本ページはプロモーションが含まれています
アオアシの戦術は何があるのか
結論から言うと、エスペリオンの軸はポゼッションで、完成形は船橋学院戦の5レーンアタックです。相手はハイプレス、カウンター、N-BOXで崩しにきます。
武蔵野がハイプレス、船橋学院がカウンター、青森星蘭がマンマークとN-BOXです。
どれも作者の作り話ではありません。現実のサッカーで実際に使われてきた戦術が、高校年代の試合に持ち込まれています。
この記事でわかること
- チームごとの戦術とフォーメーションの一覧
- エスペリオンの5レーンアタックとは何か
- 武蔵野・船橋学院・青森星蘭の戦い方
- ロープ練習やオシム式パス回しなど作中の練習メニュー
- 現実のサッカーで通用するのか
チームごとの戦術を一覧で見る
「アオアシ 戦術」で調べる人がまず知りたいのは、どのチームが何をしてくるかです。先に並べます。
| チーム | 戦い方 | 監督 |
|---|---|---|
| 東京シティ・エスペリオンユース | 4-3-3を基本にしたポゼッション。完成形は5レーンアタック | 福田達也 |
| 東京武蔵野蹴球団ユース | 捨て身のハイプレス | 佐竹晃司 |
| 船橋学院 | 奪ってすぐ前へ運ぶ高速カウンター | 夏目仙市 |
| 青森星蘭 | 相手ごとに変える。エスペリオン戦はマンマークとN-BOX | 成宮 |
エスペリオンだけが「自分たちの形」を持っていて、ほかの3チームはそれを崩すために戦い方を選んでいるのが分かります。
僕はこう読む
この並びは、強さの順ではなく「ポゼッションへの答え方」の順だと思っています。
武蔵野は走って奪う。船橋は奪ったら速く刺す。青森星蘭は人に付いて形そのものを消す。
同じ相手に、3つの違う答えを出させている。
だから試合が進むほど、エスペリオンの側も考えることが増えていきます。
戦術の一覧が、そのまま物語の階段になっている作りです。
エスペリオンのポゼッションと5レーンアタック
エスペリオンはトップからジュニアまで、パスでボールを持ち続けて相手を崩すスタイルで統一されています。ユース生が小さいころから叩き込まれてきたもので、物語の序盤でアシトが言われた「止めて、蹴る」はその入口にあたります。
攻撃の基本はトライアングルです。近くの2人と三角形を作れば、パスの出しどころが常に2つある。成京戦では、アシト・朝利・黒田の三角形で相手の守備が混乱し、アシトは大友を自分の代わりに使って三角形を作り直しました。
守備の基本は「絞る」と「チャレンジ&カバー」です。真ん中を固めてスペースを埋め、1人が仕掛けたら別の1人がその裏を守ります。FWから転向したばかりのアシトは絞る加減が分からず、竹島に怒鳴られていました。
そしてポゼッションの完成形が、5レーンアタックです。ピッチを縦に5本の通り道に分け、同じレーンに2人が重ならないように立つ。そのうえで三角形を作り続けます。福田監督が長く温めていた理想の形で、単行本18巻から始まる船橋学院戦で初めて成功し、前半20分に高杉が先制点を挙げました。
僕はこう読む
5レーンが船橋戦で完成したのに、その試合をエスペリオンが勝ち切れなかったところに意味があると思っています。
理想の形は、それだけでは勝ちを保証しない。
先制のあと、船橋はアシトを狙って崩しにきました。
形を持つ側が、形を持つがゆえに狙われる。
作者は5レーンを「答え」ではなく「次の問題の始まり」として置いています。
武蔵野のハイプレス
東京武蔵野蹴球団ユースは、Jクラブのユースに入れなかった選手の集まりです。佐竹晃司監督の方針は「リスクを冒せ」でした。
自分たちが弱いと認めたうえで、前から数をかけてボールを奪いにいく。このハイプレスで東京都リーグを開幕7連勝し、首位を走っていました。キャプテンの武藤千秋が声で全員の動きをそろえ、金田晃教が前で仕留めます。
弱点もはっきりしています。体力を大きく使うことと、前がかりになるぶん最終ラインとGKの間に広い空間が空くことです。エスペリオンBは長いボールでその裏を狙うダイレクトサッカーで対抗し、最後は4対2で勝ちました。
船橋学院のカウンター
夏目仙市監督が率いる船橋学院は、ボールを長く持つエスペリオンと正反対です。奪ったらすぐ前線へ送り、一気にゴールへ向かう。
前線にいるのが、プレミアリーグ得点王のトリポネ・ルフィンと、得点ランキング2位の二原です。速さに乗った2トップを止められるかどうかが、そのまま試合の行方になります。
エスペリオン戦では、トリポネに冨樫、二原にアシトが付く形で守りました。それでも後半にトリポネが2点を取り、試合は2対2で終わっています。
僕はこう読む
武蔵野と船橋は、どちらも「個の力でエスペリオンに劣る」という前提から出発しています。
違うのは、そこから何を選んだかです。
武蔵野は全員で走ることを選び、船橋は2人の速さに賭けることを選んだ。
弱さの認め方が違うと、同じ高校年代でもここまで別の顔になる。
対戦相手が「悪役」ではなく、それぞれの答えを持った相手として描かれているのが、この作品の戦術の面白さだと思っています。
青森星蘭のマンマークとN-BOX
成宮監督の青森星蘭は、相手によって戦い方を丸ごと変えるチームです。船橋学院を相手にしたときは、守備を細かく修正して速い攻めに使う空間を与えませんでした。
エスペリオン戦で出してきたのは、昔ながらのマンマークです。キャプテンの羽田をアシトに張りつけ、パスの回りどころを消しにきました。エスペリオンはGKの秋山を高い位置に上げ、受け手を1人増やしてこれを外しています。
さらに終盤の切り札がN-BOXでした。2001年のジュビロ磐田が、レアル・マドリードとの対戦のために作った中盤の形です。中盤の5人が箱のような距離感で走り続けます。青森星蘭戦は単行本23巻から27巻にかけて描かれ、N-BOXで同点に追いつく場面は26巻268話です。
作中の練習メニュー
戦術を支えているのが、練習の場面です。「アオアシ 練習メニュー」で調べる人が多いのも、実際に試せそうなものが多いからでしょう。作中の順に並べます。
| 練習 | 中身と狙い |
|---|---|
| 11人対21人の試合 | BチームがAチームと初めて合同練習をしたときの紅白戦。人数で勝っていてもAに歯が立たず、位置取りとトライアングルの大切さを思い知る |
| オシム式パス回し | 円になって回す鳥かごに、「出し手が次の受け手を指名する」決まりを足したもの。2手3手先を読む力が要る。Aチームに上がったアシトは、見えていても足元が追いつかず失敗する(12巻) |
| ロープを持ったDF練習 | 最終ラインの4人が1本のロープを持って守る。距離がずれるとロープが張って一目で分かる(14巻) |
| 首振りリフティング | 杏里が勧めた自主練。リフティングしながら首を振り、何か1つを注視して口に出す |
| 看板の数を数える | 福田監督が冨樫に出した課題。通学路の赤い看板の数を聞かれ、アシトは7つと即答する。冨樫は白地に赤文字の看板まで数えていた |
ロープ練習は、門限を破ってまで夜練をしていた冨樫たちの前に福田監督が現れて始まりました。もとは子どものサッカー教室のために考えた練習で、声を出すより先に体で距離を覚えさせるものです。
看板の課題で福田監督が指摘したのは、数え間違いそのものではありません。白地に赤文字を「赤い看板」と数えるのは、都合のいい解釈だということです。試合中の「こっちには来ないだろう」という思い込みと同じだと冨樫に伝えています。この訓練が実を結ぶのが、プレミアリーグ最終節の青森星蘭戦でした。ワントップに置かれた冨樫が買われたのは、アシトを見習って磨いた視野です。
福田監督はサブ組への指導にも力を入れます。強いチームの最大の条件として挙げたのは「サブも強いこと」でした。紅白戦でレギュラー組を倒すつもりで練習しろという意味で、ロープ練習もこの流れの中から生まれています。
僕はこう読む
作中の練習は、どれも「頭で分かっていることを体に移す」ためのものだと思っています。
ロープは距離を、看板は見たものを正確に言う癖を、オシム式は次の次を考える癖を、体に入れる。
福田監督は答えを先に言いません。
正解をさっさと伝えることは指導者の怠慢だ、という考えの人です。
だから練習の場面が、そのまま監督の人物描写にもなっています。
作中の戦術は実戦で通用するのか
作中の戦術は、どれも現実のサッカーに元があるという点で通用します。
- 5レーンの考え方は、ペップ・グアルディオラ監督のバイエルンやマンチェスター・シティで知られる位置取りの考え方です
- N-BOXは、2001年のジュビロ磐田が実際に使った形です
- ハイプレスとカウンターは、いまのプロの試合でもごく普通に見られます
ただし作中でも、1つの戦術だけで勝ち続けるチームは描かれていません。5レーンを成功させたエスペリオンも船橋とは引き分け、青森星蘭は相手ごとに形を変えています。作中が出している答えは「最強の戦術は1つではない」です。
まとめ
アオアシの戦術は、エスペリオンのポゼッションと、それを崩しにくる相手チームの答えでできています。
押さえておきたい点を並べておきます。
- エスペリオンは4-3-3を基本にしたポゼッション
- 完成形の5レーンアタックは船橋学院戦(18巻〜)で成功
- 武蔵野はハイプレスで開幕7連勝。エスペリオンBに4対2で敗れる
- 船橋学院はトリポネと二原の高速カウンター。試合は2対2
- 青森星蘭はマンマークとN-BOX(26巻268話で同点)
- 練習はロープのDF練習(14巻)、オシム式パス回し(12巻)など
- どの戦術も現実のサッカーに元がある
僕はこう読む
戦術を一覧にしてみると、アシトの成長の段階と対戦相手の戦術が、きれいに噛み合っていることに気づきます。
武蔵野戦でコーチングを覚え、船橋戦で狙われて退場し、青森星蘭戦で中に入るサイドバックとして覚醒する。
相手の戦術が変わるたびに、アシトに足りないものが1つずつ浮かび上がる。
戦術はこの作品にとって飾りではなく、主人公を試すための道具として置かれています。
エスペリオンの5レーンと青森星蘭のN-BOXは、どちらも「形」で相手を上回ろうとする戦術です。形を完成させた側と、形を消しにいった側、どちらに惹かれるかで試合の見え方が変わります。
——あなたは、理想の形を完成させたエスペリオンの5レーンのほうが強いと思いますか。それとも、それを消しにいった青森星蘭のN-BOXのほうが上だと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
アオアシの戦術は、チームの名前と戦い方をセットで覚えると整理しやすくなります。
Q. エスペリオンのフォーメーションは何ですか。
A. 4-3-3が基本です。パスでボールを持ち続けるポゼッションのチームで、完成形として5レーンアタックを使います。
Q. 5レーンアタックはどの試合で出てきますか。
A. 船橋学院戦です。単行本18巻から始まる試合で成功し、前半20分に高杉が先制点を挙げました。
Q. 武蔵野の戦術は何ですか。
A. ハイプレスです。佐竹監督の「リスクを冒せ」という方針で、開幕7連勝しました。
Q. アオアシのN-BOXとは何ですか。
A. 2001年のジュビロ磐田がレアル・マドリード戦のために作った中盤の形です。青森星蘭がエスペリオン戦で使い、26巻268話で同点に追いつきました。
Q. ロープの練習は何巻ですか。
A. 14巻です。夜練をしていた冨樫たちに、福田監督が提案しました。
美しい戦術も、実戦では違って見えます。一条花の相関図、佐竹監督、武蔵野戦へ。
遅れた答え合わせアシトと花が付き合うのは何話なのか?告白336話・返事409話、恋愛相関図も!一条花と相思相愛の相関図です。
佐竹の賭けと皮肉佐竹監督とは何者か?武蔵野ユースの29歳の監督で、モデルは元武蔵野の増本浩平さん!武蔵野の佐竹監督はリスクを取れと説きます。
武蔵野戦の逆転武蔵野戦で劇的逆転勝利!?エスペリオンが見せた驚きの戦術とは!エスペリオンが4対2で逆転した武蔵野戦とは?
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月1日


コメントを残す