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アースガルズの巨人は進撃の巨人なのか
結論から言うと、アースガルズの巨人は進撃の巨人とのコラボではなく、北欧神話の巨人がもとです。66体の巨人を一掃したのは雷神トールでした。
終末のワルキューレの序盤(コミックス1巻)には、神々の国アースガルズが巨人族に襲われる場面があります。高い壁、門を破る巨人、食い殺される人々と、進撃の巨人を思い出させる描写が続きます。この記事では、アースガルズの侵攻とトールの強さ、そして2作品が似ている理由を見ていきます。
この記事でわかること
- アースガルズを襲った巨人族と、その結末
- 北欧神話の巨人と進撃の巨人の共通点
- 2作品が似て見える理由(カイの読み)
アースガルズ侵攻の要点
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| アースガルズ | 太古の神々の国。非常に高い壁に囲まれ、守護天使たちが守ってきた |
| それまでの常識 | 巨人が攻めてきても1体ずつ。門を破られたことはなかった |
| 侵攻 | 霧の巨人軍が66体の群れで襲来。守護天使も騎士団も全滅し、門を破られた |
| 結末 | 建物から現れた雷神トールが、ミョルニルで66体すべてを倒した |
巨人たちはどれも神々より大きく、上半身裸で棍棒を持つ者や、赤ん坊のような異形の巨人までいて、逃げ惑う神々を容赦なく食べていきます。数百年のあいだ1体ずつの襲撃しか知らなかった神々は、経験と思い込みで油断し、実戦から遠ざかっていたのです。巨人を一掃したトールは、つまらないとつぶやいただけでした。この戦いは、単独で国を救った英雄の伝説として語り継がれています。
僕はこう読む
壁に守られた平和が油断を生み、一度に崩れる。
この構図は、進撃の巨人の始まりとまったく同じです。
ただし終末のワルキューレでは、絶望を救うのが人類ではなく、退屈そうな神1人だというところに、この作品らしさがあると読んでいます。
トールの強さと武器
| 名前 | 中身 |
|---|---|
| ミョルニル | トールの身長を超える巨大な戦槌 |
| ヤールングレイプル | ミョルニルを握りつぶさないための拘束具でもある鉄の手袋 |
| 闘神の雷槌 | 1回戦で呂布に見せた必殺技 |
| 覚醒雷槌 | 目覚めたミョルニルを投げ、戻ってきた勢いと遠心力で叩きつける技。数千年前にヨルムンガンドとの戦いで使った |
北欧神話のトールは、神々の敵である巨人と戦う最強の戦神で、赤く長い髪とひげ、燃えるような瞳を持ち、武勇を重んじる一方で単純で乱暴な大食漢と伝えられます。作中のトールは整った顔立ちのクールな神として描かれ、ラグナロク1回戦では、呂布奉先に手袋を壊されたあと覚醒雷槌を放ち、戦乙女ランドグリーズが神器錬成した方天戟で受けた呂布の両脚の骨を折って勝利しました。
北欧神話の巨人と、進撃の巨人の共通点
| 項目 | 北欧神話 | 進撃の巨人 |
|---|---|---|
| 最初の巨人 | ユミル。氷が溶けた雫から生まれ、雌牛アウズフムラの乳で育った | ユミル。物語の核となる存在 |
| 壁 | アースガルズの壁。巨人の馬スヴァジルファリの力で築かれたと伝わる | ウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナの三重の壁 |
| 巨人と神・人の関係 | オーディンがユミルを殺し、その体から世界を作った。巨人は復讐の機会を待つ | 壁の外の巨人に人類が100年怯えて暮らす |
| 終末 | ロキが巨人族を率いて最終戦争ラグナロクを起こす | 世界の秘密が明かされ、巨人をめぐる最後の戦いへ |
北欧神話では、ユミルの左脇の下から霜の巨人が生まれ、アウズフムラがなめた塩辛い霜から最初の神ブーリが生まれます。その孫のオーディンが3兄弟でユミルを殺し、住処を追われた巨人はヨトゥンヘイムで数を増やして復讐の時を待ちました。進撃の巨人は、ダークファンタジーの世界で、壁の中で100年暮らしてきた人類のもとへ超大型巨人が現れ、訓練兵のエレンが戦いに身を投じる物語で、意志を持つ巨人と人を食べるだけの無垢の巨人が登場します。
僕は、2作品が似て見えるのは、どちらも北欧神話という同じ根っこから枝分かれした物語だからだと思っています。進撃の巨人がユミルという名前を物語の核に置いたように、巨人と壁と終末の戦いという組み合わせは、北欧神話そのものが持っている形なのです。
北欧神話のアースガルズと、作中に出る神々
北欧神話のアースガルズは、オーディンやトール、ヘイムダル、ロキらアース神族の王国で、アスガルドなどとも呼ばれます。世界樹イグドラシルの高みにあり、虹の橋で外の世界とつながっているとされます。イグドラシルは枝で天を支え、根は冥府まで伸びる宇宙樹で、オーディンはこの木に逆さづりになってルーン文字を得たと伝えられます。国の中にはオーディンの館ヴァルハラがあります。
神話のロキは巨人族の生まれでしたが、オーディンに才を認められて義兄弟になり、のちにオーディンの息子バルドルを死なせて罰を受け、巨人を率いてラグナロクを起こします。ロキの子には、オーディンを飲み込む魔狼フェンリルと、トールと3度戦って最後に討たれる大蛇ヨルムンガンドがいます。炎の国ムスペルヘイムの番人スルトは、アースガルズを焼き尽くしたとされます。終末のワルキューレには、オーディン、ロキ、審判のヘイムダルが登場しています。
僕はこう読む
神話のラグナロクは、神々が巨人に滅ぼされる終末の戦いでした。
終末のワルキューレは、その名前を借りて、神々が人類と戦う物語に作り替えています。
アースガルズの巨人の場面は、神々がかつて滅びを経験しかけた世界だと、読者に一度見せておくための前置きだと読んでいます。
まとめ
アースガルズの巨人は進撃の巨人とのコラボではなく、北欧神話の巨人がもとになっていて、66体の巨人を一掃したのは雷神トールでした。
押さえておきたい点を並べます。
- アースガルズは高い壁に囲まれた神々の国で、巨人は1体ずつしか来なかった
- 霧の巨人軍66体が押し寄せ、守護天使と騎士団が全滅した
- トールがミョルニルで66体を一人で倒し、つまらないとつぶやいた
- 北欧神話の最初の巨人ユミルは、進撃の巨人でも核となる名前
- 2作品が似ているのは、どちらも北欧神話を下敷きにしているから
僕はこう読む
北欧神話を知っていると、終末のワルキューレも進撃の巨人も、同じ神話の別の読み方に見えてきます。
巨人が出てくる場面は、神話の終末への伏線でもあります。
アースガルズの66体は、ラグナロクという言葉の重さを、最初に読者へ刻む場面だと読んでいます。
アースガルズの巨人の場面を、進撃の巨人へのオマージュと見るか、北欧神話を下敷きにした結果の自然な一致と見るかで、終末のワルキューレの読み方は変わってきます。
——あなたは、アースガルズの巨人の場面を、進撃の巨人へのオマージュだと思いますか。それとも、北欧神話を下敷きにした自然な一致だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
アースガルズの巨人は、進撃の巨人との関係とトールの強さがよく聞かれます。終末のワルキューレの作中と北欧神話の事実から答えます。
Q. 終末のワルキューレと進撃の巨人はコラボしていますか
A. していません。アースガルズの巨人は北欧神話の巨人がもとで、場面が似ているだけです。
Q. アースガルズの場面は進撃の巨人のパクリですか
A. パクリとは言えません。北欧神話のアースガルズを再現した場面で、進撃の巨人も北欧神話をモチーフにしているため似て見えます。
Q. アースガルズを襲った巨人は何体ですか
A. 66体です。霧の巨人軍が群れで襲来し、守護天使と騎士団を全滅させました。
Q. 巨人を倒したのは誰ですか
A. 雷神トールです。ミョルニルで66体すべてを一人で倒しました。
Q. ユミルとは誰ですか
A. 北欧神話で最初に生まれた巨人です。進撃の巨人でも物語の核となる名前として使われています。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年10月23日


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