本ページはプロモーションが含まれています
仮想怨霊とは何なのか
結論から言うと、仮想怨霊は実在しない存在への畏怖が形になった呪霊です。多くの人が同じイメージで怖がっていると、その対象が呪霊として生まれてしまいます。
分かりやすい例が、学校のトイレの花子さんや九尾の狐です。本当にいるかどうかは関係なく、怖いという共通認識があれば成立します。
この記事でわかること
- 仮想怨霊と、ほかの呪霊の違い
- 作中で名前が出た特級仮想怨霊
- 化身玉藻前がどこで使われたか
- 虎杖が最初に死んだ相手の正体
- 夏油が使った口裂け女の能力
- 漏瑚や花御が仮想怨霊ではない理由
実在しないことが条件です
| 呼び名 | 何から生まれるか |
|---|---|
| 仮想怨霊 | 実在しない存在への、共通認識になった畏怖 |
| 一般の呪霊 | 人間から漏れ出た負の感情が澱のように溜まったもの |
| 過呪怨霊 | 死んだ人間の魂が呪いに転じたもの |
| 特定疾病呪霊 | 特定の病への恐れ。疱瘡神がこれにあたる |
呪霊はどれも、人間から漏れ出た呪力が固まってできます。
違うのは、何を怖がった結果なのかという一点です。仮想怨霊だけは、怖がられている対象がこの世に存在しません。
存在しないのに強い、という逆転がここで起きます。
恐怖を共有している人数が多いほど、呪力は集まりやすくなるからです。
僕はこう読む
仮想怨霊という分類は、この作品のルールを一行で言い切っていると思っています。
呪霊の強さを決めているのは、実体ではなく人数だからです。
誰も信じていない怪談からは、何も生まれません。
逆に、日本中が知っている話は、それだけで特級の材料になります。
呪術師が戦っている相手は、結局のところ人間の総意でした。
だから祓っても、語り継がれているかぎり何度でも湧いてきます。
化身玉藻前は0巻に出ています
作中で最初にこの呼び名が付いたのが、化身玉藻前です。
0巻で夏油傑が使役していた呪霊で、分類は特級仮想怨霊でした。元になっているのは、平安時代の伝説に出てくる九尾の狐です。
美女に化けて宮廷を欺いた、というあの話になります。
特級に置かれた理由は、はっきりしています。
玉藻前の伝説が日本中に知れ渡っていて、恐怖の共有度が飛び抜けて高いからです。知名度がそのまま等級になる、という仕組みが見えるところです。
登場するのは百鬼夜行です。
夏油の奥義「呪霊操術 極ノ番・うずまき」に組み込まれ、乙骨憂太へ放たれました。ところが祈本里香の呪力の前で、数コマのうちに消えています。
英集少年院の特級呪霊も仮想怨霊でした
本編で最初に出てくる特級が、この呪霊です。
呪胎戴天編、1巻6話から2巻9話にかけての出来事になります。西東京市の英集少年院に特級の呪胎が現れ、在院者が閉じ込められました。
救出に向かったのが、虎杖悠仁と伏黒恵、釘崎野薔薇の1年生3人です。
ところが到着した時点で、呪霊はすでに変態を終えていました。
原因は宿儺の指です。特級仮想怨霊が指を取り込んでしまい、1年生の手に負える相手ではなくなっていました。
この戦いで、虎杖は一度死にます。
体を宿儺に明け渡す形で、心臓を抜かれました。
僕はこう読む
主人公が最初に死ぬ相手を、実在しない怪物にしたのが上手いところです。
漏瑚のように理屈を語る敵ではなく、名前すら付いていません。
誰かの恐怖が固まっただけのものに、虎杖は心臓を抜かれます。
倒すべき悪として描かれていないので、勝っても晴れません。
呪霊を祓う仕事が何なのかを、1年生に先に見せた回だと思っています。
相手が人の作り話だったことは、あとから効いてきます。
夏油が使った口裂け女は、問いで足を止めます
仮想怨霊のなかで、能力がはっきり描かれた個体もいます。
高専時代の夏油が使っていた、口裂け女の呪霊です。懐玉・玉折編で、伏黒甚爾との戦いに投入されました。
この呪霊は、相手にひとつだけ問いかけます。
「わたしきれい?」
そして答えるまで、互いに手出しができない簡易領域を張ります。攻撃する技ではなく、時間を止めるための技でした。
都市伝説の作法を、そのまま呪霊の能力に変換しています。
アニメでは2期28話「懐玉-肆-」にあたる場面です。
漏瑚や花御は仮想怨霊ではありません
ここを混同している解説をよく見かけます。
漏瑚は大地への恐れ、花御は森への恐れ、陀艮は海への恐れから生まれた呪霊です。どれも人間の恐怖が形になった点では同じですが、恐れの対象が実在します。
大地も森も海も、目の前にあります。
だからこの3体は、仮想怨霊には入りません。
玉藻前や口裂け女との差は、そこだけです。怖がられている中身が「あるもの」か「ないもの」かで、呼び名が変わります。
僕はこう読む
漏瑚たちが人類を憎むのは、恐れの対象が実在するからだと考えています。
大地も森も海も、人間に削られ続けてきた側です。
削られた記憶が呪力に乗るので、彼らには目的が生まれます。
一方で仮想怨霊には、そういう背景がありません。
玉藻前も口裂け女も、人が勝手に作った像をなぞっているだけです。
語る言葉を持たないのは、元になった存在がいないからだと思います。
知られているほど強くなります
仮想怨霊の強さは、その話がどれだけ広まっているかで決まります。
玉藻前が特級に置かれたのも、この一点が理由でした。全国どこでも通じる伝説なので、集まる呪力の量が桁違いになります。
逆に言えば、地元でしか知られていない怪談は弱いままです。
呪霊が学校や病院に湧きやすいという設定とも、きれいにつながります。
閉じた場所では、同じ話が同じ形で共有され続けるからです。
まとめ
仮想怨霊は、実在しない存在への畏怖から生まれた呪霊です。トイレの花子さんや九尾の狐のように、共通認識になっている怖い話が元になります。
作中で特級仮想怨霊とされたのは、化身玉藻前と英集少年院の特級呪霊です。
化身玉藻前は0巻で夏油が使役し、百鬼夜行で乙骨に放たれました。英集少年院の呪霊は宿儺の指を取り込み、虎杖が一度死ぬ原因になっています。
口裂け女の呪霊は「わたしきれい?」と問い、答えるまで簡易領域で動きを止めます。
漏瑚や花御、陀艮は仮想怨霊ではありません。大地も森も海も実在するので、恐れの対象がある側に分類されます。
等級を押し上げるのは、その話を知っている人の数でした。
僕はこう読む
仮想怨霊がいちばん怖いのは、祓っても供給が止まらないところです。
元になっているのは個人の恨みではなく、みんなが覚えている話でした。
語り継がれているかぎり、材料は減りません。
呪術師が命を削って一体祓っても、同じ形のものがまた湧いてきます。
この作品で呪いが終わらない理由が、この分類に書いてあります。
倒すべき相手が、人間の記憶の側にあるからです。
だから仮想怨霊の見方は、二つに割れます。実体の無い弱い呪霊と取るか、供給が絶えないいちばん厄介な呪霊と取るかです。
——あなたは、仮想怨霊をどちらで見ますか。作り話が形になっただけの存在だと思いますか。それとも、人がいるかぎり湧き続ける相手だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
仮想怨霊について、よく出てくる疑問をまとめました。
Q. 仮想怨霊とは何ですか。
A. 実在しない存在への畏怖が共通認識となり、呪霊として顕現したものです。トイレの花子さんや九尾の狐が例に挙げられます。
Q. 作中の特級仮想怨霊は何体ですか。
A. 名前や立場がはっきりしているのは、化身玉藻前と英集少年院の特級呪霊の2体です。
Q. 化身玉藻前はいつ登場しますか。
A. 0巻の百鬼夜行です。夏油の「呪霊操術 極ノ番・うずまき」に組み込まれ、乙骨憂太に放たれました。
Q. 英集少年院の呪霊はどの話ですか。
A. 呪胎戴天編、1巻6話から2巻9話です。宿儺の指を取り込んで変態しており、虎杖が一度死にます。
Q. 口裂け女の呪霊はどんな能力ですか。
A. 「わたしきれい?」と問いかけ、答えるまで互いに手出しできない簡易領域を張ります。
Q. 漏瑚や花御は仮想怨霊ですか。
A. 違います。大地・森・海という実在するものへの恐れから生まれているため、仮想怨霊には含まれません。
名前の付いた特級が何から生まれたかを並べます。16体、九相図、夏油の呪霊へ。
乙骨の解呪劇特級呪霊は何体いるのか?登録は16体、作中に出た10体の一覧とそれぞれの最期!特級呪霊16体の名前が並びます
脹相と虎杖説加茂憲倫とは何者か?正体は羂索で、明治に呪胎九相図を作り虎杖とも血でつながる!脹相と虎杖の兄弟説が、九相図の記録とともに語られます
花御の優しさ夏油傑が操る呪霊一覧!呪術廻戦の呪霊とその階級も徹底解説!優しい花御が、なぜ人類絶滅を目指すのでしょうか?
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月19日


コメントを残す