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【ゴールデンカムイ】温泉回は何巻何話なのか?12〜13巻の120〜124話で描かれた全裸の暗闇戦!

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温泉回は何巻何話なのか?

結論から言うと、単行本12〜13巻に収録されている120〜124話です。入浴中の杉元たちが盲目の盗賊に襲われ、全裸のまま暗闇で戦うことになります。

ふざけた回に見えて、中身は明治の硫黄採掘と失明の話です。順に見ていきます。

この記事でわかること

  • 温泉回が12〜13巻の120〜124話であること
  • 盲目の盗賊たちが何者だったのか
  • なぜ新月の夜にしか襲ってこないのか
  • 入浴中に唯一武器を持っていたのが誰か
  • アシリパが都丹庵士に告げた言葉

12巻という並びが、この回を伝説にしました

収録場所を確認します。

項目 内容
話数 第120話〜第124話
単行本 12巻〜13巻
舞台 塘路湖近くのコタンと、近くの和人の温泉旅館

この回が語り草になっているのは、12巻の構成が異常だからでもあります。

前半は前巻から続く姉畑先生の死闘と衝撃のラスト。中盤に伝説のラッコ回。休む場所がないまま、終盤にこの温泉回が来ます。

同じ巻にはのっぺらぼうの話も網走監獄も土方側の動きも入っているのですが、正直まったく頭に入りません。クセが強すぎる一冊として知られています。

盲目の盗賊たちは、硫黄山の生き残りでした

話はアシリパの親戚がいるコタンに現れる盗賊の噂から始まります。

盗賊たちは明かりも灯さず、真っ暗な闇のなかで襲ってきます。コタンの人々は対応できません。なぜ暗闇で森を駆けられるのか。理由は、全員が盲目だからでした。

白石によれば、彼らは網走監獄から硫黄山へ派遣された囚人たちです。

硫黄山は、絶えず吹き出る亜硫酸ガスによって囚人が次々に失明する現場でした。山は明治29年に閉山し、盗賊たちの親玉である都丹庵士も、失明しながら網走監獄へ戻っています。

閉山したはずの山で、採掘は続いていました

ここがこの回の背骨です。

硫黄は火薬などの原料になる重要な資源です。公には閉山したあとも、網走監獄の犬童が鉱山の経営者に囚人を貸し出し、密かに操業を続けていました。

当然、また失明する者が続出します。そして口封じのためか、最終的には殺されていたようです。

そこから逃げてきたのが、あの盗賊たちでした。脱獄した都丹が彼らをまとめていた、という構図になります。

僕はこう読む

この回の構造が見事なのは、いちばんふざけた絵で、いちばん重い史実を扱っているところです。
男たちが全裸で森を走り回る。それだけ切り取れば完全にギャグです。ところが敵の正体は、国家の資源政策のために目を焼かれ、用済みになったら殺されていた人たちでした。
ゴールデンカムイは、この振り幅をずっとやってきた作品です。笑わせておいて、笑った直後に事実を置く。
読者は温泉回として記憶します。けれど記憶の底に、硫黄山と失明が一緒に沈みます。真面目な回で説明されるより、たぶんこちらのほうが残る。
ふざけているように見えるところほど、この作品は計算していると読んでいます。

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襲ってくるのは新月の夜だけです

盗賊たちは日中に姿を見せません。集団で村を襲うのは新月の夜と決まっていました。

新月は、月がまったく見えない状態です。月明かりに頼っている土地では、これ以上ない暗さになります。

目が見えない側が有利になる条件を、徹底して選んでいたということです。

そこで杉元たちは、新月を待たずにアジトを探すことにします。明るい昼間に奇襲をかければ、逆にこちらが有利になるからです。情報を得るため、近くの温泉旅館へ向かいました。

そして、入浴中に襲われます

アジトの情報を掴んだ杉元たちは、夜が明けたら向かうことにし、せっかくだからと温泉で英気を養います。

ここで唐突に、男たちの温泉シーンが見開きで入ります。

そこへ盗賊たちが襲撃してきました。彼らはすでに杉元たちの存在を把握していたのです。周囲を囲まれ、灯りも消されます。

リュウの先制攻撃をきっかけに一斉に温泉から飛び出し、それぞれ森へ逃げ込みます。当然、真っ暗で何も見えません。全裸のまま、暗闇での戦いが始まりました。

唯一武器を持っていたのは尾形でした

この場面でいちばん有名なのが、ここです。

入浴中でも銃を持っていたのは尾形だけでした。狙撃手にとって、風呂に入るときも銃を手元に置くのは当たり前だということです。

それでも状況は厳しく、暗闇のなかで一方的に撃たれます。谷垣は尻を弾が貫通しました。

変化が起きたのは夜明けです。明るくなるにつれ、尾形が狙撃できるようになります。

ところが都丹たちが撤退したアジトに潜入すると、その建物は光が入らないよう作られていました。攻め込まれることを想定して、いつも暗くしてあったのです。形勢はまた逆転します。

杉元と都丹、そして土方の登場

暗い屋内で、ついに杉元と都丹がぶつかります。

杉元は村を襲った都丹たちを許せません。都丹のほうは網走監獄の犬童と鉱山会社を恨んでおり、杉元たちをその刺客だと勘違いしています。互いに引きません。

戦闘力なら杉元が上です。ですが都丹に人殺しのニオイがぷんぷんすると言われた瞬間、杉元は動きを止めてしまいます。おそらく、同じ理由で梅子に自分だと気づいてもらえなかったことを思い出したのでしょう。

その隙に、都丹が杉元の眉間へ銃を突きつけました。

終わりかと思われたそのとき、土方歳三が現れます。都丹とは旧知の間柄で、その仲裁によって事態は収束しました。

アシリパが都丹に告げたこと

刺青囚人である都丹の処遇は、土方たちに預けられます。

この辺りの村にはアシリパの親戚もいます。杉元は冗談か本気か、殺して皮をひん剥いてくれると安心と口にします。

しかしアシリパの考えは違いました。暗くした建物で暮らし、夜になってから悪事を働く。その生き方そのものを指摘して、都丹を諫めます。

年の離れた少女にまっすぐそう言われて、返せる言葉はありません。この言葉は都丹の心に突き刺さります。

土方との再会と、アシリパの言葉。暗闇に生きてきた男に、少しだけ光が差した場面だったと思います。

僕はこう読む

この回でいちばん効いているのは、アシリパが都丹を殺さない側に立ったことだと思っています。
杉元は殺す発想で話します。都丹は殺される覚悟で構えます。大人二人は、どちらも暴力の枠から出ていません。
そこにアシリパが、暮らし方の話を持ち込みます。あなたたちは暗い場所で生きて、夜に悪いことをしている、と。相手を裁く言葉ではなく、生活を見た言葉です。
ゴールデンカムイは、殺し合いの物語でありながら、要所でこの視点に戻ってきます。敵を倒すのではなく、生き方を変えられるかを問う。
全裸で走り回った直後にこの場面を置いているのが、この作品のすごさだと読んでいます。

まとめ|温泉回をどう読むか

温泉回は12〜13巻に収録された120〜124話です。

中身を並べます。

  • 盲目の盗賊は、硫黄山で失明した元囚人たちだった
  • 閉山後も密かに操業が続き、逃げてきたのが彼ら
  • 入浴中に武器を持っていたのは尾形だけ。谷垣は尻を撃たれた
  • 土方の仲裁とアシリパの言葉で、都丹との戦いは終わる

僕はこう読む

この回の構造が見事なのは、いちばんふざけた絵で、いちばん重い史実を扱っているところです。
男たちが全裸で森を走り回る。それだけ切り取れば完全にギャグ。
ところが敵の正体は、国家の資源政策のために目を焼かれ、用済みになった人間でした。

そして決着をつけたのはアシリパです。杉元は殺す発想で話し、都丹は殺される覚悟で構える。大人二人はどちらも暴力の枠から出ていません。この回を笑って読むギャグ回と読むか、暴力の外から答えを出した回と読むかで、読み返したときの見え方が変わってきます。

——あなたは温泉回を、全裸の暗闇戦を笑って読むギャグ回だと思いますか。それとも、アシリパが暴力の外から答えを出した回だと思いますか。よければコメントで教えてください。

よくある質問

温泉回は12〜13巻にまたがるため、収録巻や登場人物が混ざりやすいところです。順に確認しておきます。

Q. ゴールデンカムイの温泉回は何巻何話ですか?
A. 単行本12〜13巻に収録された120〜124話です。

Q. 盲目の盗賊たちは何者ですか?
A. 網走監獄から硫黄山へ派遣され、亜硫酸ガスで失明した元囚人たちです。閉山後も続いていた密かな操業から逃げてきました。

Q. 入浴中に武器を持っていたのは誰ですか?
A. 尾形です。狙撃手として、風呂に入るときも銃を手元に置いていました。

Q. 都丹庵士との戦いはどう決着しましたか?
A. 杉元が眉間に銃を突きつけられたところへ土方歳三が現れ、旧知の仲だった都丹を仲裁して収束しました。


この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月24日

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