「薬屋のひとりごと」は小説家になろう発の小説が原作の人気作品です。
その人気からか、2種類の漫画版が存在するという珍しい作品なのです!
1つ目は、ビッグガンガン版『薬屋のひとりごと』。
2つ目は、サンデーGX版『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』。
2つの作品にはそれぞれどんな特徴があるのでしょうか?
また、読み始めるならどちらから読むべきなのでしょうか?
2つの漫画版を比較してみました!
目次
【薬屋のひとりごと】薬屋のひとりごとには2種類の漫画が存在する
9月29日発売分まとめ。
薬屋のひとりごと14(ヒーロー文庫)
薬屋のひとりごと12(ビッグガンガン)
薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜17(サンデーGX)
聖女に嘘は通じない1(月刊マガジン)よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/q24TXFBsoA
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) September 22, 2023
「薬屋のひとりごと」には2種類の漫画版があります。
ビッグガンガン版は原作通りのタイトル「薬屋のひとりごと」で、2017年6月から連載がスタートしました。
(2021年6月時点で8巻まで既刊)
サンデーGX版は”猫猫の後宮謎解き手帳”というサブタイトルがつき、2017年9月から連載がスタートしました。
(2021年6月時点で10巻まで既刊)
どうして同じ原作で2つの漫画版があるのかというと、単純に販売元が違うからです。
原作は大人気作品のため、漫画化されるところまではわかるのですが…同じ時期に違う販売元で2種類の漫画版が連載されるのは非常に珍しいと言えるでしょう。
具体的な理由は公式には明かされていませんが、人気作ゆえの現象なのかもしれませんね!
【薬屋のひとりごと】2種類ともストーリーは原作に忠実
2種類とも、ストーリーは原作にほぼ忠実と言えます。
またキャラクターの原案も原作小説のしのとうこ先生が担当されているので、メインキャラクターのデザインもほぼ同じです。
ただ、原作は小説であるため、表情や間と言ったモノは読者が想像するに止まりますよね。
それが漫画版になることで、表情や間が絵として表現されることにより、キャラクターたちが生き生きと動き出します。
2つの漫画版はそれぞれの作品で重きを置いている場面が違うため、話の大筋は原作と同じでも違った印象を受けることがあります。
例えば壬氏との出会いのシーンも、ビックガンガン版は猫猫の視点でのみ描かれていますが、サンデーGX版は壬氏の視点でも描かれました。
この違いは作画を担当する先生たちの思いが反映されたものと言えるでしょう。
【薬屋のひとりごと】2種類の確実な違いは絵のタッチと話の進むスピードにある
2つある漫画版はどちらも原作に忠実なストーリーですが、違いとして絵のタッチと話の進むスピードが上げられます。
ビックガンガン版の作画を担当しているのはねこクラゲ先生です。
絵柄が少女漫画よりで可愛らしい印象を与えます。
また、ストーリーもギャグを交えながらじっくり進めて行く為、どちらかというとスローテンポです。
謎解きはもちろん、壬氏との恋についても力を入れているのが特徴です。
一方のサンデーGX版の作画を担当しているのは倉田三ノ路先生です。
よりリアリティのある絵柄で、猫猫も大人っぽくなっています。
ストーリーはサブタイトルに”猫猫の後宮謎解き手帳”がついている通り、謎解きに注視したテイストになっています。
話の流れも余分なく、サクサク進む為、早く続きが知りたい人にはもってこいです。
【薬屋のひとりごと】ビックガンガン版は美麗なイラストでうっとりするような話の進み方が特徴
ビックガンガン版は「次にくるマンガ大賞2019」コミックス部門1位を受賞したことでも話題になりましたね!
ねこクラゲ先生の描く猫猫は童顔でとっても可愛い感じ。
壬氏や玉葉など、他のキャラクターたちも妖艶で美しく描かれています。
特に緑青館の3人娘は色気もたっぷりですw
表紙はいずれも猫猫ですが、毎回違う表情で衣装を身に纏い、カラーもうっとりするような高画力!
表紙だけでも手に取ってみたくなる人もいるのではないでしょうか?
猫猫たちが時々デフォルトされているのも可愛いですよ!
また、壬氏が猫猫に興味を持ち、少しづつそれが好意に変わっていく過程もしっかり描かれている為、絵の可愛さも相まってキュンとするシーンも多いです。
酔った壬氏のバックハグとか、怪我をした猫猫に対する優しい振る舞いとか、すっかりラブコメですw
もちろん後宮や宮廷で起きる事件もしっかり描かれていますので、話のテンポは少しのんびりしていますが、美しい絵でじっくり読み進めたい人にオススメです。
【薬屋のひとりごと】サンデーGX版では話のスピードに重きを置いた世界観重視の内容が特徴
サンデーGX版はシンプルなタッチでよりリアルな絵が特徴の一つです。
ビックガンガン版に比べると、猫猫の頭身も高く、表情も大人びて感じます。
各メインキャラクターたちの性格も、より落ち着いている気がします。
作画を担当する倉田三ノ路先生本人は中国への造詣が深く、後宮の背景など中国風の作風が見事に表現されています!
特にキャラクターの表情の変化が細かく書き分けられており、共感や感情移入をしやすいという声もあります。
ストーリーは謎解きに力を入れて描かれており、どちらかというと大人向けなテイストになっています。
原作に忠実なストーリー展開で、スピーディーに物語が進み、さらに1話完結型を取ることが多いので早く先が読みたい人にオススメです。
【薬屋のひとりごと】結論は2種類ともそんなに大きくは変わらない??
コミカライズ 薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳
サンデーGX。
漫画:倉田三ノ路さま。
サブタイトルが付いております。
試し読みはこちら。https://t.co/HrV4AP1WXv pic.twitter.com/PGaVubyQSb— 日向夏🐗 (@NaMelanza) August 26, 2018
2種類ある漫画版「薬屋のひとりごと」。
結局、読むならどっちがいいのでしょう?
結論から言うと、やはり”個人の好み”となります!
どちらも原作に忠実なストーリーで、小説を読んでいない人でもとても楽しめる点では同じ。
絵柄が可愛くて、ラブコメ重視な展開が好みの人はビックガンガン版がオススメです。
謎解き重視でどんどん話が進む展開が好みの人はサンデーGX版がオススメとなります。
ちなみに…実はそれぞれの漫画では省略されている場面があります。
また、同じ場面でもセリフや表情が違うシーンがあり、受ける印象が違うこともあります。
どちらを読んでも十分に楽しめるのですが、原作を完全に再現する為には、両方読んで完成形という側面があります。
人気作ゆえ、違う出版元から2種類の漫画版が存在する「薬屋のひとりごと」。
機会があったらぜひ両方読んでみてください!
まとめ
大人気小説を原作にもつ漫画版「薬屋のひとりごと」には2種類が存在しています。
ビッグガンガン版『薬屋のひとりごと』とサンデーGX版『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』です。
どちらも原作に忠実なストーリー展開ですが、違いは絵のタッチと話の進むスピードにあります。
ビッグガンガン版はキャラクターは可愛く、話はじっくりと描いている為、展開はややのんびりしています。
サンデーGX版はシンプルでリアリティのある絵柄です。
また、謎解きに重点を当てたストーリー展開で無駄な流れもなく、スピーディーに話が進むのが特徴です。
ではどちらを先に読むべきなのでしょうか?
結論としてはどちらを先に読んでも、基本は原作に忠実な為、問題なし!
それぞれの特徴を考え、自分に合った方を読んでみてはいかがでしょうか?
