- 朝陽の料理が母に認められた
- 薊と真凪の出会いが運命的
- 薊の計画が逆に絶望を生む
いよいよ実食です。
クロッシュされた蓋越しからの香りに審査員が我慢できないと最初に選んだのは朝陽の皿。
ソーマの皿は掴みとなる香りで朝陽に遅れた格好です。
朝陽の料理は長崎県に伝わる郷土料理『卓袱料理』をベースにした、網状のパイを冠した網状のスープ料理”バスティー”。
パイ生地はフレンチ、スープは中華のフカヒレ、香りはインドスパイス。
具はラヴィオリにトルコアイス。
多くの文化が合わさった今回のお題にふさわしいメニューチョイスです。
朝陽の皿は真凪も美味と認めたようです。
“おさずけ”が発動され観客席の衣服が吹き飛ばされていきます。
それを見て自らを「次世代の料理会第一席に立つべき男」と朝陽は振る舞うのでした。
食戟のソーマ309話のネタバレ
それでは食戟のソーマ第309話『その心は』の要点をまとめてみます。
観客席は“おさずけ”による混乱が続いています。
主催者側で羽織物を準備してはいましたが、まさか本当に配ることになるとはブックマンたちも予想外でした。
しかも真凪の味見史上で史上最大のおさずけです。
審査をしたデコラとクラージュも満足感で動けない、いつまでも朝陽の品に浸っていたいとご満悦の様子です。
「この俺のチカラ、君のお母様も認めてくれたみたいだな?」
勝ち誇る朝陽の言葉にえりなの心境は?
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
本物へのお墨付き
TOKYO MXでの放送はまもなく・・・!えりな様のかわいい姿も拝めますよ! #shokugeki_anime すーじー pic.twitter.com/ZIaWuzYDMz
— 食戟のソーマTVアニメ公式 (@shokugeki_anime) July 30, 2016
朝陽の料理を母が認めたー。
その事実にえりなの回想は4才まで遡ります。
それは重鎮たちが注目する中、食事をした仙左衛門の衣服がはらりと1枚はだけたシーン。
これは本格的なおさずけの兆候です。
料理をしたのは幼いえりな。
すでに本物の実力です。
えりなに実食を勧められた真凪は一口食べると娘をこう褒めるのでした。
「良き品だえりな。えらいぞ」
しかし“美味しい”と言われたことは一度もありません。
その真凪がここまで認める品を作るとは。
仙左衛門も朝陽の実力を認めざるを得ないようです。
重苦しい空気の中でえりなの背後から大声がします。
声の主はアリスと秘書子の二人。
久しぶりの再会ですが挨拶もそこそこにアリスたちは仙左衛門と城一郎の頼みごとである人物を探していたのでした。
馴れ初め
二人に促されて姿を現したのは旧姓中村こと薙切薊。
えりなの父親にして遠月学園の前理事長です。
学園内の改革を推し進めましたが、連帯食戟でソーマ・えりなたち反逆者グループに敗北し学園を去りました。
久しぶりの娘との再会ですがさすがにバツが悪そうな薊。
自分はここに居る資格は無いと以前の恐怖感はもうありません。
仙左衛門もかつての薊が学園で起こした事件は許しようもないと言います。
しかし、その行いはかつて料理という嵐に呑みこまれた城一郎だけでなく、真凪と娘えりなを救おうとした結果であるというのも知っていたのです。
ここで今度は薊が高校生の時の回想です。
城一郎が遠月を去り抜け殻のように十傑として虚ろなまま仕事をこなしていた日々。
そんな時に再び料理への情熱を与えてくれたのが真凪との出会いでした。
料理された皿を“悲しみのあまりドラミングを忘れたマウンテンゴリラのような味”と意味不明な例えをする真凪。
薊の料理を熱が込もっていない“酷い皿”と断じます。
抱えている怒りや憤りすら美味に変えてみてこその料理人。
遠月にあるべき表現者の姿であろうと檄します。
真凪を味でギャフンと言わせたい。
最初の出会いはそんな風な二人。
それから二人の研鑽が始まります。
真凪は小学生の時には味見役の仕事をしていました。
その力をもって料理界の地平を拓くのが“神の舌”を持つ者の使命だと、当時は目を輝かせていた真凪。
傷つき消耗し朽ち果てるリスクを負いながらも、まるで嵐の中で群衆に正しき道を指し示すかの行為です。
薊は料理の腕が「悪くない」と真凪に評価されるまでに上達するころには、城一郎のように料理に絶望させたくないと思うようになります。
料理の情熱を取り戻させてくれた真凪と一緒に料理の地平を進んでいけるかもしれないー
闇に堕ちる
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しかし料理の地平を進む神の舌の速さは、薊の想像以上のものでした。
卓越した才を持つ料理人ゆえに真凪も料理に絶望し倒れてしまいました。
真凪を支え続けることができず悩む薊。
このままでは同じ神の舌を持つえりなも同じ道を辿ってしまう。
「そうだ、やり方を変えればいい」
神の舌を羅針盤として不出来な料理を作らせないようにする“真の美食”計画。
それは才能のある料理人が生きやすい料理界にするためでもあり、えりなの絶望する運命を回避できるかもしれない。
そう告白する薊ですが、結局は誰も救えなかったと今までの行為を振り返ります。
「神の舌」が待つ絶望を救うためには、朝陽の持つクロスナイブズのような人外じみた力が必要だと、薊までもが彼の優勝は仕方がないと言うのです。
そこに意見するのは城一郎。
果たして何を語るのでしょうか?
食戟のソーマ309-310話のまとめ
朝陽の実食が終わり次はソーマの番!
と思いきや主人公のセリフは一言もなく終了です。
代わりの主役は中村こと薊・真凪の馴れ初めと伏線回収のお話でした。
薊も初対面で真凪の眉毛は気になっていたようです(笑)
薊の妻と娘を想う『その心は』はまごうことなく“愛”でしたが、真凪が家を去りえりなへの虐待紛いの教育は結果的には“哀”だなぁと少々複雑な気がします。
とはいえ、連帯食戟で見せた薊の悪いイメージは今回で大分払拭されたとは思います。
アリスと城一郎が初対面というのも意外でしたが、行方不明の薊を見つけ出した秘書子はやはり出来る子でした。
薊までもが朝陽の優勝を疑わないようですがそこに口を挟む城一郎。
次回が城一郎の主張するお話の場合、ソーマの皿が披露されるのは暫くお預けかもしれません。
- 薊が語る料理への情熱
- 真凪と薊の出会いの影響
- えりなが抱える過去の重圧
- 朝陽の実力が母に認められる
- 薊の計画が暗示する未来
- 薊の告白に秘めた愛情
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