- 杉元はアシリパを守りたい
- アシリパが自らの意思で逃走
- 杉元が流氷を利用して脱出成功
本記事では樺太編後半・帰路における杉元の動向をピックアップしご紹介していきます。
杉元はようやくアシリパと合流し、無事アシリパ奪還の目的を果たしました。
しかし北海道に帰るまでが樺太編。
久しぶりのヒンナヒンナで楽しい帰り道になると思いきや、アシリパと意思が異なったり、命がけの樺太“脱出”になったりと波乱の帰路になりました。
それでは一体杉元に何があったのか、樺太脱出編のあらすじを詳しくまとめていきます!
目次
【ゴールデンカムイ】樺太脱出編!!杉元はなぜアシリパに戦ってほしくないのか??
第四期 第7話(第四十三話)「樺太脱出」
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アシリパは樺太の旅を経て「アイヌを守る」という目標を得、そのために「戦わなければならない」という答えに辿り着こうとしていました。
しかし杉元は「それはアシリパさんじゃなくたっていい」と否定しました。
何故なら“戦う”ということは、人と争い殺すこともあるから。
戦争でたくさんの人を殺した経験を持つ杉元は、それによってどれほどの苦しみを抱き続けるか知っているからこそ、アシリパにはそれを知らないでいて欲しいのでした。
杉元にはアシリパの清さに救いを求めている部分もありますが、何よりアイヌのためにアシリパが犠牲になって欲しくないという気持ちがあるのです。
しかも“戦う”という選択肢は、「アシリパをアイヌを導く存在にするため、山で潜伏し戦えるように育てた」と言っていたウイルクの思惑通り。
アシリパを樺太に連れてきたキロランケもまた、最期は自らの命と引き換えにアシリパに“戦って守るしかない”と示したようなものでした。
そうしてウイルクとキロランケが、アシリパに「アイヌの先頭に立って死ね・戦って人を殺せ」と呪いをかけたようなことが、杉元には許せませんでした。
アシリパに戦ってほしくない杉元は正直に「金塊争奪戦から下りて欲しい」とアシリパに伝えたのでした。
【ゴールデンカムイ】樺太脱出編!!杉元とアシリパ、鶴見ら第七師団からの大脱走劇!!
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杉元はアシリパを奪還するために第七師団と協力関係にあり、目的を果たしたためこの後アシリパと共に鶴見と合流しなければなりませんでした。
アシリパを金塊争奪戦から下ろしたい杉元はそれが最善だと考えていました。
しかし大泊にて鶴見と初めて対面したアシリパは、なんと第七師団から逃走!
それは杉元やウイルク・キロランケに言われた道などではなく、自分で選び進んでいくという意思の表れです。
杉元は「私のことは私が決める」と言うアシリパの意思を受け止め、「俺たちだけで金塊を見つけよう」と一緒に逃走を開始したのでした。
【ゴールデンカムイ】樺太脱出編!!杉元被弾もまさに「不死身」の真骨頂!?
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第七師団を裏切ったということで、ここにいる鶴見を含めた約20人の兵士から逃げきらなければなりません。
2人はさっそく鶴見の最狂兵士・宇佐美とエンカウントしながらもコンビネーションで突破。
アシリパが予め目を付けていた逃走路「民間の連絡船」を目指します。
途中、月島に見つかりました。
月島は樺太先遣隊としてここまで一緒に旅をしてきたメンバーです。
しかし月島は容赦なく杉元に発砲!
その時の目的によって敵にも味方にもなり得るというのがゴールデンカムイの名物ですが、やはり月島の切り替えは徹底していますね。
体勢を崩した杉元は、さらに月島と同行していた兵士2名にも銃撃されてしまいました。
しかし杉元はその後に現れた鯉登を突き刺し、「俺は不死身の杉元だ」と怒り毛を逆立てながら兵士たちを蹴散らし逃走を再開したのでした。
【ゴールデンカムイ】樺太脱出編!!杉元、ヴァシリに助けられる
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血痕を追われないように止血するも、何発も銃撃を受けたその身体は限界。
アシリパが「もう少しだ。頑張れ」と支えますが、杉元の体力は大きく低下し、もはや逃走は困難かと思われました。
そこに現れたのが「頭巾ちゃん」ことロシアの凄腕スナイパー・ヴァシリ。
ヴァシリは2人に手を差し伸べ、馬に乗せて逃走をサポートしてくれたのです。
そして途中で白石と合流しながら無事目的の連絡船に乗船。
第七師団を振り切り、杉元・アシリパ・白石・ヴァシリの4人で樺太を脱出したのでした。
【ゴールデンカムイ】樺太脱出編!!杉元の機転が効いた!!流氷の突破方法とは??
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しかし第七師団を振り切れてはいませんでした。
鶴見はすぐに連絡船に気がつき、駆逐艦で追いかけてきたのです。
連絡船の船長が逃走に協力してくれますが、連絡船と駆逐艦では全くスピードが違いますので追いつかれるのは時間の問題。
そこで杉元は、目の前の流氷の帯を突っ切れないかと船長に提案しました。
しかし砕氷出来ない連絡船ではそれは不可能。
それでも杉元は船首を流氷の方に向けさせました。
すると、駆逐艦の砲撃が流氷の帯を砕いてくれたのです。
駆逐艦はアシリパもいる連絡船を沈没させることが出来ないため、針路を塞ごうと連絡船の前方に砲撃。
杉元はそれを逆手にとって流氷を砕かせ、道を作らせたわけです。
この杉元の機転により、連絡船は駆逐艦を突き放すことが出来たのでした。
【ゴールデンカムイ】樺太脱出編!!杉元がシロクマに放つ会心の一撃!!
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とは言え間もなく追いつかれることは明白なので、4人は白い布を被って船を降り、流氷の白に溶け込みながら歩いて北海道まで帰ることにしました。
すると道中、4人はとんでもない生き物と遭遇します。
それは真っ白な熊!
初めこそマタカリプかもと警戒した杉元たちでしたが、その貴重さにすぐに目の色を変えました。
何故なら普通のヒグマの毛皮で4円。(米俵1俵が買えるほど)
つまりこの見たこともない白の毛皮であれば、その何倍何十倍も高く売れると考えられるからです。
そこで杉元はより高く売ることを考え、弾傷1つ付けずに熊を倒すことにしました。
まず目から脳を撃ち抜く方法は、熊の目が小さく、周りの皮を傷つけると目立ってしまうということで却下。
鼻から脳を撃ち抜く方法は、鼻の皮を傷つけると毛皮の価値が半分になってしまうということで却下。
仕方なく杉元は、口から脳か心臓を狙うことにします。
危険ではありますし、後頭部や胸を突き破るかもしれませんがもう一か八かです。
その時、杉元の脳裏に若山の親分と姉畑先生の姿が過りました。
つまりそれは尻の穴を使えという天啓!
杉元は熊の尻に銃を突っ込み発砲しました。
すると弾は見事、熊の体内を通り心臓に到達。
杉元は、自身は被弾で穴だらけになっているくせに、熊は穴1つ無い綺麗な状態で倒すという偉業をやってのけたのです。
ところが倒した熊は流氷に乗り、遠くへ流れていってしまったのでした…。
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色々あった樺太脱出編。
当初杉元はアシリパを金塊争奪戦から離脱させようとしていましたが、結局また第七師団を敵に回してまで逃走したアシリパと一緒に、引き続き金塊探しの旅を続けることにしました。
それは、アシリパなら自分の信じるやり方でアイヌを守る方法を探してくれると信じることにしたから。
“戦う”ではない他の道を、アシリパなら見つけられると杉元は信じることにしたのです。
こうして杉元とアシリパは改めて一緒に金塊探しをスタート。
鶴見に刺青人皮を取られてしまったためまた一からではありますが、樺太編を経てより強い意志と絆で新たな北海道の旅を始めるのでした。
まとめ
北海道への帰り道は第七師団からの逃走という緊迫の逃走劇となりました。
杉元は銃撃され瀕死でしたが、いつもの3人が揃っていたため安心感があり何だかんだで楽しい帰路でしたね。
また樺太脱出編は、アイヌを守るという意志を強めていくアシリパに反して、杉元は「金塊探しをやめろ」と言うなど異なる意思を見せていたのが印象的でした。
別々に行動していた樺太編を表すようなすれ違いです。
しかしアシリパは杉元に「するな」ではなく「一緒にしよう」という言葉を求めていました。
あのまま第七師団と協力していたら2人は隔離されていたかもしれませんが、逃走したことによって、その言葉通り改めて一緒に金塊探しをすることになったわけです。
そこには杉元のアシリパへの信頼がありました。
また、こうして再び一緒に旅ができることになった背景には、樺太編をアシリパと過ごしてきた白石のアシストや予想外のヴァシリの協力があります。
仲良し3人組+ヴァシリとなった樺太脱出編は、この後の北海道編を楽しむためにも必見のエピソードです!
- 杉元はアシリパを守りたい
- アシリパの成長と決意が鍵
- 杉元の機転で脱出成功
- ヴァシリの意外な助け
- 逃走劇を経て絆が深まる
- 杉元の信頼が新たな旅へ
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