【ゴールデンカムイ】有古イポプテの衝撃の真実!?二重スパイとしての苦悩と最後に見出した希望! | 漫画コミック考察ブログ

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテの衝撃の真実!?二重スパイとしての苦悩と最後に見出した希望!

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この記事を読むとわかること
  • 有古イポプテは二重スパイだった
  • 父の遺志に気づいた有古
  • 菊田の言葉が運命を変えた

ゴールデンカムイの金塊争奪戦において、ひときわ特殊な立場にあったのが有古イポプテです。

有古イポプテは第七師団に所属するアイヌ、且つのっぺら坊によるアイヌ斬殺事件の被害者の息子であり、その複雑な立場を鶴見・土方の両者に利用され不遇な運命をたどることになりました。

おとなしいため目立ちませんが、双方の思惑に利用され苦しみながらも自らの道を見出し命を懸けていく熱い姿は必見

それでは有古イポプテとは一体どんな人物なのか、プロフィールや菊田との関係、不遇な立場になった経緯やその先に行きついた最後まで詳しく解説していきます!

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテのプロフィールや性格は??

有古イポプテは第七師団の一等卒。

登別近辺出身のアイヌであり、和名は有古力松と言います。

褐色肌に顎髭、顔の右上から左顎にかけて裂くような傷痕が特徴のガタイの良い男で、初登場は20巻192話でした。

日露戦争後、第七師団傷病者の療養地である登別にて菊田と共に長期療養をしていましたが、再招集に応じ都丹庵士(本当は関谷和一郎)の刺青人皮を手土産に鶴見と合流。

実は土方一派へ寝返っていましたが、鶴見に看破され二重スパイとして利用されることになりました。

性格は物静かで真面目。

ただし帰属意識は低く幼少期からアイヌと捉えられることを「面倒くさい」と感じており、アイヌのことを深く考えずに生きてきました。

しかし父がアイヌ惨殺事件の被害者だったことから金塊争奪戦と深く関わることとなり、アシリパとの出会いを経て己の道を見つけていきます

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテの父はのっぺら坊に殺された??

有古イポプテの父親(シロマクル)はアイヌ惨殺事件の被害者、つまりのっぺら坊に殺されたとされる7人のうちのひとりです。

しかし有古は、無口で温厚な父が“金塊で蜂起しよう”という計画に関わっていたことさえ知りませんでした。

ちなみにシロマクルが死亡したのは、陸軍に入った有古のためにマキリを彫っていた途中でした。

「マキリ作りに興味を持っていなかったイポプテでもいつか作れるように」また「アイヌを忘れぬように」という願いを込めて製作しており、後にその想いを知った有古は「もっとしっかり見ておけば良かった」と作り方を教わらなかったことを深く後悔していました。

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテ菊田との関係は??「同じ月」とはいったい何??

有古イポプテと菊田杢太郎(特務曹長)は部下と上司の関係性です。

共に登別で療養していただけでなく、2人は日露戦争で窮地を乗り越えた間柄。

奉天会戦で爆撃された塹壕の中で2人取り残され、互いに生死を確認し合いながら一晩過ごしたという過去を共有する戦友なのです。

菊田は鶴見との合流後、有古に「月は同じだな。月だけはあの時と変わらない」と言いました。

“あの時の月”とは真っ暗な塹壕から唯一見えていたものであり、戦友としての2人の絆を象徴する存在。

恐らく菊田は暗に有古の変化を指摘し、造反を思いとどまらせようとしたのでしょう。

菊田が有古を気にかけるのは、あの時のように支え合う仲間のままでいたいという思いと共に、シロマクルの死の真相を知っているための罪悪感というのもありそうです。

(有古が知ることはありませんでしたが、シロマクルは仲間たちに嫌気が差して金塊に関わる計画から早々に抜けていたのに、金塊を追う鶴見の策に巻き込まれ死亡しました。

菊田は鶴見に同行していたため一部始終を知っていました)

造反すれば必然的に真相を知ってしまうかもしれないことと鶴見を敵に回すことに対する菊田なりの思いやりとして、“兵士”としてとどまらせようと“あの時の月”を持ち出したのではないでしょうか。

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテは鶴見中尉に造反??

有古イポプテは鶴見下の兵士であり、菊田と共に都丹庵士の刺青人皮を手土産として登別から鶴見らと合流しました。

しかし合流翌日、有古は鶴見の持っていた刺青人皮を奪取し逃亡

ただしその行為は鶴見にバレており、待ち伏せのうえ捕らえられてしまいました。

鶴見は杉元の持っていた刺青人皮を奪取していたため有古が持ってきた都丹の刺青人皮が都丹のものではないと気づき、土方歳三に唆されたのだろうと感づいていたのです。

恐らく鶴見は有古が“アイヌ惨殺事件の被害者遺族”という立場であることから、こういった事態も想定していたのではないでしょうか。

鶴見は有古をただ処するのではなく、親族の名前を次々に挙げて脅し、土方一派との二重スパイになるよう強要

そして偽物を含んだ刺青人皮を持たせ、宇佐美に有古を暴行させることで“必死に奪ってきた感じ”を演出し土方の元へ送り返したのでした。

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテと土方との関係は??

鶴見の指摘通り、有古イポプテが造反したきっかけは土方歳三との接触です。

有古が1人で都丹を追っていた際に土方が声を掛けてきました。

その内容は描かれていませんが、鶴見の推測では「父親の遺志を継げ」などと言われ懐柔されたのではないかとのこと。

アイヌに興味のなかった有古が寝返りを決意したのは、マキリの作り方を教えようとしていた父の想いに応えられなかった後悔が理由にあったのかもしれません。

しかし土方は鶴見にバレることを計算の上で、あえて関谷の刺青人皮を都丹のものとして有古に持っていかせていました。

狙いは鶴見が持っているだろう偽物の刺青人皮を確保するため

かくして土方の作戦は成功したわけですが、有古が戻ってきたことに鶴見の策略を感じるということで、有古への警戒は解かれませんでした。

命を懸けて造反した有古でしたが、無情にも土方・鶴見双方から利用され、誰からも信頼を得られない不遇の立場となってしまったのです。

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテと都丹庵士の勝負の行方は??

有古イポプテの真価が見られた名シーンが第195話、登別で起きた都丹庵士とのバトルです。

洞窟でのバトルで形勢不利となり真夜中の雪山へ逃亡する都丹を、有古は「考えがある」として1人で追跡し始めました。

何故なら有古は1902年に起きた八甲田山雪中行軍遭難事件の捜索隊の1人であり、深い雪山でも凍りつく川でもものともしない強靭な肉体と精神力と追跡能力の持ち主

そのうえ登別で生まれ育った有古にとってそこは庭同然であったため、地の利を生かして都丹を追い込んでいきました。

そして有古が行ったのは、発砲を繰り返して雪崩を誘発させるという大胆不敵な策!

都丹が気付いた時にはすでに遅く…都丹は「負けたぜ」と降参しながら雪崩に巻き込まれていったのでした。

ちなみに有古の追跡能力は後のサッポロビール工場決戦でも発揮されています。

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテがアシリパとの出会いで得たものは??

不遇な立場へと運命を変えてしまった有古イポプテではありますが、前向きな変化もありました。

それはアシリパとの出会いです。

昔はアイヌであることを面倒に思い、そのせいで父の想いを受け取れなかった有古。

そんな曖昧な意識だったからこそ立場を利用されてしまったと言えます。

しかし自分よりずっと幼く小さいのにアイヌのことを真剣に考えているアシリパと出会ったことでその自分を恥じ、アイヌであるという自覚を大きくしていきました。

そして有古に生まれた明確な意志は、アシリパの力になりたいということでした。

 

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【ゴールデンカムイ】有古イポプテの最期は??

アシリパの力になりたいと考えた有古イポプテは、札幌にてアシリパが第七師団に捕らえられた際、二重スパイという立場を利用して単身でアシリパ救出に向かいました。

その思惑を鶴見に見透かされ月島と銃撃戦になるも、ソフィアのフォローもあり無事にアシリパを杉元と白石が待つサッポロビール宣伝車に乗せることに成功します。

しかし有古は月島に足を撃たれ逃亡が困難に。

すると動揺するアシリパに「止まるな!行け!」と叫び、命懸けでアシリパを逃がしたのでした。

ところが直後、月島に胸を撃たれてしまったのでした…。

しかし有古は生きていました!

遺品回収した鶴見から取り返し胸にしまっていた父のマキリが、銃弾を防いでくれていたのです。

有古は病院に担ぎ込んでくれた菊田に感謝しながら、手当てを受けたらアシリパたちと共に戦う意思を示しました

この治療の間に金塊争奪戦が終わったため、以降有古の出番はありませんでしたが、少しだけ有古についての後日談が描かれています。

北海道のどこかの小さな郷土資料館に「有古イポプテ」という製作者によるマキリがひっそりと展示されている、と。

有古は父の願っていた通り、父のマキリを見て自分のマキリを彫っていたのです。

それは父のマキリとそっくりでしたが、あの時の銃痕を文様にアレンジしたイポプテ独自のマキリでした。

それ以上は描かれませんでしたが、アイヌ文化を守る活動をしていくアシリパの協力者として力になり続けていたのかもしれませんね。

 

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まとめ

有古イポプテは「アイヌ斬殺事件の被害者の遺族」という立場を利用され不遇な扱いを受けることになりましたが、アシリパに感化され、最後はアイヌの未来のために戦うアシリパの力となり命を賭しました

有古の魅力は、初めは自分がアイヌということに興味がなかったところから、アシリパの力になるという“アイヌとして”と言える意志を持っていくところです。

そこには生前受け取れなかった父の想いを今さらながら受け取ろうとする部分も大きいのでしょうが、だからこそ有古にはアシリパとはまた別のリアルなアイヌの姿を感じます。

是非、不遇な運命から「有古イポプテ」としてマキリを彫ることになった有古の生き様に注目してください!

この記事のまとめ
  • 有古イポプテは二重スパイだった
  • 父の死が有古を変えた
  • アシリパとの出会いが転機
  • 有古の最後の勇気ある行動
  • 菊田との深い絆があった
  • 有古のマキリに込めた想い
あいり
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