本ページはプロモーションが含まれています
犬戎王ロゾは死亡したのか?
結論から言うと、ロゾは死亡しています。橑陽の戦いの9日目、フィゴ王ダントが一騎打ちで気を引いた隙に、壁がロゾを討ち取りました。53巻573話「立ち向かう者」です。
ロゾは、趙の橑陽城を治める犬戎族の王です。兵の家族をすべて人質に取り、しくじった者は家族ごと処刑する。そんな恐怖で一族を縛っていた王を討ったのが、それまで見せ場の少なかった壁でした。この記事では、ロゾがどんな王だったのか、なぜ趙の側で戦ったのか、橑陽の戦いで何が起きたのか、そして史実の犬戎までを順に見ていきます。
この記事でわかること
- ロゾが討たれた巻・話と、討ち取った壁
- ロゾが犬戎族を恐怖で支配していたやり方
- 李牧の「羊の肉」で趙についた理由
- 息子の犬戎三兄弟と、橑陽の戦いの流れ
- ロゾの死のあと、犬戎族はどうなったのか
- 犬戎は史実にいたのか
ロゾのプロフィール
ロゾは、犬の毛皮をまとった大柄な王で、大剣を振るいます。敵を味方ごと討つ策を、奇策ではなく「いつものやり方」として使う王でした。
| 項目 | ロゾ |
|---|---|
| 立場 | 趙の橑陽城の城主で、犬戎族の王 |
| 息子 | 犬戎三兄弟(ゴバ・トアク・ブネン) |
| 支配のしかた | 兵の家族をすべて人質に取り、失敗や怖気づいた兵は家族もろとも処刑 |
| 趙との関係 | 悼襄王は見下し、李牧は認めている |
| 最期 | 橑陽の戦い9日目、壁に討たれる(53巻573話) |
| アニメの声 | 立木文彦さん |
| 史実 | 犬戎は記録に残る民族だが、ロゾの名は無い |
僕はこう読む
ロゾは、楊端和の「裏返し」として作られた王だと思っています。
どちらも山や辺境の民を束ねる王で、どちらも強い。
違うのは、楊端和は仲間として束ね、ロゾは人質で縛ったことだけです。
同じ立場の二人をぶつけることで、橑陽は「どんな王が人を率いるべきか」を描く戦いになっていました。
ロゾはなぜ趙についたのか。李牧の羊の肉
秦が鄴を攻めたとき、橑陽の攻略を任されたのは楊端和の山の民の軍でした。趙の軍は押されて橑陽城まで退き、そこで李牧の副官・舜水樹が頼ったのが、城の主のロゾです。
ロゾは、自分の城まで勝手に山の民を引き連れてきた舜水樹に怒り、部下に斬らせようとしました。舜水樹はそこで取引を持ちかけます。李牧が年に一度、自ら橑陽に来て振る舞っていた雁門の羊の肉。その見返りとして、ロゾは趙の側で山の民と戦うことを引き受けました。舜水樹が犬戎の言葉を話せたことも、話をつけるのに効いています。
ロゾは趙の悼襄王を見下していましたが、李牧だけは認めていました。国のためではなく、李牧という人物と羊の肉のために戦う。ロゾにとって趙は、王の国ではなく、李牧個人との約束でした。
橑陽の戦いと、犬戎三兄弟
橑陽の戦いは、単行本の49巻から53巻にかけて、朱海平原の戦いと同じ時期に描かれました。山の民の軍と、ロゾの犬戎族、そして趙の軍がぶつかる10日間の戦いです。
2日目の夜、援軍として来ていた壁が、預かっていた兵糧の半分を舜水樹に焼かれてしまいます。食糧が尽きかけた8日目の夜、楊端和は「明日、ロゾの息子たちを討つ」と宣言しました。
| 犬戎の将 | 9日目の結末 |
|---|---|
| ゴバ(長兄) | 楊端和に討たれる |
| トアク(末弟) | フィゴ王ダントに一瞬で討たれる |
| ブネン | メラ族のカタリを討つが、妹のキタリに討たれる |
| ロゾ(父) | ダントを囮にした壁に討たれる |
三兄弟を討った代わりに、山の民の軍も散り散りになりました。楊端和はロゾと趙軍にしつこく狙われ、あと一歩で捕まるところまで追い詰められます。そこへ駆けつけたのが、ダントとキタリ、そして壁でした。
ロゾを討ったのは壁。ダントが囮になった
フィゴ王ダントは、ロゾに負けない巨体の持ち主です。それでもロゾの力は強く、一騎打ちはダントがやや押される形になりました。ダントは、自分がロゾの気を引いている間に、壁に討たせる道を選びます。
壁は一度ロゾに斬りかかりますが、気づかれて強烈な一撃を受けました。倒れかけた壁の背中を押したのは、メラ族のキタリです。ダントがロゾの注意を引き受け続けるなか、壁の剣がロゾの顔をとらえ(573話)、犬戎の王は倒れました(574話)。戦場には「壁様がロゾを、犬戎王ロゾを討ったぞ」という声が響きます。
壁は討ったあと意識を失うように倒れ、あとで本人は、討ったところを覚えていないほど必死だったと明かしています。楊端和は「あの場でロゾを討てる者は他に居なかった」と言い、「男を見せたな壁」とたたえました。
僕はこう読む
ロゾを討った手柄が壁に渡ったのは、橑陽の戦いの筋書きとしていちばん気持ちのいい置き方だと思っています。
兵糧を焼かれるという大失態から始まった将が、最後に王を討つ。
ダントもキタリも、壁が「男になる」ための道を空けてやっていた。
強い者が手柄を譲ることで、山の民と秦の将の間に本当の信頼が生まれた場面に見えます。
ロゾの死のあと、犬戎族はどうなったのか
ロゾが倒れたころ、山の民の別動隊はすでに橑陽城を落としていました。10日目、舜水樹の軍が城へ戻ると、城壁の上には山の民がずらりと並んでいます。
そこへ楊端和が、負けたはずの犬戎族を率いて現れました。王と城を失い、家族は城に人質のまま。長くロゾの圧政に苦しめられ、趙もそれを知りながら見ぬふりをしてきた。楊端和は犬戎族に、支配者ではなく仲間になると申し出ていました。犬戎族は楊端和につくことを選び、舜水樹たち趙軍は橑陽を離れています(574話)。
城の中では、人質になっていた子どもたちが駆け出し、犬戎の兵たちは泣きながら我が子を抱きしめていました。
僕はこう読む
ロゾの支配が本当に終わったのは、ロゾが死んだ瞬間ではなく、子どもたちが城から走り出てきた瞬間だと思っています。
人質という鎖がほどけて、初めて犬戎族は自分で選べるようになった。
恐怖で縛った王の軍は、王が消えると、縛られていた理由ごと消えてしまう。
楊端和が一日で犬戎族を味方にできたのは、ロゾが何も積み上げていなかったからだと読んでいます。
犬戎は史実にいたのか
犬戎は、史書に名が残る実在の民族です。ただ、犬戎王ロゾの名は記録にありません。ロゾは作品が作った人物です。
犬戎は、周の時代に中国の西にいた民族として知られています。周の十二代目の王・幽王が暴政で諸侯の恨みを買ったとき、諸侯の一人に誘われた犬戎が周の都・鎬京を落とし、西周の時代を終わらせました。キングダムの犬戎族は、その流れをくむ一族として描かれています。
まとめ|犬戎王ロゾは、壁に討たれて死亡した
ロゾは死亡しています。橑陽の戦いの9日目、ダントが囮になった隙に、壁に討たれました。53巻573話です。
- ロゾは橑陽城の主で、犬戎族の王。兵の家族を人質にして恐怖で支配した
- 李牧の羊の肉を見返りに、舜水樹と組んで趙の側で戦った
- 息子の犬戎三兄弟は、楊端和・ダント・キタリにそれぞれ討たれた
- 9日目、ダントが囮になり、壁がロゾを討った(53巻573話)
- 犬戎族は楊端和につき、橑陽城は山の民の手に落ちた
僕はこう読む
ロゾは、最後まで誰かに助けられることのなかった王でした。
息子たちが討たれても、誰もロゾのために命を張らなかった。
対して楊端和の周りには、ダントもキタリも壁も自分から集まってきた。
橑陽の勝敗を分けたのは武力ではなく、王の周りに人が残るかどうかだったと思っています。
ロゾを、ただの残虐な敵役と見るか、楊端和という王の器を映すために置かれた鏡と見るかで、橑陽の戦いの意味は変わってきます。
——あなたはロゾを、恐怖で強かっただけの王だと思いますか。それとも、楊端和の器を際立たせるための鏡だったと思いますか。よければコメントで教えてください。
よくある質問
犬戎王ロゾは「誰に討たれたのか」「何話で死ぬのか」が混ざりやすいので、573話と574話の前後を中心に短く答えます。
Q. ロゾは誰に殺されましたか?
A. 壁です。フィゴ王ダントが一騎打ちでロゾの気を引いている隙に、壁が討ち取りました。
Q. ロゾが死亡するのは何巻何話ですか?
A. 53巻573話「立ち向かう者」で壁の一撃が決まり、574話の冒頭でロゾが倒れる姿が描かれます。同じ574話で、犬戎族が楊端和につきました。
Q. ロゾの息子は誰ですか?
A. 犬戎三兄弟のゴバ・トアク・ブネンです。橑陽の戦いの9日目に、3人とも討たれています。
Q. ロゾが死んだあと、犬戎族はどうなりましたか?
A. 楊端和が支配者ではなく仲間になると申し出て、犬戎族は楊端和の側につきました。人質だった家族も解き放たれています。
Q. ロゾの声優は誰ですか?
A. アニメでロゾの声を担当しているのは立木文彦さんです。
壁に討たれた王の一族です。ブネン、橑陽攻略、楊端和も置きました。
同じ犬戎族犬戎族とは何者なのか?王ロゾと三兄弟、恐将ブネンは572話でキタリに討たれた!同じ犬戎族のブネンとカタリです
橑陽の呪術師猿手族とは何者なのか?壁を走る山の民で、エンポじぃが橑陽城を一夜で落とした!橑陽攻略で猿手族の呪術が出てきます
山の民の女王楊端和は史実で実在したのか?秦の将軍で女性の記録は無く、最後は紀元前229年!山の民を率いる楊端和はどんな王なのでしょうか。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月26日


コメントを残す