グルメ漫画としても人気のあるゴールデンカムイ。
この作品をきっかけに今、ジビエ料理やアイヌ料理に興味を持つ人が急増しています。
その注目の高さから見られるように作中では様々な料理が登場します。
馴染みのない食材がほとんどなのですが、描写が細かいためどれもこれも想像がかき立てられ、食欲そそられるものばかりなのです。
今回はその中でも「これは食べてみたい!!」と思う厳選10品をまとめてみました。
目次
【ゴールデンカムイ】ウサギのオハウ
2巻第8話に登場したウサギのオハウ。
まずはウサギを肉や内臓とともに耳の軟骨まで無駄なくチタタプ(山刀で叩いてひき肉にする調理法)。
それに香辛料としてプクサ(行者ニンニク)を混ぜ、エゾマツタケやオシロイシメジなど、干しておいたきのこ類と一緒にオハウ(汁物)にしています。
つみれ汁のようなものですね。
杉元食レポ「リスより脂っこくなくあっさり。行者ニンニクの臭みが食欲を増し、エゾマツタケの香りも良い」
これは食べてみたい!!
杉元はアシリパの顰蹙を買いながら味噌入りver.も食べていましたがそれも美味しそうです。
【ゴールデンカムイ】カジカのキナオハウ
2巻第13話に登場。
エゾハナカジカを素焼きし、大根・人参・ジャガイモ・ほうれん草・昆布と一緒にキナオハウにしています。
キナオハウは〝野菜がたくさん入った汁物〟という意味で、その名の通り野菜をたっぷり入れています。
杉元食レポ「濃厚でコクのある出汁がきいている」
これは食べてみたい!!
味噌が合うんじゃないかと杉元が言っていますが、淡水産のカジカは金沢の郷土料理ゴリ汁(こちらは白味噌仕立てですが)として親しまれていますし、本当に味噌が合うようです。
さらに、冬のカジカは脂がのっていて美味しいとのことで塩焼きでも食べていました。
【ゴールデンカムイ】カワウソ肉の汁物
2巻第14話に登場したカワウソのオハウ。
カワウソはウサギよりも脂が多めですが、その脂が美味しいのだそうです。
皮を剥いでブツ切りにし、肉の臭みを打ち消すプクサ(行者ニンニク)、肉の旨味が増すニリンソウ、そして大根とゴボウの根菜類と一緒にオハウにしています。
杉元食レポ「脂身がトロトロ。しつこさがなくて上品な味」
脂が多いのにしつこくない味とは是非食べてみたい!!
カワウソの頭の丸ごと煮という衝撃メニューも登場しましたが、これもこれで興味ありますね。
【ゴールデンカムイ】ニシン蕎麦
2巻第15話、杉元が小樽の街ででひとり情報収集している際に食べていました。
ニシンの甘露煮が乗っている蕎麦です。
にしん蕎麦の元祖は京都(関西風の薄口)ですが、小樽の蕎麦は関東風の濃い口が主流なため、関東生まれの杉元の口に合う味だったようです。
杉元食レポ「口の中でほろほろと崩れる甘露煮が絶品」
こちらは現在も多くの店で提供されているようですので、小樽に行ったら是非食べたいですね。
【ゴールデンカムイ】桜鍋
3巻第20話では、杉元が第七師団から逃げる際に奪った馬を桜鍋にしました。
馬肉と言えば桜鍋だと言う白石の提案により、キャベツ・ゴボウと一緒に味噌仕立てで煮込んでいます。
溶き卵にからめていただく、これは間違いないですね!!
白石食レポ「あっさりした馬肉にコクのある味噌との相性が抜群」
味噌をオソマ(うんこ)だと思っていたアシリパが思い切って初めて味噌を食べた名シーンでもあります。
そしてアシリパ「オソマおいしい」
【ゴールデンカムイ】ユクオハウ
4巻第30話で食べたユク(鹿)のオハウ。
プクサキナ(ニリンソウ)とプクサ(行者ニンニク)も入れ、怪我で寝込んでいる谷垣にも栄養たっぷり届けられる鍋となりました。
煮込んでもヒンナだという鹿肉のオハウ、食べてみたいですね!!
そして桜鍋にて味噌の美味しさを知ったアシリパが味噌を催促するようにもなっていました。
【ゴールデンカムイ】イトウの刺身
5巻第48話では白石を人魚にした幻の巨大イトウを刺身で食べています。
杉元「脂が多くて確かに〝川のトロ〟」
白石「鮭より臭みが少なくて上品な味」
幻の魚イトウの獲れたて新鮮刺身、これは食べてみたい!!
その他にも塩焼きにしたり、大きな目玉もしゃぶったり、巨大なイトウを豪快に存分に味わっていました。
【ゴールデンカムイ】エゾシカ肉のライスカレー
6巻第52話に登場した洋食メニュー。
牛山が札幌のレストラン水風亭にて杉元たちにご馳走したものです。
鹿肉が美味しいという描写はあったので、それとカレーのコラボというかなりそそられる一品ですね。
味噌を知ったものの、カレーはさすがに嫌悪感を示すアシリパ。
杉元に「食べてもいいオソマ」だと説得され思い切って口に運んだそれは「ヒンナすぎるオソマ」でした。
【ゴールデンカムイ】クンネ・エチンケのオハウ
12巻第114話にて、釧路で食べたクンネ・エチンケのオハウ。
海水を水で薄めて昆布や干し魚で出汁を取り、オカヒジキも入れまさに海の鍋といった印象です。
クンネ・エチンケはお腹の甲羅も食べられるようで、細かく刻んで肉や内臓と一緒に煮込んでいました。
フレ・エチンケは肉食だから臭いけど、クンネ・エチンケは海藻しか食べないから臭みがないというその味。
谷垣食レポ「変わった匂い。肉はトロトロ」
杉元食レポ「鶏肉みたいであっさりして美味しい」
ヘルシーな感じなのでしょうか、食べてみたいですね!!
【ゴールデンカムイ】ラッコ鍋
12巻第115話~第116話で登場した、言わずと知れた魅惑の鍋。
アイヌの言い伝えによるとラッコの煮える匂いは欲情を刺激するらしく、まんまと鍋にしてしまった密室内の男たちがフェロモン全開で相撲を取ることになったという衝撃の料理です。
独特な匂いがすること以外の感想がないため味はわかりませんが、鍋が空になっていることは確認出来ます。
色んな意味で「食べてみたい」と思う料理ですね。
まとめ
杉元の食レポが丁寧でそれがグルメ漫画としての魅力を上げているんですよね。
食べてみたい!!けど…と手の届かない印象の料理の数々ですが、近年ジビエ料理の人気が高まり提供する店が増えていますし、北海道にはアイヌ料理を食べられる店もあるようです。
機会があったら是非自分の舌でゴールデンカムイの世界を味わってみてはいかがでしょうか。
核心に向かうシリアスな物語本編とともに妙に食欲を刺激してくるゴールデンカムイは見所がいっぱいです!!

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