猫猫の母親は誰なのか?
結論から言うと、猫猫の母親は緑青館の妓女・鳳仙(フォンシェン)です。梅毒で鼻が欠け、羅漢に身請けされたあと、その1年後にあたる原作6巻で亡くなります。
ただし作中で、猫猫は鳳仙を「母親」とは呼びません。ここには花街の言い回しが関わっています。
この記事では、鳳仙がどんな女だったのか、なぜ鼻が欠けたのか、そして猫猫の小指を切ったのはなぜかを並べます。
この記事でわかること
- 猫猫の母親は誰で、いつ亡くなるのか
- なぜ猫猫は「母親」と呼ばないのか
- なぜ鼻が欠けてしまったのか
- 猫猫の小指を切ったのは誰で、なぜなのか
- 身請けされてからどうなったのか
先に結論だけ
| 名前 | 鳳仙(フォンシェン)。緑青館の妓女で、声優は桑島法子 |
| かつての姿 | 囲碁と将棋で負けなしの人気妓女でした |
| 物語開始時 | 梅毒で鼻が欠け、心神喪失。病人部屋に隠されています |
| 呼び方 | 猫猫は「母親」ではなく「生んだ女」と言います |
| 身請け | 原作2巻で羅漢に。アニメでは1期24話です |
| 最期 | 身請けの1年後、原作6巻で死去します |
母親は、緑青館の妓女・鳳仙です
猫猫の母親は鳳仙(フォンシェン)。緑青館の病人部屋にいる女です。
かつては「囲碁・将棋は負けなしの妓女」として人気を集めていました。気位が高く、そこがいいと言われるような女でした。
ところが物語が始まった時点では、梅毒で鼻が欠け、心神喪失の状態になっています。緑青館の病人部屋に隠され、猫猫が時々薬を持っていくものの、気休めにしかならないほど病が進んでいました。
猫猫は「母親」ではなく「生んだ女」と言います
ここが、この人物を理解するうえでいちばん大事なところだと思います。
花街では、妓女は「母」になれません。妓女は多くの男に夢を見せる存在だからです。だから「母親」ではなく「○○を生んだ女」という言い回しを使います。
鳳仙は、猫猫を「生んだ女」です。
そして鳳仙自身を生んだのも、また妓女でした。
僕はこう読む
「生んだ女」という言い方は、猫猫が冷たいから使っているのではないと思っています。
花街がそう決めているからです。母と名乗れない仕組みのなかで生まれ、その仕組みのなかで自分も生んだ。鳳仙を生んだのも妓女だった、という一行が、それを三代ぶんに広げています。
猫猫が薬を持っていくのに「母」と呼ばないのは、感情の問題ではなく、そういう言葉しか渡されていないからだと読んでいます。
なぜ鼻が欠けてしまったのか
原因は梅毒です。
ただし感染してすぐに鼻が欠けるわけではありません。治療をせずに放置した状態が数年から数十年続いた結果として、そこまで進みます。
鳳仙の場合、治す手立てそのものが無い時代でした。猫猫が薬を持っていっても気休めにしかならなかったのは、そのためです。
なおなぜ感染したのかについて、作中ではっきり理由が示されているわけではありません。妓女という仕事の上で起きたことだ、というのが読み取れる範囲です。
猫猫の小指を切ったのは、鳳仙です
猫猫の小指の先が歪んでいるのは、幼いころに切られたためです。切ったのは鳳仙でした。
鳳仙は自分と猫猫の小指を切り、それを羅漢へ送っています。
この行いの意味は、読み手のあいだで割れています。
| 読み方 | 根拠 |
|---|---|
| 呪いとして | 迎えに来なかった羅漢への恨みから、呪いのために送ったという読み |
| 愛情の証として | 遊女が本気の相手へ小指を贈る「指切り」の風習に沿った読み |
どちらか一方に決められる根拠は、作中に置かれていません。ただし片方だけでは説明がつかないところがあります。恨みだけなら、自分の指まで切る必要はありません。
僕はこう読む
僕は両方だと思っています。この作品は、恨みと情を切り分けて描かない人です。
指切りは、もともと「あなただけです」と証を立てるための行いでした。それを、迎えに来なかった男へ送る。証と呪いが同じ形をしている。
そして娘の指まで切ったところが、いちばん怖い。自分ひとりの想いでは足りず、生んだ子ごと相手に突きつけている。猫猫がこの女を「母」と呼べないのは、この一件が大きいのだと思います。
「鳳仙花と片喰」という題がついています
鳳仙が身請けされる場面には、「鳳仙花と片喰(かたばみ)」という題がついています。名前の鳳仙が、そのまま花の名として置かれています。
アニメで鳳仙が登場するのは第18話「羅漢」からで、声を当てているのは桑島法子です。感情を大きく動かすというより、淡々とした、少し感情に乏しい喋り方で演じられています。病がそこまで進んでいる女として、そう置かれています。
身請けされたその後、鳳仙はどうなるのか
羅漢が鳳仙を身請けするのは原作2巻です。アニメでは第1期の24話(最終回)にあたります。
ここで不思議に思う人が多いのが、梅毒で変わり果てた女を、羅漢はなぜ鳳仙だと分かったのかということです。これには、羅漢という人物の側に理由があります。
そして身請けの1年後、原作6巻で鳳仙は亡くなります。
なお小説家になろうに載っていたWeb版と、書籍版では展開が違います。ここで並べたのは書籍版のほうです。
まとめ|猫猫の母親をどう読むか
猫猫の母親は、緑青館の妓女鳳仙(フォンシェン)です。原作6巻で亡くなります。
整理して並べます。
- 猫猫の母親は緑青館の妓女・鳳仙(フォンシェン)
- かつては囲碁と将棋で負けなしの人気妓女でした
- 梅毒で鼻が欠け、心神喪失となり、病人部屋に隠されています
- 猫猫は「母親」ではなく「生んだ女」と言います。花街の言い回しです
- 猫猫の小指を切ったのは鳳仙。自分の指と一緒に羅漢へ送りました
- 身請けは原作2巻(アニメ1期24話)。その1年後、原作6巻で死去します
- アニメでの登場は第18話「羅漢」から。声優は桑島法子です
僕はこう読む
小指を切ったのが鳳仙自身だったところが、この母を一言で説明していると思っています。
自分の小指と一緒に切り、羅漢へ送りました。
愛情の伝え方が、そのまま加害の形をしています。
呼び方も同じ方向を向いています。花街では妓女は多くの男に夢を見せる存在なので、「母」になれません。猫猫がそう呼ばないのは、拒絶であると同時に、花街の理屈をそのまま引き受けているということです。この母子を断ち切られた関係と読むか、呼び方の中に残った関係と読むかで、6巻の意味が変わってきます。
——あなたは猫猫が鳳仙を「生んだ女」と呼ぶことを、母を拒む言葉だと思いますか。それとも、花街の理屈を引き受けた呼び方だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
鳳仙は名前も呼び方も入り組んでいて、猫猫との関係が見えにくいところです。細かい点を拾っておきます。
Q. 猫猫の母親は誰ですか。
A. 緑青館の妓女・鳳仙(フォンシェン)です。ただし猫猫は「母親」ではなく「生んだ女」と言います。
Q. 鳳仙はなぜ鼻がないのですか。
A. 梅毒です。感染してすぐ欠けるわけではなく、治療をせずに数年から数十年が過ぎた結果です。当時は治す手立てがありませんでした。
Q. 鳳仙は死亡しますか。
A. します。羅漢に身請けされてから1年後、原作6巻で亡くなります。なおWeb版と書籍版では展開が違います。
Q. 猫猫の小指を切ったのは誰ですか。
A. 鳳仙です。自分の小指と一緒に切り、羅漢へ送りました。猫猫の小指の先は今も歪んでいます。
Q. なぜ猫猫は「母親」と呼ばないのですか。
A. 花街では、妓女は多くの男に夢を見せる存在なので「母」になれないためです。そこで「○○を生んだ女」という言い回しを使います。
Q. 鳳仙の声優は誰ですか。
A. 桑島法子です。アニメでの登場は第18話「羅漢」からで、淡々とした喋り方で演じられています。
Q. 羅漢に身請けされるのは何話ですか。
A. 原作2巻、アニメでは第1期の24話(最終回)です。
変わり果てた鳳仙を、羅漢が見分けられたのには理由がありました。
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最終更新:2026年9月8日


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