赤坂アカ×横槍メンゴ「推しの子」105話より引用
有馬かなのスキャンダルが週刊誌に載るまでのカウントダウンが始まりました。
18歳の少女の心は壊れかけています。
アクアは有馬を救うため、ついにタブーに触れようとしていました…。
それでは第105話『記者』の考察を始めていきます。
目次
『推しの子』105話!のネタバレ
それでは『推しの子』105話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
唯一の方法
落ち込む有馬を見て、ルビーは何とかしてあげたいと思っていました。
古典的な方法ですが記者にワイロを渡すことも考えてしまいます。
でも、すでに有馬の記事は週刊誌の掲載会議を通っています。
ワイロなんかで止めることは不可能です。
「なんか裏技みたいのないのかなー」
何気なくルビーがつぶやいた一言に、ミヤコはポツリと反応しました。
「一つだけ、止める方法があるにはある」
もちろんルビーは食いつきました。
そんな魔法のような方法があるならどうにかして有馬を助けたかったのです。
でも、その方法は大手事務所が時々とる手法であり、苺プロのような小さい事務所にできる方法ではありません。
それでもルビーは知りたがりました。
掲載会議を通ったネタを取り下げさせる唯一の方法とは?!
ついにアクアが動く?!
その頃、アクアはとあるバーにやってきていました。
そこにいたのは『週刊芸能実話』のライター、板野です。
『週刊芸能実話』は有馬の記事を載せようとしている雑誌です。
アクアは入稿にまだ間に合うギリギリの時間に板野とアポを取っていました。
アクアは「同じ事務所で交流の深い友人として」有馬について話をする、と言って板野を呼び出したのです。
アクアは本題に入る前に、板野にいくつかの確認をしました。
それは今後のアクアの行動を決める大切な尋問でした。
一つ目の確認
まず一つ目は、有馬かなの名前を伏せ「有名アイドルグループのメンバーA」等の表記に変更することはできないのか、ということです。
これに対し、板野は難しいと答えました。
板野は今回の記事がトップ記事であることを強調しました。
有馬は子供の頃から天才と呼ばれて活躍してきました。
それに、有馬はすでに18歳を迎えていて成人であること。
有馬は単なる18歳の女性ではなく、知名度もあり影響力もある公人という括りに入るということ。
報道として名前を伏せる理由がないというのです。
アクアはそれでも食い下がりました。
「有馬はまだ高校生です」
板野は冷静に答えました。
「でも芸能人です」
芸能人は顔と名前を出し、自分の知名度をタネに商売をしています。
こういう時だけ一般人です、と言い出すのは道理が通らない…それが板野の考えでした。
でもアクアは違います。
アクアは相手が芸能人であったとしても、ストーカーじみた盗撮は明らかに問題だと考えていました。
板野は「考え方は人それぞれ」と濁しつつ、自分の仕事の誠実さを全面に出しました。
今回の記事は、公人である有馬がシマカンと2人で彼のマンションに入った事実だけを伝えています。
その後に何があったかなどは一切載せていません。
その後のことをどう判断するかは読者が決めることです。
ここまではテンプレート通りの回答です。
アクアが知りたいのはその先…板野の人間性です。
二つ目の確認
アクアは二つ目の確認として、板野の人間性を問いました。
この手の記事の書き方は、本当に何もなかったとしても、読者にとって有馬は推定有罪となるのが明白です。
「高校生の子供にそれを負わせるのに良心は痛みませんか?」
「痛みますけど記者とはそういうお仕事ですし」
板野はアクアに記者の仕事を語りました。
週刊誌は下世話な記事を載せることが多いですが、その理由は読者がそれを望んでいるからに他なりません。
需要があるから供給があるわけです。
板野の仕事は、読者が望む情報を集め、精査して雑誌に載せることです。
板野はネットに出回る適当な記事なんかより、ちゃんと話を聞いて雑誌に載せている分、自分たちの方が誠実だとすら思っていました。
アクアが知りたかった情報はこれで揃いました。
「本題は別にあります」
大抵の週刊誌には2人〜30人の記者がいて、タレント部門や政治部門といった括りもありません。
記者は記事数のノルマをこなせればどんなジャンルの記事を書いてもいいのです。
それでもあえて芸能関係の記事を書く記者がいます。
後ろめたさを感じながらも生活のためにタレントを追う人。
自分の記事で有名人が転落する姿に快感を得る人。
アクアは板野がどちらの人間かを判断するために質問をしていたのです。
アクアの判断は、板野は前者。
記者という仕事をこなすために目の前のネタに食い付いただけです。
だとしたら…。
アクアには勝算がありました。
一方の板野は早く本題に入りたいと思い始めていました。
入稿までの時間はそれほど残されていません。
ここでアクアは有馬について話すことは何もないと答えました。
面食らう板野にアクアはこう続けました。
「本題は別にあります」
ここから先の行動は、有馬を救うための行動です。
でも、それはアクアだけではなく多くの人を巻き込む大きな決断となっていくのです…。
アクアは板野に言いました。
「有馬の記事よりもずっと世間が食いつくお話です」
そのお話は、多くの人の心と尊厳を傷つけ、人々の醜態な好奇心を掻き立てるでしょう。
アクアの目は鈍く輝いていました。
…そして、『週刊芸能実話』の発売日がやってきました。
ビッグニュース
その日の朝、有馬はため息と共に目を覚ましました。
テレビをつければ自分のスキャンダルが流れていて、ネットを見れば罵詈雑言の嵐が待っているでしょう。
見たくない、それが正直な気持ちです。
でも、この先ずっと逃げ続けることはできません。
有馬は勇気を出してテレビをつけました。
そこから流れてきたのは…想像もしなかったニュースでした。
『本日発売された『週刊芸能実話』の記事によると、12年前に殺害された「アイ」には当時4歳の双子の子供がおり、それを知って激昂したファンの手によってアイさんは殺害されたと報じています』
そのニュースは瞬く間に世間を走り抜けました。
バーター記事
…ルビーはそのニュースを街中にある巨大なディスプレイで見ていました。
ミヤコの言葉が頭に蘇ります。
ミヤコは有馬を救うために「一つだけ、方法があるにはある」と言っていました。
それは『バーター記事』です。
有馬の記事を下げさせる代わりに、別のスキャンダルと交換することです。
ニュースはなおもこう続きました。
『現在、アイさんの子供たちは2名とも芸能活動を行っており、悲劇を乗り越え母と同じ道を…』
アナウンサーが記事を読み上げる中、画面に映し出されたのはアクアとルビーの写真と名前でした。
今、このタイミングでこのニュース。
ミヤコの言葉もあって、ルビーはすぐに理解したでしょう。
このニュースは、有馬を救うためにアクアが行動を起こした結果です。
アクアとルビーはこれからどうなっていくのでしょうか?
アクアの捨て身の行動を有馬が知る日は来るのでしょうか?!
『推しの子』ネタバレ105-106話のまとめ
今回のお話は、 有馬のためにアクアが行動を起こすお話でした。
記事のことで有馬は深く傷つき、落ち込んでいました。
アクアは有馬を救いたい一心で行動を起こします。
それは有馬の記事を書いたライター・板野と接触することでした。
有馬の名前を伏せて記事にすることはできないかと持ちかけますが、これはさすがに却下。
でも、アクアは板野が記者として仕事のために記事を書いていることを見抜きます。
そういう相手なら勝算はあります。
赤坂アカ×横槍メンゴ「推しの子」105話より引用
アクアが仕掛けたのはバーター記事です。
それは、有馬の記事を下げさせるために別のスキャンダルと交換することです。
アクアがバーター記事として持っているスキャンダルは、もうこれしかありません。
12年前のアイドル殺害事件…。
アクアは有馬のために、ずっと秘密にしてきたあの事件を差し出したのです。
当然、板野はその話を飲みました。
『週刊芸能実話』の発売日、有馬は重い気持ちでテレビをつけましたが、そこに自分のニュースは存在していませんでした。
代わりに目に飛び込んできたのはアクアとルビーの母がアイであるという衝撃のニュースでした。
有馬と同じく、ルビーもそのニュースを食い入るように見つめていました。
有馬を救う代償は大きいとしか言えません…。
ルビーは前回のお話でアクアに「痛みを伴うとしても、お前にとって苦しい選択でも、有馬を救う手段があるなら…お前は有馬を救いたいと思うか?」と聞かれていました。
この時、ルビーは「当然」だと答えたのです。
このニュースの出所は間違いなくアクアだとルビーは理解しているでしょう…。
この先、2人を待っているのは?!
救われた有馬は今後どうなっていくのでしょうか?!
次週もますます目が離せませんね♪

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