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壬氏のプロポーズは何話か
結論から言うと、文庫7巻18話「男女の駆け引き」です。ただしweb版なろうにこの場面はありません。文庫化のときに書き足されたからです。
「プロポーズは何話」で調べて、なろう版を最初から読み直した人がいるはずです。探しても見つかりません。なぜ無いのか、そして文庫のどこにあるのかを、順に見ていきます。
この記事でわかること
- プロポーズが文庫7巻18話「男女の駆け引き」であること
- web版なろうにこの場面が無い理由
- 壬氏が言った言葉と、猫猫が断った理由
- 漫画とアニメが、いまどこまで来ているか
文庫7巻18話「男女の駆け引き」
場面は、猫猫が壬氏に「言いたいことははっきり言えばいい」と口にしたところから動きます。
それを受けて壬氏が返した言葉が、「俺は、おまえを妻にする」でした。前置きも段取りもありません。猫猫の一言に押し出される形で、まっすぐに出てきた言葉です。
話のタイトルが「男女の駆け引き」であることも、読み返すと効いてきます。駆け引きをしていたのは壬氏のほうで、その駆け引きが猫猫の一言で崩れた回だからです。
猫猫の返事は「玉葉后の敵にはなりたくない」
猫猫は、はっきり断ってはいません。返事として口にしたのは、玉葉后の敵になりたくないという内容でした。
これは「あなたが嫌だ」という断り方ではありません。壬氏の立場と、自分が後宮でどう見られるかを計算した答えです。返事を急かされても、猫猫は本格的な返答を避け続けます。
僕はこう読む
この断り方が、猫猫という人をよく表していると思っています。
好きか嫌いかを答えていません。答えているのは「その選択が誰に何をもたらすか」のほうです。
毒を見分けるときと同じ順番で、恋も処理している。感情を持っていないのではなく、感情より先に条件を並べてしまう人なのだと思います。
だから壬氏の側は、条件を潰していくしかない。以降の巻で壬氏が自分の立場を動かそうとするのは、この返事への回答だと読んでいます。
「妻にする」が、普通の求婚ではない理由
壬氏は皇弟です。猫猫は花街で育ち、後宮に下女として売られてきた娘です。
この二人のあいだで「妻にする」と言うことは、好意を伝えることと同じではありません。壬氏の側が、自分の立場をどう扱うかを決めるという話になります。猫猫が玉葉后の名を出したのも、そこを分かっているからです。
後宮は、誰が誰の後ろ盾かで動く場所です。皇弟が花街出身の下女を妻に据えれば、その意味を読み取ろうとする人が必ず出てきます。猫猫の返事は、その読み取りを先回りしたものでした。
なぜ7巻でこの言葉が出たのか
プロポーズは、突然の思いつきとして描かれてはいません。
この場面までに、壬氏は自分の立場をどうするかを何度も突きつけられています。そのうえで、猫猫の「言いたいことははっきり言えばいい」という一言が来る。その一言が、ためらいの理由を全部無効にしてしまいます。
だから話のタイトルが「男女の駆け引き」なのだと思います。駆け引きをしていたのは壬氏で、猫猫は駆け引きをしていなかった。していない側の一言が、している側を崩した回です。
この場面の並び
- 猫猫が「言いたいことははっきり言えばいい」と口にする
- 壬氏が「俺は、おまえを妻にする」と言い切る
- 猫猫は玉葉后の敵になりたくないという理由を挙げ、返事を避ける
- 壬氏は返事を急かすが、猫猫は本格的な返答をしない
web版なろうには、この場面がない
「小説家になろう」で公開されているweb版に、プロポーズの場面はありません。
理由は、文庫化のときに書き足されたエピソードだからです。web版と文庫版では加筆や構成の違いがあり、この場面は文庫だけのものになっています。
- web版(小説家になろう)……プロポーズの場面はありません
- 文庫版……7巻18話「男女の駆け引き」に収録
なろう版を読み返しても見つからないのは、読み落としではありません。最初から入っていないのです。
漫画とアニメは、まだここまで来ていない
この記事を書いた時点では、漫画もアニメもプロポーズには到達していません。
漫画は2種類あります。サンデーGX版は18巻85話から西都編に入ったところで、これは小説5巻にあたります。ビッグガンガン版も同じくらいの位置です。プロポーズは小説7巻なので、まだ2巻ぶん先ということになります。
アニメは、第1期が小説1巻から2巻、第2期が3巻から4巻を描きました。第3期は2026年10月2日(金)から始まりますが、過去のペースなら5巻から6巻あたりです。7巻のプロポーズは、第3期でも届かない可能性があります。
僕はこう読む
アニメ勢と原作勢で、この作品の見え方がいちばん割れているのがここだと思います。
アニメだけを見ている人にとって、壬氏はまだ「距離を測っている人」です。文庫を7巻まで読んだ人にとっては、すでに言い切ってしまった人になっている。
同じキャラクターの、2巻ぶんの落差です。
第3期で5巻終話の宴の場面まで来れば、この落差はかなり縮まります。逆にそこで止まると、プロポーズはさらに先へ持ち越されます。
プロポーズに至るまでの流れ
この場面はいきなり始まったわけではありません。順を追うと、かなり生々しいやり取りがあります。
きっかけは、着替えを手伝う日常でした
事件が解決し、二人が部屋で一休みしている場面です。
壬氏は水蓮に甘やかされて育っているため、猫猫に着替えを手伝わせることにも躊躇がありません。猫猫はげんなりしながらも、高貴な相手の指示にはきっちり従っていました。
恋のかけらもない、いつもの時間です。
壬氏の遠回しなアプローチ
壬氏は「水蓮から早く妻を娶れと急かされた」と猫猫に報告します。これがアプローチでした。
かなり遠回りで分かりにくいものですが、猫猫は気づいています。ただし気づかないふりをして、いつものようにスルーしました。
壬氏の「余計な一言」
つれない猫猫の様子に、壬氏は思わず余計な一言を口にします。
それは猫猫にとって見逃せない言葉でした。
猫猫は名前を出されるだけで表情が変わるほど父・羅漢(軍師殿)を嫌っています。さらに当時は、何事も肯定も否定もしない養父・羅門にも不満を抱いていました。羅門は「憶測でものを言っちゃいけないよ」と常々言うタイプです。
自分の気持ちを曖昧にごまかしておきながら、望む反応がないからといってその二人の名前をわざわざ出す——その姑息さに、猫猫はキレました。
そして、普段なら高貴な相手に言えない本音をぶちまけてしまいます。
まるで告白を要求しているかのような発言でした。
僕はこう読む
このプロポーズが「売り言葉に買い言葉」から生まれたところが、この二人らしいと思っています。
壬氏は微笑むだけで相手が虜になる人生を送ってきた人です。自分からアプローチした経験がありません。
猫猫は薬と毒以外に興味がない変人です。恋愛の合図をぜんぶ受け流してきました。
この二人が普通に進むわけがない。どちらかがキレないと動かなかったのです。
そして先にキレたのは猫猫のほうでした。自覚していない心の声が、口をついて出た。プロポーズさせたのは猫猫だったとも読めます。
そして、初めて「猫猫」と名前で呼びます
本音を聞いた壬氏は、そのままの勢いでプロポーズしました。
猫猫に言われたとおり、まっすぐで、しっかりした、単純明快な言葉です。それまでの壬氏からは考えられないほど男らしいものでした。
そして——このとき壬氏は、やっと「猫猫」と名前で呼びます。
猫猫が乗り気になれない理由
二人の関係が遅々として進まない理由のひとつが、立場の違いです。
壬氏は帝の弟。その妻ともなれば、さまざまな苦労や制限がついて回ります。
そして何より——壬氏がその気になれば、猫猫の気持ちを無視して手に入れることすら可能な立場にいるのです。
だからこそ壬氏は、猫猫の気持ちを気遣ってずっと遠回しで曖昧なアプローチを繰り返してきました。
しかしはっきりプロポーズしてしまった以上、壬氏の言葉は絶対です。このままでは権力を使って無理やり結婚させることになりかねません。
アニメ第3期は2026年10月2日から
この場面は、まだアニメで描かれていません。ただし第3期の放送が決まっています。
- 放送開始……2026年10月2日(金)
- 放送枠……日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」、毎週金曜よる11時
- ネット……全国30局で同時放送
- 構成……分割2クール。第1クールが2026年10月、第2クールが2027年4月
- あわせて劇場版が2026年12月公開
配信は放送終了後、各プラットフォームで順次予定されています。
まとめ
壬氏のプロポーズは文庫7巻18話「男女の駆け引き」です。
ただ、この場面には少し込み入った事情があります。
- 言葉は「俺は、おまえを妻にする」。猫猫の一言に押し出される形で出た
- 猫猫の返事は「玉葉后の敵にはなりたくない」
- web版なろうには、この場面が無い(文庫化のときの加筆)
- 漫画は小説5巻あたり、アニメは4巻まで。どちらも未到達
僕はこう読む
この断り方が、猫猫という人をよく表していると思います。
好きか嫌いかを答えていません。答えているのは「その選択が誰に何をもたらすか」のほうです。
毒を見分けるときと同じ順番で、恋も処理している。感情が無いのではなく、感情より先に条件を並べてしまう人なのだと思います。
だから猫猫のあの返事は、拒絶と読むこともできますし、条件さえ消えれば頷くという提示と読むこともできます。どちらで取るかで、7巻から先の二人の見え方がまるで変わってきます。
——あなたは猫猫のあの返事を、拒絶だと思いますか。それとも、条件さえ消えれば頷くという提示だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
プロポーズの場面は文庫7巻にしか無く、なろう版・漫画・アニメで進み方が食い違います。混同しやすいところを先に整理しておきます。
Q. 壬氏のプロポーズは何巻何話ですか
A. 文庫7巻の18話「男女の駆け引き」です。
Q. web版なろうでは何話ですか
A. web版にこの場面はありません。文庫化のときに書き足されたエピソードのため、なろう版を探しても見つかりません。
Q. 猫猫はプロポーズを受けたのですか
A. はっきりした返事はしていません。玉葉后の敵になりたくないという理由を挙げて、遠回しに避けています。
Q. アニメでプロポーズは見られますか
A. まだ描かれていません。第2期までで小説4巻まで、第3期は5巻から6巻あたりと予想されているため、7巻の場面はさらに先になります。
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最終更新:2026年9月5日


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