日本の映画業界は、中国・米国に次いで世界3位の規模を誇ります。
その市場規模はおおよそ2000億円と言われ、年間500本近くの作品が日本中にある3600のスクリーンで興行収入を争っています。
五反田とアクアが企画した「15年の嘘(仮)」も、その中の1作品として世の中に出ていくことになるのですが…。
その前にはさまざまなステップがありました。
日本映画が世に出るまで、裏側ではどんなことが起きているのでしょうか?!
目次
『推しの子』111話!のネタバレ
それでは『推しの子』111話!の要点をまとさめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
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ステップ①プロデューサーの助力を得る。
アクアたちは鏑木Pの助力を得ることに成功しているので、これはクリアです。
鏑木Pは早速動き、監督である五反田をつれて次のステップに進もうとしていました。
ステップ②配給会社へのプレゼンをする。
鏑木Pは大きな会議室を用意し、そこに配給会社の関係者を集めました。
五反田の仕事は、その場に出て作品への想いを伝えることだけです。
そもそも、映画の興行収入は配給会社の力によって大きく変わってきます。
ポイントは使えるスクリーンの数です。
大手の配給会社になればなるほど上映スクリーンが増え、比例して動員数も増えるのです。
ただ、大手の配給会社に企画を通すのは当然難しく「15年の嘘(仮)」は今回集まってくれた大手配給会社には全て却下されるという厳しいスタートとなりました。
祝、配給会社決定!
焦りを隠さない五反田と、悠長に構える鏑木P。
鏑木Pにとっては、ここまでの展開はある程度想定内。
大手がセンシティブなこの映画を好まないのは当たり前ですから。
ただ、危なっかしい作品を好む配給会社があるのも事実。
鏑木Pは勝算があるからこの作品のプロデューサーを引き受けたのです。
「大丈夫、そろそろ掛かるはずさ」
鏑木Pは確信にも似た自信を見せました。
そもそも、鏑木Pは配給会社所属ではなく、フリーのプロデューサーです。
フリー故に配給会社に自ら売り込みをしなければいけませんが、所属配給会社がない代わり、各社を総当たりできるのが強みです。
配給会社所属のプロデューサーなら、自社で却下されれば基本的に次はありません。
その点、どうしても世に作品を出したいときは鏑木Pのようなフリーのプロデューサーが頼りになるのです。
「次が本命だよ」
鏑木Pの予想通り、向かった先の”京映株式会社”が配給会社に決定しました。
お金集め
ステップ③出資者集めをする。
配給先が決まったら、制作費用を集める必要があります。
今回決まった京映は広告費は出してくれるものの、実制作費用は制作サイドで用意しなければなりません。
その費用、1億円!
「腕の見せ所だ」
鏑木Pはタバコをふかしながら呟きました。
映画の制作費は、いくつかの会社から出資を募り、出資に応じた権利や収益の分配を行います。
いわゆる製作委員会方式です。
よく映画の最後に「◯◯製作委員会」という言葉がスクリーンに映し出されていますよね。
アレです!
映画制作への出資はいわゆる投機なのです。
ただ、映画制作は赤字も多く、利益率はあまり高くありません。
それでも出資してくれるのは、映画好きの社長による文化的支援的な意味合いが多く見られます。
今回の最初のターゲットは夢建築。
鏑木Pは映画談義に花を咲かせ、社長のトークにニコニコ付き合い、出資金を引き出すことに成功します。
五反田は隣で辟易しているだけで役に立ちませんw
鏑木Pはその後も四宮交通(かぐや様の親戚でしょうかw)、宮崎ツアーズ、テックプランズなど会社を渡り歩き、最後に苺プロにもおしかけました。
ムーブメントを狙って
ようやく一息つくと、五反田は弱音を吐きました。
「何やるにも金、金…嫌になるよ」
ちなみに自主制作にすれば、ここまでのお金は必要ありません。
それ以前に、今ならスマホ1台で映像制作は可能で、ネットという無料の公開場所も存在しています。
それなのに、こんなに苦労して劇場にこだわるのはなぜか?
五反田は自信を持って答えました。
「決まってる。そうじゃないとムーブメントの中心は狙えないからだ」
社会現象と呼ばれるようなムーブメントを引き起こせるのは巨額のお金が動くコンテンツしかあり得ません。
お金が巡るから人は必死に情報を拡散するのです。
何でも無料のネットではこうはいきません。
鏑木Pは五反田が思いの外、熱意を持っていることに驚きました。
五反田は生粋のクリエイターですからね!
目標は100年後も評価される作品を作ることなのです。
対する鏑木Pはまた違う価値観を持っていました。
100年後の人たちが言う評価なんて彼にとってはどうでもいいことです。
お金と評価が動くのは大抵、劇場公開した直後だけ。
100年後の人たちがお金を落としてくれるわけではありませんからねw
「拝金主義者め」
五反田は呆れたようにツッコミました。
キャスティング
映画制作までの道のりはまだ続きます。
ステップ④キャスティングを決める。
看板役者次第で収益は何億と変わる世界です。
誰をキャスティングできるかは、映画の興行収入を大きく左右する重要事項です。
ただ、売れっ子の役者はスケジュールを抑えるのが難しい上に、企画が気に入らなければ平気で断られてしまいます。
こんなときこそ、鏑木Pの腕の見せ所です。
日頃から行なっている根回しがここで生きてくるのです。
「15年の嘘(仮)」の想定キャストは鏑木Pが過去に仕事を振って世話をしてあげた子たちの中でも、売れて一線で活躍している役者を選んでいます。
こういう時のために恩を売ってきたのです。
「僕の仕事の集大成だよ」
これは鏑木Pが手広く周到に関係を築き上げてきたからこそできる手法です。
果たしてこのうち、何人が恩を返してくれるのでしょうか?
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五反田は鏑木Pを見て思いました。
役者、出資者のコネクションを繋げること。
映画制作に関する工程、全ての知識を持って現場全体のケアと牽引をすること。
鏑木Pは飄々とやってのけましたが、誰にでもできることではありません。
それは、隣で見てきた五反田がよくわかっています。
鏑木Pは口を開けばお金の話しかしませんが、情熱がなければできない仕事ばかりです。
密かに鏑木Pを見直している五反田の気持ちを読んだのでしょうか?
鏑木Pは振り返って言いました。
「社会現象を起こせる作品、本当に期待しているよ?そうすれば僕も大儲けだから」
窓の外を見ながら高笑いする鏑木P。
「拝金主義者め…」
口ではそう言っても、鏑木Pは映画が大好きで、より良い映画を作りたいと思っていることは間違いありません。
こうなったらやるしかありませんよね!
五反田は改めて作品に向き合う決意を固めるのでした。
映画の完成はまだ少し先のこと。
どんな作品になるのか、今から楽しみですね!
『推しの子』ネタバレ111-112話のまとめ
今回のお話は、映画制作の裏側のお話でした。
アクアと五反田は鏑木をプロデューサーにすることに成功しますが、映画制作はここからが大変です。
鏑木Pはさっそく配給会社へのプレゼンを設定します。
しかし、大手の配給会社は軒並み撃沈!
でもこれもベテランの鏑木Pからすれば予想範囲内です。
鏑木Pとしては次に向かう京映が本命で、その見込みは外れませんでした。
何とか配給会社を確保しても、今度は実際の映画制作のための資金集めが待っています。
鏑木Pは各会社を巡り、映画好きの社長の話に付き合ったり、映画制作に関わった際のメリットを説明したりと精力的に動きました。
残るステップはキャスティングです。
映画の興行収入は看板役者次第で大きく変わるものです。
鏑木Pはその為に、日頃から多くの役者を助け、恩を売ってきました。
この映画のキャスティング案は、これまでアクアが出会ってきた役者ばかり。
果たして声をかけた役者は全員参加してくれるのでしょうか?!
次週もますます目が離せませんね♪

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