- エマは七つの壁を目指す
- あの方は人間と鬼を分けた
- 特上の食用児はあの方専用
鬼の食用児として育てられていた子供たち=エマたちが運命を変えるための鍵を握っているのが『あの方』と言われる存在。
『あの方』は鬼の頂点に立つ存在であり、物語初期から仄めかされていた偉大な存在です。
『あの方』と約束を結び直すことがエマたちの大きな目標となっており、クライマックスではついにエマが対面を果たしました。
そこで今回は『あの方』についてご紹介!
『あの方』とはどんな存在なのか、『あの方』がいるという“七つの壁”についてや1000年前のラートリー家との約束についてなど、まとめて分かりやすく解説していきます!
目次
【約束のネバーランド】あの方は七つの壁を越えた先にいる!?その行き方とは?
七つの壁とは
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— 出水ぽすか(ポ~ン)??? (@DemizuPosuka) December 28, 2021
「七つの壁を探しなさい」
友達となった鬼のムジカと、食用児たちを導くW・ミネルヴァを名乗っていたジェイムス・ラートリーが言い残した言葉です。
ミネルヴァはエマたちに“少人数で人間世界に逃げる方法”と“鬼と全面戦争をし世界を壊す方法”を示しましたが、そのどちらも望まない場合「七つの壁を探しなさい」と言いました。
その言葉の意味はミネルヴァのペンに記されていました。
『○○(あの方)は全ての鬼の頂点に立つ存在。“七つの壁を越えた先にいる”。○○と約束を結び直せば鬼のいない世界へ安全に逃げられる』
他の食用児たちも救い、鬼も殺したくないと考えるエマは、世界を変えるため『あの方』と約束を結び直そうと七つの壁を目指すことになります。
七つの壁の行き方
『クヴィティダラの竜の目で昼と夜を探すべし。まず北へ10里。つぎに東へ10里。次に南へ10里。つぎに西へ10里。天へ10里。地へ10里。砂の間で矢が止まり日が東へ沈むとき地が哭き壁は現れる。彼と我らを隔つもの、即ち七つの壁なり』
この古文書の記載に従ってまずはクヴィティダラに向かったエマたち。
そこでエマは『あの方』に会い、“昼と夜”とされる場所を見ました。
『あの方』に「ちゃんとおいでよ。つぎはいりぐちから」と言われ、今度はその光景にあった寺と金色の水を探しに行きます。
そして見つけたのが6つの塔がある寺。
塔にはそれぞれに天井画があり、そこに七つの壁へ行く方法が記されていました。
- 金色の水を用意する
- その水面に月を写し、自らの血を入れる
- ヴィダ(吸血植物)でかき回し、その花を開花させる
まずこの過程を行うことで七つの壁の入口に飛ばされます。
七つの壁の正体
入口の扉を開けた先は、空間も時間も物理法則も何もかもが不安定で全てが狂っている場所でした。
エマとレイは古文書の記載と照らし合わせ、ひとつの答えを導き出します。
それは『“時空”という物理的限界こそが“七つの壁の正体”』なのではないかということ。
そして壁を越える鍵となるのが、自分たちの脳=“意識”でした。
不可能を疑わず、ただ信じて時間を止めて巻き戻すイメージを浮かべる…すると1辺10里の立方体に飛ばされます。
そしてそこにある黒い球体状の穴に触れることで、エマはついに『あの方』との対面を果たしたのでした。(レイは自らの壁の中に囚われていたため辿り着けませんでした)
【約束のネバーランド】あの方だけが高級農園の特上を食べられる!?
食用児たちの中でも、グレイス=フィールド(GF)、グローリー=ベル(GB)、グランド=ヴァレー(GV)、グッドウィル=リッジ(GR)という4つの高級農園の子どもたちは質が高く、個体識別されスコアと年齢によって「並」「上物」「最上物」「特上」という等級にランク付けされています。
彼らは貴族など金持ち向けの高級品として扱われていますが、その中でも最上級の農園がエマたちの育ったGFです。
さらにGFの中でも「特上」とされるエマ・レイ・ノーマンは、王や上級貴族でも食べられない代物。
何故なら儀祭(ティファリ)で鬼の頂点への御前として捧げる供物になり得るからです。
つまり高級農園の特上中の特上は、鬼の頂点=『あの方』のみ食べることが出来るのです。
そのためGFではその最上物を無事に出荷させることが期待されています。
【約束のネバーランド】あの方は1000年前に人間と鬼の世界を分けた本人!?
実は『あの方』は人間の世界と鬼の世界を分けた張本人。
1000年ほど前まで、人間と鬼の住む世界は同じでした。
しかし鬼は人を喰う…人は身を守るために戦う…鬼と人間の争いの絶えない世界。
人々は国や民族を越えて力を合わせて戦い全人類の勝利を目指していましたが、疲弊する日々の中で“和平”の道は無いだろうかと考えることもありました。
その時、中心グループのひとりユリウス・ラートリーがこんな提案をします。
「一部の人間を差し出す…というのはどうだろう」
犠牲を必要とするこの条件に当然仲間たちは反対しました。
ユリウス自身も本意ではありませんでしたが、しかしユリウスは一瞬で軍を壊滅させたレウウィスの脅威を目の前にしたことで疲弊がピークに達し、仲間を裏切り独断で鬼と“一部の人間の犠牲を条件にした和平協定”を結んでしまったのでした。
そしてユリウスはイヴェルクと共に『あの方』に「世界を2つに分けて欲しい」と願いに行きます。
「いいよ。そののぞみかなえてあげる」
こうして鬼と人の世界は『あの方』によって2つに分けられたのでした。
【約束のネバーランド】あの方がラートリー家に二世界の調停役を命じた!?1000年間ラートリー家を苦しめる!
「ただしぼくにも“ごほうび”ちょうだい」
『あの方』との約束には何かしらの代償が必要でした。
『あの方』が要求したのはそれぞれ以下のもの。
- 鬼側…その年に実った一番良い肉をもらう
- 人間側…ラートリー家を代々2つの世界の平和を保つ門番『調停役』とする
この世界を終わりにしたいと願い、戦友をも礎にしてまで苦渋の選択として鬼との和平を結んだユリウス。
現在と未来の犠牲を最小限に抑えるため、自分の命を捨てる覚悟で約束にこぎつけた彼の心の中を見透かしたように、『あの方』はユリウスとその一族を未来永劫この運命の渦の中に閉じ込めたのです。
こうしてラートリー家は人間でありながら、食用児たちに犠牲を強いる世界の現実を知りながら生きていくこととなったのでした。
【約束のネバーランド】あの方は子供っぽい性格!?面白そうだから約束した!?
『あの方』とは一体どんな鬼なのか…鬼の頂点である以上、とても恐ろしく怖いものだと想像されました。
しかし第101話で初登場した『あの方』は、なんと子供?
子供の鬼のような外見をしており、そしてエマとレイが七つの壁の扉に入った時には、迷路を作り「あそぼ」「みつけてごらん」と声を掛けるなど、遊びたい盛りの子供のような性格が見えたのです。
エマの前で大人の姿から子供のような姿に変化していますので、時空を超えた存在であるためか姿形はあってないようなものなのかもしれません。
というかエマたちが子供の姿になった時のように、“何にも囚われない脳”の象徴とも言えるカタチがこの子供のような姿と性格なのではないでしょうか。
しかしエマと対面した際には「イイ脳だね。君はとても美味しそう」と言っているので、本質としてはやはり鬼。
約束を結ぶ条件のひとつに「ごほうびは絶対に断ってはいけない」というものがありますが、約束が破られた際には一体何をするのか…子供のように壁に囚われない性格だからこそ『あの方』は恐ろしく感じますね。
エマと約束を結び直したのも、ただ“面白そうだから”だったのかもしれません。
【約束のネバーランド】エマとの約束のご褒美はエマの家族!?
エマ誕生日おめでとう~?#約束のネバーランド pic.twitter.com/IdUah0SyrA
— 出水ぽすか(ポ~ン)??? (@DemizuPosuka) August 22, 2021
エマが『あの方』と結び直した約束は
- 食用児全員で人間の世界へ行きたい
- それを最後に二世界間の行き来を完全に不可能にして欲しい
それに対し『あの方』が要求した“ごほうび”は「きみのかぞく」でした。
家族がエマの一番大切なものだからです。
「のぞみはかなえる。そのかわりきみはもうにどとかぞくにはあえない」
なんと人間の世界に行くと共にエマのこれまでの記憶とこの先の家族との繋がりを断つことが『あの方』の要求でした。
鬼のいない平和な世界で家族みんなで笑って生きるために奮闘してきたエマ自身を、その未来から除いたのです。
エマ然りユリウス然り、『あの方』と約束を結び世界を変えるということはそれほどの代償があるということなのです。
まとめ
『あの方』は時空を超越する存在であり、世界を変えることのできる神のような存在でした。
世界そのものを変えるには『あの方』と“約束”を結ぶ必要があり、そこには自分の命や覚悟以上の大きな代償が必要だということ。
しかしそこに理不尽な運命を科せられてしまったエマたちにとっての希望があるため、『あの方』はこの物語の最大の鍵となっているのです。
- あの方は時空を超えた存在
- 七つの壁の正体は意識
- エマが結んだ約束の代償
- その家族との繋がりを断つ
- 鬼と人間の世界を分けた張本人
- エマたちの未来に希望がある
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