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オスローはなぜ転生したのか?
結論から言うと、オスローが転生したのは、前世のロウがゲラードを守ると誓ったからです。正体は黒妖犬で、ロウは3000年前の人間でした。
キングといつも一緒にいる、犬のような姿の生き物です。見た目はマスコットですが、中身は約束を果たしに来た人物になります。
この記事では、正体と前世、そして最期までを順に並べます。
この記事でわかること
- 正体は黒妖犬。しかも絶滅種の生き残り
- 前世は3000年前の人間ロウ
- ロウが転生したのはバンではありません
- ゲラードとの約束の中身
- 大きな口で飲み込む、空間移動の仕組み
- キングを庇って命を落とす最期
先に結論だけ
| 正体 | 黒妖犬(ブラックハウンド)。妖精の一種 |
| 前世 | 3000年前の人間ロウ |
| バンとの関係 | ありません。ロウが転生したのはオスロー |
| 誓ったこと | どんな姿になってもゲラードを守る |
| 能力 | 空間移動。口で飲み込んで転送します |
| 最期 | マエルの光玉からキングを庇って死亡 |
正体は、絶滅したはずの黒妖犬です
オスローは犬のような姿をしていますが、正体は黒妖犬(ブラックハウンド)という妖精の一種です。
住んでいるのは、人間界と妖精界の狭間だとされています。
ここで一つ、重い設定があります。
ドルイドの里のジェンナによれば、理由は謎のまま、黒妖犬は絶滅してしまったそうです。
つまりオスローは、わずかな生き残りということになります。
僕はこう読む
絶滅した種の生き残りが、マスコットの顔で画面にいることに引っかかります。
黒妖犬は、理由も分からないまま滅びた種族だとジェンナが語っています。オスローはその最後の一匹に近い立場です。
それなのに作中では、鳴き声しか出さない可愛い連れとして扱われ続けます。
一族がどう滅びたのかを、本人は語れません。しゃべれないからです。
最後の一匹が、自分の一族の話を一度もできないまま退場していく。この静かさが、この子の置かれ方だと思っています。
ロウが転生したのは、バンではありません
ここが、いちばん取り違えられているところです。
前世のロウは人間の青年で、見た目がバンによく似ています。そのため、バンがロウの生まれ変わりではないかと考える人が少なくありません。
違います。
ロウが生まれ変わった姿は、黒妖犬のオスローです。
根拠は、ロウが立てた誓いの中身にあります。生まれ変わったら必ず守る、と誓った相手はゲラードでした。そしてオスローは、キングと旅をする前はゲラードのそばにいます。
誓いを実際に果たしているのがオスローのほうです。名前の響きも、ロウとオスローで重なっています。
キングとオスローの関係
オスローは、口の大きなワンちゃんといった姿です。鳴き声はバフッ、ボフッ。
キングとは、昔からとても仲の良い友人のような間柄です。
キングが妖精の森を見捨てて逃げ出したという誤解を受け、仲間の妖精たちに罵られたときも、オスローは怒りをあらわにしていました。
オスローは鳴き声しか出せず、しゃべれません。それでもキングの言うことは理解しており、キングもオスローの言いたいことが分かっています。
主人と犬というより、気持ちを理解し合える友達という関係です。
僕はこう読む
しゃべれない相手と通じ合える、という設定の使い方がうまいと思っています。
キングは森を見捨てたと誤解され、妖精たちに罵られました。言葉を持つ者が周りに大勢いて、そのうちの誰も信じていません。
そのとき怒りをあらわにしたのは、言葉を持たないオスローだけでした。
言葉が通じる者が誤解し、言葉を持たない者が分かっている。
キングにとってオスローが特別なのは、能力ではなくここだと読んでいます。
空間移動の能力
黒妖犬は次元のはざまに住む種族です。そのためかオスローも、自分が空間を移動したり、誰かを別の場所へ移動させたりできます。
キングは指笛を吹くことで、空間からオスローを呼び出せます。
相手を移動させるやり方は、少し荒っぽいものです。
大きな口で相手を飲み込んで、そのまま移動させます。
巨人族のディアンヌをリオネスへ転送したときは、オスローも巨大化して飲み込もうとしました。ですが、さすがのサイズで相当苦労しています。
3000年前、ロウとゲラードが出会う
ここから前世の話になります。
メリオダスが十戒に殺害されたあと、キングとディアンヌは妖精の森に身を寄せていました。
そこへ突然、十戒である初代妖精王グロキシニアとドロールのもとに連れて行かれます。
力の差がありすぎて死を覚悟する二人でしたが、相手に戦う気はありませんでした。
グロキシニアとドロールは、先のメリオダスとの戦いで自分たちの過去の選択に疑問が生じたと言い、本気で試練を受ける覚悟があるなら力を貸すと告げます。
二人が承諾すると、グロキシニアは意識を過去へ退行させる術を唱えました。そして3000年前の世界へ降り立ちます。
過去にいるあいだ、キングはグロキシニア、ディアンヌはドロールの姿になっていました。
そこで出会うのが、過去のメリオダス、女神族だった頃のエリザベス、妖精王の補佐役ゲラード、そしてロウという名の人間の青年です。
裏切りと、ロウの選択
ロウを含む人間たちは、魔神族に襲われていたところをメリオダスたちに助けられます。
そして魔神族と戦う連合軍、光の生痕(スティグマ)に協力することになりました。
その本拠地である妖精の森で、ロウとゲラードは運命の出会いを果たします。
待機のあいだに二人はいろいろと話し、人間と妖精族でありながら打ち解けていきました。
ですが、仲良くなったのもつかの間でした。
実はロウたちが光の生痕に協力するというのは偽りで、本当の目的は光の生痕への復讐だったのです。
ロウたちは過去に光の生痕に村を襲われ、自分たち以外の家族や仲間を皆殺しにされていました。
天界への門が魔神族に占拠されようとしたとき、女神族のネロバスタが連合軍に協力を呼びかけます。その場でロウたちは正体を現し、仲間だったはずの巨人族や妖精族を殺戮し始めました。
この裏切りで、ゲラードも羽根を切られ、片目と片足を失う重傷を負います。
ところが、裏切ったはずのロウが動きます。ゲラードにとどめを刺そうとした人間を、逆に殺害したのです。
理由がありました。光の生痕に殺されたロウの幼馴染が、ゲラードにそっくりだったのです。
そんなゲラードを、ロウは見殺しにできませんでした。
僕はこう読む
ロウがゲラードを助けたのは、正義に目覚めたからではないと思っています。幼馴染に似ていたから、というのが作中の理由です。つまり、目の前の一人を助けただけで、復讐そのものを間違いだと認めたわけではありません。それを間違いだったと言えるようになったのは、殺し終えたあとです。復讐しても空しさしか残らなかった、と気づく順番が逆になっている。だから次に生まれ変わる約束のほうが重くなったのだと読みました。
ロウが立てた誓い
復讐を果たしたロウに残ったのは、空しさだけでした。
そしてロウは悔い、こう誓います。
次に生まれてくる時は、どんな姿になってもゲラードやゲラードの大切にしている人達を守る。
この約束どおり、現代でロウはオスローとして生まれ変わりました。
そしてゲラードと、ゲラードが大切にしているキングを守っています。
ゲラード自身も、オスローについてこう語っています。
オスローは、兄上が姿を消した後に生まれて、兄上の代わりに私を守ってきてくれました。
僕はこう読む
「どんな姿になっても」という一語に、この誓いの重さが出ています。
人間としてもう一度生まれてくる、とは言っていません。姿を選べないことを分かったうえで誓っています。
実際にロウが戻ってきたのは、しゃべることもできない犬の姿でした。
それでもゲラードのそばにいて、ゲラードが大切にしているキングを守っています。
約束を果たすために、人であることのほうを差し出した形です。
グロキシニアが十戒になったきっかけ
キングはグロキシニアの姿で過去を追体験しましたが、実際の出来事では本物のグロキシニアが森へ戻っています。
そこで見たのは、無残な光景でした。
殺戮された同胞、光の生痕の仲間たち、そして羽根を切られ、片目と片足を失った妹のゲラードです。
グロキシニアは妹が殺されたと思い、そばにいたロウを殺害します。
そのあとも理性を半ば失って暴走し、裏切った人間たちだけでなく、仲間であるはずの光の生痕まで攻撃し始めました。
そして気がついたときには、十戒となって戦っていたのです。
怒りと憎しみで我を忘れた結果、闇に堕ちて十戒になったということなのかもしれません。
オスローは、キングを庇って死亡します
キング、ディアンヌ、ゴウセル、そしてオスローは、四大天使マエルと対峙します。
怒りと憎しみで暴走し、戒禁を取り込んでより強力になったマエルです。
圧倒的な強さの前に歯が立たず、キングが技の慈愛の光玉でとどめを刺されそうになりました。
そのとき、キングを守るためにマエルの前へ立ちはだかったのがオスローです。
オスローは慈愛の光玉を飲み込んで、別の場所へ転送しようと試みました。
ですが、転送は叶いませんでした。オスローは光玉に焼かれ、その命を散らせます。
オスローがキングを守って命を落とすその瞬間、妖精の森ではゲラードが、3000年前のロウの言葉をもう一度聞いたように感じていました。
オスローは戦いで命を落としましたが、3000年前の約束を果たしたのです。
僕はこう読む
オスローの死に方が、飲み込むという能力そのものだったところが効いていると思っています。この子の力は、口で相手を飲み込んで別の場所へ送ることでした。ディアンヌのときは大きすぎて苦労しただけで済みました。ですが最後に飲み込んだのは、島を丸ごと壊す威力の光玉です。送りきれず、自分の中で受け止めることになりました。守るための力が、そのまま身代わりの形になっている。3000年越しの約束の果たし方として、これ以上のものは無いと読みました。
キングの覚醒
慈愛の光玉はディアンヌの神器で回避できたものの、戦いの舞台となっていた島を丸ごと破壊するほどの威力でした。
ディアンヌはエリザベスに助けられます。ですがキングは魔力を封じられていて、飛ぶことができません。
友人のヘルブラムに続いてオスローまで失った絶望から、キングは落下しながら死を受け入れかけます。
そこへ、亡きヘルブラムとオスローが励ます姿が浮かびました。さらに、能力が完全に覚醒すれば自分以上の最強の妖精王になれる、というグロキシニアの言葉も。
ディアンヌを守らなければ。そう強く誓った瞬間、キングは覚醒します。
覚醒後は青年のような姿となり、背中に大きな羽根が生えました。複数の形態を同時に操れるようになった霊槍シャスティフォルで、マエルを圧倒します。
そしてキングは、大切な仲間を奪われたにもかかわらずマエルを殺しませんでした。
憎しみは憎しみをまた呼ぶだけだから。ヘルブラムやオスローが生きていたら、そうすることが正しいと言ってくれたに違いない、と。
まとめ|オスローの転生をどう読むか
オスローが転生したのは、前世のロウがゲラードを守ると誓ったからです。
整理して並べます。
- 正体は黒妖犬。絶滅種のわずかな生き残り
- 前世は3000年前の人間ロウ
- バンはロウの生まれ変わりではありません
- ロウはゲラードを守ると誓って転生した
- 能力は空間移動。口で飲み込んで転送する
- 最期はマエルの光玉を飲み込み、キングを庇って死亡
- その死が、キングの覚醒につながった
僕はこう読む
ロウがゲラードを助けたのは、正義に目覚めたからではないと思っています。
作中の理由は幼馴染に似ていたからです。
つまり目の前の一人を助けただけで、復讐そのものを間違いだと認めたわけではありません。
そして死に方が、飲み込むという能力そのものだったところが効いています。ディアンヌのときは大きすぎて苦労しただけで済みました。最後に飲み込んだのは、島を丸ごと壊す威力の光玉です。この最期を能力の限界と読むか、3000年前の誓いの果たし方と読むかで、意味が変わってきます。
——あなたはオスローの最期を、能力の限界を超えてしまった結果だと思いますか。それとも、3000年前の誓いの果たし方だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
前世のロウはバンによく似ていて、転生先を取り違えやすいところです。誓いと最期まで、順に確かめます。
Q. オスローの正体は何ですか?
A. 黒妖犬(ブラックハウンド)という妖精の一種です。人間界と妖精界の狭間に住む種族で、すでに絶滅しており、オスローはわずかな生き残りにあたります。
Q. オスローの前世は誰ですか?
A. 3000年前の人間、ロウです。光の生痕への復讐に加わった青年で、ゲラードを守ると誓って生まれ変わりました。
Q. バンはロウの生まれ変わりですか?
A. 違います。ロウの見た目がバンに似ているため取り違えられがちですが、ロウが転生した姿は黒妖犬のオスローです。
Q. オスローの能力は何ですか?
A. 空間移動です。自分が移動するほか、大きな口で相手を飲み込んで別の場所へ送ることもできます。キングは指笛でオスローを呼び出します。
Q. オスローは死亡しますか?
A. 死亡します。マエルの慈愛の光玉からキングを庇い、飲み込んで転送しようとしましたが叶わず、光玉に焼かれて命を落としました。
Q. ゲラードとオスローの関係は何ですか?
A. ゲラードは、兄上が姿を消した後に生まれて自分を守ってきてくれた、と語っています。3000年前にロウが立てた誓いが果たされている形です。
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最終更新:2026年9月6日


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