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李園(りえん)とは何者なのか
結論から言うと、李園は春申君を暗殺した楚の宰相です。食客から王の伯父にのし上がり、41巻441話で媧燐と並ぶ二人宰相になりました。
李園はもともと、楚の宰相・春申君の食客の一人でした。妹が産んだ子が王位を継いだことで、王の伯父という立場を手に入れます。その後、自分を消そうとした春申君を逆に討ち、楚の政治の真ん中に座りました。この記事では、妹と王位の企み、春申君の暗殺、媧燐との二人宰相、史実の李園の最期、声優と実写までを順に見ていきます。
この記事でわかること
- 李園のプロフィールと、初登場の41巻440話
- 妹の子を王にする企みと、考烈王・春申君との関係
- 春申君の暗殺。先に刺客を送ったのはどちらか
- 41巻441話「宰相の席」で媧燐と二人宰相になった場面
- 史実の李園と、紀元前228年の一族の最期
- 声優と、実写映画に出ているか
李園のプロフィール
李園は、楚の宰相・春申君のもとにいた食客です。作中の初登場は41巻440話。春申君が暗殺されたあとの楚で、廉頗と媧燐が話しているところへ平気で割って入ってくる男として現れます。すでに王の伯父として、楚の朝廷を動かせる立場にいました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み | りえん |
| 出発点 | 春申君の食客。史実では趙の人 |
| 王との関係 | 妹が産んだ子が楚王になり、王の伯父(外戚)に |
| 春申君との関係 | 自分を消そうとした春申君を、逆に暗殺した |
| いまの地位 | 楚の宰相。41巻441話から媧燐と二人宰相 |
| 初登場 | 41巻440話 |
| アニメの声優 | 咲野俊介 |
| 実写 | 未登場(『魂の決戦』のキャラクター図鑑に名前が無い) |
妹の子を王にする企み
楚の考烈王には、跡を継ぐ子がいませんでした。王弟はいましたが、作中では心を病んでいるとされ、王位を任せられません。そこで持ち上がったのが、李園の妹が身ごもった春申君の子を、王の子として即位させるという企みです。
作中では、この企みを考烈王・春申君・李園の3人で進めています。王自身が、自分の血を引かない子を跡継ぎに据えることを承知していたわけです。李園は、妹が産んだ子が王になれば、伯父として楚の政治に口を出せる立場になります。
ここは史実と少し違います。史実では、李園の妹は先に春申君の子を身ごもり、そのことを王に隠したまま考烈王に献じられました。王は何も知らないまま、生まれた子を太子に立てています。作中の考烈王は、史実よりも一段深く企みに加わっていることになります。
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考烈王を企みの仲間に入れたことで、話の重心が変わっていると思っています。
史実だと、王をだました春申君と李園の話で終わります。
作中だと、3人で決めた約束を、あとから1人が破る話になる。
裏切ったのは李園ではなく春申君のほう、という形にしたかったのだと読んでいます。
春申君の暗殺。先に刺客を送ったのは春申君
始皇九年、考烈王が亡くなります。ここで春申君は考えを変えました。3人で決めた約束を捨て、王弟に王位を継がせようとし、李園に刺客を送ります。
ところが、討たれたのは春申君のほうでした。李園は逆に春申君を暗殺し、妹の産んだ子が王位を継ぎます。「李園が春申君暗殺の首謀者」と言われますが、作中の流れでは、先に手を出したのは春申君で、李園はそれを返り討ちにした形です。
春申君は合従軍で総大将を務めた、戦国四君の最後の一人です。その大物が、かつて抱えていた食客の一人に消されたことになります。
41巻441話で媧燐と二人宰相に
春申君を失った楚は、大国なのに頭がいない状態になりました。李園は、楚に身を寄せていた廉頗を通して、将軍の媧燐と会います。そして媧燐に、ともに宰相になってほしいと頼みました。41巻441話「宰相の席」で、媧燐は李園と並ぶ楚の宰相になります。
この会談で、李園は媧燐の幼いころの話を持ち出しています。戦場の焼け野原で、たった一人の身内である弟を探していたという話です。媧燐はそれを口にされると、はっきり殺気を見せました。李園は相手のいちばん触れられたくない過去を知ったうえで、頭を下げに来ていたことになります。
その後の楚は、李園が朝廷を、媧燐が軍を受け持つ形で動いています。蒙武が什虎城を攻めたときに援軍を出し、桓騎の死後には項翼に京布を落とさせたのは、媧燐の側の判断です。
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李園は、自分に戦の才が無いことをよく分かっている人だと思っています。
だから宰相の席を独り占めせず、戦の天才に半分を差し出しました。
権力を半分渡して、国を丸ごと残す。
春申君を消した冷たさと、この割り切りは、同じ頭から出ているように読めます。
史実の李園はどうなったのか
李園は史実に実在した人物です。『史記』の楚世家と春申君列伝に記録があります。趙の人で、春申君の舎人から楚王家の外戚になり、甥の幽王の時代に楚の政治を握りました。
春申君の殺害は、紀元前238年です。考烈王が亡くなると、李園は先回りして宮中に入り、棘門に潜ませた刺客に春申君を襲わせ、一族も皆殺しにしました。史実では、春申君が先に李園を狙ったという記録はありません。秘密が漏れるのを恐れた李園が、自分から仕掛けたとされています。春申君の食客だった朱英は危険を忠告していましたが、春申君は聞き入れませんでした。
李園の最期も残っています。紀元前228年に幽王が亡くなり、弟の哀王が立ちますが、わずか2か月ほどで庶兄の負芻の一派に殺されました。このとき李園の一族も皆殺しにされています。春申君の一族を消した李園が、今度は自分の一族ごと消されたことになります。
作中はいま、始皇十八年からの趙との戦いが中心で、李園の最期の年にはまだ届いていません。楚が滅びるのは史実で紀元前223年です。
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史実の李園は、王位の秘密を守るために人を殺し、その秘密のせいで殺されました。
負芻の一派は、幽王が考烈王の子ではないと知っていたとされます。
妹の子を王にした一手が、最後に一族を滅ぼす理由になる。
作中で考烈王まで企みに加えたのは、この結末をどう描くかに関わってくると思っています。
声優と実写
アニメで李園の声を担当しているのは咲野俊介さんです。
実写映画には、李園はまだ登場していません。2026年7月17日公開の『キングダム 魂の決戦』は合従軍編を描く作品で、公式サイトのキャラクター図鑑に李園の名前はありません。楚の側からは、春申君を斎藤工さん、媧燐を三吉彩花さんが演じています。李園が出てくるのは合従軍のあとの41巻なので、描かれるとすればさらに先の作品になります。
まとめ
李園は、春申君を暗殺して楚の宰相になった男です。41巻441話で媧燐と並ぶ二人宰相になりました。
押さえておきたい点を並べます。
- 春申君の食客から、妹の子が王になって王の伯父に
- 作中では考烈王・春申君・李園の3人で王位の企みを進めた
- 考烈王の死後、春申君が先に刺客を送り、李園が返り討ちにした
- 41巻441話「宰相の席」で媧燐と二人宰相になった
- 史実では紀元前228年、負芻の一派に一族ごと殺された
- 声優は咲野俊介さん。実写映画には未登場
僕はこう読む
李園は、剣も軍も持たずに大国の頂点へ上がった人です。
使ったのは、妹と、秘密と、人を見る目だけでした。
戦の話が続くキングダムで、宮廷の中だけで勝ち上がった数少ない人物。
楚が滅ぶ前に、この人がどこで足をすくわれるのかを見届けたいと思っています。
気になるのは、春申君の暗殺を李園の野心と見るか、身を守るための返り討ちと見るかです。作中と史実で、ここの向きが逆になっています。
——あなたは、李園が春申君を討ったのは楚を握るための野心だったと思いますか。それとも殺されないための返り討ちだったと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
李園は41巻440話で初めて出てきて、すぐ次の441話で宰相になります。短い登場で分かりにくい点を答えます。
Q. 李園は何話で初登場しますか。
A. 41巻440話です。春申君が暗殺されたあと、廉頗と媧燐の話に割って入る形で現れます。
Q. 春申君を暗殺したのは誰ですか。
A. 李園です。作中では、考烈王の死後に春申君が先に李園へ刺客を送り、李園がそれを返り討ちにしました。
Q. 李園と媧燐はどんな関係ですか。
A. 楚の二人宰相です。41巻441話「宰相の席」で、李園の頼みを受けた媧燐が宰相になりました。
Q. 李園は死亡しますか。
A. 作中ではまだ描かれていません。史実では紀元前228年、負芻の一派に一族ごと殺されています。
Q. 李園の声優は誰ですか。
A. 咲野俊介さんです。春申君は内田夕夜さんが担当しています。
Q. 李園は実写映画に出ていますか。
A. 出ていません。『キングダム 魂の決戦』は合従軍編を描く作品で、李園はそのあとの41巻から登場します。
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最終更新:2026年9月26日


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