著雍編で注目されたのが魏火龍七師という存在。
中でも玉鳳隊が相対した紫伯は「槍の紫伯」とも言われる人物で、王賁と『キングダム』屈指の槍使い同士という面白い対戦となりました。
また紫伯の強さの背景には壮絶な過去があり、それを知ると王賁との決着など著雍編をより楽しむことが出来ます。
それでは紫伯とは何者なのか、強さや過去、人柄や著雍での活躍まで徹底解説していきます!
目次
【キングダム】著雍編のあらすじ
紀元前239年、秦が魏の著雍一帯に侵攻を開始。
著雍は秦にとって中華進出を妨げ得る要所であり、今のうちに必ず取らなければなりません。
大将となった騰は玉鳳隊・飛信隊を呼び寄せ、王賁発案の録鳴未軍・玉鳳隊・飛信隊を主攻とする三軍同日同時刻進軍で攻略を目指します。
対する魏も絶対に著雍を取られるわけにいかず、第一将・呉鳳明を大将として派遣。
呉鳳明は「魏火龍七師」霊凰・凱孟・紫伯の3人を呼び寄せていました。
魏火龍七師は死んだとされていた魏の大将軍たち。
予想外の大戦力が秦軍に襲い掛かり、騰軍は霊凰に、飛信隊は凱孟軍に、玉鳳隊は紫伯に苦戦を強いられていくのでした。
果たして著雍奪取は成功するのか、それぞれが強敵に挑みます!
【キングダム】著雍編は何巻?
著雍編はコミックス35~37巻で描かれている出来事です。
屯留での騒動(王弟謀反編)が終わった直後の第379話からで、紫伯の初登場もこの回となっています。
【キングダム】紫伯のプロフィール
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紫伯は魏国の大将軍で「魏火龍七師」のひとり。
本名は詠で、先代紫伯・紫太の後を継ぎ「紫伯」となりました。
魏火龍七師同士の揉め事により14年間幽閉されていましたが、呉鳳明の計らいで解放され著雍にて復帰。
著雍では玉鳳隊と交戦しています。
【キングダム】紫伯の特徴
紫伯はサラサラの長髪に切れ長の目が特徴。
細身の長身でクールな印象を持つ男性です。
【キングダム】紫伯の性格とは?
紫伯はとても寡黙な人物。
そしてそこには、大将軍になる者が大抵抱えている野心や欲望といったものは一切ありません。
「魏火龍」や「紫伯」の名への執着もありません。
そんな紫伯を、同じ魏火龍七師の霊凰は「色無き世界に住んでいる」と表現していました。
紫伯の世界に唯一の色を与えていたのが妹の季歌だったのですが、季歌が亡くなり紫伯は本当に無となっていました。
【キングダム】紫伯の強さとは?
紫伯は知と武勇を兼ね備えた武将です。
特記すべきは武の面で、紫伯は魏国史随一の槍使い。
その腕は中華一とも謳われ、「槍を極めんとする者で紫伯の名を知らぬ者はいない」というほど中華に名を轟かせていた槍の達人です。
キングダムで槍と言えば王賁ですが、王賁の槍が“正確さ”を求めたものであるのに対し、紫伯の槍は“力”を求めたもので、速さも威力も王賁を遥かに上回っています。
対多数にも優れた力強い槍であり、著雍では屈強な玉鳳隊中核メンバーが全滅の危機に追い込まれたほど。
この紫伯の強さは、彼の壮絶な生い立ちから作られたものでした。
【キングダム】紫伯の過去とは?
紫伯は本名を詠(紫詠)と言い、先代紫伯・紫太の実の息子ではなく、紫太が囲っていた多くの女性のうちのひとりの連れ子。
しかもその母が流行り病で亡くなったため、紫詠は存在を疎まれ、若い頃から「早く死ね」と言わんばかりに激戦地へ送られ続けていました。
しかし紫詠は死なず、気づけば15歳にして500以上もの敵を討っていました。
紫詠は天才だったのです。
その槍は数々の死地で鍛え上げられ続け、必然的に極みへと登り詰めていました。
紫伯の“力”に特化した槍は、義父による虐げを発端として開花した能力なのです。
そして紫太に子が生まれなかったため、皮肉にも紫詠が紫伯の名を継ぎ、さらに紫伯は魏火龍七師に名を連ねる大将軍になったのでした。
【キングダム】魏火龍七師とは?
紫伯が名を連ねた「魏火龍七師」とは、先代魏王・安釐王の時代に力をふるった7人の大将軍に与えられた称号。
魏火龍七師の軍には魏火龍旗が掲げられます。
7人とは紫伯のほか呉慶(ごけい)、霊凰(れいおう)、凱孟(がいもう)、太呂慈(たいろじ)、馬統(ばとう)、晶仙(しょうせん)を指し、紫伯は7番目に魏火龍となりました。
安釐王の時代とは秦では六大将軍、趙では三大天が武威を示していた時代であり、魏火龍七師は彼らと渡り合う力を誇っていた魏の英雄です。
しかしある時、魏火龍七師同士の仲間割れが起こり、それを発端として魏火龍七師は表舞台から姿を消してしまいました。
(表向きには呉慶を除き、1人が廉頗との戦傷により死亡、5人が病死したとされていました)
【キングダム】紫伯と魏火龍七師の関係性とは?
魏火龍七師の仲間割れは、太呂慈が紫伯の妹・季歌を殺害したことをきっかけに起きました。
紫伯の怒りを買った太呂慈が晶仙・馬統を味方につけ、一方で霊凰・凱孟が紫伯の味方につき争いとなったのです。
結末は敗北した太呂慈・晶仙・馬統が死亡し、勝利した紫伯・霊凰・凱孟も安釐王の怒りを買い投獄されることになりました。
このように二派に分かれて行われた仲間割れではありますが、実際には太呂慈・晶仙・馬統を討ったのは紫伯1人。
それほどまでに季歌の死亡は紫伯を怒り狂わせたのです。
それは紫伯と季歌が兄妹以上の強い絆で結ばれていたからでした。
【キングダム】紫伯と季歌の関係性とは?
季歌も紫太が囲っていた多くの女性のうちのひとりの連れ子であり、母が流行り病で亡くなるという紫伯と同じ境遇にありました。
つまり紫伯も季歌も紫太の子ではありますが、連れ子同士の義兄妹であり、血の繋がりはありません。
2人は恋人関係にあり、互いにとっての心の拠り所となっていました。
やがて2人は、魏火龍の名をも捨てる覚悟で紫太に結婚する旨を申し出ますが、紫太は反対。
紫伯の名や魏国随一の美女に育った季歌など、全てを紫伯(紫詠)が持っていくことを許せないゆえの嫌がらせです。
そして紫太は、紫伯が遠征中に勝手に季歌を「妻殺し」で有名な魏火龍七師の太呂慈に嫁がせてしまいました。
しかし季歌は「私が愛するのはこれまでもこれからも紫詠ただひとり」と太呂慈を拒み、逆上した太呂慈に斬殺されてしまったのでした。
魏火龍七師の同士討ちの背景には、名声や命すら捨ててでも貫けるほど深く愛し合っていた紫伯と季歌の関係性があったわけです。
季歌が紫伯の全てだったため、著雍で14年ぶりに戦線復帰したとはいえ紫伯はすでに心を失っていました。
【キングダム】著雍編での活躍
著雍の戦いで紫伯は二日目に玉鳳隊と交戦します。
順調に前線を突破してきた玉鳳隊の前に立ちはだかり、王賁と関常を上回る戦術のキレで玉鳳隊を包囲。
圧倒的な槍術で玉鳳隊を壊滅寸前まで蹴散らし、王賁も力で捻じ伏せ重傷を負わせます。
関常隊によって何とか玉鳳隊が退却に成功しますが、紫伯は1人で玉鳳隊を半壊させたのでした。
【キングダム】著雍編で紫伯は死亡した?
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三日目には再び王賁と一騎討ちになり、やはり紫伯が圧倒します。
しかし王賁の槍が紫伯に届き始めました。
王賁の修練が実を結び、紫伯の槍を“型”で捉え始めたのです。
さらに王賁は“急所を守る反射がない”という紫伯の致命的な弱点を見出し、一瞬の隙を突き紫伯の心臓を貫いたのでした。
紫伯は季歌を失って以来、無意識に生を拒絶していたのです。
そのため王賁に討たれたとはいえ、紫伯の最期には「ようやく季歌の元に帰れる」という安堵がありました。
【キングダム】紫伯は実在した?
季歌との愛と悲しき生き様がかっこいい紫伯ですが、紫伯は史実には登場しないオリジナルキャラクターです。
「魏火龍七師」も実在せず、この著雍の戦いもオリジナルエピソード。
とはいえ史実には魏に関する資料が少ないようなので、紫伯や魏火龍七師は魏の背景に深みを与えてくれる注目すべき存在です。
まとめ
紫伯は魏火龍七師のひとりで、中華一と謳われる槍術で王賁を追い詰めました。
その強さの背景には激戦地に送り続けた義父からの嫌がらせや、唯一の心の拠り所としていた義妹・季歌が殺害されるという悲しき過去がありました。
強さの理由も、14年間投獄されていた理由も、王賁に負けた理由も、紫伯のすべてが季歌にあるのです。
紫伯が季歌を失っていなかったら王賁に勝ち目はなかったかもしれませんね。
それでも「魏火龍七師・紫伯を討った」という王賁の功績は大きく、王賁の成長を見る上でも紫伯との対戦は見逃せない戦いとなっているので注目です!

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