趙・楚・魏・韓・燕の五国からなる合従軍が、秦国に攻め入った合従軍編。
軍勢から比較すると、圧倒的に合従軍の勝利の可能性が高い大戦です。
しかし、結果は秦国の勝利に終わりました。
なぜ、合従軍は勝利することができなかったのでしょうか?
今回は、合従軍における見かけ倒しな残念キャラについてご紹介します。
目次
【キングダム】秦に攻め込んだ合従軍とは?
合従軍とは、趙国の李牧が企てた、趙・楚・魏・韓・燕の五国からなる軍です。
李牧はこの合従軍で、秦国を滅ぼすことを目論んでいました。
合従軍編の前半となる函谷関攻防戦では、燕の総大将であるオルドには王翦軍、韓の総大将である成恢・魏の総大将である呉鳳明には張唐軍・桓騎軍・蒙豪軍、楚の総大将である汗明には蒙武軍が対峙します。
合従軍編の後半となる蕞防衛戦では、趙の李牧・龐煖が秦国の蕞を落とすべく攻撃します。
結果、函谷関・蕞どちらも落とすことができず、合従軍は敗北することになります。
【キングダム】残念キャラ①王翦に転がされるオルド将軍
合従軍での残念キャラと言われて、真っ先に思い浮かぶのが燕の総大将であるオルドではないでしょうか。
オルドはほぼ戦わずして、王翦の心理戦に敗れることになります。
当初は王翦軍の心臓部をピンポイントで攻撃し、函谷関に繋がる裏ルートにたどり着くことに成功しました。
しかし、王翦はすでにオルドの背後に伏せており、誘い込んだ燕軍八千を皆殺しにしてしまったのでした。
オルドは王翦から逃げきりますが、オルドの軍は一気に後退し長時間山の中に足止めされてしまいます。
王翦軍は函谷関援護のためすでに山を下っていましたが、山に伏兵がいると考えるオルドは身動きをとることができませんでした。
その時点で、王翦による心理戦に敗れていたのでした。
【キングダム】残念キャラ②毒兵器に頼り過ぎた成恢
韓軍総大将である成恢もまた、合従軍編における残念キャラとして挙げられる一人です。
残念キャラになってしまう理由としては、成恢の最期が最も大きいのではないでしょうか。
成恢は、毒矢で秦軍将軍の張唐の身体を、毒に侵すことを成功させましたが、桓騎の策により張唐軍・桓騎軍は地上に降り、成恢本軍まで迫っていたのです。
成恢の前に張唐が現れましたが、毒に身体を侵された張唐はこれ以上戦えないと判断し、成恢はその場を離れようと背を向け走り出しました。
しかし、それが大きな間違いだったのです。
最期は、猛追してきた張唐に「大将が背を向けて逃げるな」と、あっけなく討ち取られてしまいました。
【キングダム】残念キャラ③桓騎に気づけない呉鳳明
魏軍の総大将である呉鳳明もまた、合従軍編における残念キャラの一人として挙げられます。
自ら設計した巨大兵器を使用するなど、戦い方にインパクトがあったにも関わらず、大きな活躍が見られなかったことが残念なポイントではないでしょうか。
呉鳳明は井蘭車を使用して、函谷関に橋を架けることに成功しました。
しかし、桓騎軍による油・火矢によりあっけなく燃やされてしまうのでした。
翌日使用した井蘭車には水をたっぷりと含ませて燃やされないように対処しましたが、今度は煙をまかれ、桓騎軍が地上に降りたことに全く気付けませんでした。
結果として地上に降りた桓騎軍・張唐軍によって韓軍の総大将・成恢は討ち取られてしまいます。
呉鳳明は巨大兵器を投入したものの、見事に桓騎にやられてしまったと言えるでしょう。
【キングダム】残念キャラ④至強だったはずの汗明
汗明は、楚軍宰相の春申君からも絶大な信頼を寄せられる、「楚の巨人」の異名を持つ楚軍の総大将です。
汗明もまた、合従軍編における残念キャラの一人です。
汗明は、楚軍総大将として大戦の幕を開ける号令を任されていました。
しかし、その幕開けさえ秦国将軍の藨公に先手を取られ、攻撃をしかけられてしまいます。
圧倒的武力を持ち、登場シーンなどもインパクト満載の汗明でしたが、最終的には蒙武に頭を粉々に砕かれてしまうという、残念な最期を迎えます。
汗明の死後、楚軍の将軍として登場する媧燐にキャラ負けしてしまっている点も、残念と言えるポイントの一つです。
【キングダム】残念キャラ⑤登場が遅すぎる龐煖
龐煖もまた、合従軍編における残念キャラの一人ではないでしょうか。
龐煖は合従軍で秦国将軍の藨公を討ち取り、秦国に大きな痛手を負わせました。
そんな龐煖ですが、何よりも、合従軍編後半となる蕞の防衛戦において、登場が遅すぎる点が、残念な理由として挙げられます。
龐煖が登場したのは、楊端和率いる山の民が蕞に到着した後でした。
合従軍を企てた李牧にとっても、蕞が落とせなければ合従軍の敗北が決まるという、大戦も最終局面となるシーンです。
登場したものの、結局は主人公の信に好戦され、最終的には味方に退がれといなされ、退却していくその姿はまさに残念そのものと言えます。
秦国側にとってはベストタイミングの登場ではあったものの、合従軍側からすれば、もっと早く登場していれば、戦局が大きく傾いていたのでは、とも思える登場の遅さです。
【キングダム】指揮した李牧は本当に無能なのか?
合従軍を企てた李牧は、本当に無能だったのでしょうか?
函谷関の攻防戦では、王翦に転がされてしまった燕軍総大将のオルドや、桓騎にしてやられてしまった韓軍総大将の成恢、魏軍総大将の呉鳳明、蒙武との男と男の戦いに敗れてしまった楚軍総大将の汗明などの影響も考えられるため、必ずしも李牧が無能であったとは言い切れないといえます。
蕞の防衛戦においても、まさか秦国王である政の登場までは、さすがの李牧であっても予測することはできなかったといえます。
結果として、李牧が無能であるというよりも秦国の武将それぞれが勝った力を持ち合わせていた、政の登場が蕞の勝利に大きく貢献した、と言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、合従軍編における残念キャラについてまとめてみました。
合従軍としては秦国に敗れる結果となってしまいましたが、成恢と汗明を除き、他のキャラはまだ存命しています。
存命しているキャラは、今後さらに力をつけ、各国の総大将として戦う可能性が高いといえます。
合従軍編では残念キャラとして挙げられてしまいましたが、今後の登場や活躍が楽しみです。

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