web版40話「無料アパート」です。フィットア領転移事件のあと、パウロに頼まれて大森林で家族を捜し、獣族の族長たちに被災者をミリシオンへ送るよう頼んで回っていたギースは、ドルディア族の村で人族の子どもが捕まっていると聞き、ギャンブルのイカサマを口実に自分から牢に入ります。アニメでは1期の第14話です。

牢の子どもの態度が昔のパウロにそっくりで、ギースはひと目で息子だと見当をつけたそうです。牢名主ごっこをするルーデウスに「新入り」と呼ばれれば付き合い、ルーデウスを「先輩」と呼ぶ。ここから2人の縁が続いていきます。

目を引くのは、ギースが最初から相手に合わせて役を演じる人として出てくることです。イカサマ師のふりで牢に入り、子どもの遊びに乗って新入りを演じる。のちにオルステッドでさえ使徒だと見抜けなかった理由は、この最初の場面にもう描かれていると思います。

僕はこう読む

最初の出会いが牢屋だったのは、あとから読むとよくできていると思っています。
ギースは、誰かに閉じ込められ、そこから抜け出す方法を探す人として出てきます。そして一生、ヒトガミの言葉という檻の中にいました。
ルーデウスとは、最初から同じ檻の中で隣に座っていた。違ったのは、ルーデウスはやがて外へ出て、ギースは最後まで出なかったことです。

ギースはいいやつなのか

裏切る前のギースは、本当に頼れる大人でした。作中の善い行いを並べます。

  • 転移事件のあと、頼まれてもいない被災者まで大森林で捜し、各村に保護を頼んで回った
  • 牢に捕まったルーデウスのために、自分から牢へ入った
  • ベガリット大陸の転移の迷宮が手に負えないと見て、パウロに無断でルーデウスとエリナリーゼに救援を頼んだ
  • 駆け出しのころ、魔物に襲われていたところをルイジェルドに助けられた恩を覚えていた

ベガリットへの救援の手紙は、物語を大きく動かしました。ルーデウスが迷宮へ向かったことで、迷宮に閉じ込められていたロキシーと合流できています。ヒトガミは、ルーデウスとロキシーを会わせたくなかったと後に分かるので、このときのギースは知らずにヒトガミの邪魔をしていたことになります。

ただギース本人は内心、自分を強い者の顔色をうかがうだけの器用貧乏だと見ていました。いいやつであることと、自分を認められないことが、同じ人の中に並んでいます。

ギースの強さ。剣も魔術も使えないS級

剣も魔術も人並み以下で、まともに戦えば負けます。それでも戦い以外なら何でもこなせると自分で言うとおり、道選び・食料・剥ぎ取り・交渉・引き際の判断まで高い水準でこなしました。S級になれた理由は、先を知るヒトガミの助言に従って動いてきたからです。強さの物差しで測れば最下位ですが、最終決戦の盤面を作ったのはこの人でした。

ギースの正体はヒトガミの使徒(Web版227話)

正体が明かされるのは、227話「恩のため」です。ギースはルーデウスに手紙を送り、そこにすべてを書きました。

これまでの成功はすべてヒトガミの助言に従った結果で、自分はヒトガミの使徒だった、という告白です。剣も魔術も使えない男がS級になれたのは、先を知る者の指示に従ってきたからでした。

手紙はさらに、ルーデウス自身も魔大陸からの帰り道やゼニスの居場所でヒトガミに助けられてきたのに、そのヒトガミを裏切ったと責めます。ギースから見れば、恩人に牙を向いたのはルーデウスのほうでした。告白と非難が同じ手紙に並んでいるのは、ギースにとって敵に回ることが、恩知らずを正す側に立つことでしか自分に説明できなかったからだと読んでいます。

ギースはいつから裏切っていたのか

ヒトガミの使徒だったのは、ルーデウスと出会うずっと前、子どものころからです。ルーデウスの敵に回ると決めたことを伝えたのは、227話の手紙が初めてでした。

手紙には、子どものころからヒトガミの声を聞き、死にかけたときもその声に従って生き延びてきたと書かれています。40話の牢屋で出会ったときにはもう、ギースはヒトガミの声に従って動く人でした。そういう人にとって、ヒトガミの側につくのは寝返りというより、生き方を変えないことだったのだと思います。

敵に回ると決めたのは、アスラ王国の戦いのあとです。ルーデウスがオルステッドの側についたため、ヒトガミからルーデウスを倒す協力を求められて引き受け、227話の手紙でヒトガミの側につくと宣言しました。手紙はクレアとゼニスを連れてミリス教団の本部から戻った直後に、留守番のウェンディが受け取っていたものをアイシャが手渡す形で届き、ギース本人はもう家にいませんでした。

結びの言葉は短いものでした。「首を洗って待ってな」(227話)。長い付き合いの友人に向けた、最初で最後の宣戦布告です。

僕はこう読む

ギースは、黙ったままでも裏切れた人です。
オルステッドでさえ怪しまなかったのだから、味方の顔のまま近くにいて、最後の戦いの日に背中を刺すこともできたはずです。それなのに手紙を置いて、自分から名乗り出た。裏切ることより、黙って裏切ることのほうが、ギースの筋に合わなかったのだと思っています。
「首を洗って待ってな」は脅しに見えて、じつは先輩への最後の礼儀だった。そう読むと、258話の泣き顔にもまっすぐつながります。

裏切った理由は「恩」と、もう1つ

手紙のいちばん重い部分はここです。ギースの故郷ヌカ族を滅ぼしたのはヒトガミで、ギース自身がそのために利用されていた。ヒトガミは笑ってそれを本人に明かしたと、手紙は書いています。

それでもギースは仕え続けました。利用されていたとしても、命を救われてきた恩は残っている。227話の手紙の言葉では「恨みはあっても恩を返す」。一方のルーデウスには、恨みも恩もないと書いています。戦う理由が相手への感情ではなく、自分の側の貸し借りにあることが、この対比でよく分かります。

ただし、書籍版(21巻)では、もう1つの動機が語られます。ギースはヌカ族の村長の息子に生まれ、何不自由のない暮らしを退屈だと思って村を出ました。偉業を成し遂げたかったのに、剣も魔術も伸びず、助言で上げたランクも他人の力だという思いが残りました。だからヒトガミに協力を求められたとき、自分の力でヒトガミを勝たせれば、自分がすごいやつだと証明できると考えて引き受けています。決戦の前には、ガル・ファリオンから、ヒトガミのためなら何でもするほどの覚悟は無いと見抜かれ、ギース自身もそれを認めていました。

僕はこう読む

手紙の「恩」と、書籍で語られる「自分を証明したい」は、矛盾しているようで同じ根から出ていると思っています。
恨みと恩を別々の帳簿に付けて、帳尻を合わせることで自分を保ってきた人です。
そしてその帳簿の最後の行に、一度でいいから自分の名前で何かを成したいという欄があった。
先輩への手紙には格好のいい「恩」を書き、本音は誰にも見せなかった。それがいちばんギースらしい裏切り方に見えます。

オルステッドもギースを見抜けなかった(Web版228話)

手紙のあと、ルーデウスはすぐオルステッドに知らせます。けれど、ギースにはもう逃げられていました。1か月探しても見つかりません。

使徒探しが得意なオルステッドも、ギースだけは怪しみませんでした。何度世界をやり直しても、ギースはルーデウスたちの行動に合わせて動きを変えたことがなかったからです。オルステッドも、どの繰り返しでもギースは使徒で、それを最後まで隠し通していたのだと認めるしかありませんでした。

ギースが使徒を名乗ったことは、一度もありませんでした。ヒトガミが最後まで隠していた、最後の使徒。それがギースです。

ラスボスとして集めた5人

終盤、ギースは姿を消したまま強者を集め、ビヘイリル王国でルーデウスの陣営との全面戦争を仕掛けます。ヒトガミの側でこの戦いを組み立てたのは、剣も魔術も使えないギースでした。「ギース 黒幕」「ギース ラスボス」と検索されるのは、この最終盤の役回りのためです。ただし、すべての裏にいたのはヒトガミ本人です。

集めた相手 決戦でどうなったか
冥王ビタ(ヒトガミの使徒) スペルド族の村でルイジェルドに取りつき、幻術でルーデウスを惑わすが倒れる(書籍24巻)
元剣神ガル・ファリオン 251話でエリスとルイジェルドに敗れ、死亡
北神アレクサンダー 254話でルーデウスに敗れる。七大列強の7位がルーデウスに移る
鬼神マルタ 255話でルーデウスと手打ちし、闘神戦ではルーデウスの側で戦って命を落とす
闘神バーディガーディ(ヒトガミの使徒) ギースを肩に乗せて闘神鎧で戦う。総力戦の末、地竜谷の底に封印

顔ぶれは世界の頂点に近い強者ばかりですが、目的の違う者の寄せ集めで、ギースの指示はほとんど聞かれませんでした。ギースの武器は、人を集めて配置し、ぶつけることだけです。それは、ルーデウスがオルステッドの下でやってきたことと同じでした。

僕はこう読む

最後に立ちはだかったのが、龍神でも剣神でもなく、剣も魔術も使えない雑用係だった。この配置が効いていると思っています。
ギースとルーデウスは、同じやり方で戦っていました。どちらも自分ひとりでは勝てず、強い者に頼んで、配置して、ぶつける。
違うのは、ルーデウスには話をつけて信頼を得た仲間がいて、ギースには雇い主と雇われ人の関係しかなかったことだけです。
しかも冥王ビタは、駆け出しのギースを救ったルイジェルドの村に送り込まれていました。恩を返すと言った人が、別の恩人を踏み台にしている。そこまで含めて、この物語の裏返しとしてこれ以上ない人選だと思います。

ギースの最期(Web版258話)

258話、ルーデウスの放った火聖級の『フラッシュオーバー』(閃光炎)が森ごとギースを焼きます。魔道具のおかげで即死はまぬがれたものの、見つかったときには虫の息でした。ギースはヒトガミが負けを認めたことを伝え、話すうちに泣き出し、ルーデウスは「ギース、お前は、強かったよ」(258話)と返します。最後にギースがギレーヌに託したのは、あの世で飲もう、酔ったパウロがゼニスをむくれさせるところをまた見たいという願いでした。ルーデウスは亡骸を荼毘に付し、骨を持ち帰って、シャリーアのパウロの墓の隣に墓を建てています。

ルーデウスが強かったと言えたのは、ギースの涙を、手を抜かずに戦った人の涙だと受け取ったからだと思います。ルーデウスはこのとき、何もできなかった前世の自分をギースに重ねていました。剣も魔術も持たない者が、世界の頂点に近い強者を集めてオルステッドの陣営と全面戦争をするところまで盤面を組んだ。物差しを腕力から盤面を組む力に替えれば、ギースは確かに強かった。それを認めることは、ルーデウスにとって昔の自分を認めることでもあったはずです。

僕はこう読む

最期にギースが思い出したのは、ヒトガミではなく黒狼の牙の酒の席でした。
恩を返すために敵に回った人が、死ぬ間際には、恩とは関係のない昔の仲間を見ている。ギースが本当に帰りたかった場所は、ヒトガミの側ではなかったのだと思います。
だからルーデウスは、パウロの隣に墓を作った。裏切った男を、裏切る前の居場所に戻してやったのだと読んでいます。

まとめ|ギースとは何者だったのか

ギースは、ヌカ族の最後の生き残りで黒狼の牙の元メンバー、そしてヒトガミの使徒です。227話の手紙で裏切り、258話で命を落としました。

決め手になる事実を並べておきます。

  • 本名はギース・ヌーカディア。声優は上田燿司さん(アニメ1期第14話から)、ドラマCDは千葉繁さん
  • 剣も魔術も使えないのにS級だったのは、ヒトガミの助言に従ってきたから
  • 227話の手紙で使徒だと明かし、故郷を滅ぼしたのもヒトガミだと書いた
  • ビタ・ガル・北神・鬼神・闘神を集めて決戦を組み立てた
  • 258話でフラッシュオーバーに焼かれて死亡。墓はパウロの隣

僕はこう読む

地味な脇役として牢屋に転がり込み、最後に物語の中心へ来る人物でした。
裏切りの理由を「恩」の一語で説明できてしまうところに、ギースが何も持っていなかったことが表れています。
持っていたのは、借りを返すという筋と、一度は自分の名前で勝ちたいという願いだけでした。

ギースの裏切りは、許せない行為とも、ほかに道が無かった人の筋の通し方とも読めます。どちらと見るかで、258話の涙の意味がずいぶん違って見えます。

——あなたはギースの裏切りを、許せない行為だと思いますか。それとも、ほかに道が無かった人の筋の通し方だと思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

ギースは正体が最後まで隠されていた人物なので、227話の手紙と258話の最期について、よく聞かれるところを置いておきます。

Q. ギースは何者ですか。
A. ヌカ族の最後の生き残りで、パウロの元パーティー「黒狼の牙」の雑用係だったS級冒険者です。正体はヒトガミの使徒で、物語の終盤にルーデウスの敵に回ります。

Q. ギースはなぜルーデウスを裏切ったのですか。
A. ヒトガミの使徒だったからです。原作Web版227話の手紙で、ヒトガミに受けた恩を返すと明かしました。故郷を滅ぼしたのがヒトガミだと知りながら、「恨みはあっても恩を返す」と書いています。書籍版では、自分を証明したいという動機も語られます。

Q. ギースの裏切りは何話で分かりますか。
A. 原作Web版227話「恩のため」の手紙で明かされ、228話「裏切り者に逃げられて」でギースは逃げ切ります。

Q. ギースが裏切る場面は、アニメの何話ですか。
A. まだアニメになっていません。アニメ3期の第1クールは、9月27日放送の第14話(原作Web版157話)で終わりました。手紙の227話はその先の話で、第2クールは2027年の放送と告知されています。

Q. ギースは死亡しますか。
A. します。258話「ターニングポイント5」で、ルーデウスのフラッシュオーバーに森ごと焼かれ、ルーデウスやギレーヌと言葉を交わして息を引き取りました。墓はパウロの隣に作られます。

Q. ギースの声優は誰ですか。
A. テレビアニメでは上田燿司さんです。アニメ1期の第14話で、獣族の村の牢屋でルーデウスと出会う場面から登場しています。ドラマCD版では千葉繁さんが演じました。

この記事の続きに

ギースと同じくヒトガミに動かされた使徒たちと、黒狼の牙の昔の仲間の話です。

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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月23日

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