男臭さに定評のあるゴールデンカムイ。
この作品でのヒロインとされているのは、綺麗な碧色の瞳をしたアイヌの美少女・アシリパです。
しかしアシリパはヒロインと呼んでいいのか、異彩を放つ魅力を持っていました。
そこで今回は“ヒロインとしてのアシリパ”をご紹介します。
目次
【ゴールデンカムイ】樺太アイヌのハーフ
アシリパはアイヌの美少女ですが、そもそもアイヌには美人・イケメンが多いと言われています。
それは彼らが男女ともに彫りが深く濃い顔立ちだからです。
その秘密は“縄文顔”。
沖縄の方に多いイメージの縄文顔タイプですが、実はアイヌも同じ理由で深く濃い顔立ちをしていました。
弥生時代に渡来したと言われる新モンゴロイド(いわゆる弥生人)が発展した本州・四国・九州に“弥生顔”が多いのに対し、独自の集落を形成していた沖縄そして北海道ではその影響を受けずに、古モンゴロイド(いわゆる縄文人)の血が強く残っていたのです。
なので現在でもアイヌ系の方はくっきりとした顔立ちの美人・イケメンが多いのです。
さらにアシリパは父親が樺太アイヌで母親が北海道アイヌのハーフ。
しかも父親は樺太とポーランドのハーフですから、よりロシア系欧州系の鼻筋の通った美しい容姿だと想像できますね。
とにかく将来超絶美人間違いなしの美少女ヒロインなのです!!
そしてそんな美少女ヒロイン“なのに”というところに、この作品の面白さが詰まっています。
【ゴールデンカムイ】頼もしい狩猟技術と知識
まず可愛い見た目に反して、アシリパはとてもアクティブでたくましい性格をしています。
編み物などアイヌの女仕事が出来ない上に、狩猟の技術や自然に関する知識が豊富で、ヒグマすら仕留められるほどのたくましさ。
父の男手ひとつで育てられたからなのですが、そういった環境で培った技術や冷静な分析力で杉元たちを引っ張っている姿はヒロインと言うよりもはやヒーロー。
サバイバル能力も高く罠や潜伏方法、危機回避の知識も豊富なので、戦闘力の高い人物が多く登場する作中でも、アシリパがいるから対応できる場面も多々あるという非常に頼りになるヒロインなのです。
自由な性格で、獣の糞を見つけては杉元に報告するところもヒロインらしからぬ点ですね。
【ゴールデンカムイ】食に対するこだわりが強い
アシリパは「全部食べて全部忘れるな」の精神で、いつも余すことなくヒンナヒンナと美味しそうに食べている姿がとても微笑ましく印象的です。
しかしその食に対するこだわりが凄まじい。
アシリパは脳みそが好きなのですが、捕らえた獲物を食べる際は杉元ら和人にもれなく脳みそを食べさせようとします。
未知の味にも貪欲で、桜鍋や竜田揚げ、カレーにも挑戦し、樺太で知らない動物に出会った時はまず美味しいかどうか味を聞いていました。
さらに特筆すべきは味へこだわりで、肉の旨みを何倍にもするというニリンソウを切らしていた時は崩れ落ちるほど凄まじいショックを受けていました。
杉元のオソマ(味噌)も大好きで、催促する顔や飛びつく姿はもはやヒロインとは思えません。
【ゴールデンカムイ】思わず笑ってしまう変顔の数々
ヒロインとは思えぬ存在感を見せる中でも、ことあるごとに披露する変顔がこの作品最大の特徴となっています。
アシリパは豊かな感情をよく顔で表現するのですが、その顔がひどい!!(良い意味で)
しかし主人公の杉元ら男性陣を押しのけ誰よりも突き抜けたその顔芸が、作中の空気をより身近に感じさせてくれます。
「普通にしてたら可愛いのに」という気持ちを超え「こんなヒロイン見たことない!!」というほど振り切れた独特のヒロイン像が、ゴールデンカムイに特殊な魅力を与えているのです。
【ゴールデンカムイ】杉元を思うヒロインらしい一面
独特なヒロインであるアシリパですが、ヒロインらしい一面も実は持ち合わせています。
それは杉元への想い。
アシリパと杉元は互いに信頼し思い合う、かけがえのない存在です。
それはまさに“相棒”という感じで二人の性格から関係性からその域を出る様子は今のところないですが、アリシパの方は淡い恋心を抱いている描写もあります。
また杉元が金塊を欲する理由が、梅子という「想い人」ためのだということには、少なからず複雑な気持ちを抱えているようです。
尾形やキロランケ、もしかすると白石も彼女の心に気付いていそうですが、主人公とヒロインという二人の関係は今後そちら方面にも変化していくのか注目ですね。
【ゴールデンカムイ】父はのっぺらぼう
アシリパがヒロインである理由は、彼女が物語の最大の鍵を握る人物の娘であるということ。
父であるウイルクが、アイヌの金塊を強奪したと言われる“のっぱらぼう”だからです。
物語は主人公・杉元が金塊を目指す話であると同時に、ヒロイン・アシリパが父の過去や金塊を巡る彼の真相・意図を知る話でもあるのです。
【ゴールデンカムイ】刺青人皮の暗号が解けるのはアシㇼパだけ
のっぱらぼうが金塊を託したとされるのが娘のアシリパでした。
ウイルクは金塊の在り処を標す暗号として囚人たちに刺青を彫りましたが、それが娘にしか解読できない内容なのです。
当のアシリパは刺青を見てもその暗号に心当たりがありませんでしたが、ウイルクが網走監獄で射殺された後、金塊を狙う面々にとって彼女を確保することが最重要事項となりました。
狙われるヒロインといったところですね。
【ゴールデンカムイ】幼い頃の父との記憶
ウイルク亡き後、アシリパを確保したのはキロランケでした。
彼はアシリパに解読のきっかけを与えるため、彼女を連れかつてウイルクが生活していた樺太へと渡ります。
樺太に渡ったアシリパは自分の知らない父を知っていくうちに、自分だけが知る父との思い出を断片的に少しずつ思い出しています。
その中でも暗号へ繋がりそうな記憶は、父の名に関係する“ホロケウオシコニ”。
アシリパは聡明なのでこのような解読の鍵となり得る肝心な部分は誰にも話していませんが、果たしてその記憶はいつ誰を金塊と結びつけることになるのでしょうか。
【ゴールデンカムイ】本当のヒロインは谷垣ニㇱパ!?
以上ゴールデンカムイのヒロイン、アシリパについてまとめました。
しかしどうやらこの作品には本当のヒロインが存在するようです。
それは谷垣源次郎www。
豊満な胸毛を毟られたりチタタプ処女を指摘されたり、作中で度々杉元たちにいじられるポジションであった彼ですが、ボタンを弾き飛ばすプリプリのスケベマタギキャラだけでは飽き足らず、樺太編でついにヒロインとしての頭角も現してきました。
それはヤマダ一座で少女団に配置された時、厳しい練習に涙を流し少女たちに励まされるなど乙女な一面を出してきたのです。

彼が元々真面目でまっすぐな人物だからこそ杉元たちも作者の野田先生もいじりやすいのかもしれませんが、今後さらにヒロインぶりを上げていくのか谷垣にも注目していきたいですね。
まとめ
ヒロインひとつとってもゴールデンカムイは独特な魅力に溢れていますよね。
アシリパは、ヒロインらしからぬ言動とヒロインとしての重要な存在で物語を彩るとても魅力的なキャラクターなのです。
物語は進みさらに重要度が増す彼女から目が離せません!!

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