- ニノの愛憎が深まる瞬間
- ルビーのママへの思い
- 有馬の意外な決意が明らかに
今日も映画「15年の嘘」の撮影が続いています。
アイ役を演じるルビーは必死でアイを演じていますが「もう一回!」というやり直しの声は鳴り止みません。
どうしてもアイを演じ切ることができないまま、休憩入りすることになってしまうのですが…。
それでは第133話の考察を始めていきます。
目次
『推しの子』133話!のネタバレ
それでは『推しの子』133話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
本物のアイ
あまりにも関係各位の皆様が素敵な絵を描き下ろしてアップしてくださっているので…自分も突発ですが描きました🐰沢山の方の才能が、この作品を推してくれた一人一人の声援が、アイを最強アイドルにしてくれました。感無量です。#推しの子 pic.twitter.com/75RNXNFwTF
— 横槍メンゴ🐰🎀 (@Yorimen) April 12, 2023
上手くいかないまま入った休憩時間。
有馬に声をかけられ、水を飲むように勧められたルビーは素直に「うん…」といって受け取りました。
ニノはその光景を不気味な笑顔で見つめていました。
ニノが思っていたことは…”本物のアイはそんなこと言わない”です。
でも、この考えはある意味当たっています。
ルビーもニノが思っていることと同じ事を感じていました。
「本当のママがどういう人だったのか、どう言う気持ちを抱えていたのか…わからないんだ」
本物のアイがどんな気持ちを抱えて生きていたのか、今のルビーに推しはかることは難しいことでした。
困り果てたルビーは女優として大先輩の有馬に助けを求めました。
アイを演じるために必要なことは?
ルビーに頼られた有馬は、この現状を冷静に分析していました。
本物のニノに出会った印象は「愛憎」の人。
何人も前に亡くなっているアイに執着して憎み続けている。
ニノの感情は、もはや愛情と呼べるほどの憎しみです。
有馬自身にも嫉妬や人を憎む感情に覚えがあります。
だから、その引き出しを使ってニノに成り切って演じることができます。
だけどルビーにそれは難しいでしょう。
どんなに五反田監督に指導を受けたって、演じる相手はあのアイなのですから。
アイの精神性は簡単に理解できるものではありません。
求められるハードルが高すぎるのです。
それこそ、アイと同じ経験でもしない限りアイのことを真に理解することはできないでしょう…。
仲間じゃなくなっても
撮影が終わった後、ルビーは部屋で台本を読みながら涙していました。
その様子を見かけた有馬はそっと近寄ります。
ルビーは悔しくて泣いていました。
有馬にはルビーの気持ちが痛いほどわかります。
背中合わせに座り余計なことは言わず、ただ「今日は休みなさい」とアドバイスしてくれました。
ルビーは有馬の未来も心配していました。
有馬はB小町を卒業して女優一本で生きていく道を選びました。
「この映画が当たってくれないと困るでしょ」
有馬を「仲間」と呼び、心配をしてくれるルビーに、有馬はいつもの憎まれ口を叩きました。
「B小町を抜けた後の話なんだから関係ないじゃない」
その一言を聞いたルビーは有馬を睨みつけました。
「友達の心配くらい…して当たり前でしょ!」
B小町を辞めて仲間ではなくなってしまう有馬に、ルビーは「友達」という言葉を使いました。
有馬はその一言に目を見開きました。
まさか、B小町を辞めてしまう自分に対して、そんな風に言ってくれるとは思ってもみなかったのでしょう。
頑張る理由
有馬はルビーの優しい気持ちに触れて、目を伏せました。
有馬から見たルビーは、本当に可愛くてまっすぐな女の子。
だからこそ、有馬にはわかってしまうのです。
今のルビーにアイを演じ切ることはできない…。
「どうしてそんなに頑張るの?」
有馬はルビーに聞きました。
ルビーは愚問だと言わんばかりに答えました。
「私が演じるのは私のママなんだから、頑張るのは当たり前でしょ」
ルビーにとって、この映画は特別でした。
アイ、アクア、ルビー、ミヤコ…。
「私たち家族が過去と決着をつけるための作品なの」
20歳だったアイが殺された日から、アクアは歪み、復讐に囚われてしまいました。
この映画は、そんなアクアが過去に囚われず前を向いて未来に進むためのものでもあるのです。
「だから絶対に、何が何でもうまくやらないといけないの」
ルビーは必死でした。
「だから私はママを理解したい。そしていい演技がしたい…!」
ルビーが秘めた強い思いを知ってしまった有馬はどんな行動に出るのでしょうか?!
いい演技がしたい!
有馬はルビーの気持ちを知って、膝を抱え込みました。
有馬は当事者ではありません。
だから、ルビーたちが抱えてきたものや、この映画にかける思いとか、きっと10分の1も理解できません。
それは当事者にしかわからない複雑な感情でしょう。
でも、有馬にもわかることがあります。
子役時代から変わることなく思い続けてきたことです。
“いい演技がしたい”
その気持ちだけは、身が引き裂かれそうなほどよくわかるのです。
今の有馬にもルビーにしてあげられることが1つだけあります。
ルビーがアイを理解するためのピースを1つだけ渡してあげること。
でもそれは…苦しみを伴うものです。
ルビーの机の上には有馬と腕を組んだ写真や、MEMちょも一緒に3人で撮った写真が置かれていました。
有馬は寂しげな顔を浮かべます。
それでも、ルビーのため。
有馬は鬼になることを決めたのです。
アイの感情
有馬は立ち上がりルビーに言いました。
「悪いけど仲間だなんて思っているのはアンタだけよ」
有馬は畳みかけます。
自分がアイドルを辞める理由も「アンタが居るから」。
ルビーは突然の展開についていけません。
でも有馬は止まりません。
「アイドルのとしての有馬かなは星野ルビーをどうやったって超えられない」
それならルビーがいない別の場所を選ぶしかありません。
結局、有馬やMEMちょはB小町のオマケで、ルビーの引き立て役。
「妬みや嫉妬なんてない…そんなわけないでしょ?」
有馬は叩きつけるようにルビーに言葉をぶつけました。
ルビーの瞳は黒く黒く染められていきます。
有馬はその表情を見て、満足しました…。
その感情こそ、アイが抱いていたものなのです。
全てはルビーのために
有馬は妬みと嫉妬を表現しました。
ルビーは今、本物の失望と孤独を味わっているでしょう。
当時のアイが抱いていたように…。
ルビーが願っていたのは、アイへの理解。
それといい演技をすること。
子役時代から演技の世界で生きてきた有馬にはその気持ちが誰よりもわかります。
…この気持ちは墓場まで持っていく気でした。
だって、大切な「友達」を失うかもしれないのですから。
それでも、ルビーの願いを叶えるため。
母親を理解したいでしょ?
いい演技がしたいんでしょ?
有馬は本気でした。
ルビーへの悔しい程みっともない嫉妬の感情。
有馬はそれを全部隠さず見せることにしたのです。
荒療治
描いた…(二次創作)
有馬かなちゃん#推しの子 pic.twitter.com/lY3ZzxMVNl
— 横槍メンゴ🐰🎀 (@Yorimen) September 14, 2020
「アンタがいなければって何度思ったことか!お願いだから消えてよ!?」
ルビーの願いを叶えるために有馬が取った行動は、アイの感情の実体験でした。
荒療治とも言える方法で激しい感情をぶつけられたルビー。
有馬の行動は、ルビーの演技にどんな影響を与えるのでしょうか?!
『推しの子』ネタバレ133-134話のまとめ
今回のお話は、演技に悩むルビーの話でした。
B小町初期メンバーのニノにアイと違うと言われ、実際の撮影でもNGを連発してしまうルビー。
その原因はニノが言うように、アイを演じきれていないことです。
有馬には理由もわかっていました。
ルビーはアイとは違うからです。
有馬が演技をする時には、どんなキャラクターかを理解して、感情の引き出しから似た経験を引っ張り出しています。
でもアイは群を抜いて感情を理解するのが難しい人物です。
まっすぐで明るいルビーに理解しろと言っても相当ハードルが高い。
ルビーが本気で悩み、本気でこの映画を成功させたいと思っていることを知った有馬は、荒療治を実施することにします。
アイが感じたであろう絶望と孤独をルビーに突きつけたのです。
ルビーは有馬の行動の真意に気づけるのでしょうか?!
また、演技にはどんな影響があるのでしょうか?!
次週もますます目が離せませんね♪
- ニノは本物のアイを否定した
- ルビーはアイを演じる使命感
- 有馬はルビーの感情を理解
- 有馬の嫉妬がルビーに影響
- ルビーは母を理解したい
- 有馬の荒療治が試練に
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