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ミーティは復活したのか
結論から言うと、ミーティは復活していません。成れ果て村イルぶるで再会するのは、ベラフが対価を払って産ませた複製体のほうです。
レグの火葬砲で介錯された本物は、アニメ1期の最終話で確かに消えています。それでも「生きている」と言われるのは、魂まで写し取った複製が別に存在するからです。
この記事でわかること
- 本物と複製を左目で見分ける方法
- ベラフが払った対価の中身
- 「ころして」と叫んだ場面の経緯
- 別れが2回ある理由と、その話数
- ミーティの元の姿と声優
本物と複製は左目で見分けられる
ここが上位の記事にもほとんど書かれていない点です。ミーティの左目を見れば、本物か複製かが分かります。
本物のミーティは、ボンドルドの技である枢機へ還す光(スパラグモス)を左目に受けています。不死の体でも、この傷だけは修復できませんでした。
いっぽうイルぶるで再会するミーティには、両目がそろっています。複製されたのは、左目を撃ち抜かれる前の状態だからです。
| 見る場所 | 本物 | イルぶるの複製 |
|---|---|---|
| 左目 | 枢機へ還す光で欠けたまま | 両目そろっている |
| いる場所 | 第4層の隠れ家 | 第6層イルぶる・ベラフの部屋 |
| 最期 | レグの火葬砲で介錯 | ナナチ自身の手で送られる |
僕はこう読む
左目がそろっていることを、救いだとは読んでいません。
複製されたのは、ボンドルドに撃たれる前のミーティです。
つまり、苦しめられた記録だけがきれいに消えている。
ナナチが何年もかけて背負ってきた時間も、そこには写っていません。
作者は「元に戻った姿」ではなく「なかったことにされた姿」を出してきた。
両目がそろっているほど、本物との距離が開いて見えます。
ここを見分けの印にしたのは、かなり残酷な設計だと思っています。
ミーティはどんな少女だったのか
成れ果てになる前のミーティは、ピンク色の髪と眼、薄い褐色の肌をした少女です。探窟家の最高位である白笛に憧れていました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 声優 | 喜多村英梨 |
| 元の姿 | ピンク色の髪と眼、薄い褐色の肌 |
| 憧れ | 探窟家の最高位「白笛」 |
| ナナチの呼び方 | 「相棒」「ブレイン」 |
ボンドルドが海外から集めた孤児たちの中で、ミーティはナナチと出会います。前線基地(イドフロント)へ向かう移動中のことでした。
一人で食事をしていたナナチに、ミーティが強引に声をかけます。最初はオドオドしていたナナチが、就寝時には一緒に本を読むようになりました。
文字が読めて知識のあるナナチを、ミーティは「相棒」「ブレイン」と呼びます。後年のナナチは、ミーティを「オイラの一番の宝物」と言い切りました。
なぜ成れ果てになったのか
ボンドルドが子供たちを集めたのは、上昇負荷の人体実験に使うためでした。
上昇負荷とは、アビスの下から上へ戻るときに体にかかる負荷です。深いところから上がるほど、症状が重くなります。
| 深度 | 上昇負荷の症状 |
|---|---|
| 第1層 | 眩暈と吐き気 |
| 第2層 | 重篤な眩暈と吐き気 |
| 第3層 | 幻覚、幻聴、平衡感覚の不調 |
| 第4層 | 全身の痛み、穴からの出血 |
| 第5層 | 人間性の喪失、もしくは死 |
| 第6層 | 確実な死 |
ボンドルドが立てた理屈は「上昇負荷を片方に押し付ければ、もう片方は無事なのではないか」というものでした。ナナチとミーティは、その片方ずつに割り当てられます。
押し付けられる側になったのはミーティでした。それを知ったミーティがナナチに残したのが、「あたしが人間じゃなくなったら… ナナチのところに魂が戻るように…」という言葉です。
「ころして」と叫んだ場面
透明な箱に隣り合わせで入れられた二人は、施設の地下深くまで落とされ、同じ速さで引き上げられます。
途中からミーティの様子だけが変わりました。目や鼻に限らず全身から血を流し、体が溶けるように崩れていきます。そこでミーティが叫んだのが「ころして、ころして」でした。
箱が戻ったとき、ナナチはウサギのような毛に覆われた姿になっていました。知性は残っています。
ミーティのほうは知性を失い、壊れたぬいぐるみのような外見と、不死性を手に入れていました。二人ぶんの上昇負荷を一身に受けた結果です。
僕はこう読む
「ころして、ころして」は、知性を失う直前の言葉です。
だからナナチは、これを遺言として扱い続けました。
壊れたあとのミーティは、もう何も頼めません。
最後に本人が口にした願いが、そのまま残ってしまった。
ナナチが何年も殺す方法を探していたのは、迷っていたからではないと思っています。
頼まれたことを実行できる手段が、どこにも無かっただけです。
不死という設定が、いちばん重くのしかかった場面でした。
1度目の別れはアニメ1期13話
成れ果てになったあとも、ボンドルドは実験をやめませんでした。ミーティは不死の限界を調べるために、つぶされ、刺され続けます。
唯一そこから回復できなかったのが、肘から放たれる枢機へ還す光でした。この一撃を左目に受けた傷だけが、そのまま残っています。
見過ごせなくなったナナチは、ミーティを連れて前線基地を脱走し、第4層の隠れ家で暮らし始めました。
ナナチが探していたのは、ミーティが苦しまずに死ぬ方法です。自分が死んだあと、不死のミーティが原生生物に襲われれば、永遠に食べられ続けることになります。
前線基地にいたあいだ、ナナチだけは知性の残る唯一の実験体として、人間らしい生活を許されていました。その部屋のすぐ近くで、ミーティは壊されては戻されるのを繰り返していたことになります。
ミーティの体は、原型を壊されてもある程度までは戻りました。ただし戻るたびに形が崩れていきます。
その方法として現れたのが、レグの火葬砲でした。枢機へ還す光と似た性質だと気づいたナナチは、レグに介錯を頼みます。
レグはすぐには応じませんでした。ミーティの不死性と、そこで受け続けている苦痛を聞かされて、ようやく引き受けています。
この場面はアニメ1期の最終話、第13話「挑む者たち」です。1時間スペシャルとして放送されました。ぬいぐるみと花に囲まれたミーティは、いつもと変わらない表情で座っていました。
ナナチが感謝と悲しみを全部吐き出してから合図を出し、火葬砲を受けたミーティは糸のようにほどけて消えていきます。
ベラフが払った対価
ボンドルドを退けたリコたちは、命を響く石となったプリシュカとともに第6層へ向かいます。そこで見つけたのが、成れ果てたちの住む村イルぶるでした。
イルぶるでは、物の存在価値を村に清算してもらい、その価値を通貨のように使います。そしてベラフの部屋には、消えたはずのミーティがいました。
ベラフはかつて、ボンドルドが連れていたミーティを欲しがり、断られています。そこで村そのものに対価を払い、魂ごと複製を産ませました。
| ベラフが払ったもの | 内容 |
|---|---|
| 手足 | 724本すべて |
| 体 | 体長の5割 |
| 感覚器 | 一部 |
産まれた複製の再現度は非常に高く、魂まで写し取った完全なものでした。ベラフはその不死の体液を吸い続けています。
それを目撃したナナチは、自分のすべてを対価に差し出して、ミーティを傷つけないとベラフに約束させました。
僕はこう読む
724本という数字が、この村の手ざわりを決めていると思っています。
「体の大部分」では済まない、数えられる形で出してきました。
ベラフは自分を、数えられるところまで削って支払っている。
しかもその対価で手に入れたのは、生きた友人ではなく喫むための体です。
ナナチが差し出したのも同じ仕組みの上でした。
愛情も執着も、同じ台の上で値段を付けられてしまう。
イルぶるがいちばん怖いのは、原生生物ではなくこの清算のほうです。
2度目の別れはアニメ2期10話
2度目の別れは、成れ果ての姫ファプタがイルぶるへ侵入したことで訪れます。村の清算システムが崩れ始めました。
村に産んでもらった複製ミーティは、所有者であるベラフの部屋を出ると存在が消えてしまいます。連れて逃げることができません。
そこでナナチが選んだのは、自分の手でミーティの魂を送ることでした。1度目はレグに頼むしかありませんでしたが、今回は自分で行っています。
ミーティは黒い灰のように崩れ、ナナチの手の中で静かに消えました。この場面がアニメ2期『烈日の黄金郷』第10話「拾うものすべて」です。
僕はこう読む
1度目と2度目で、ナナチの立ち位置が入れ替わっています。
1度目は頼む側で、引き金はレグが引きました。
2度目は、自分の手の中で崩れていくところまで引き受けています。
火葬砲のときのナナチは、抱きしめて泣き叫んでいました。
2度目は静かです。泣いて済ませられる立場ではなくなっている。
同じ相手を二度見送って、ようやく探窟家の顔になった。
だから2期10話は、ミーティの話であると同時にナナチの話だと読んでいます。
まとめ
ミーティは復活していません。イルぶるで再会するのは、ベラフが724本の手足と体長の5割を対価に産ませた複製体です。
見分ける場所は左目です。本物は枢機へ還す光を受けて欠けたままで、複製には両目がそろっています。
1度目の別れはアニメ1期の最終話、第13話「挑む者たち」でのレグの火葬砲。2度目は2期『烈日の黄金郷』第10話で、ナナチが自分の手で送りました。
成れ果てになった原因は、第5層の上昇負荷を二人ぶん押し付けられたことです。知性を失う直前に残した言葉が「ころして、ころして」でした。
白笛に憧れた少女の夢は、ミーティ自身の手では果たされませんでした。その夢を預かったナナチが、いまリコとレグと一緒に深層へ降りています。
僕はこう読む
この作品で不死が出てくると、たいてい救いにはなりません。
ミーティの不死は、死ねないという形の罰として置かれています。
「ころして、ころして」を叶えるのに、二度ぶんの別れが要りました。
一度目はレグの火葬砲、二度目はナナチ自身の手です。
ベラフの724本も、ナナチが差し出した自分のすべても、同じ台に乗りました。
誰かを手元に置くために、体を削って払う話ばかりが並んでいます。
ミーティ編がつらいのは、その値段が全部はっきり書いてあるからだと思っています。
複製が消えたいま、ミーティの姿はもうどこにも残っていません。残っているのは、白笛になりたいと言っていた少女を覚えているナナチのほうです。
——あなたはナナチにとって重かったのは、レグに頼んだ1期13話の別れだと思いますか。それとも自分の手で送った2期10話の別れだと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
1期13話で消えた本物のミーティと、イルぶるが産んで2期10話で消えた複製体。この2体を分けて数えると、復活したのかどうかの話が混ざりません。
Q. ミーティは復活したのですか。
A. していません。イルぶるで会うのは、ベラフが対価を払って村に産ませた複製体です。
Q. なぜミーティが生きているように見えるのですか。
A. 複製が魂まで写し取られているからです。本物はレグの火葬砲で介錯されています。
Q. 本物と複製はどこで見分けますか。
A. 左目です。本物は枢機へ還す光で欠けたまま、複製には両目があります。
Q. ミーティの最期は何話ですか。
A. 1度目がアニメ1期第13話「挑む者たち」、2度目が2期『烈日の黄金郷』第10話「拾うものすべて」です。
Q. ミーティの声優は誰ですか。
A. 喜多村英梨さんです。2017年の最終話先行上映イベントで公開されました。
Q. ミーティの元の姿はどんな見た目ですか。
A. ピンク色の髪と眼、薄い褐色の肌をした少女で、白笛に憧れていました。
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最終更新:2026年9月18日


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