田里弥は死亡したのか
結論から言うと、田里弥は戦死しています。番吾の戦いで司馬尚軍の猛攻を受けて致命傷を負い、王翦を逃がす殿として踏みとどまったまま馬上で息絶えました。
73巻793話「本物の殿」での出来事です。王翦軍随一の知将として、矛を振るわない戦い方を続けてきた人物が、最後は自分の体で時間を稼ぐ役目を選びました。
この記事でわかること
- 田里弥がどこで、どう戦死したか
- 第三将から第二将に上がった経緯
- 史実に名前が残っていない理由(カイの読み)
番吾の戦いでの最期
番吾の戦いで、王翦軍は司馬尚軍の猛攻を受けます。戦線が崩れ、王翦本人を逃がさなければならない局面になりました。そこで殿を引き受けたのが田里弥です。
亜光とともに踏みとどまり、王翦を後退させました。致命傷を負ってなお倒れず、馬上で息絶えている姿として描かれています。
話数の題が「本物の殿」であることからも、この場面が田里弥のために用意されたものだと分かります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生死 | 戦死 |
| 場所 | 番吾の戦い。司馬尚軍の猛攻を受けて |
| 話数 | 73巻793話「本物の殿」 |
| 役目 | 亜光とともに殿を務め、王翦を逃がした |
| 初登場 | 54巻583話・朱海平原の戦い |
| 地位 | 王翦軍第三将から第二将へ繰り上がり |
| 史実 | 実在しないオリジナルキャラクター |
第二将になった経緯
田里弥は最初、王翦軍の第三将として登場しました。初登場は54巻583話、朱海平原の戦いです。第二将だった麻鉱が朱海平原戦の直後に李牧へ討たれたため、繰り上げで第二将になりました。
朱海平原では中央軍として布陣し、亜光と麻鉱が不在となるなか、約2週間にわたって王翦と戦況を分析し続けます。決戦日となる15日目には兵1万を率いて進軍しました。
波状攻撃の「蛇陣」で攻めますが、李牧の戦術を叩き込まれた共伯に苦戦します。勝利後は、李牧を追う精鋭以外の残軍を率いて鄴まで戻りました。
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田里弥の死に方が刺さるのは、いちばん向いていない役を引き受けたからだと思っています。
自分では矛を振るわない将です。
兵を賢く動かすことで価値を出してきた人が、最後は動けない場所に立って時間を買った。
「本物の殿」という題は、その一回だけのための言葉でしょう。
王翦軍随一の知将だった
田里弥はつり上がった眉の塩顔で、将軍たちの中では小柄で若い印象の人物です。作中では「……」という沈黙のコマが多く、それが思慮深さの表れになっていました。
強さの中身は、軍師に近い思考と、賢く練兵された兵団です。敵の戦術を分析しながら大小の戦術で兵を動かします。田里弥の兵は、一度苦戦した相手に対して現場で攻め方を変えられるよう鍛えられていました。
武城・平陽の攻略にあたる軍議では中心となって進行し、味方である桓騎の計略まで警戒しています。慎重さが最後まで崩れない人物でした。
対になっていた倉央
田里弥と同時に登場したのが、第四将から第三将になる倉央です。この二人は何もかも逆に作られています。
寡黙な田里弥に対して、倉央は軽口を好む明るい性格です。田里弥がひたすら考えるのに対し、倉央はまず口に出します。王翦に遠慮のない意見を言う倉央を、田里弥が窘めるのが日常でした。
将としての型も逆です。矛を振るわず知略で指揮する田里弥に対し、倉央は前線に入って味方を鼓舞する武闘派でした。それでも朱海平原の出陣前には「武運を祈る」と声を掛け合っています。
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この二人を対に置いた意味は、田里弥の最期で回収されると思っています。
前に出るのが倉央の役目で、考えるのが田里弥の役目でした。
その分担を最後の場面で田里弥が破っている。
役割を降りてまで守ったものが何だったのかが、そのまま王翦への忠誠の答えになっています。
史実に田里弥はいない
キングダムは史実を下敷きにしていますが、田里弥は史実に登場しないオリジナルキャラクターです。実際の王翦にも右腕にあたる武将はいたはずですが、名前は残っていません。
名前が残るのは、大きな功績を挙げた大将級だけです。王翦は秦の中華統一の立役者として史実に大きく名を残しました。その王翦を支える人物として置かれたのが田里弥でした。
まとめ
田里弥は戦死しています。番吾の戦いで、王翦を逃がす殿として最後まで踏みとどまりました。
経歴の要点を並べておきます。
- 73巻793話「本物の殿」で、司馬尚軍の猛攻を受けて戦死
- 亜光とともに殿を務め、王翦を後退させた
- 初登場は54巻583話の朱海平原の戦い。中央軍として布陣
- 麻鉱が李牧に討たれたため、第三将から第二将へ繰り上がった
- 史実には実在しないオリジナルキャラクター
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田里弥の「……」は、何も言っていないコマではありませんでした。
王翦の考えを測ろうとして、ずっと動いていた沈黙です。
その人が最後に選んだのが、言葉のいらない役目でした。
喋らない将の最期として、これ以上の置き方は無いと思っています。
田里弥の死を王翦軍の損失と見るか、田里弥自身が選んだ最後の指揮と見るかで、番吾の戦いの重さがずいぶん違って見えます。
——あなたは田里弥の最期を、追い詰められた末の犠牲だと思いますか。それとも、知将が自分で選んだ最後の一手だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
「本物の殿」という話数の題は、番吾の戦いで田里弥が引き受けた役目をそのまま指しています。
Q. 田里弥は何話で死にましたか。
A. 73巻793話「本物の殿」です。番吾の戦いで司馬尚軍の猛攻を受け、致命傷を負ったまま王翦を逃がす殿として踏みとどまり、馬上で息絶えました。
Q. 田里弥は史実にいた人物ですか。
A. いません。史実に登場しないオリジナルキャラクターです。実際の王翦にも右腕にあたる武将はいたと考えられますが、名前が史料に残っているのは大将級だけです。
Q. 田里弥はいつ第二将になったのですか。
A. 朱海平原の戦いの直後です。第二将だった麻鉱が李牧に討たれたため、第三将だった田里弥が繰り上がりました。
無名の第三将にも、王翦軍を支える確かな理由があります
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月17日


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