- ゴルゴ13が独裁者を狙撃する話
- ロマノフ家の遺産を巡る壮大なドラマ
- ゴルゴ13の娘が実在した衝撃の展開
ゴルゴ13は身長180センチ強、体重80キロ前後と推定されるも本名、国籍、経歴等はすべて不明。
国家や組織には属さず孤高を貫くフリーランスのスナイパーです。
作家さいとう・たかを氏は81歳、
1968(昭和43)年、増刊号のトリを飾って以来50年。
連載は続いて最新号(2018・3・25号)では579話。
増刊号の108話を併せれば既に伝説と言えるでしょう。
何故これほどまで読者に支持されるのでしょうか。
掲載誌ビッグコミック最新号の読者欄に投稿が載っていて『社会人になった後、父親に勧められて読み始めたゴルゴ13』と。
答えのひとつではないでしょうか。
題材は国際情勢、政治、経済、科学、文化から歴史、宗教にまで及びます。
某国からの抗議を受けて発表を見合せた作品もあるとの話は事実と思わされます。
今回は膨大なエピソードから名作10選を選び紹介したいと思います。
目次
ゴルゴ13名作:第10位 第519話 1万キロの狙撃
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北アフリカ・リビアの地方都市シルト。
逃走中の独裁者(モデルはカダフィ大佐?)の車列を米国南部の基地で操る無人攻撃機が攻撃する。
追い詰められた独裁者は反政府民兵により殺害されるが。残敵掃討中誤爆で大破したベンツから這い出たのは瀕死の重傷を負ったゴルゴ13だった。
衛星写真で知った指揮官は上層部に報告せず独断でゴルゴ13を抹殺しようとする。
ゴルゴ13は車ごと拉致した一般女性の運転で隣国の病院を目指すのだか。
執拗な攻撃が続く中、ゴルゴ13は女性に言います。
『生あるうちに、それを放棄することは俺のルールには、ない』と。
危機を脱した後、ゴルゴ13は多額の現金で女性に報い女性はその金で暴力夫から息子を取り戻します。
後味の良い作品です。
ゴルゴ13名作:第9位 第262話 すべて人民のもの
ロマノフ家は304年の長きにわたり世界最大の領土に君臨したロシア皇帝の一族。
最後の皇帝ニコライ2世は世界の富の10分の1を保有していたと言われるが、1918年暴徒により虐殺されてしまう。
だが、その富はスイスの銀行に預けられていた。
70年のときを経て継承者を名乗る男がスイスの銀行を訪れた。
ラスプーチン、レーニン、トロッキー、そしてアンドロポフ、ゴルバチョフ等が実名で登場する壮大な歴史ドラマです。
ゴルゴ13名作:第8位 第37話 AT PIN-HOLE
米国テキサス州上空でコンチネンタル航空機がハイジャックされ要求は『キューバへ向かえ』だった。
犯人はスパイ容疑でFBIが追っており逃がすワケにはゆかない。
燃料補給のためエル・パソ空港に着陸した同機の周囲に狙撃要員が配置されるが誰も撃てない。
だが別件で勾留中のゴルゴ13が居た。
ゴルゴ13名作:第7位 第266話 バチカン・セット
バチカン銀行の資金運用担当のニーノ司祭は投資の失敗で左遷されてしまう。
指示した上司の司教に切り捨てられたニーノ司祭はスイスの銀行にハッキング匿名口座から大金を掠めとりバチカンへの復帰を果たすのだが。
匿名口座はゴルゴ13のモノで、司祭も又嵌められていて二転三転、衝撃のラストへとなだれ込みます。
ゴルゴ13名作:第6位 第343話 病原体レベル4
アフリカ中部の大地溝帯で捕獲した猿を密輸業者が米国へ向かう客船に積み込む。
その中にエボラ出血熱に感染した猿が居た。
爆発的に増殖するウィルスに、乗り合わせたゴルゴ13も感染してしまうが。
1240名の船客と乗組員は見捨てられ隔離されるがゴルゴ13は切り抜けられるのでしょうか。
リアリティの恐ろしさに戦慄は必至のドラマです。
ゴルゴ13名作:第5位 第59話 日本人・東研作
世界的ジャーナリストのマンディ・ワシントンがベトナム戦争での取材を共にした大山を訪ねて来日。
ゴルゴ13を調べて本にしたいと大山に協力を求めた。
10歳ぐらい(当時の使用人の記憶)だった東研作が母と母の愛人を射殺したと聞いたマンディと大山は
彼こそゴルゴ13と確信するのだが。
ゴルゴ13ファンなら外せない作品で、2001年の読者投票では第1位となりました。
戦後の混乱期ならありそうな話でゴルゴ13のルーツを見た・・・と思わせてくれる作品です。
ゴルゴ13名作:第4位 第1話 ビッグ・セイフ作戦
巻頭に描かれた飾り窓の娼婦を見たときは感動しました。
描かれた娼婦達が美し過ぎたからです。
ビッグコミック創刊の頃、私は出張先オランダの飾り窓で遊んだ事があります。
オランダは日本軍のために植民地インドネシアを失いました。
50年前の事です、現地の対日感情は微妙でした。
何人かに拒否された後、受け入れてくれた娼婦は本作に描かれたように美しいひとでした。
この作者はホンモノだと思い込んで50年。
私にとっては永久保存版です。
ゴルゴ13名作:第3位 第562話 Gの遺伝子
バリの私立中学に通う14歳の少女フアネット。
射撃はオリンピック選手級で柔道、体操、テニス、絵画、ピアノも超一流。
裕福な医師夫妻の娘なのにフアネットはゴルゴ13の娘だと思う某機関の局長が居た。
ゴルゴ13の弱味を握ろうと調査は進みDNAが一致する事が判明するのだが。
ゴルゴに娘が居たと心弾む展開もいいですがラストは幸せな気持ちになれますよ。
ゴルゴ13名作:第2位 第81話 海へ向かうエバ
膨大なエピソードの中でも最も詩的で美しいタイトルだと思いませんか。
奥義を極めた鍼灸の針を武器に標的を仕留める。
美しい暗殺者エバ・クルーグマンはゴルゴ13が愛した唯一人の女性かも知れません。
とても心に沁みる作品で、個人的には第1位なのですが。
ゴルゴ13名作:第1位 第213話 二万五千年の荒野
1984年の作品でありながらチェルノブイリやフクシマの原発事故を予見していたかのようなストーリーには3・11の風化を許さない圧倒的な力があり1位しかないと思わされます。
それにしても・・・
世界が称賛したフクシマの吉田所長と部下の方々に国民栄誉賞が贈られないのは何故なのでしょうか?
ゴルゴ13名作10選の終わりに
私は20代でゴルゴ13と出会い、その背中を見ながら生きてきました。
現役の頃は『逃げたら終わり』の仕事でしたが何度かの危地ではゴルゴ13を真似て切り抜けてきました。
私には娘二人だけで男子は居りません。
犬までメスの女系家族ですがありがたいことに孫のひとりが男子です。
ゴルゴ13を愛読書として育ってきた私にとって、孫の高校入学祝いに『ゴルゴ13』を与えようと楽しみにしています!
はたして孫は喜んでくれるだろうか。
いや、大丈夫(だと思う)!
きっとよろこんでくれるはず!と信じよう。
ではでは!また!
- ゴルゴ13の名作エピソードを紹介
- 第1位はチェルノブイリを予見
- 独裁者を狙った緊迫の狙撃劇
- 美しい暗殺者エバ・クルーグマン
- ゴルゴの娘とDNA一致の衝撃
- 戦後の混乱期を描いた作品も
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