ミステリアスな『平太』の登場によりかつてないホラー展開となっていたゴールデンカムイ。
ヒグマや家族との多重人格のような状態の自分に苦悩していた平太が自ら命を絶つことによって、この平太に関わる物語は幕を閉じました。
注目は平太が刺青囚人だったこと。
新たな刺青人皮を手に入れた杉元たちは改めて本来の目的である金塊を目指し動き出します。
今回は杉元たちの再スタートとともに第七師団・土方陣営の現在の動きも描写され、金塊争奪戦クライマックスに向けての状況整理といった感じです。
目次
『ゴールデンカムイ』222話!のネタバレ
それでは『ゴールデンカムイ』222話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
久々でキエ~イ!
扉絵で金塊についての説明が書かれます。
その量、およそ2万貫(75t)。
その額、推定8千億円(現代価)。
その金塊の在り処を示す暗号24枚。
その謎を解く鍵は、アシリパの記憶の中に。
改めてこれが物語の本筋です。
この果てしなく巨額な金塊を手に入れるため、広大な土地に散らばる厄介な者たちに持たされた暗号をかき集めることとアシリパという少女を確保することを目的として各陣営動いているわけです。
そして今回は第七師団の様子から。
「では占います」
アイヌの女性が頭に骨を乗せている描写から始まりますが、この占い方法は見覚えがあります。
頭から落とされた骨はベッドで療養中の鯉登の顔に落とされました。
骨は鯉登の顔に刺さり「キエエエッ(猿叫)」。
しかし「鯉登さんの凶の運勢は『吉』です」と言う言葉に今度は嬉しそうに「キエ~イ!」と言う鯉登。
鯉登は女性に「月島も占って」とおねだりします。
結果は『凶』で、「外出は控えましょう」とのこと。
鯉登は「キエ~イ!」と嬉しそうに月島を煽り、月島本人は不服そうに顔を背けます。
ほぼ「キエ~イ」しか言っていませんが鯉登が元気で良かったですね。
月島に対してのわだかまりは無さそうですね、いつも通りな感じです。
そして占っていたのはやはりインカラマッでした!
元気そうで良かったです!
インカラマッ妊娠!?
話は樺太へ遡ります。
213話で杉元たちが逃げた後、菊田が谷垣に「俺はマタギです」と言われたところですね。
「マタギの谷垣です」とキリッと答えた谷垣に「何言ってんだお前」とツッコむ菊田。
しかし谷垣の心は固く、彼は「俺はもう降ります」と菊田に背を向けました。
そこへ立ちはだかったのが鶴見。
「網走にインカラマッはもういない。よそへ移した」と谷垣に伝えます。
「抜けるなら女を殺すとでもいうんですか?」
谷垣は鶴見がインカラマッを人質にしていると当然ですが捉えているようです。
その言葉に鶴見はまさかまさかと首を振りました。
「そんなむごい真似を私にさせないよな?谷垣源次郎は…」
かなりの脅しですね、顔でも煽ってます。
隣で宇佐美も似たような顔してて腹立ちます(笑)
谷垣は怒りを抑え、「金塊探しも政権転覆も俺には向いていない」と伝えました。
自分の身の丈にあった人生を送りたいだけなのだと。
「そこらにいる庶民でいるのは罪ですか?」
谷垣のその問いに答えたのは菊田。
「そこらの庶民は命がけで戦ったのに報われなかった兵士たちのことを知らん」
対し知っているにも関わらず抜けようとする谷垣に「見捨てて何もなかったように暮らせるのか」と菊田は問うのです。
それでも谷垣は意志を変えません。
すると鶴見が「あの女のことだから回復すれば自分で逃げ出すだろうとたかをくくってるんだろうが、もうそれは難しいぞ」と口を挟みました。
「インカラマッに何かしたんですか!?」
不穏な気配を漂わせる鶴見の言葉に谷垣が焦りを見せましたが、鶴見からは予想外の言葉が返ってきました。
「谷垣源次郎の子を宿している」
お腹が大きくなっているインカラマッの描写。
「俺の子?」
谷垣は汗をかき動揺します。
谷垣の揺らぎに鶴見が得意の囁きを仕掛けてきました。
「アシリパを連れ戻せばお前もインカラマッも解放すると約束する」
そもそも谷垣の役目はアシリパをフチの元へ帰すこと。
「それをやり遂げれば全部丸くおさまるじゃないか…」と鶴見は谷垣の首に手を回して囁きます。
「谷垣…お前なら杉元佐一に警戒されずに近づけるはずだ」
鶴見は谷垣に銃を渡しました。
杉元vs谷垣となるのか!?
新たな人皮を手に入れた杉元たち
当の杉元陣営は、平太の刺青を手に入れ気持ち新たにしているところです。
平太師匠の元で「ハク」に魅入られていた杉元たちでしたが、新たな刺青人皮を手に入れたことで“もっとでっかい金塊を探す”という本来の目的に立ち戻れたようです。
「そうだな…そこへ辿り着けばアイヌを殺して金塊を奪った事件の真相も明らかになるかもしれない」とアシリパは言います。
アシリパの元々の目的はそこでしたからね。
本当に父がやったのか、どう関わっていたのかやはり知らなければなりません。
そこでアシリパは平太の持っていた煙草入れが目に入ります。
持ち上げてみると、煙草入れにしてはなんか重い…?
すると中から砂白金が出てきました!
本来の目的に立ち返り「砂白金をチマチマ集めてる暇はねえ」とカッコつけていた杉元・白石でしたが、その砂白金に勢いよく飛びつきました(笑)
呆れ顔のアシリパ。
まあ結局いつも通りの3人ということです。
ほんわか土方陣営
一方こちらは土方陣営。
門倉とキラウシが花札で盛り上がっていました。
キラウシが連勝しているようで、「門倉は『引き』がオソマ過ぎて笑っちゃうな」と門倉の弱さをあざ笑っています。
すると山札の一番下を覗き見る不正行為『尻のぞき』をやろうとしたっぽい門倉をキラウシが指摘し、「尻の穴のぞき野郎が!「尻のぞき」するって…!」とドン引きのツッコミ。
「うるせえこの野郎!」と反撃する門倉。
とにかくオジサンたちは今日も楽しそうだということです(笑)
そこへ帰ってきた土方たち。
「こいつら毎日ダラダラと…」と門倉たちに呆れる永倉の横で、牛山が「おや!?」と何かに気づきました。
なんとそこには尾形!!
「のら尾形が戻ってきてる」
横たわって火鉢で温まっている尾形の気まぐれネコ感が半端ないです。
とりあえずすんなりと尾形を受け入れている様子の土方陣営。
一応は自陣の仲間と言えますし、本当に馴染みの野良猫が久しぶりに姿を見せたという感じであまり警戒とかはなさそうです。
都丹や有古の姿は見えませんね。
「網走監獄から今日まで何をしていた?」と尾形に聞く土方。
現在の状況
尾形は語り始めました。
こんな内容です。
- あの夜(網走監獄でのこと)アシリパがのっぺら坊を父親だと確認した
- のっぺら坊と杉元が流れ弾に当たって倒れた
- 混乱の中でキロランケがアシリパを連れて逃げたので自分はそっちについて行った
- アシリパをソフィアという囚人に会わせるために樺太へ渡った(暗号を解く鍵を思い出すきっかけとならないか期待してのこと)
- しかしそこで杉元に追いつかれキロランケは殺されアシリパは連れ去られた
大体は正直に話しているようですね。
まあ自分が杉元とウイルクを狙撃していたり、流れではなく計画的にキロランケの方について行っていただろうという肝心なことを黙っているのはいけませんが、土方はあまり気にしなそうですよね。
嘘に気づいててもおかしくないというか。
「どうして杉元がキロランケを?」牛山は質問します。
尾形は「杉元はアシリパ奪還のために鶴見中尉たちと協力して樺太まで来たからだ」と説明し、杉元が集めていた刺青人皮もすべて奪われているだろうと付け加えました。
そして杉元が樺太で鶴見を裏切りアシリパを連れて北海道へ逃げ帰って来ているというところまで伝え、改めて重点をまとめました。
「俺の樺太土産はふたつある」
指を二本立てて尾形は語り始めます。
- ソフィアについての情報
ウイルクとキロランケのかつての仲間でパルチザンの女頭首である彼女が、アシリパを奪いに日本へ来るだろうということ。
「鶴見中尉たちとは別の厄介な存在になるはずだ」と尾形は言います。
- アシリパがどうやら暗号を解く鍵を思い出したということ
これにより門倉の言う通り「一刻も早くアシリパを探さなくっちゃ」ということになります。
しかし尾形は「向こうからも来るさ」とのんびり火鉢で手を温めています。
その姿はもはや完全に猫。
尾形がのんびり構えている理由は、杉元たちだってアシリパがいるとしても結局は刺青人皮を集めるしかないからです。
現在の刺青人皮確保枚数は土方陣営と鶴見陣営の二極化状態。
杉元たちは刺青のために必ずどちらか、あるいは両方に近づいてくるはずなのです。
最後に各陣営の現在の刺青確保数が明記されます。
土方陣営…9枚
第七師団…14枚
杉元陣営…2枚
そして残りは4枚。
数的には鶴見が有利、杉元のところにはアシリパがいます。
土方は自身や牛山の写しを杉元たちに渡していなかったようですし、他にも関谷や土井など他陣営が持っていない刺青を抱え、鶴見が作らせた偽物人皮も恐らく所持しています。
この辺はまた把握し直しておきたいところですが現在の戦況はこんな感じで、ここからどんな展開になるかますます盛り上がっていきそうですね。
『ゴールデンカムイ』ネタバレ222-223話のまとめ
今回は休載明けで全部盛りといった感じで、杉元・土方・鶴見それぞれの陣営の様子が描かれお腹いっぱいな回でした。
注目はインカラマッの妊娠と、尾形が土方陣営に戻ってきたというところですかね。
インカラマッは本当に妊娠しているのかそれとも鶴見の方便なのか。
描写的には妊娠していそうですので、だとすれば本当に喜ばしいことであり、この子もまた未来を担う希望だということ。
谷垣との再会が本当に待ち遠しいですね。
え…再会出来ますよね!?
そして尾形が戻ってきたのは、単独で動くより土方の元に属していた方が何かと都合が良いという感じでしょうか。
飯とか寝床とか情報とか。
相変わらず彼の目的は分かりませんが、アシリパやソフィアの話までしているということで一応協力体勢ではあるようです。
ソフィアという新勢力やヴァシリの加入、鯉登の心境変化、暗号に気づいたアシリパなど樺太編以前とは少し形を変えながら、金塊争奪戦が佳境へとさらに盛り上がっていく予感がしますね!
次回は『凶』と言われた月島が描かれそうですが、ささやかなギャグだと期待しています。

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