岸辺は特異4課隊長を務めており、最強のデビルハンターを自称しています。
アキや姫野の師匠でもあり、後にデンジとパワーの指導に当たるほどの実力者です。
いつも酒を飲んでいて、デンジとパワーをおもちゃと呼ぶなど割とぶっ飛んだ発言も多いです。
“悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっとんでるヤツ”が持論ですが、岸辺自身はどうだったのでしょうか?
意外と人間らしい岸辺についてまとめてみました。
目次
【チェンソーマン】特異4課隊長 岸辺
初登場時は公安対魔特異1課所属でした。
サムライソードの襲撃を受けたため、特異1課は特異4課に合併され、岸辺は隊長を務めることになります。
自称「最強のデビルハンター」であり、口の左に裂けたような傷跡があるのも悪魔との戦いの証なのでしょう。
デビルハンターの中でも古株に当たり、多くの部下の死を見届け続けています。
マキマと一対一で食事をしたり、吉田と親密な話をしていたり、クァンシとは元バディであったりと、世代を問わず交友関係は意外と広いようです。
【チェンソーマン】岸辺はいつも無表情?
初登場から今に至るまで、岸辺の顔に表情らしきものが浮かぶことはありません。
鉄壁の無表情です。
デビルハンター歴が長くなると、それだけ仲間の死も見ることになります。
感情は少しづつ麻痺して、無表情になっていくのかもしれません。
(岸辺の元バディであるクァンシも無表情でしたね。)
もう一つ、岸辺の持論にもヒントがあります。
「悪魔が恐れるデビルハンターはなぁ…頭のネジがぶっとんでるヤツだ」
岸辺は無表情を貫くことで、悪魔が恐れる何をしでかすかわからない”頭のネジがぶっ飛んだ”デビルハンターを演じようとしているのかもしれませんね。
【チェンソーマン】岸辺の性格は?
常に無表情で感情が読みにくい岸辺ですが、実はとても人情深い性格をしています。
姫野に「毎月バディの墓参りに来ているようじゃダメだ」と言っていますが、なぜ岸辺がそこにいるのか…それは岸辺自身もお墓参りをしているからに他なりませんよね。
岸辺はデンジとパワーに初めて会った日もお墓にいました。
指導した弟子の死を悼む気持ちは姫野に負けず、強かったのでしょう。
また、サンタクロース戦ではクァンシに「言う通りにすれば逃す 安全も保証する」と伝え、逃がそうとしました。
このとき、マキマを敵に回す覚悟もあったようです。
たとえ元バディでも、今は敵とも言えるクァンシに対する態度も人情深い性格が現れていると言えます。
岸辺は冷徹でイカれた性格に見えがちですが、実はとても優しい人情深い性格をしているのです。
【チェンソーマン】岸辺は圧倒的に強い?
自称「最強のデビルハンター」を名乗る岸辺ですが、その実力は確かに普通の人と比較できるものではありません。
岸辺はマキマの依頼でデンジを強化する指導をすることになります。
その初対面で、デンジとパワーをあっさり腕力だけで倒しているんです。
このシーンだけ見ても、純粋な人間としての能力が非常に高いとわかりますね。
岸辺は「ガキの頃から力が強くておもちゃをすぐに壊しちまう」という思い出も語っています。
クァンシとの戦いではビルから落とされ、車の上に落ちますが「いてぇ…」だけで怪我一つ負っていません。
体の頑丈さも人並外れているようです。
なお、クァンシの魔人の1人によれば「爪の悪魔」「ナイフの悪魔」「針の悪魔」と契約しているようですが、登場したことはまだありません。
契約の対価として払えるものはもう体に残っていないため、使役することはできないようです。
あの年齢で、身一つで悪魔と未だに戦う時点で、確かに圧倒的な強さを持っていると言えるでしょう。
【チェンソーマン】マキマと岸辺の関係は?
岸辺は特異4課隊長、マキマは内閣官房直属デビルハンターで4課を指揮する指揮官です。
役職としてはマキマが上となります。
年齢は親子ほども違うように見える2人ですが、お互いにその実力は認めているようです。
ただ、本当の意味での仲間ではないのでしょう。
マキマが襲撃犯(沢渡)をあえて逃がしたと判断した岸辺は「人間様の味方でいる内は見逃してやるよ」とマキマに釘を刺しています。
マキマが何かを企んでいて、それが人間の為にならないことであるなら”容赦しない”と警告しているようにも受け取れます。
このセリフをマキマに言うためには少なくとも同格以上の力が必要ではないでしょうか?
岸辺はマキマも無視できない力を持っているようです。
【チェンソーマン】まともな奴は悪魔が恐くなる?
岸辺は過去にバディのお墓参りに来ていた姫野と会話をしていました。
その中で、死んでいった仲間についてこう分析しています。
「まともだったからなぁ だから死んだ」
まともであるからこそ、悪魔の攻撃も迫り来る死も怖くなるのです。
そして、その恐怖が悪魔の力となり、悪魔をより強くしてしまうという悪循環なのです。
岸辺の持論である「悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっとんでるヤツ」は常識から外れ、悪魔を恐れないデンジのようなヤツを指しています。
確かに”まともではない”デンジは悪魔を無闇に恐れたりしないですねw
【チェンソーマン】岸辺が酒に溺れる理由は?
「育てた犬が死ぬたびに酒の量が増える」
この一言に、岸辺が酒に溺れる理由が詰め込まれています。
岸辺はデンジ達への指導を終え、マキマと食事をしているときにこのセリフを言っています。
岸辺は年齢から見ても公安では相当古株です。
姫野を始め、多くの弟子がいるはずです。
岸辺はその死を酒を飲むことで忘れたかったのでしょう…。
その多くが死ぬデビルハンターの世界において、弟子の死は当たり前といえば当たり前のことです。
でも岸辺にとっては酒でも飲まなければ耐えられないほど堪えることなんですね。
姫野に酒を飲みすぎだと諌められると「日々の積み重ねがネジを緩めんだ」と答えています。
このセリフは姫野に言っているようで、弟子の死を悼む”まともな”自分を隠すために自分自身に言い聞かせているようにも聞こえます。
【チェンソーマン】岸辺の名言
岸辺は持論通り、ぶっ飛んだ発言も多いですが、時にまともな発言もあります。
味のある岸辺の名言をまとめてみました。
① 「大好きだ」
デンジとパワーに初めてあった日に。
元来倫理観の壊れたデンジたちの回答を聞いて言った一言です。
ストレートな発言にデンジたちが引いていましたw
②「壊れないおもちゃが欲しかったんだ」
不死身のデンジを相手にした感想です。
デンジはおもちゃ扱いされちゃってます。
③「ボケてきておもちゃにも情が湧く」
おもちゃになら情も湧かないだろうと敢えてデンジをおもちゃ扱いしていたことが判明!
岸辺はやっぱり根が優しいことがわかるセリフです。
④「獣が狩人の言葉を信用するな」
デンジとパワーに指導していた時に言った一言です。
獣とはデンジたちで狩人が岸辺のことです。
言い回しが非常にらしくて、カッコいいセリフですね!
⑤「何も見たくねぇ」
マキマがクァンシにとどめを刺した時に言った一言です。
過去、クァンシに恋していたことが明らかになっている岸辺…。
素直な岸辺の気持ちでした
⑥「お前も随分まともになったまったな」
銃の悪魔討伐作戦から降りたいと言い出したアキへの一言です。
もともとは狂ったように復讐に燃えていたアキが、デンジたちのために決断をしました。
誰かを守りたい、それはまともな考え方です。
岸辺はアキの変化をおそらく好意的に受け入れたのではないでしょうか?
アキの申し出をあっさり受け入れてくれました。
まとめ
岸辺は自称「最強のデビルハンター」ですが、マキマと対等に話をしているあたり、その通りなのかもしれません。
それは単なる実力だけの話ではなさそうです。
一見、無表情で、デンジたちをおもちゃ扱いしたりと頭がイカれているようにも見えますが、実際は違うようですね。
実は人情家であり、指導に当たった部下への情は強く、亡くした部下を想い、酒の量が年々増えています。
岸辺は、持論である”悪魔が恐れるデビルハンターは頭のネジがぶっとんでるヤツ”を演じているだけで、根は真面目でまともな人間らしい人間であるように思えますね。
マキマには思うところを持ち、監視しているように見える岸辺。
マキマとの直接対決はあるのでしょうか?!
最後まで岸辺には生き残ってほしいですね!
