ギーラとゴウセルは、恋人なのでしょうか
結論から言うと、恋人ではありません。ゴウセルがギーラの記憶を操作し、幼い頃からの婚約者だったという偽の記憶を植えつけていました。
アニメを観ていると、ギーラがゴウセルを「彼」と呼び、二人がくっついているように見えます。ギーラ本人はそう信じていますが、その記憶自体が作り物です。この記事では、何が消され、何が植えられたのかを順に見ていきます。
この記事でわかること
- 二人が恋人ではないこと、その理由
- ゴウセルが消した記憶と、植えつけた記憶
- 弟ジールの記憶まで消されていること
- ディアンヌが気づいて何が起きたか
- ギーラの本当の過去と、父デールのこと
ゴウセルは、愛情を学習するために記憶を操作しました
ゴウセルは人形です。人間の気持ちがよく分かりません。
メリオダスやバンの戦いを見て愛情というものを学習しようとしたゴウセルは、ギーラを助けるふりをしながら、その記憶に手を入れました。
結果として、ギーラはゴウセルを恋人だと認識するようになります。本人の中では本物の記憶なので、疑いようがありません。
消されたのは、劣等感と苦しみの記憶でした
操作の名目は、ギーラの魔神の血の暴走を止めることでした。
ゴウセルが消したのは、ギーラ本来の劣等感と苦しみに満ちた記憶です。そして代わりに、こういう記憶を植えつけました。
- 幼いころからゴウセルの婚約者だった
- ゴウセルの弟子として幸せに過ごしてきた
- 自力で聖騎士になった
実際のギーラは、まったく逆の道を歩いています。
僕はこう読む
ゴウセルがやったことの怖さは、「幸せな記憶を与えた」ところだと思っています。
普通、記憶を操作する悪役は、都合の悪いことを忘れさせます。ゴウセルは違いました。苦しみを消して、代わりに愛された過去を渡したのです。
しかもそれは、ギーラが本当に欲しかったものでした。
人間の感情が分からない人形が、愛情を学ぼうとして最初にやったのが「相手が欲しがっているものを作って渡す」こと。悪意はありません。だからこそ気持ちが悪い。
弟ジールの記憶まで、消されています
操作はギーラだけで終わりませんでした。ゴウセルは弟ジールの記憶にも手を入れ、さらにギーラの記憶からジールたちの存在そのものを消しています。
ここが決定的です。ギーラの行動理念は、すべて「弟ジールを守りたい」という一点にありました。その弟を、記憶ごと消したわけです。
異変に気づいたのはディアンヌでした。ディアンヌはゴウセルを激しく責め、その後、二人は戦うことになります。
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弟の記憶を消した時点で、ギーラはギーラでなくなっています。
ギーラという人物は、強い自尊心も、聖騎士としての苛烈さも、全部「弟を守る」から出ていました。そこを抜いたら、残るのは幸せそうな別人です。
ゴウセルは苦しみを取り除いたつもりでしたが、実際にはその人を成り立たせている芯を抜いた。
ディアンヌが怒ったのは、優しさの形をした消去だったからだと思います。
ギーラの本当の過去
消された側の記憶を並べておきます。
父デールも聖騎士でしたが、不祥事を起こして行方不明とされていました。そのため家族は町人たちから疎外され、陰湿ないじめを受け続けます。
ところが真相は違いました。デールはヘンドリクセンとヘルブラムによって魔神化の実験体にされていたのです。暴走しかけたところをゴウセルに静止してもらっています。
父が亡くなったあとも、いじめは止みませんでした。ギーラ自身が聖騎士となった今でも続いています。
まだ幼い弟ジールを守るため、ギーラは聖騎士を志願しました。弟に対しては聖騎士としての残虐さが影を潜め、穏やかで心優しい姉になります。のちにジールも聖騎士に志願しました。
ギーラの強さと魔力「爆炎」
ギーラは闘級1350の聖騎士見習いで、ヘンドリクセン派。師はヘルブラムです。
口調は礼儀正しく穏やかですが、行動は苛烈で大胆不敵。強い自尊心の持ち主で、メリオダスを弟と重ねて見るなど、重度のブラコンでもあります。
魔力は「爆炎(エクスプロージョン)」。爆発を自在に操ります。
- ドリフト・ボム 小さな火種を放って爆発させる
- ショット・ボム 複数の火種を放って爆発させる
- ブリリアント・デトネーション 収束させた魔力を放ち、無数の火種を雨のように降らせて無差別に爆発させる
- チェイン・エクスプロージョン 低速の火種を相手の周囲に配置し、連鎖爆発で爆炎の檻に閉じ込める
- キラーマイン 地中に火種を仕掛け、踏んだ瞬間に地雷のように爆発させる
- 合技ボム・キャッスル ハウザーの「ライジングトルネード」との合わせ技
七つの大罪との戦い
ギーラは死者の都へ自らを仮死状態にして潜り込み、七つの大罪を奇襲します。しかしキングの圧倒的な魔力の前に敗北しました。
その後はヘンドリクセンの命を受け、メリオダスの刃折れの剣とエリザベスを奪うためバイゼル喧嘩祭りに乱入します。新たな武器と甲冑でメリオダスを圧倒しますが、助太刀に来たキングに再び敗れ、ヘルブラムの介入で間一髪で救出されました。
刃折れの剣は手に入れたものの、覚醒したメリオダスの前に為す術がなく、エリザベスの誘拐は果たせていません。
聖騎士見習いから水晶(聖騎士の駆け出し)という立場を考えれば、よくやっているほうだと思います。
まとめ|ギーラとゴウセルの関係をどう読むか
二人は恋人ではありません。ギーラがそう信じているだけで、その記憶はゴウセルが作ったものです。
決め手だけ並べます。
- ゴウセルは人形で人間の感情が分からず、愛情を学習するためにギーラの記憶を操作した
- 消したのは劣等感と苦しみの記憶。植えたのは婚約者・弟子・自力で聖騎士になったという記憶
- 弟ジールの記憶まで消している。ギーラの行動理念はその弟を守ることだった
- 気づいたディアンヌがゴウセルを責め、二人は戦うことになった
- 本当の過去は、父デールが魔神化の実験体にされ、家族が町人から疎外され続けたというもの
僕はこう読む
この話は「誰かを救う」ことの一番きわどい形だと思っています。
ゴウセルに悪意はありません。魔神の血の暴走を止めるという目的もありました。それでもやったことは、その人の人生を書き換えて、都合のいい幸福を渡すことでした。
そして受け取ったギーラは、たぶん本当に幸せそうだった。本人が幸せなら、それは救いなのか。作品はここに答えを出していません。
そのうえで、判断がひとつ残ります。ギーラが記憶を取り戻すことは、苦しみを取り戻すことでもあるという点です。弟ジールの存在を思い出せば、同時に、消されていた劣等感といじめの記憶も戻ってきます。ゴウセルがしたことを「してはいけないこと」と切って捨てられるかどうかは、ここをどう見るかで変わります。
——あなたはゴウセルのしたことを、救いだったと思いますか。それとも、してはいけないことだったと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
ギーラ本人がゴウセルを「彼」と呼ぶため、二人の関係が本物だと受け取られがちです。何が本当で何が植えつけられたものかを、分けて拾っておきます。
Q. ギーラとゴウセルは付き合っているのですか
A. 付き合っていません。ゴウセルがギーラの記憶を操作し、幼いころからの婚約者だったという偽の記憶を植えつけました。ギーラ本人はそれを本当の記憶だと思っています。
Q. ゴウセルはなぜギーラの記憶を操作したのですか
A. 人形であるゴウセルが愛情というものを学習しようとしたためです。表向きの目的は、ギーラの魔神の血の暴走を止めることでした。
Q. ギーラの弟ジールはどうなったのですか
A. ゴウセルはジールの記憶も操作し、さらにギーラの記憶からジールたちの存在そのものを消しました。ギーラの行動理念はもともと弟を守ることにありました。
Q. ギーラの父親はどうなったのですか
A. 父デールも聖騎士でしたが、不祥事を起こして行方不明とされていました。実際はヘンドリクセンとヘルブラムによって魔神化の実験体にされており、暴走しかけたところをゴウセルが止めています。
Q. ギーラの魔力は何ですか
A. 爆発を自在に操る「爆炎(エクスプロージョン)」です。ドリフト・ボム、ショット・ボム、チェイン・エクスプロージョン、キラーマインなど、技はほぼすべて爆発系になります。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月8日
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