『東京リベンジャーズ』人気の理由の1つがサスペンス要素です。
主人公・花垣武道(タケミチ)が未来を変えるためにタイムリープ能力を駆使して過去を変えていくのですが、どうしても「どうしてこうなった!?」「なぜこうなってしまうの!?」という結末になってしまうのです。
この謎を解くために読者の間では様々な「黒幕説」が飛び交いました。
そして2022年11月をもって物語が完結し、ついに黒幕説も終結!
果たして黒幕は誰だったのか、本記事では連載が終了した上で改めて黒幕説についてまとめていきます!
目次
【東京リベンジャーズ】タケミチの行く手を阻む本当の黒幕がいる?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
『東京リベンジャーズ』は主人公・花垣武道(タケミチ)がタイムリープによって過去を変え、2017年に訪れる橘日向(ヒナ)の死を回避させようと奮闘していく物語。
タケミチはヒナの死亡原因を「東卍の巨悪組織化=マイキーの闇落ち」とし、過去の東卍と関わりながらそれらの要因になったと思われる出来事の阻止を目指していきます。
しかし何度過去を変えても現代ではマイキーは闇落ちし、東卍も巨悪組織となってしまっていました。
そのため、タケミチとは逆の「絶対にマイキーを闇堕ちさせて東卍を巨悪化し、ヒナを殺害するぞ」という目的を持った黒幕がいるのではないかという説が浮上してきました。
【東京リベンジャーズ】黒幕候補の稀咲が死亡!
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東京リベンジャーズ/©和久井健
過去と現代を行き来していくうちに浮上してきたのが稀咲鉄太という存在です。
稀咲は作中で起こる大きな出来事「8・3抗争」「血のハロウィン」「聖夜決戦」「関東事変」すべての火種を作っていた、まさに「黒幕」というべき人物でした。
そして何度過去を変えても未来が変わらない事態にタケミチは、稀咲を「自分が未来を変えた後にさらに未来を改ざんしている=稀咲もタイムリープしている」と推測。
幾度ものタイムリープで過去現代の稀咲を見てきたことで、彼が一貫して「自分にとって都合のいい東卍」を創ろうとしていることに気づいたのです。
しかしタイムリーパー説を稀咲は否定。
しかも稀咲は「オレは」と真実を明かしかけたところで、なんとトラックに撥ねられ死亡してしまったのでした。
【東京リベンジャーズ】稀咲死亡後に残る本当の黒幕!
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東京リベンジャーズ/©和久井健
ヒナ死亡の原因は、ヒナを手に入れられない稀咲がタケミチに渡すくらいなら殺してやる!と考えた末の出来事でした。
実際に稀咲が死亡した後の未来ではヒナが生存。
つまりタケミチはついに「ヒナを救う」という目標をやり遂げたのです。
東卍も解散して東卍メンバーが裏社会に関わらない未来となり、最高の未来を迎えられたかに思われました。
ところが、マイキーだけは変わらず闇落ちしていたのです。
つまりマイキーの闇落ちの黒幕は稀咲ではなかったということであり、新たな黒幕説が浮上してきました。
【東京リベンジャーズ】本当の黒幕候補に挙がっているキャラクター!
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東京リベンジャーズ/©和久井健
稀咲死亡の後「本当の黒幕」ではないかと名前が挙がったのが下記の3人でした。
明司武臣
東卍解散後の未来でマイキーは「梵天」という組織を率いていました。
梵天は裏社会を牛耳る日本最大の犯罪組織であり、いわばこれまでの世界線の「東卍」に代わる極悪組織。
そこには東卍メンバーに代わり、関東事変で戦った「天竺」のメンバーが顔を揃えていました。
ところが1人だけ、これまで見たことのない明司武臣という人物が“相談役”として登場したので怪しすぎたのです。
しかも物語が進むにつれ、明司は「組織を大きくしたいタイプの人間」「佐野真一郎の幼馴染でありマイキーも良く知る人物」であったことも発覚し、黒幕説が加速していったのでした。
三途春千夜
三途春千夜は上述の「梵天」でNo.2になっていた男。
実はこの三途春千夜は東卍伍番隊副隊長としてすでに作中に登場していたのですが、第138話などでチラッと出たくらいであまり存在感はありませんでした。
それが急に梵天でNo.2として頭角を現していたのだから怪しすぎます。
しかもその後の第206話ではムーチョとの番外編が描かれ目立った人物となり、新章では「マイキー率いる関東卍會の副長」「場地と同じくらい古いマイキーの幼馴染」とマイキーとの近い関係にあることが明かされていき、一気に存在感を増したのです。
さらに三途春千夜の口元の傷も幼少期にマイキーが付けたものだったと発覚したので、それをきっかけに憎悪あるいは心酔し、マイキーを闇堕ちに誘ったという黒幕説が浮上したのでした。
半間修二
半間修二は稀咲鉄太の相棒であり、これまでずっと稀咲と行動を共にしてきたため、稀咲同様物語序盤から黒幕説が囁かれてきた人物です。
むしろ半間は第32話でヒナ殺害現場の公園にいたことにより“タイムリーパー説”が囁かれていました。
そして稀咲が死の直前に「オレは」という言葉を残したことにより、続きは「オレはトリガーだ」だったのではないかと推測され、そこからやはり半間がタイムリーパーなのではないかという説がさらに強まったのです。
関東事変後しばらく逃走していましたが、その約2年半後にマイキー率いる「関東卍會」に加入。
興味の対象を稀咲からマイキーに移したのではないかと、やはり半間修二の黒幕説は根強く残っていたのでした。
【東京リベンジャーズ】黒川イザナも本当の黒幕候補に!?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
関東事変で死亡した黒川イザナもある意味黒幕候補。
2018年に闇落ちマイキーが率いていた「梵天」は、イザナが率いていた「天竺」メンバーを中心に創られていたうえに、メンバーが身体のどこかにイザナのピアスを模した刺青を入れていました。
マイキーは首の後ろに刺青を入れ、髪型もイザナと同じ。
梵天軸のマイキーには明らかにイザナの影響が表れていたのです。
誰よりも家族愛に飢えていた黒川イザナ…彼を想い、彼の何らかの意志を継ごうとした結果、マイキーは闇落ちしてしまったのではないかという説です。
【東京リベンジャーズ】やはり本当の黒幕はマイキーなのか!?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
しかしマイキーの闇落ちの原因は他でもない、マイキー自身にありました。
それはマイキー自身も制御できない“もう1人のマイキー”のようなもので、マイキーはそれを「黒い衝動」と呼んでいました。
黒い衝動が発動するとマイキーは普段の人格が消え、人を殺すことも厭わない冷酷無慈悲な暴君になります。
これまでの世界線でマイキーが東卍メンバーを殺害してきたのも黒い衝動がゆえ。
東卍解散後に関東卍會や梵天を作り、東卍メンバーから離れていたのも、東卍メンバーを黒い衝動に巻き込まないようにするための選択でした。
黒い衝動は真一郎・場地・エマの存在によって抑えられていたようですが、3人とも死亡してしまったことでマイキー本人も手に負えなくなってしまい、そのどうにもならなさがマイキーを苦しめ闇落ちさせていたわけです。
結局マイキー闇落ちの黒幕はマイキー自身だったということですね。
【東京リベンジャーズ】真の黒幕は佐野真一郎だった!?
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東京リベンジャーズ/©和久井健
ところがその黒い衝動にも原因があったことが第274話で発覚。
実はこの黒い衝動の正体は、かつて「佐野真一郎がマイキーのためにタイムリーパーを殺してタイムリープ能力を奪い取ったことで生まれた呪い」だったのです。
つまりマイキーを闇落ちさせていた真の黒幕は佐野真一郎であり、物語のキモであるタイムリープ能力だったということですね。
まとめ
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東京リベンジャーズ/©和久井健
「ヒナを救う」という目的においては「稀咲が黒幕だった」と言って良いでしょう。
いわば第一部の黒幕ですね。
そしてマイキーを救うことを目的とした第二部(最終章)では、予想外の黒幕=佐野真一郎が作った呪い「黒い衝動」が最初からマイキーに憑りついていたことが発覚しました。
ということで本当に最後の最後まで楽しませてくれましたよね。
すべてを知った上で読み返すとまた違った見方が出来ると思いますし、アニメで追っても色々な気づきがあるでしょう。
完結してもなお楽しみどころ満載です!

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