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ビームがデンジを好きな理由は何なのか
結論から言うと、ビームが慕っていたのはデンジの中のチェンソーの悪魔です。悪魔たちに「地獄のヒーロー」と呼ばれた存在で、ビームはその過去を知っていました。
サメの魔人ビームは、デンジを見るなり「チェンソー様!」と叫んで抱きつこうとし、それからは何を言われても従いました。普段は会話もできないほど凶暴だと紹介されていた魔人が、デンジにだけは初対面からこの調子です。デンジ本人も理由が分からず、マキマに聞いてはぐらかされています。答えがはっきりするのは、ビームが退場したあとの10巻84話でした。この記事では、ビームがなぜデンジを慕ったのかを、作中の場面を順に追いながら読み解きます。
この記事でわかること
- ビームがデンジを「チェンソー様」と呼んで慕う理由と、その根拠になる話数
- マキマの「顔が似ているからかな」と、84話の「地獄のヒーロー」の意味
- チェーンの使い方を知っていた理由と、最期の「俺たちの願い」(カイの読み)
慕う理由を、作中の場面で並べると
ビームは自分から理由を語りません。手がかりは、周りの台詞とビームのふるまいに散らばっています。話数の順に並べると、次のようになります。
| 場面 | 分かること |
|---|---|
| 4巻・デンジとの初対面 | 「チェンソー様!」と呼んで抱きつこうとする。デンジの言うことだけは何でも聞く |
| 4巻・マキマの説明 | 理由を聞かれて「顔が似ているからかな」。はぐらかしている |
| レゼとの戦い | チェーンで建物のあいだを渡る動き方を、デンジより先に知っている |
| 8巻65話・地獄 | 血を与えてデンジを生き返らせ、「俺たちの願い」を託して殺される |
| 10巻83話 | マキマがビームを、チェンソーマンの眷属の一人として数える |
| 10巻84話「地獄のヒーロー」 | チェンソーマンは悪魔に最も恐れられる地獄のヒーローだと、マキマが明かす |
僕はこう読む
並べてみて気づくのは、ビームが一度も「デンジ」を慕う理由を口にしていないことです。
呼び名は最初から最後まで「チェンソー様」でした。
ビームが見ていたのは、デンジという少年より先に、胸の中のチェンソーの悪魔だったのだと思っています。
マキマの「顔が似ているからかな」ははぐらかし
パワーが血を使いすぎて血抜きに回されたあと、デンジの新しいバディになったのがビームでした。マキマはビームを「普段は会話もできないほど凶暴なんだけど、デンジ君の言うことはなんでも聞くんだって」と紹介しています。
不思議に思ったデンジが理由を聞くと、マキマは「顔が似ているからかな」とだけ答えました。サメの頭を持つビームとデンジの顔は、まったく似ていません。マキマは理由を知っていて、ここでは言わなかったと読むのが自然です。
そもそもマキマの正体は、支配の悪魔です。84話では、自分がチェンソーマンの「ファン」だとまで語っています。チェンソーマンのことを誰よりよく知る人物が、ビームの懐き方だけは顔の話で片づけた。この一言は、答えを隠したまま置かれた伏線でした。
84話で明かされた「地獄のヒーロー」の正体
10巻84話の題は「地獄のヒーロー」です。ここでマキマが、チェンソーマンがどういう存在なのかを語ります。
チェンソーマンは、悪魔に助けを求められると現れます。ところが助けに来るわけではなく、助けを呼んだ悪魔ごと、そこにいる悪魔を皆殺しにしていきます。何度殺されても生き返り、暴れ続ける。悪魔にとっては、もっとも恐ろしい存在でした。
さらに、チェンソーマンに食べられた悪魔は、その名前ごとこの世から消えます。記録からも、人の記憶からも抜け落ちてしまう。ヒーローと呼ばれながら、悪魔たちにとっては英雄と恐怖が同じ一人に重なっていたことになります。
デンジの心臓になったポチタこそ、このチェンソーの悪魔でした。ビームが「様」を付けて呼んだのは、地獄でその名を知られた相手だったからです。
僕はこう読む
悪魔たちが恐れる相手を、ビームだけは嬉しそうに「最強!最高!」と呼んでいました。
恐怖ではなく憧れで見ていた悪魔が、少なくとも一人はいたということです。
マキマが「ファン」なら、ビームはもっと素朴な、ヒーローを追いかける子どもに近いと読んでいます。
ビームはなぜチェンソーマンの過去を知っていたのか
ビームがチェンソーの悪魔の過去を知っていたことは、ふるまいに出ています。いちばん分かりやすいのが、レゼとの戦いの場面です。
天使の悪魔の力も借りて持ち直したデンジに、ビームはチェーンを建物に引っ掛けて移動する戦い方を教えようとしました。ところがデンジは勘違いし、悪魔の姿に戻ったビームにチェーンをかけて、馬のように走らせます。チェーンが口に絡まったビームは、泣きそうな声で「チギャウ…チギャウ…」とこぼしました。
笑える場面ですが、ビームはチェンソーの力の使い方を、持ち主のデンジより先に知っていたことになります。どこかでチェンソーマンの戦いを見ていなければ、教えようがありません。
ただし、なぜビームだけがその記憶を持っていたのかは、作中で語られていません。名前が智天使「ケルビム」から取られたと読まれていることから、知恵を司る天使の名にかけて記憶を残した眷属だ、という読み方もあります。
ビームがデンジのためにしてきたこと
ビームの慕い方は、言葉より行動に出ています。自分の戦いはほとんど持たず、出てくる場面の多くがデンジを助ける場面です。
- 地面や壁の中を、背びれだけ出して泳いで近づく。頭をサメに変えて喰らいつく
- 短時間なら悪魔本来のサメの姿に戻り、デンジを背に乗せて運ぶ
- レゼとの戦いでは、デンジを丸呑みにしてボムの爆発から体を張って守った
- クァンシの魔人の一人ロンにデンジが捕まったときは、床に潜って近づき体当たりで突き飛ばした
- 地獄では、血が足りないデンジに自分の血を与えてチェンソーの姿に戻した
所属は公安の対魔特異4課です。レゼとの戦いでは、退魔2課の人間に「自分は特異課だ」と名乗っています。サムライソードたちの襲撃で1課から3課の大半が殉職したあと、課は特異4課に合わせられているので、ビームもその一員でした。マキマには頭が上がらず、命じられれば従う一面もありました。
僕はこう読む
並べると、ビームの見せ場はどれも「デンジを運ぶ」「デンジを守る」「デンジに渡す」のどれかです。
自分の体を、いつもデンジの道具として差し出していました。
好きだから尽くしたというより、尽くすこと自体が役目だった魔人に見えます。
83話でビームは「眷属」に数えられた
ビームの立ち位置がはっきり言葉になるのは、10巻83話です。マキマはパワー、暴力の魔人、蜘蛛の悪魔、天使の悪魔と並べて、ビームをチェンソーマンの眷属に数えています。
眷属とは、主に仕える一族や従者のことです。ビームがはじめからデンジに従っていたのは、仕える側として置かれた悪魔だったからだと読めます。
付け加えると、83話はビームが生き返った場面ではありません。ビームはすでに8巻65話で死亡しています。
最期の「俺たちの願い」に込めたもの
地獄に送られたデンジは血が足りず、チェンソーの姿になれませんでした。ビームは自分の血を与えてデンジを生き返らせ、その直後に闇の悪魔に体をばらばらにされます。
死に際にビームが残したのが、「どうか蘇って…俺たちの願いを…」という言葉でした。「俺の」ではなく「俺たちの」と言っています。ビームひとりの願いではなく、チェンソーマンを待っていた側の、複数の悪魔の願いとして託していたことになります。
その「俺たち」が誰を指すのか、願いの中身が何だったのかまでは、作中で説明されていません。84話で明かされたヒーローの姿と重ねると、地獄でチェンソーマンの名を呼んできた悪魔たちの願いだった、と読むのがいちばん筋が通ります。
僕はこう読む
ビームは、チェンソーマンに助けてもらう側ではなく、蘇らせる側に回って死にました。
助けを呼んだ悪魔ごと殺すヒーローに、自分の血を差し出したわけです。
最後の一言は、ヒーローが帰ってくることだけを願った、いちばん古いファンの言葉だったと思っています。
まとめ
ビームがデンジを慕ったのは、デンジの中にいるチェンソーの悪魔が、悪魔たちのあいだで「地獄のヒーロー」と呼ばれた存在だったからです。マキマの「顔が似ているからかな」ははぐらかしで、答えは10巻84話で明かされました。
決め手になる事実を並べると、次のとおりです。
- 初対面からデンジを「チェンソー様」と呼び、言うことは何でも聞いた
- マキマは理由を「顔が似ているからかな」とはぐらかした
- レゼとの戦いで、チェーンを使った移動をデンジより先に知っていた
- 8巻65話で「俺たちの願い」を託し、闇の悪魔に殺された
- 10巻83話で眷属に数えられ、84話でチェンソーマンが地獄のヒーローだと明かされた
僕はこう読む
面白いのは、デンジ本人はチェンソーマンの過去を何も知らないまま、ビームに慕われていたことです。
慕われる理由を知らない主人公と、理由を知っていて言わない魔人。
2人のかみ合わなさが、そのまま「チギャウ」の笑いになっていたのだと読んでいます。
ビームの「チェンソー様」を、ヒーローへの憧れと見るか、眷属としての忠誠と見るかで、4巻の初対面の場面は違って見えてきます。
——あなたはビームの「チェンソー様」を、ヒーローへの憧れだと思いますか。それとも仕える者としての忠誠だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
ビームがデンジを慕う理由について、よく聞かれることをまとめました。
Q. ビームはなぜデンジを「チェンソー様」と呼ぶのですか。
A. デンジの心臓になったポチタが、チェンソーの悪魔だからです。10巻84話で、チェンソーマンは悪魔たちのあいだで「地獄のヒーロー」と呼ばれる存在だったと明かされます。
Q. ビームとデンジの顔は似ているのですか。
A. 似ていません。「顔が似ているからかな」はマキマの言葉で、理由をはぐらかした答えです。
Q. ビームはなぜチェンソーマンのことを知っていたのですか。
A. チェンソーの悪魔の過去を知る一人として描かれていますが、なぜ記憶を持っていたのかは作中で語られていません。10巻83話では、チェンソーマンの眷属の一人に数えられています。
Q. ビームは最後どうなりましたか。
A. 原作8巻65話、地獄でデンジに血を与えて生き返らせた直後、闇の悪魔に殺されました。
チェンソー様と呼び続けました。ビームの最期、パワーの復活、かわいいキャラへ。
ビームの最期ビームはなぜ死亡したのか?デンジに血を託し闇の悪魔の手に。8巻65話の最期の願い!ビームの最期と正体を扱っています
血の悪魔の復活パワーは死亡したのか?マキマに一瞬で殺され、血の悪魔としてデンジを救った!同じ魔人のパワーも復活します
ビームの愛情表現意外なキャラがランクイン!?かわいいキャラクターランキングTOP10!ビームの天然な愛情表現がランキングで紹介されています。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


ビーム大好きだから嬉しいです(〃ω〃)チェンソーマンはアニメもやり始めて、とても人気になってきましたね!ビームもアニメに登場するならきっと人気になるでしょう!