クロロのモデルはhydeなのか?
結論から言うと、公式に認められたことは一度もありません。冨樫義博からも、hyde本人からも、モデルだという発言は確認できません。あくまでファンの間で言われ続けている説です。
それなのに、この説は20年以上消えていません。それどころか、2017年にはhyde本人がクロロの仮装をして舞台に立ちました。公認されていないのに、本人が演じてしまった。この記事では、どこまでが確かめられる事実で、どこからが説なのかを分けたうえで、なぜこの説だけが生き残り続けているのかを見ていきます。
この記事でわかること
- クロロ=hyde説は公式に認められていない(一次情報が存在しない)
- 2017年10月21日、hyde本人がクロロの仮装をした場所と、そのときの一言
- もうひとつの元ネタ説「ヴァンパイア」と、VAMPSという名前の重なり(カイの読み)
なぜhydeだと言われるのか
この説を支えているのは、作者の発言ではなく、見た目です。挙げられる共通点はだいたい次の3つに集まります。
ひとつは前髪を上げたときのシルエットです。クロロが髪をオールバックにした姿と、hydeのステージでの佇まいが重なるという指摘は古くからあります。
ふたつめは額の逆十字です。クロロは額に逆さの十字架を入れています。コートの背中にも同じ意匠があります。この記号は、hydeがまとってきた退廃的なイメージと相性がいい。
みっつめは読者の側の願望です。実在の人物がモデルだと分かると、キャラクターが急に手触りを持ちます。この気持ちよさが、説を語り継がせてきた面は否定できません。
ただし、ここまでのどれも「似ている」の域を出ていません。冨樫義博がモデルだと述べた記録は、少なくとも公に確認できるかたちでは残っていません。
2017年10月21日、本人がクロロになった日
説が決定的に有名になった出来事があります。
2017年10月21日、「VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD」というhydeのバンド・VAMPSの単独アリーナライブで、hydeがクロロの仮装で登場しました。
額に十字、黒いコート。ファンからは「本物の団長」「モデル本人が仮装するって胸熱」といった反応が上がり、ニュースサイトでも取り上げられました。
この日を境に、「モデルはhyde」という説は、単なる噂から「本人も認めているらしい」という空気に変わっていきます。
「顔に十字架描くだけじゃない?」
ところが、当のhyde本人のコメントは、認めるものではありませんでした。
本人はこの仮装について、「クロロって言うけど、顔に十字架描くだけじゃない?」という趣旨の言葉を残しています。
これは肯定ではありません。かといって否定でもない。「似ていると言われていることは知っている」と示しながら、その中身は「十字架を描いただけ」まで軽くしています。
僕はこう読む
この一言が、説を殺さなかったのだと思います。
「モデルです」と言えば説は事実になり、語る余地が消えます。「違います」と言えば説は死にます。
受け流すというのは、その両方をしないという選択です。
結果として、ファンは20年以上この話を続けられている。本人が一番うまく扱ったのかもしれません。
もうひとつの元ネタ説「ヴァンパイア」
クロロの元ネタとして語られているのは、hydeだけではありません。
幻影旅団のメンバーには、それぞれ怪物のモチーフが割り当てられているという説があります。その枠組みでクロロに当てられるのがヴァンパイア(吸血鬼)です。
根拠として挙げられるのは、やはり逆十字です。吸血鬼が苦手とする十字架が、逆さまに背負われている。オールバックにした姿の印象も、この説を後押ししています。
この説と、hyde説は、これまで別々に語られてきました。ですが、2017年の出来事を並べると、妙な重なりが出てきます。
僕はこう読む
hydeがクロロの仮装をしたのは、VAMPSのライブでした。
VAMPSという名前は、吸血鬼から来ています。
つまりあの日、吸血鬼の名を冠したバンドのステージで、吸血鬼がモチーフだと言われるキャラクターの仮装が行われたことになります。
モデルかどうかとは別に、二つの元ネタ説が同じ一点で交差した日でした。
偶然だとしても、これほど出来すぎた偶然は、そう起きません。
どこまでが事実で、どこからが説なのか
整理します。
確かめられる事実は、2017年10月21日にhydeがクロロの仮装でライブに登場したこと、そしてそれについて「顔に十字架描くだけじゃない?」という趣旨の反応をしたことです。
説にとどまるものは、クロロのモデルがhydeであること、幻影旅団のメンバーに怪物のモチーフが割り当てられていること、冨樫義博がL’Arc〜en〜Cielのファンだとされていることです。いずれも一次情報を確認できませんでした。
「モデルはhydeです」と言い切っている記事は多くあります。ですが、その根拠をたどっていくと、最後は「似ているから」に行き着きます。
まとめ|クロロの元ネタをどう読むか
- クロロ=hyde説は、公式に認められたことが一度もない
- 2017年10月21日、hyde本人がVAMPSのライブでクロロの仮装をした
- 本人のコメントは肯定でも否定でもなく、「十字架を描いただけ」という受け流し
- もうひとつの元ネタ説はヴァンパイア。根拠は逆十字
- VAMPSは吸血鬼から来た名前。二つの説はあの日、同じ一点で交差した(カイの読み)
この説の面白さは、正解が出ないところにあると思っています。作者が認めれば話は終わり、否定されても終わる。どちらも起きなかったから、20年以上のあいだ、読者が自分で考え続けられる余地が残りました。額の逆十字は、そのまま「答えの出ない問い」の印みたいに見えてきます。
肯定も否定もしない態度が、説を20年生かし続けたという読みです
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——あなたはクロロの元ネタを、どう見ましたか。hydeだと思いますか、それとも吸血鬼という記号のほうが先だったと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
Q. クロロのモデルはhydeで確定ですか?
A. 確定していません。作者の冨樫義博からも、hyde本人からも、モデルであるという公式な発言は確認できません。ファンの間で長く語られている説です。
Q. hydeはクロロの仮装をしたことがありますか?
A. あります。2017年10月21日に開催された「VAMPS LIVE 2017 UNDERWORLD」で、額に十字を描いたクロロの姿で登場しました。ニュースサイトでも取り上げられています。
Q. クロロの元ネタには他にどんな説がありますか?
A. 幻影旅団の各メンバーに怪物のモチーフが割り当てられているという説があり、クロロにはヴァンパイア(吸血鬼)が当てられます。根拠として、額とコートの逆十字が挙げられます。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年7月31日


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