【無職転生】フィリップ・ボレアス・グレイラットの腹黒い野心!エリスの父が最後に選んだ運命とは? | 漫画コミック考察ブログ

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【無職転生】フィリップ・ボレアス・グレイラットの腹黒い野心!エリスの父が最後に選んだ運命とは?

無職転生 野心家フィリップ
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この記事を読むとわかること
  • フィリップはパウロを助けた
  • フィリップとパウロは巨乳好き
  • フィリップがルーデウスを指導した

無職転生には、エリスの父親でフィリップという名のキャラクターがいます。

物腰が低く、一見穏やかそうですが、腹黒で優秀な人物です。

ルーデウスとも深い関わりがあります。

フィリップは、ルーデウスをエリスの家庭教師として雇うことにしました。

勿論、その決断には、野心があります。

しかし、とある出来事がフィリップの運命を変えていくことになってしまうのです。

フィリップという男がどんな人物だったのか、詳しく紹介していきましょう。

 

目次

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【無職転生】フィリップとパウロの関係は?2人の共通点は巨乳好き(小説Ver)

フィリップ・ボレアス・グレイラットは、ルーデウスの父親であるパウロと従兄弟同士の関係です。

パウロとは若い頃に共にやんちゃをした間柄であり、非常に仲が良かったようです。

そして、2人は、大の巨乳好きです。

フィリップは、過去にパウロとどんな交流をしていたのでしょうか?

その点について述べていきたいと思います。

 

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フィリップ、パウロを助ける

パウロがノトス・グレイラット家を飛び出し、冒険をしていた頃の話です。

フィリップの所に、突然、パウロがやってきました。

パウロは、ゼニスを妊娠させてしまったのでどうしたらよいか困惑していたのです。

フィリップにこの後の対処を一緒に考えて欲しいと泣きついてきます。

 

フィリップは思案し、パウロに下級騎士の仕事と家を与えます。

パウロは、ゼニスと無事に結婚することができました。

ブエナ村の駐在騎士として生活していくことになったのです。

 

フィリップは、当初パウロを低い評価でしか見ていませんでした。

ノトス家よりも自分のボレアス家の方が格上。

そう思っていた面もあったはずです。

 

でも、パウロの自由奔放さや底抜けの明るさを見て、好印象を感じ取ったから助けてあげたのかもしれません。

フィリップの優しさや器の大きさを感じます。

 

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フィリップ、パウロ共々巨乳大好き

フィリップとパウロに共通しているのは、大の巨乳好きというところです。

 

パウロは、妻のゼニスがいますが巨乳です。

後に愛人関係となる、昔からの知り合いのリーニャも当然巨乳です。

 

フィリップは、妻にヒルダがいます。

ヒルダも巨乳です。

ヒルダの巨乳は、後にボレアス家に滞在することになったルーデウスが見とれるほどのものです。

その際ルーデウスは、「エリスもいずれそうなるのでは」とイヤらしい想像を爆発させていました。

 

フィリップは、自分の娘エリスの警護と剣術指南役を担当していたギレーヌに、「自分の妾にならないか」と誘ったこともあります。

そんなギレーヌも巨乳なんです。

 

グレイラット家の血筋は、どうやら巨乳大好きな人物が多いようです。

主人公のルーデウスももちろん巨乳大好きっ子です。

血は争えないです。

 

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【無職転生】ルーデウスとの出会い、お互いの挨拶が違いすぎ(小説Ver)

フィリップは、パウロに頼られ、ルーデウスと出会いました。

初対面でお互い挨拶をした際、ルーデウスの挨拶の仕方が違うことを指摘しています。

ここではフィリップの人柄が表れる、ルーデウスの出会いについてご紹介します。

 

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フィリップ、ルーデウスと対面する。

7歳のルーデウスは、父親のパウロの策にはめられて、5年間親戚の家に預けられることになります。

パウロがそんな策を講じたのは、シルフィエットと共依存状態になっていたルーデウスの状況を重く見たからです。

新しい場所で仕事もできるようになり、様々な事を学び、成長を遂げることを期待しての、親としての選択でした。

 

ルーデウスは、獣族の剣士ギレーヌに連れられて、フィットア領で最大の都市となる城塞都市ロアにやってきました。

ボレアス家に連れていかれたルーデウスは、そこで当主のサウロスと出会います。

ルーデウスは、すかさずサウロスに丁寧に挨拶します。

 

しかし、サウロスは、ルーデウスをいきなり叱りつけました。

パウロの息子なのにまともに挨拶できないと怒声を浴びせ、小言を言ったのです。

サウロスは、パウロは作法すら教えなかったのかと追い打ちをかけました。

自ら進んで礼儀を学ばなかったのかと追及されたのです。

 

ルーデウスは、サウロスに対し、不快さや不満を感じながらも言われた事は図星でした。

サウロスに自分の不徳で至らぬところがあったと深々と頭を下げます。

サウロスは、自分にできる限りの礼を尽くそうとする姿勢が見られたことに満足し、ルーデウスにボレアス家の館の滞在を許しました。

そして嵐のように現れたサウロスは、嵐のように去っていきました。(実はサウロスはこの時ルーデウスを気に入ったようです。)

 

そんなルーデウスの前に1人の男が登場します。

それがフィリップでした。

 

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フィリップ、ルーデウスに挨拶をレクチャー

サウロスの様子を見ていぶかしげなフィリップが、ルーデウスの前に座りました。

ルーデウスは、フィリップにも挨拶をします。

するとフィリップは、ルーデウスの挨拶の仕方を見てこう言いました。

貴族の挨拶は、右手を胸に当てて会釈すること。

その挨拶は、父サウロスに怒られても当然だ、と。

そして身振りで貴族の挨拶の仕方をレクチャーしてくれたのです。

 

ルーデウスの挨拶は、日本流。

深々と頭を下げるものでした。

ルーデウスがフィリップをまねて貴族の挨拶をしてみせると、フィリップは満足そうにし、「さっきの挨拶も丁寧で悪くはないね。」とフォローもしてくれました。

ルーデウスが貴族の挨拶の仕方を知らなかったのは次のように考察できるでしょう。

パウロもグレイラット家の出身で礼儀も心得ているはずです。

しかし、ルーデウスとの生活では、してそんな堅苦しさは出していませんでした。

貴族のふるまいが窮屈に感じていたであろうパウロは、ラフな格好やスタイルを好んでいたのだと思います。

だから、ルーデウスには、貴族の礼儀作法は教えなかったのでしょう。

 

フィリップがルーデウスに貴族の挨拶をレクチャーしたのは、これから一緒に暮らすルーデウスが恥ずかしい思いをしないためだと考えられます。

 

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【無職転生】エリスの10歳の誕生日、ルーデウスに忠告したグレイラットの姓を名乗ってはいけない理由は?(漫画Ver)

フィリップは、ルーデウスに、決してグレイラットの姓を名乗ってはいけないと忠告しています。

それはフィリップの娘エリスが10歳を迎える誕生日記念のパーティーでのことでした。

 

ルーデウスは、この日のために、エリスとダンスの特訓をします。

ダンスがうまくできずに投げだそうとしたエリスに寄り添い、エリスに合った方法でダンスを覚えさせることに成功しました。

エリス自身も貴族としての礼儀作法をパーティーに向けて覚えて臨みます。

 

そして迎えた誕生日パーティー当日。

エリスの華やかな姿を見て来客達は驚きます。

それを傍らで見ていたルーデウスの近くに、フィリップがやって来ました。

フィリップは、そのときルーデウスに忠告するのです。

それは、グレイラットの姓を名乗るのはなるべく控えろと言った内容。

 

ルーデウスは、その言葉の意味が良く理解できませんでした。

フィリップは、冷たい眼差しでルーデウスを注視し、理由を告げました。

もし、グレイラットを名乗れば、ルーデウスが政治的な駆け引きに利用されていくことなると。

それは、とても嫌だろうと迫ってきます。

ルーデウスは、フィリップのプレッシャーと言葉の重みを理解してようやく納得しました。

 

フィリップは、ルーデウスの優秀さを見てそうアドバイスをしたのだと思います。

娘エリスの家庭教師となり、度々危機を救ってきた姿を見てきたからこそ出た言葉なのでしょう。

幼いルーデウスが、国や人に上手い様に利用されてしまうことを懸念したのです。

自分の様に政権争いに負けて、悲しい思いをしない様にならないよう、優しさもあったのではないかと感じています。

 

それに、娘エリスを守るためにもルーデウスの存在が大きいと実感したからだと思います。

エリスの近くには、ルーデウスが絶対必要。

フィリップなりの配慮とみられた場面だったと理解できます。

 

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【無職転生】フィリップの妻ヒルダが、ルーデウスを拒絶する理由は?(小説Ver)

フィリップの妻ヒルダは、出会ったときからルーデウスに厳しい眼差しを向けて拒絶をしています。

それには、2つの理由があったからです。

なぜ、ヒルダがそんな態度を取ってしまったのか語りたいと思います。

 

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理由その1・ヒルダ、息子達を強引に養子に取られてしまったため

まず、1つ目は、エリスの兄と弟を養子に取り上げられてしまったことで情緒不安定になってしまったからです。

フィリップは、兄ジェイムスとボレアス家の跡目争いに敗北を喫しました。

ジェイムスは当主になり、フィリップを王都から遠ざけます。

力を失ったフィリップは、田舎町ロアの町長の仕事を押し付けられてしまうことになりました。

更にジェイムスは、フィリップから2人の息子を取り上げてしまうのです。

これは、ボレアス家の伝統。

権力争いに負けた者を二度と次世代の争いに参加させないためのやり方だったのです。

 

表向きは、王都で勉学を学ばせるための養子という形をとっています。

息子達は、ジェイムスの下へと旅立ってしまいました。

ヒルダは、その現実に衝撃を受けてしまったことから、情緒不安定になってしまったのです。

 

ボレアス家の伝統は、あまり良くないものです。

本人達が望めばわからないでもないです。

ヒルダが悲しみのあまり不安定になるのは、仕方ないと思います。

 

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理由その2・ヒルダは、館にいるルーデウスが嫌いだったため

2つ目は、ヒルダ自身がルーデウスを嫌いだったからです。

ヒルダは、自分の産んだ男児2名がジェイムスに取られた事で深い悲しみにくれていました。

その最中、ルーデウスがボレアス家にやってきます。

そしていつの間にか、ルーデウスはエリスの家庭教師として生活を始めるのです。

 

ヒルダは、怒りを爆発させ、夫フィリップに、自分の抱えている感情を全てぶつけました。

自分の息子達はいないのによそから来た子供であるルーデウスが我がもの顔で館を歩いているのは、とても不愉快。

自分の子供でないルーデウスが重宝されているのは、おかしいと。

ヒルダは、それからルーデウスを見る度に舌打ちし、不機嫌になっていくのです。

ルーデウスは、ヒルダの悪態を見て平静を保ちます。

が、内心は、とても傷ついています。

フィリップは、ルーデウスにそんなヒルダを許して欲しいと謝罪しました。

その代わりに自分は、ルーデウスを気に入っているから望むならずっとここにいてくれても良いと言いました。

 

ヒルダは、美しいですが悲しい過去を背負ったキャラクター。

ボレアス家の悪しき伝統の被害者で可哀想です。

しかし、その後、ルーデウスの誕生祝で彼女の心境に変化が生まれます。

ルーデウスに取っていた対応も緩やかになっていくのです。

 

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【無職転生】ルーデウスの誕生会、ボレアス家だけで祝うのはなぜ?(漫画Ver)

フィリップは、ルーデウスの10歳の誕生日をエリス達と共に祝っています。

しかし、それは、ボレアス家の中だけです。

フィリップは、漫画版で、その理由がノトス家に知られると大変なことになるからだと告白しています。

それはなぜなのでしょうか。

その経緯を順番にご紹介します。

 

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フィリップらボレアス家一同、ルーデウスの誕生日を喜ぶ

ルーデウスは、ボレアス家で家庭教師となっておよそ3年の歳月がたちました。

その間、ギレーヌの教えを受けて獣神語を習得したり、ロキシーの手助けで魔神語や闘神語も覚えたりするなど、自分自身の鍛錬も怠らず、充実していたようです。

 

そんなある日、ルーデウスは、食事のために食堂に呼ばれました。

扉を開けるとルーデウスは拍手で迎えられたのです。

それはエリスが企画した、サプライズの誕生パーティーでした。

ルーデウスは、エリスから花束を貰います。

サウロスやフィリップ達も登場し、彼を祝福します。

 

ルーデウスは嬉しくて号泣してみせました。

が、それは、水魔術で流した涙です。

実はルーデウスは、自分を祝ってくれるサプライズパーティーの準備を知っていました。

しかし、ルーデウスの号泣(ウソ泣き)に、エリス達を驚かせすぎてしまいました。

ルーデウスは心の中で、やり過ぎたと反省しています。

 

するとサウロスが叫びました。

「戦争じゃあ!ピレモンをぶっ殺してルーデウスを当主に据えるぞ!」

そんなサウロスを、ヒルダをはじめ獣族のメイドたちがなだめつつ酒を注ぎ、落ち着かせます。

フィリップは、ルーデウスの近くにやって来て、父サウロスのふるまいを謝りました。

その際に、フィリップが小声でルーデウスに呟くのです。

それは、誕生パーティーが小規模である理由でした。

 

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ルーデウスの存在がノトス家に知られるとまずいわけ

フィリップは、ルーデウスの存在がノトス家に気づかれるとまずいのだと言いました。

なぜなら、ルーデウスの父親であるパウロ・グレイラットはノトス・グレイラット家を出奔して勘当された身。

ノトス・グレイラット家とボレアス・グレイラット家は政治的に権力を争う敵対関係にあります。

 

ノトスの現当主ピレモンは、パウロの弟です。

パウロがいなくなったことで、ノトス家の当主になることができました。

もしルーデウスがボレアス家にいることを、ピレモンが知ってしまった場合。

勘当したノトス家の元当主候補パウロの息子がボレアス家に厄介になっているのはおかしな事態です。

ルーデウスを囲ったボレアス家が、良からぬことを計画していると邪推されても仕方ありません。

パウロの息子がボレアスの助力を受けてノトス家を取り戻そうとしているかもしれないと警戒されかねないのです。

ルーデウスのボレアス家への滞在が知れると、先ほどサウロスが叫んだような「ボレアス・ノトス両家の戦争」を目論んでいると、ノトス家には映ってしまうでしょう。

それゆえ、パウロの息子・ルーデウスがボレアス家にいることは内密にしているとのことでした。

グレイラット家も複雑な環境過ぎます。

 

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【無職転生】フィリップの野心、実は次期当主の座を諦めてなかった!(小説Ver)

フィリップには、野心があります。

政権争いに負けましたが、次期当主の座は諦めていませんでした。

自分の代わりにルーデウスにその座についてもらおうと密かに考えています。

このことは、小説版や書籍版で、ルーデウスの誕生パーティーの後に、フィリップの口から明らかになっています。

フィリップが抱いた野心がどんなものだったのか、話していきます。

 

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フィリップ、ルーデウスの優秀さを見抜く

フィリップは、兄ジェイムスとの権力争いに敗北しています。

息子達も養子に取られて、次世代の政権争いにも参入できなくなりました。

自分の地位も決して高くはない所に追いやられてしまいます。

 

そんな時、自分達の所にパウロの依頼でルーデウスがやって来ました。

フィリップは、初めはこれまでの家庭教師と同様エリスにやり込められてしまうだろうと予想していました。

しかし予想に反して、ルーデウスはエリスを誘拐する企てによりエリスを自主的に勉強に促したり、エリスの誕生パーティーでのダンスを成功に導いたりします。

ルーデウスの賢さや能力、立ち振る舞い、そしてサウロスやヒルダまで懐柔する演技力。

(ルーデウスの誕生パーティーのときに、ヒルダに「もうあなたはうちの子よ!」とまで言わせる演技力をみせました。)

野獣のようだったエリスを成長させたことも大きかったようです。

 

フィリップは、ルーデウスに希望を見出しました。

そして、1つの野心を抱きます。

 

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フィリップ、ルーデウスに次期当主の座を期待

フィリップの野心。

それは、いつの日かルーデウスがエリスと結婚することだったのです。

自分は、次期当主の争いにはボレアス家の伝統や掟があって参加できないと理解しています。

しかし、ルーデウスがエリスと結婚してボレアス家の代表となり、力と権力を身に付けていけば、ノトス家を乗っ取ることも可能だと希望を見出したのです。

 

ただでも転ばないフィリップの野心は、大したものです。

色々将来を見据えて案を構築しているのが凄いです。

怖さもありますが、本当に頭脳派。

涼しい顔をして物腰は柔らかなのですが、心の中で何を考えているのかわからない腹黒さがあります。

フィリップの様な人物を敵にしたくないです。

 

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【無職転生】フィリップの提案に、ルーデウスの回答は?

フィリップはルーデウスに自分の野心を明かしつつ、エリスとの結婚を提案しました。

しかし、フィリップの提案に、ルーデウスは答えを出しませんでした。

その状況を少し話します。

 

フィリップが野望に目を輝かせる漫画版

漫画版でフィリップが野心をむき出しにしたのは、ルーデウスの誕生パーティーの最中でのことでした。

ルーデウスがウソ泣きでサウロスの心を揺さぶった後、フィリップはルーデウスの存在をノトス家に知られたらまずい訳を話し、そして続けたのです。

「いや、むしろ将来的に君がノトス家の当主になるのは構わないんだ、ただまだ土台ができていないからね」

野心むき出しのフィリップに肩をつかまれ、「いたいです、おいたん」と言いながら若干引いているルーデウスなのでした。

 

2人で淡々と語る大人な会話の小説版

小説版でフィリップが提案したのは、ルーデウスの誕生パーティーもたけなわとなり、会場にルーデウスと2人になったときでした。

フィリップは、自分の置かれた政治的な状況や、ヒルダの情緒不安定なわけなどをこのときに話しています。

 

いろいろと深くまで自分の窮状を話したところで、フィリップはこう言いました。

「どうだい。エリスと結婚して、一緒にボレアス家を乗っ取らないかい? なんだったら、今から君のベッドに両手を縛った娘を置いておこう」

ルーデウスは、エロい妄想に大きく揺れながらもこう返しています。

「・・・酒の席での話ということにしておきましょう」

漫画版のギャグテイストとは異なり、少し大人な会話で話を閉じたのでした。

 

ルーデウスはなぜ、明確に回答をしなかったのか?

フィリップの提案に明確な回答を避けたように見えるルーデウス。

なぜかについては、漫画・小説版共に明確には記載していませんが、小説版のルーデウスの心情を読むと、どうやらルーデウスは「貴族や政治的などろどろとした駆け引きに関わりたくない」ようです。

エリスとイチャイチャすることはとても魅力的に思ったようですが、一時の快楽で政治的な争いに巻き込まれるのは勘弁してほしいといった描写がありました。

ルーデウスの能力なら政争の中でもやっていけそうですが、ルーデウス自身は平和主義だったようです。

しかし、フィリップは、このままルーデウスとエリスが一緒にいれば、近い将来にもう一度、野心を燃やして活動できる日も近いと思っていたことでしょう。

 

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【無職転生】フィットア領転移事件後、フィリップはどうなった?(小説Ver)

フィットア領転移事件が起こった後、フィリップは、妻のヒルダと共に紛争地帯に飛ばされます。

そして、そこで夫婦共々無惨な死を迎えるのです。

フィリップの結末がどうしてそうなってしまったのか、話していきます。

 

フィリップ、紛争地帯に転移されてしまう

フィットア領の中央都市であるロアの上空に赤い球が浮かびます。

やがて、その球から光と何らかのエネルギーが放出されました。

それが、後に語られるフィットア領転移事件の始まりです。

これは、ルーデウスのいる異世界で、歴史上に残る最大の魔力災害となります。

ロアを中心に広範囲に存在していた人間や物、植物等が無差別に飲み込まれて消失したり、ランダムに転送されたりします。

この影響で、多くの人命や財産が消失してしまいました。

フィットア領は、建物や樹木などが全て失われて残ったのは大草原のみの姿です。

 

主人公ルーデウスとエリスは、魔力災害の威力に圧倒されたまま、わけもわからず魔大陸に容赦なく飛ばされてしまいました。

フィリップもルーデウス同様被害者です。

フィリップは、妻のヒルダと共に転移しました。

なんと辿り着いた場所は、何と中央大陸の南部の北に位置し、無数の小国が果てしなく争いを続けている、過激な「紛争地帯」と呼ばれる所だったのです。

 

フィリップ、紛争地帯でスパイ疑いを掛けられる

フィリップの辿り着いた紛争地帯は、ガルニデア王国やネクリーナ王国、マルキエン傭兵国等小競り合いを始めた戦国時代の真っ最中でした。

フィリップは、ヒルダと一緒に訳もわからず紛争地帯を彷徨います。

 

しかし、フィリップ達は、とある集団にスパイではないか疑われて捕らえられてしまうのです。

フィリップは、自分達は無実で何もしないと必死で訴えます。

しかし、フィリップとヒルダは、自分達がフィットア領のロアにいる者だと身分証明を提示する物は所持していませんでした。

その集団は、ある事を決断します。

フィリップに容赦ない処分を下すのです。

 

フィリップ、尋問後、殺害される

フィリップは、スパイ容疑で集団に妻のヒルダと共に尋問されます。

その頃、同じ紛争地帯に飛ばされたギレーヌは、マルキエン傭兵国の近くに到着していました。

 

正気を失い暴れていたギレーヌ。

それをマルキエン傭兵国の大将軍であるビゴ・マーセナルが見つけました。

ギレーヌは、ビゴに声を掛けられて正気を取り戻します。

そして、ビゴに手を貸し、マルキエン傭兵国に攻め込んでいたディクト王国とブローズ帝国を倒す事に成功しました。

ギレーヌは、ビゴに感謝し、別れを告げました。

アスラ王国へ向かう途中である発見をし、衝撃を受けます。

それは、フィリップとヒルダの遺体。

フィリップとヒルダは、無惨にも惨殺されていたのです。

ギレーヌは、嘆き悲しみ怒り狂います。

そして、フィリップ達を殺した下手人達を自分の力で探し出し、討ち取る事に成功するのです。

そしてギレーヌは、フィリップ達の死体を埋葬しました。

その後、長い時を経て、魔大陸からフィットア領に戻ったルーデウスとエリスの手で、アスラ王国の墓地に移されたのでした。

 

フィリップは、野心家で逆転を狙い、虎視眈々と準備をしていた策略家。

まさか、こんな結末をヒルダと共に迎えるとは思わなかったです。

ちなみに、フィリップの父のサウロスも、フィットア領転移事件をダリウスとノトス家のピレモンに責任追及をされて処刑されてしまうのです。

とても悲しいです。

 

フィリップに存在した別の未来

龍神オルステッドは、後にルーデウスにあることを語っています。

それは、フィリップが生存している別の未来があったことです。

 

ルーデウスが存在していなかった場合の異世界での歴史では、フィリップは違った道を歩んでいくことになると言います。

娘のエリスが、アスラ王国の王を目指すアリエルに仕えることになります。

フィリップは、父親のサウロスと一緒にアリエル側に付き、国王に就任するために尽力し、その努力の甲斐もあり、アリエルは国王となるのです。

政権争いに負けたフィリップが、輝く瞬間も見て見たかった気がします。

 

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まとめ

フィリップは、細くひ弱な印象もあります。

穏やかそうですが、内に秘めた野心は黒かったです。

でも、決して嫌いではなかったです。

教養も高く、妻のヒルダ思いで優しさもあります。

 

兄ジェイムスとの政権争いに敗れても、腐ることなく巻き返しを常に狙っています。

頭脳明晰で、ルーデウスとエリスを結婚させて、後にボレアスの家の権力を手に入れる戦略を立てていましたが、未来を見通す力があったんじゃないかなと思います。

そんなフィリップの運命を変えたのがフィットア領転移事件。

彼とヒルダが紛争地帯に飛ばされることがなければ、生存していた可能性が高かったのかもしれないです。

自分の野望を実現できずに散っていたフィリップは、少し哀れです。

ギレーヌがフィリップ達を殺した犯人を打ち取った事と、ルーデウスとエリスに埋葬されたことが救いです。

 

オルステッドの見た歴史では、エリスがアリエルに仕えたので家族で協力しています。

エリスに対する愛情も高かったと読み取れました。

アリエルが王になって、その功労を称えられ、高い地位を与えられたんじゃないのかなと考えてしまいます。

 

フィリップの死は、とても残念です。

しかし、エリスはルーデウスと結婚し幸せになります。

その後、その子供達が、ヒトガミを倒す世代として異世界に影響を及ぼす一石を投じることになります。

それは、フィリップのお陰でもあると思うのですがいかがでしょうか。

この記事のまとめ
  • フィリップの野心は権力争いである
  • ルーデウスの優秀さが期待される
  • グレイラット家の複雑な背景
  • フィリップの助けでパウロは結婚
  • エリスの誕生日に隠された理由
  • フィットア領転移事件の悲劇
あいり
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