豚の帽子亭にやってきた不思議な美女エリザベス。
笑顔で迎え入れるメリオダス。
初めて出会うはずなのに、二人の間には何かがあるような・・・
そんな思いを読者はしながら、物語を読み進めることでしょう。
2人の間の秘密、出会ってからの長い歴史、残酷な呪いの正体など、切ない泣けてくる話を紹介します。
目次
【七つの大罪】豚の帽子亭にやってきた王女
ある日、錆の騎士が、メリオダスの豚の帽子亭にやってきました。
メリオダスは優しく騎士を介抱します。
鎧を取ると、銀髪に青の瞳を持つ美女でした。
この女性の名は、リオネス王国の第三王女エリザベスです。
伝説の七つの大罪のメンバーを探して、たった一人で旅に出ていたとのこと。
聖騎士たちに実権を握られたリオネス王国を、七つの大罪の力を借りて取り戻そうとしていたのです。
幸運にもまずはメリオダスと出会うことができました。
メリオダスは懐かしそうな嬉しそうな顔をして彼女を迎え入れました。
まるでエリザベスが来るのを待っていたかのようでした。
エリザベスは、へそ出しルックのウェイトレスの衣装(メリオダスの好み)に着替え、豚の帽子亭の営業を手伝います。
しかし、メリオダス同様、料理は下手でした。
そんな不味い飯を、豚の容姿をした喋る生き物「ホーク」は美味しそうにたいらげます。
時にはメリオダスからセクハラされて恥じらうものの、嫌ではない様子です。
何だか随分と前からの恋人同士のようです。
二人と一匹は仲良く、豚の帽子亭で料理を旅の者に振る舞いながら、他のメンバーを探しに行きます。
メリオダスにとっては、濡れ衣の罪を着せれらた訳を知るためでもあります。
【七つの大罪】洗脳された聖騎士たちとの死闘、そこで発揮されたエリザベスの力
聖騎士たちのクーデターにより、リオネス王国の国王バルドラ(エリザベスの養父)は幽閉されていました。
二大聖騎士長の一人であるヘンドリクセン(実はドレファスに憑依した魔神族フラウドリンにより洗脳を受けていただけ)による企みでした。
彼は「平和は人々を堕落させる悪しき習慣であり、戦と闘争心が人々を輝かせ国に繁栄をもたらす」という思想にとらわれていました。
そして、捕獲隔離していた魔神族(赤色)の血を使って、自身だけでなく、配下の聖騎士たちにも血を入れて、「新世代」を創造していました。
しかし、メリオダスをはじめとする大罪のメンバーたちに追い込まれるとともに、新世代の聖騎士たちも操られていたことを悟り、孤軍となってしまいました。
窮地を脱するため、ワンランク上の灰色の魔神族の血を呑み込み、大変貌するヘンドリクセン。
聖騎士たちに重傷を負わせるとともに、豚のホークを黒焦げにします。
しかし、激怒したメリオダスは、仲間たちの攻撃魔力を受けて蓄積して放つリベンジ・カウンターで、ヘンドリクセンを倒します。
この戦いにおいて、エリザベスの力が初めて披露されました。
みんなを思うエリザベスの気持ちの強さからか、無意識に光のオーラが放たれ、みんなを包みました。
そして、不思議なことに、みんなの傷が治癒していったのです。
この時、エリザベスの眼には不思議な紋様が現れていました。
また、いつもなら、メリオダス様と呼ぶのに、メリオダスと呼び捨てしていました。
何らかの記憶が蘇ってきている兆しが、この場面から徐々に出てきています。
なお、この死闘の末、メリオダスは死んでしまいます。
そんなメリオダスのことを、必ず復活するはずだと、涙を流しながらベッドの傍で見つめるエリザベス。
愛の深さが分かります。
【七つの大罪】魔神族との戦いで明かされた真実
キングとディアンヌが、妖精族の森において、ある試練を受けることになりました。
それは、初代妖精王グロキニシアと巨人王ドロールにより画策されたものです。
彼らのした選択が正しかったかどうか証明してくれと言われ、3千年前の聖戦時にタイムスリップしてしまいます。
しかし、容姿が違います。
キングはグロキニシニアに、ディアンヌはドロールに姿が変わっています。
そこで、驚くことに、魔神族のメリオダスと、女神族の娘に出会います。
その娘が何とエリザベスとうりふたつでした。
現世に戻ってきたキングらが、この話をエリザベスにします。
他方、ゼルドリスの呪いにかかって昏睡状態になるマーリンを助けるため、エリザベスは立ち向かいます。
意識をゼルドリスの魔力に介入したのです。
すると、ゼルドリスから、不思議な話を聞きます。
ゼルドリスは、やってきたエリザベスに向かって「久しいな」と声をかけます。
しかし、ゼルドリスの記憶がないエリザベスは、なぜ自分を知っているのかと問います。
ゼルドリスは、エリザベスを「呪われし女神」と呼び、呪いによって、3千年の間、亡くなっては前世の記憶を失い転生を繰り返している。
その数は40や50では済まないだろう、
その間、お前は我が兄(メリオダス)を苦しめているのだと語るのでした。
このゼルドリスの話によって、エリザベスは全ての記憶を思い出します。
彼女こそが、キングらが出会った3千年前の聖戦時にいた女神族の娘だったのです。
【七つの大罪】エリザベスの能力は?
傷を癒したり、魔力を浄化したり、光の粒子で相手を分解したりなど女神族の中でも屈指の能力を持っています。
いくつか紹介します。
「癒しの超魔力」
覚醒したエリザベスの身体から放たれた女神の光があらゆる傷と生命力を癒やします。
「聖櫃(アーク)」
光の粒子で対象を分解します。
「健やかなれ」
傷、病、状態異常などいろいろなものに効果がある便利な術です。。
「安らかなれ」
毒気を浄化します。
「光あれ」
闇の部分のみを除去、浄化する術です。
【七つの大罪】3000年前の2人の出会いとは?
女神族エリザベスは、最高神の娘です。
メリオダスは魔神王の息子で、十戒の統率者でした。
敵対する種族でしたが、ふたりは惹かれあって恋に落ちるのです。
そして、メリオダスは十戒の仲間を裏切り、愛する人と一緒になることを選びました。
【七つの大罪】女神族としてのエリザベスとは?
女神族エリザベスは、敵味方関係なく命を救い、戦うことを善しとは思っていませんでした。
元々、古代から光と闇はいがみ合っていましたが、エリザベスは、すべての命の価値は、どんな種族であろうと、同等のものだと考えていました。
このため、それが「十戒」であっても、負傷している者や、闇に包まれて己を見失っている者も、光の魔力で治療していました。
【七つの大罪】王からかけられた呪い
こんな二人を魔神王と最高神は許しませんでした。
そこで呪いをかけました。
メリオダスは歳を取ることなく、死んでも生き返る「永遠の生」を最高神から。
エリザベスは前世の記憶を忘れて、短い人生をくり返す「永劫の輪廻」を魔神王から。
そして、彼女が前世の記憶を思い出すと、3日後に死が訪れるのです。
それだけでなく、生まれ変わるたびに必ずメリオダスと出会って恋に落ち、彼の前で命を落とすという呪いでした。
これまで106回輪廻を繰り返し、今回は107回目の出会いなのであります。
【七つの大罪】魔神王を倒しても呪いは解けていない?
復活を目論んで、メリオダスの体を乗っ取った魔神王を、激戦の末、七つの大罪は倒します。
そして、マーリンは、「露顕」の 魔力によってエリザベスの呪いを可視化します。
その可視化されたエリザベスへの呪いを、メリオダスは、煉獄の中での魔神王との戦いで獲得した能力を使って、消し去ります。
念願の呪いを解くことに成功した二人は、幸せになるために旅立ちます。
しかし、めでたしめでたしと思いきや、再び、エリザベスの呪いが再発動して、現れます。
魔神王は死んでいなかったのです。
【七つの大罪】二人の試練はまだまだ続く
何と魔神王は、ゼルドリスの体を乗っ取って、再び復活していたのです。
呪いを解いて幸せになるため、二人の試練はまだまだ続くのであります。
まとめ
エリザベスが、メリオダスの豚の帽子亭にやってきた物語の始まりからをまとめてみました。
リオネス王国でのヘンドリクセンとの戦いの中で、一部現れたエリザベスの能力。
果たして彼女の正体は何なのかというところですが、キングらの冒険、ゼルドリスの回想を通じて明らかになりました。
3千年前の聖戦時、恋人同士であった魔神族メリオダスと女神族エリザベス。
そして、二人のかけられた呪いの残酷さ。
呪いを解くため、これからも長い冒険はまだまだ続きます。
ゼルドリスの肉体を奪って再復活を成し遂げた魔神王との戦いの行方が楽しみです。

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