かっこいい名シーンはどれなのか?
結論から言うと、1位は森羅とショウがネザーで繰り広げる兄弟喧嘩です。互いに記憶が飛ぶまで能力を使い果たす、この作品最大の戦いになります。
バトルだけではありません。言葉ひとつで名場面になっている回もあります。10位から順に見ていきます。
この記事でわかること
- 1位が森羅とショウの兄弟喧嘩であること
- 2位が鎮魂の言葉ラートムであること
- 火縄とアローの銃対弓がどう決着したか
- 焜炉が紅丸を庇って何を失ったか
- ジョーカーの過去がどこにつながっているか
10位 桜備の言葉。慣れるのが一番怖い
第8大隊長・秋樽桜備が、森羅とアーサーに向けた言葉です。
ミカコという少女の家族が焔ビト化した事件のとき、恐怖心があるほうが冷静な判断ができる、ただの臆病者にはなるな、と伝えたあとにこう続けます。
今はそれでいい、いつかやらなきゃならないときが来る、慣れるのが一番怖いんだ、この仕事はな。
何度も鎮魂に立ち会ってきた人間だから出る言葉です。
9位 銃対弓。火縄の本気
第8中隊長・火縄と、伝道者側のアローの戦いです。
ショウの守り人でもあるアローは弓矢を扱い、銃の火縄と撃ち合います。弓の威力は強大で、いくつものトラップによって火縄も大きなダメージを負いました。
そこでアローは、森羅の引き渡しを要求します。火縄はこれを拒否。ここから防戦一方だった火縄が攻勢に転じます。
感情のしんどさには同意するが、熱くならざるをえないな。この一言と一緒に、火縄の本気が出た場面です。
8位 消防官が火で遊ぶな
同じく火縄から、短い場面です。
茉希尾瀬が森羅とアーサーを稽古している際、第二世代の能力でめらめらとぷすぷすという炎のマスコットを繰り出します。
これを火縄がすぐに水で鎮火させ、こう言いました。消防官が火で遊ぶな。
クールで厳しい火縄らしさが、いちばん短く出ている場面です。
7位 焜炉が紅丸を庇い、灰病を負う
第7中隊長・相模屋焜炉の場面です。
焜炉は、紅丸とは特殊消防隊になる前からの知り合いでした。かつて鬼化した焔ビトとの戦いで、二人はオーバーヒート寸前まで力を使い果たします。それでも倒せません。
紅丸だけは助け出すため、焜炉は必殺技の紅月を使います。鬼は倒れました。
ただし代償がありました。この一戦で、焜炉は灰病に侵されます。
6位 悪魔じゃなくてヒーローになる
主人公・森羅の決意の場面です。
幼いころから公園でヒーローごっこをするほど、ヒーローへの憧れが強い少年でした。ところが12年前の自宅の火事によって、原因は自分ではないかと疑われ、笑ってしまう癖から悪魔と呼ばれてきました。
その二つを引き受けたうえで、悪魔ではなくヒーローになると宣言します。
僕はこう読む
名シーンを並べて気づくのは、この作品の見せ場に必ず「引き受ける」動作が入っていることです。
桜備は慣れないことを引き受けます。火縄は要求を拒んで殴られる側に立ちます。焜炉は紅丸を助けるために自分が病を負います。森羅は悪魔と呼ばれた自分ごとヒーローになると言います。
どれも、相手を倒して終わりではありません。先に何かを背負ってから勝ちにいく。
炎炎ノ消防隊は、敵を鎮魂する作品です。倒す相手は、もともと人間でした。だから戦いの前に一度、覚悟を通す構造になっているのだと読んでいます。
派手な技より、その一拍のほうが記憶に残ります。
ランキングの前提について
この順位は、バトルの派手さだけで決めたものではありません。
炎炎ノ消防隊の魅力は、たしかに戦闘描写にあります。アニメでは火力に応じた攻撃のたびに重低音で誇張され、緊張感が増しました。特殊消防隊と伝道者一派の、意地と意地のぶつかり合いです。
ですがこの作品にはバトル以外の見せ場も多く置かれています。お茶目な場面もあれば、シリアスで感動する場面もある。今回はそこも含めて並べました。
5位 ジョーカーがショウを足止めする
森羅たちが窮地に立たされた場面で現れるのが、ジョーカーです。
ショウと互角に渡り合い、森羅たちが逃げ切れるよう足止めします。互いに全力ではないにせよ、この二人が噛み合う場面は見ごたえがあります。
4位 ジョーカーが過去と決着をつける
そのジョーカーの背景が、4位です。
ジョーカーは元・聖陽教会の隠密暗殺部隊のメンバーでした。聖陽の影とも呼ばれ、表沙汰にできない事件をもみ消すためだけに組織された部隊です。当時は52という番号で呼ばれていました。
この部隊と表の世界をつなぐ立場にいたのが、第1大隊長レオナルド・バーンズです。
ジョーカーは自分の過去と決別するため、第7大隊長・紅丸とともに隠密暗殺部隊との戦いに挑み、そこでバーンズと再会します。この場では直接ぶつかりませんでした。今後に残された因縁です。
3位 タマキのラッキースケベられ
雰囲気を変える枠です。
第1所属ながら第8に研修配属されている環古達(タマキ)は、炎をまとった猫のような姿になる第三世代能力者です。
勝気な性格ですが、ちょっとしたことですぐに際どい格好になってしまうラッキースケベられを頻繁に発動します。隊服がはだけることもしばしばです。
この作品のお色気担当として、明確に役割を与えられているキャラクターです。
2位 ラートム。鎮魂の言葉
名シーンというより名言ですが、外せません。
炎ハ魂ノ息吹 黒煙ハ魂ノ解放 灰ハ灰トシテ 其ノ魂ヨ 炎炎ノ炎ニ帰セ ラートム。
逆さまにしたハート型の手の形とあわせて、この作品の代名詞になっています。
使われるのは鎮魂のときだけではありません。負傷者をケアするとき、励ますとき、勇気を渡すときにも唱えられます。
1位 記憶が飛ぶまでの兄弟喧嘩
そして1位です。
森羅とショウが、ネザーで繰り広げる戦いになります。
伝道者一派のなかでも、灰焰騎士団という戦闘集団の団長を務めるショウは、空間を操り、時間軸まで操作して森羅に攻撃を仕掛けます。
森羅はその時間軸のズレに対し、ショウとアドラリンクを行うことで対抗しました。
互いに記憶がなくなるほど能力を使い果たします。特殊消防隊と伝道者という立場の垣根を越えた、この作品最大の戦いです。
僕はこう読む
1位を兄弟喧嘩と呼んでいるのが、この場面のすべてだと思っています。
組織同士の戦いとして始まりながら、内容は離ればなれになった兄弟が、どちらも譲らずに殴り合っているだけです。
しかも決着として残るのが、勝敗ではなく記憶の喪失でした。全力を出し切ると、何のために戦ったかを忘れる。皮肉が効いています。
炎炎ノ消防隊は、家族を失うところから始まった話です。母を亡くし、弟を失い、悪魔と呼ばれた少年が主人公でした。
その弟と、やっと本気でぶつかれた。敵として再会するしかなかった兄弟の、いちばん素直な会話がこれだったと読んでいます。
まとめ|炎炎ノ消防隊の名シーンをどう読むか
1位は森羅とショウの兄弟喧嘩です。記憶が飛ぶまで能力を使い果たします。
続きを並べます。
- 2位はラートム。鎮魂だけでなく励ましにも使われる言葉
- 火縄とアローの銃対弓、焜炉が灰病を負った代償も外せない
- ジョーカーは元・聖陽の影の52番。バーンズとの因縁が残っている
- 桜備の「慣れるのが一番怖い」が、この仕事の重さを言い表している
僕はこう読む
名シーンを並べて気づくのは、この作品の見せ場に必ず「引き受ける」動作が入っていることです。
桜備は慣れないことを引き受け、火縄は要求を拒んで殴られる側に立つ。
焜炉は紅丸を助けるために自分が病を負いました。
1位を兄弟喧嘩と呼んでいるのが、この場面のすべてだと思います。組織同士の戦いとして始まりながら、中身は離ればなれになった兄弟が譲らずに殴り合っているだけです。しかも残るのが勝敗ではなく記憶の喪失でした。これを作中最大の戦闘と読むか、ただの兄弟喧嘩と読むかで、あの場面の重さが変わってきます。
——あなたは森羅とショウのあの場面を、作中最大の戦闘だと思いますか。それとも、勝敗が残らないただの兄弟喧嘩だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
炎炎ノ消防隊の名シーンは巻をまたいで散らばっています。1位の兄弟喧嘩から順に確認しておきます。
Q. 炎炎ノ消防隊で一番の名シーンはどこですか?
A. 森羅とショウがネザーで繰り広げる兄弟喧嘩です。互いに記憶がなくなるまで能力を使い果たします。
Q. ラートムとはどんな言葉ですか?
A. 焔ビトを鎮魂する際に唱える言葉です。負傷者のケアや励ましのときにも使われ、逆さのハート型の手とあわせて作品の代名詞になっています。
Q. ジョーカーの過去は何ですか?
A. 元・聖陽教会の隠密暗殺部隊「聖陽の影」のメンバーで、52という番号で呼ばれていました。表の世界との橋渡しがレオナルド・バーンズです。
Q. 焜炉が灰病になった理由は?
A. 鬼化した焔ビトとの戦いで、紅丸を助け出すために必殺技の紅月を使った代償です。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月24日
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