水門都市プリステラにやってきたスバル達が出会う人物の一人ハインケル。
スバルは性格の悪いハインケルと初対面で無礼な態度を取ったために、騎士団長の立場を利用して命を奪われかけてしまいます。
前剣聖であったテレシアが白鯨討伐戦に参加する理由となった王族の誘拐事件。
その黒幕はハインケルであったという疑惑など、プリステラ編で描かれるアストレア家の確執、そのキーとなる人物ハインケルの紹介を致します。
目次
【リゼロ】ハインケルのプロフィール
そして、20巻のカバーデザインがこちら!
…………というわけで、20巻のカバーを飾るのはアストレア家です!#rezero #リゼロ pic.twitter.com/GVIaWj9iLb
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) June 5, 2019
フルネームはハインケル・アストレア。
家名のアストレアが示す様に剣聖を輩出する一族の一人であり、アストレア家現当主かつ職業は近衛騎士団副団長を務めているのがハインケルです。
ハインケルは剣聖であったテレシアと剣鬼と呼ばれたヴィルヘルムの息子であり、現剣聖のラインハルトはハインケルの息子と、エリート一家といえるアストレア家のまさにサラブレッドといった血筋になっています。
ここまでだと立派な人物をイメージしますが、ハインケルは副団長の仕事をしているのを見た事が無いとまで言われ、酒浸りの毎日を過ごし性格は歪み切ってしまった人物となってしまっています。
【リゼロ】ハインケルはアストレア家を裏切った?
ハインケルはアストレア家に生まれた者として剣に打ち込むものの報われませんでした。
更に息子のラインハルトが圧倒的剣才により5才にして剣の腕でハインケルの実力を凌駕してしまいます。
この出来事によりハインケルは自分の剣才の限界を知り、また望んでいた剣聖の加護もラインハルトに受け継がれてしまっています。
こういった事が原因でハインケルは劣等感に悩む事となります。
またハインケルにはルアンナという妻がいますが、現在病気により眠り姫として眠り続ける状態となってしまっています。
剣才に絶望したハインケルはルアンナを目覚めさせることだけにこだわる様な人間になってしまいました。
ルアンナを目覚めさせる可能性のある「竜の血」をプリシラが王城に保管しているのを知り、プリシラの王選を助ける代わりに王となった暁には竜の血が欲しいと提案しています。
王選のライバルであるフェルトとラインハルトをどうにかできる、というのがその自身の根拠でした。
二人が拠点としている領地はアストレア家のものであるため、領地を取り上げる方法で妨害が出来るという自信があった様です。
【リゼロ】ハインケルには王族誘拐の容疑がかけられている
15年前に白鯨を討伐しようとするタイミングで王弟の息女が何物かに誘拐されるという事件が起きました。
この時誘拐されたというのがフェルトでした。
この誘拐事件解決のために近衛騎士団は捜索が優先となり、ハインケルとヴィルヘルムは白鯨討伐戦に行く事が出来なくなり現役を退いていたテレシアが白鯨討伐に参加する事となります。
この時に王国から白鯨の征伐の任を受けたのはハインケルでした。
しかし既に自分の限界を知っていたハインケルは討伐に迎えば自分が死ぬ可能性が高いと考え、剣聖である母テレシアに押し付けるためにこの誘拐事件を起こしています。
【リゼロ】テレシアを間接的に殺したのはハインケル??
この白鯨討伐戦の最中でテレシアは剣聖の加護を失っており、命を落としています。
結果的にではありますがハインケルが間接的にテレシアを殺してしまった形となり、ヴィルヘルムとはこの事から確執が生れています。
ハインケルとしても眠り姫となっているルアンナを残して死ぬ分けにはいかず、剣聖であるテレシアが負けてしまう。
剣聖が戦いの中でラインハルトに移るとは思わなかったと、というイレギュラーはあったと思います。
しかし結果からはハインケルが大きな原因となってしまいました。
【リゼロ】ハインケルのせいでヴィルヘルムは初回の白鯨討伐に参加出来なかった
先ほど述べました様に王族誘拐の捜索を近衛騎士団は優先する事となり、ヴィルヘルムも白鯨討伐では無く創作にあたっています。
その為初回の白鯨討伐にヴィルヘルムは参加出来なかったのです。
【リゼロ】ハインケルは白鯨討伐に全く関心が無かった
【討伐イベント開催】
「白鯨討伐イベント」開催🐋🌫️
イベント報酬でこちらが入手できます!💠【天翔ける気骨】ヴィルヘルム★3
💠[記憶結晶]鋼のプロポーズ★3是非ご参加ください⚔️#リゼロス #rezero #リゼロ pic.twitter.com/82GFBeent3
— Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories(リゼロス)公式 (@re_zero_rezelos) November 17, 2020
大征伐にはハインケルが選ばれる予定でしたが上記の様に画策をしてまで断っており、それどころか現役を退いていたテレシアを推薦しています。
ハインケルは白鯨討伐に関心は無かったのでしょうか?
結論からいうとハインケルにも関心はあったと思われます。
なぜならハインケルにはヴィルヘルム達に付けられている「ヴァン」の称号がありません。
この称号は王家に貢献した人間に贈られる称号のため、この称号が無い事はハインケルはコンプレックスになっています。
この事から白鯨討伐など大きな手柄には関心が大きかったと思われます。
しかし先に述べた様に自分の剣才に限界を感じていた、またルアンナのためにも死ぬ訳にはいかなかったので討伐には参加しなかったと考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
初登場時から印象が良くないキャラではありますが、血筋や父、母、息子共に優秀すぎる家系。
そこに生まれてしまったがゆえに期待と現実に押しつぶされ、ねじ曲がってしまった背景がハインケルにはあります。
他の活躍するキャラクターとは違いリアリティがある分、人間味あふれるキャラクターだとも思います。
万人に好かれる人物では無いですが、奥さんであるルアンナの目覚めや、ヴィルヘルムやラインハルトとの和解、そしてアストレア家当主として活躍するシーンも期待したいですね。