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渕さんはなぜ飛信隊の副長なのか
結論から言うと、渕さんは成り行きで副長になりました。もとは信と王宮をつなぐ連絡係で、信について王騎の城まで行き、そのまま副長に就いています。
武力も軍略も、飛信隊の中で目立つほうではありません。それでも結成から何年たっても副長の席にいて、いまは五千人将まで上がっています。その理由を、信と河了貂は「責任感」という一言で説明しました。この記事では、渕さんが副長になった経緯と、副長であり続けた理由を順に見ていきます。
この記事でわかること
- 連絡係だった渕さんが副長になった経緯
- 12巻の馬陽と42巻の黒羊で見せた働き
- 渕さんが渡河の大役に選ばれた理由
- 千人将から五千人将までの歩み
渕さんの歩みを一覧で見る
「渕さん 副長」で調べる人がいちばん知りたいのは、強くもない渕さんがなぜずっと副長なのか、という点です。まず歩みを並べます。
| 時期 | 渕さんの立場・出来事 |
|---|---|
| 初登場 | 壁が信のために用意した、王宮との連絡係 |
| 王騎の城から馬陽へ | 信についていき、成り行きで副長になる |
| 12巻・馬陽の戦い | 隊を分けて馮忌を狙う策を出し、残る隊を率いる |
| 42巻・黒羊丘の戦い | 激流を渡り、対岸の敵の背を突いて飛信隊を上陸させる |
| 59巻 | 信が将軍になった時点で、副長兼千人将 |
| 2026年時点 | 五千人将(飛信隊は六万規模) |
連絡係から副長になるまで
渕さんの最初の役目は、壁が信に王宮の様子を伝えるために付けた連絡係でした。ある朝、信は渕さんの家を訪ね、王騎の城へ連れていってほしいと頼みます。王騎に修業をつけてもらい、強くなるためです。
渕さんは嫌がりました。王騎の城へ行くと戻らない者が出る、という噂があったからです。それでも信から大金を受け取って案内し、城に着いたあとも帰らずに残りました。
遠征から戻った王騎は、信の頼みを断って谷底へ落とします。落ちた先は、秦からも見放された無法の土地でした。王騎は、ここを平定してみせれば修業をつけると伝えるよう渕さんに命じます。伝えに行った渕さんは、村人に何者かと聞かれ、とっさに信の副官だと名乗りました。
信が村を平定したあと、王騎は軍議のため王宮へ向かいます。渕さんは村に戻ると言いながら戻らず、戦の準備を進める信についていきました。そして信が王騎のもとで初めて隊を持ったとき、そのまま副長に選ばれます。飛信隊という名は、このとき王騎が付けたものです。
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渕さんは、帰れる場面で一度も帰っていません。
王騎の城に着いたとき、無法の村に伝言を届けたとき、軍議が終わったとき。
どこで引き返しても誰にも責められなかったのに、毎回、半歩だけ信の側に残っています。
副長になったのは成り行きですが、その成り行きを作ったのは渕さん自身の小さな選択の積み重ねだと思っています。
12巻・馬陽で見せた副長の顔
副長らしい姿が最初に描かれるのは、王騎が総大将を務めた馬陽の戦いです。王騎は、趙の知将・馮忌の首を取れと飛信隊に命じます。結成したばかりの百人隊が、敵将に近づくのは簡単ではありません。
ここで渕さんは、隊を分ける策を出します。信は少数で馮忌の首を狙い、残る兵は敵の目を引きつける。そして渕さんは、自分は残る側に回ると言いました。ここで戦う兵たちにも将が要る、という理由でした。
42巻・黒羊の渡河で選ばれた理由
渕さんがいちばん大きな役を負ったのが、黒羊丘の戦いです。飛信隊は桓騎の軍に加わり、慶舎が総大将を務める趙軍と、樹海に点在する丘の取り合いを戦っていました。飛信隊の役目は、中央の丘より奥に前線を作ることです。ところが初日、離眼の軍に翻弄されて前線を押し込まれてしまいます。
挽回を期した2日目、飛信隊の前に川が立ちはだかりました。対岸には趙の離眼軍と馬呈の軍が陣を敷いています。橋も舟もありません。対岸を押さえられた渡河は野戦でいちばんの難題だ、という昌平君の教えを、河了貂は思い出していました。
河了貂は、浅瀬の2か所に信の主力と自分の少数隊を進めて敵の目を引き、敵がいない場所から本命の隊を渡らせる策を立てます。その本命の渡河は、底が見えないほど深い激流で、渡った先は切り立った崖でした。この役を任されたのが渕さんです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | 42巻(黒羊丘の戦いは41〜45巻) |
| アニメ | 第5シリーズ5話「執念の渡河」 |
| 策 | 河了貂の三手の渡河。信と河了貂が浅瀬で敵を引きつける |
| 渕さんが選ばれた理由 | 誰よりも強い責任感。結成から7年、副長を務めてきたこと |
| 結果 | 激流を渡って崖を登り、敵の背を突いて信たちを上陸させる |
この人選には、隊の中から、その大役を渕副長に任せて大丈夫なのかという声も上がりました。誰より納得していたのは渕さん本人です。楚水や羌瘣のような傑物が加わる中で、武も知も足りない自分が副長でいていいのか、と悩んでいたからです。
信と河了貂の答えは、これが正しい人選だというものでした。この渡河に要るのは武でも軍略でもなく責任感で、それを誰よりも持っているのが渕さんだ、と。激流を前に足がすくんだ渕さんは、上流から流れてくる仲間の血を見て川に入り、隊を励ましながら渡り切りました。
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この場面がいいのは、渕さんが強くなって渡ったのではないところです。
怖いまま、足がすくんだまま、仲間の血を見て入っている。
飛信隊が大きくなるほど、傑物ではない人の居場所は狭くなっていきます。
その中で、ふつうの人の強さがいちばん要る役があると示したのが、黒羊の渡河だったと思っています。
上陸した飛信隊は対岸を押さえ、当初の目標を超えて前線を押し上げました。黒羊丘の戦いは、桓騎が無関係な集落の人々の亡骸で趙の将・紀彗を脅すという形で、秦の勝利に終わっています。
千人将から五千人将へ
信が将軍になった59巻の時点で、渕さんは副長のまま千人将になっています。その後も昇進を重ね、2026年時点では五千人将です。飛信隊は六万の規模になり、信の本隊と羌瘣の軍に分かれています。
連絡係として信の家を訪ねていた人物が、いまでは数千の兵を預かる将です。その間ずっと、渕さんは副長の席を降りていません。
まとめ
渕さんは、信と王宮をつなぐ連絡係から、成り行きで飛信隊の副長になった人物です。強さではなく責任感で、その席を守り続けてきました。
押さえておきたい点を並べておきます。
- 最初の役目は、壁が用意した王宮との連絡係
- 王騎の城でも無法の村でも帰らず、信について副長になった
- 12巻の馬陽で、隊を分けて馮忌を狙う策を出し、残る隊を率いた
- 42巻の黒羊で、責任感を買われて激流の渡河を任された
- 59巻で副長兼千人将、2026年時点では五千人将
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信が大将軍を目指す物語の中で、渕さんは読者に一番近い場所に置かれた人物だと思っています。
天才でも豪傑でもない人が、隣で同じ夢を見続けたらどこまで行けるのか。
その答えを、渕さんの昇進がそのまま示しています。
渕さんが副長でいる理由は、成り行きと責任感の2つで説明がつきます。ただ、成り行きで就いた席を何年も守れたのは、責任感のほうでした。
——あなたは、渕さんが副長でいられたのは、信と同じ夢を見続けたからだと思いますか。それとも、どんな場面でも逃げなかった責任感のおかげだと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
渕さんは、副長になった経緯と、副長であり続けた理由が分けて語られやすい人物です。
Q. 渕さんはなぜ飛信隊の副長なのですか。
A. 連絡係として信について行き、成り行きで副長に選ばれました。その後も責任感を買われて、副長を務め続けています。
Q. 渕さんが川を渡るのは何巻ですか。
A. 42巻、黒羊丘の戦いです。アニメでは第5シリーズ5話「執念の渡河」です。
Q. 渕さんの階級は何ですか。
A. 59巻の時点で副長兼千人将、2026年時点では五千人将です。
Q. 渕さんの初登場はどんな場面ですか。
A. 壁が信のために用意した、王宮との連絡係として出てきます。
連絡係が副長まで上がります。何人将かも、崇原の眼帯も、三百将の澤圭も。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月1日


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