ボガードは何者なのか
結論から言うと、海軍本部の将校で、中将ガープ直属の部下です。悪魔の実の能力者ではなく抜刀術を得意とする剣の達人で、コビーとヘルメッポの剣術の師にあたります。
灰色のダブルのスーツに目深く被った帽子、腰に差した刀。煙管を吹かす姿もあり、和洋の混じった独特の風貌をした海兵です。登場回数は多くありませんが、出てくる場面の役割がはっきりしています。この記事では、ボガードが何をした人物なのかを追います。
この記事でわかること
- ボガードの立場と、判明している強さ
- コビー・ヘルメッポとの初対面で何が起きたか
- ガープが英雄でいられる理由(カイの読み)
立場は「ガープの隊のNo.2」
ボガードは海軍本部に所属する海兵です。階級は明かされていませんが将校とされ、英雄と呼ばれる中将ガープの直属の部下であり、隊のNo.2に位置します。
帽子を目深く被っているため表情はあまり分かりませんが、冷静沈着で周囲をよく見渡す落ち着きがあります。普段は物静かでありながら判断が的確で、ガープに代わって指揮を執る場面もあります。
強さ——悪魔の実ではなく、剣
ボガードが悪魔の実の能力者かどうかは明かされていません。登場が少ないため不明な点が多いのですが、はっきりしているのは剣の腕です。
抜刀術を得意とする凄腕の剣士で、作中ではコビーの持つ拳銃を一瞬で輪切りにしてみせています。
のちにコビーとヘルメッポがガープに抜擢されて海軍本部へ異動した際は、驚きながらも二人の稽古相手を務めました。その稽古では、竹刀を片手に持っただけで二人を同時に圧倒しています。
初登場は、人質ごと撃てと命じた場面
ボガードの初登場は、扉絵連載『コビメッポ奮闘日記』です。ガープも初登場する回で、海軍第153支部の元司令官であり、ヘルメッポの父でもある罪人モーガンを護送するためガープに同行していました。
そのモーガンが、実の子であるヘルメッポを人質に取って逃走を図ります。ところが指揮役のガープは居眠り中でした。そこでボガードはガープに代わり、人質もろとも砲撃するよう指示します。
この指示に体を張って立ちはだかったのがコビーでした。自身の拳銃で威嚇して止めようとします。ボガードはその拳銃を輪切りにして、コビーを退けました。
そして再度砲撃を指示しますが、居眠りから目覚めたガープが大砲そのものを破壊したため、中止になります。
僕はこう読む
この場面の配役が、よく出来ていると思っています。
ガープは居眠りしていて、起きたら大砲を壊す。つまりガープは一度も「人質を見捨てる」という判断を下していません。英雄のまま終われます。
その判断を代わりに引き受けたのがボガードでした。
豪胆で天然な上司と、冷静な部下。相性がよいと語られますが、実際に分担されているのは性格ではなく汚れ役のほうだと読んでいます。
ガープが英雄でいられるのは、隣に非情を担当できる人間がいるからです。
敵対から師弟へ
この砲撃の一件が、コビーとヘルメッポにとってボガードとの初対面でした。拳銃を斬られた側と、斬った側です。
ところがガープは気まぐれから、この二人を預かることに決めます。ボガードは驚きながらも受け入れ、以後は剣術を指南するなど面倒を見るようになりました。
僕はこう読む
コビーが最初にぶつかった「海軍の現実」が、ボガードだったのだと思います。
コビーは正しいことをしようとして、力で退けられました。理不尽で終わってもおかしくない出来事です。
ところがその相手が、そのまま師になります。
倒すべき壁ではなく、教わるべき相手として置かれている。ここがこの作品らしいところです。
コビーが後に「正義とは何か」を自分で考える人物になっていくのは、最初の壁が敵ではなかったからだと読んでいます。
ガープとの関係
ガープの傍らにいる姿がしばしば確認でき、ガープ不在の際には隊の指揮を執っています。ガープが信頼する優秀な部下であることが、そこから分かります。
大胆で豪胆、そして天然なガープに対し、ボガードは常に冷静な判断ができる人物です。上司と部下として相性がよい組み合わせだと言えます。
その後、登場していない
ボガードはウォーターセブン編のエニエス・ロビーでルフィと接触していますが、その後の登場はありません。
ここは正直に書いておきます。なぜ登場しなくなったのか、作中で理由は説明されていません。退場が描かれたわけでも、死亡が示されたわけでもなく、単に出番がないだけです。
ルフィの祖父であるガープの隊に所属している以上、今後ふたたび登場する可能性は高いと思われます。
僕はこう読む
理由が書かれていないので、ここからは推測として読んでください。
ボガードに与えられた仕事は、三つあったと思っています。ガープの代わりに非情な判断を下すこと。コビーの最初の壁になること。そして剣を教えること。
この三つはどれも、コビーが自分で正義を考えられるようになった時点で、役目を終えます。
最後の登場がウォーターセブンだというのも、そう考えると据わりがいい。成長したコビーがルフィと再会した、まさにその場所です。
退場も死亡も描かれないまま静かに画面から外れたのは、語るべきことが残っていないからではないでしょうか。
アニメの声優
アニメ『ワンピース』でボガードを演じているのは黒田崇矢さんです。危険な香りを漂わせる役柄を多く演じている声優で、ボガードの雰囲気によく合った声質をしています。
まとめ|ボガードをどう読むか
- 海軍本部の将校で、中将ガープ直属の部下。隊のNo.2
- 悪魔の実の能力者ではなく、抜刀術を得意とする剣の達人
- 初対面ではコビーの拳銃を斬り、のちに剣術の師になった
- ガープが英雄でいられるのは、隣に非情を担える人間がいるから(カイの読み)
登場回数が少ないため、強さの全体像は分かっていません。それでも竹刀の片手持ちでコビーとヘルメッポを圧倒し、拳銃を一瞬で輪切りにするという描写だけで、実力の下限は十分に示されています。
そして何より、この人物は物語の役割がはっきりしています。ガープが判断しなくて済むように判断し、コビーが最初にぶつかる壁になり、そのまま師になった。エニエス・ロビー以降は姿を見せませんが、ガープの隣という定位置が空いたままである以上、戻ってくる場所は残っています。
——あなたはボガードを、どう見ますか。ガープを支える有能な部下だと思いますか、それとも英雄の代わりに汚れ役を引き受けた人物だと思いますか。よければコメントで、あなたの読み方を聞かせてください。
よくある質問
Q. ボガードはどれくらい強いのですか
A. 悪魔の実の能力者ではありませんが、抜刀術を得意とする剣の達人です。コビーの拳銃を一瞬で輪切りにし、稽古では竹刀を片手に持っただけでコビーとヘルメッポの二人を同時に圧倒しています。
Q. ボガードとコビーはどういう関係ですか
A. 師弟です。初対面はモーガン逃走の場面で、砲撃を止めようとしたコビーの拳銃をボガードが斬るという敵対的なものでした。その後ガープが二人を預かることになり、ボガードが剣術を指南しています。
Q. ボガードはなぜ登場しなくなったのですか
A. 作中で理由は説明されていません。エニエス・ロビーでルフィと接触したのが最後で、退場や死亡が描かれたわけではなく、単に出番がない状態です。ガープの隊にいる以上、再登場の可能性は残っています。
この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年8月8日
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