『最後の学園祭が五月の場合』がなんと③まで描かれました。
実父・無堂と“五つ子ゲーム”によって片をつけ、父・マルオの後押しも受け五月として自信を持って教師への夢を突き進むことに決めた五月。
「母にならない」ことではなく「母を忘れず」母を目指す意志を固めた五月は、母に成り変わることから脱却し、自分自身の言葉で風太郎と向き合いました。
そして各人の学園祭編も終わり、今回は『最後の祭りが五つ子の場合』です。
今回は“五つ子だから”“五つ子なのに”という五つ子の在り方が描かれています。
そして学園祭はいよいよ風太郎との約束の時間へ。
『五等分の花嫁』112話!のネタバレ
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
それでは『五等分の花嫁』112話!の要点をまとめてみます。
時間のない場合、目次に内容をまとめていますので参考にしてみてください。
五つ子ということ
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
文化祭を終え、残るはいよいよ後夜祭のみです。
後夜祭でも催し物をやっており、五つ子は5人で回ってみることになりましたが、どこへ行くかはどうせ皆バラバラだと二乃が諦めた様子で語ります。
「五つ子なのにね」と笑う四葉。
「五つ子だからよ」と返す二乃。
一花は苦笑い、三玖は相変わらずの表情です。
そこへ風太郎に会った後の五月が合流しました。
皆心配していたようですね。
「フータロー君にあのこと伝えられた?」と一花。
“あのこと”というのは恐らく今回の最後ページで明らかになることですので、ここでは伏せておきますね。
「ええ。それに父の件のお礼も言えました」と返す五月は、姉妹にも改めて感謝を伝えようとします。
家族の問題だからいいと言う姉妹に、五月は「でも…」と言いこう続けました。
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
「あ、あり、あ、ありがとうね!」
慣れない様子でカチカチですが(笑)、脱敬語です!
五月が母のように敬語を使い始めたのも言ってしまえば“家族の問題”ですから、五月が
いかに母の影響を受けていたかを知っている姉妹に対し脱敬語をしたのは本当に大きな変化ですよね。
しかし…
「…なんか違和感しかないわ」と風太郎と同じ反応を見せる姉妹たち。
なんだか気恥ずかしそうで微笑ましいです。
変装をしてくれた三玖に改めてお礼を言うと、「あんなずさんな変装には満足してない」と謎のプライドを見せてきた三玖。
「いくら変わったと言っても一般人はあれだけで間違えちゃうんだね」と一花は言います。
四葉が「中身が変わっても顔は同じだもんね」と笑い三玖も同意、恐らく姉妹全員が同意したと思いますが、しかしこんなことを呟く声も。
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
「私たちはいつまで五つ子なんだろう」
次のコマで五月が一花を見ているので恐らく一花の言葉だと思います。
幼少期は思考までが共有されていたような彼女たちは、成長するにつれて趣向がバラバラなことが承知なほどそれぞれ全く違う個性が芽生えてきていますが、それでもあくまでも五つ子は五つ子。
どれだけ中身が違っていたとしても周りから見ればどうしても“五つ子のひとり”であり、それを一個人と認識されるとすればやはり“見分けられること”が重要なのでしょうが、果たして風太郎が誰かひとりを選んだとして、それでもまだ“五つ子”でいられるのか、そんな不安を感じているのかもしれませんね。
「ほらほらフータロー君との約束まで時間あるし気分入れ替えて後夜祭楽しもう!」と場をまとめる一花。
「ええ、どこ行きましょう」と、五月は敬語が戻っちゃってますね。
「じゃあせーので…」と五月が言いかけますが、どうせバラバラになると悟っている二乃が「全員の行きたいとこ順番に行くわよ!」と決定しました。
向き合った結果
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
というわけでそれぞれの行きたい場所を皆で巡ることに。
途中一花が女子生徒に声を掛けられます。
それは学園祭中に風太郎と一花が助けた迷子の少年のお姉さんでした。
彼女は感謝の言葉と共に自分のところの屋台の引換券を一花に渡し、「弟も応援してるって。頑張ってね」と声を掛けていきました。
ファンということなのかは分かりませんが、「これがやりがいってやつなのかな」と一花は改めて感じます。
自店のパンケーキ屋台には誰もいませんでした。
恐らく出し物の結果発表を見に行ったのでしょう。
最優秀店舗目指してクラス内でぶつかりながらも本気で頑張っているクラスでしたからね。
そこで五月は二乃に、マルオが学園祭に来たことについて話を切り出しました。
「今日この場所にお父さんが来てくれたのは二乃のおかげだと聞きました」
「あの怖―いお父さんに立ち向かったんだもんね」と四葉と一花にも賞賛を受ける二乃。
すると二乃は「私だけの力じゃないわ」と三玖を見ます。
二乃の行動だけではなく、三玖の作ったパンケーキの味がマルオの心を動かしました。
「だけどあんたたちも立ち向かわなきゃいけない日がくるわ。思ったよりも近いうちにね」と二乃。
春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
場面は最優秀店舗が発表されている会場へ。
演劇部の面々そしてクラスの皆が喜んでいる様子から、これらの組織が賞を獲ったのでしょう。
その様子を見て「やったね四葉」と声を掛ける三玖。
途中倒れてしまったとは言え、四葉の日頃からの頑張りが演劇部を救いました。
「三玖もおめでとう」と四葉が返します。
クラスが男女で割れてしまいましたが、三玖が想いをぶつけたことで再び一つにまとまることができました。
「最初は嫌われないかと怖かったけど、やるべきと感じたままやり抜いたことを後悔してない」と三玖は言います。
その言葉に同意する四葉。
「たとえ望んだ結果が出なくても、後悔しながら生きてくより100倍いいよ」
2人の言葉は学園祭に対してとも風太郎に対してとも受け止められますね。
どちらにせよ自分にとって悔いのない行動となったことが窺えますね。
五つ子でよかった
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
それぞれの行きたい場所を回り、残るは五月の行きたいところのみ。
彼女が求めるものはもちろん食べ物です!
「私はこの通りです」と大きくお腹を鳴らしながら堂々と言うさまに「なんだかふっきれた感あるわね」とツッコむ二乃。
本来の五月を開放したことによって、食欲に対する姿勢も解き放たれたようですね。
一花が先ほど貰った引換券はポップコーン屋だったようで、「あげるよ」という言葉に五月が凄まじい形相で反応しています。
しかしいざポップコーン屋台に行くと…五月絶望の表情。
何故なら…
「大変です!いろんな味があります!」
というわけで、どれも捨てがたいけど引換券は1枚しかないという事態だったようです(笑)
これすごく分かります。
味は上から塩・チョコ・抹茶・コンソメ・キャラメルの五種類。
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
五月が決めなよと言われつつも、一花が貰った引換券な上に皆の意見を無視することはできないと語り「私たちは五人で一つです!」と拳を握り説く五月。
しかし5人の意見が合わないのは承知のことですよね。
「五つ子なのに」とも言えますし「五つ子だから」とも言えます。
すると「もう塩味しか残っていません…」と申し訳なさそうに口を挟む男子生徒。
結局そもそも選択肢など無かったのです。
五月は塩味ポップコーンに「やはり基本が一番だと思い知らされます」とご満悦ですが、かたや三玖はため息を吐き、二乃は「改めて5人でいるってめんどくさいことだらけだわ」と言っています。
「私たちが普通の姉妹だったら違ったのかな」と四葉。
一花「それはそれで別の悩みがあったろうね」
三玖「二乃がいじめたり」
二乃「あーら五つ子でよかったわね」
こんな何気ないやり取りから、五月が核心を突いた言葉を伝えます。
「はい!五つ子で良かったです!」
それは姉妹皆が感じていたこと。
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
学園祭中も姉妹を感じ、そのおかげでそれぞれ頑張れたのです。
同じ顔の別の子が頑張ってるってだけで自分にもできる気がする、それが五つ子の力です。
「ふんっ今更だわ」と二乃がツンを発揮していますが、今回の学園祭中にそれぞれがそれぞれの場所でそれぞれの問題に立ち向かいそれぞれのやり方でそれぞれ成長し、その成長を5人で共有していることで彼女たちはまた改めて五つ子の絆を感じたのでしょう。
五つ子と言うのはこれからもずっと切っても切り離せない存在。
「だけどそんな同じ問題を私たちは5人で一緒に持つことができるんです。それはとても幸せなことで私はこう思っているんです」と五月は言います。
「五つ子でよかったと」
喜びも悲しみも怒りも慈しみもすべて五等分して分かち合えるのが五つ子。
今回作中で一花が「いつまで五つ子なんだろう」と言っていましたが、それは「いつまでも五つ子でいたい」という想いも含まれているのではないでしょうか。
ポップコーンも五種類の様々な味がありましたが、結局は五月の言っている通り「基本が一番」ということ。
どんなに個性が違ったって結局は“五つ子である”ということが一番大事なのです。
5人は仲睦まじくポップコーンを食べ歩きながら5人の時間を過ごしました。
そして約束の時間へ
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
「そろそろ時間ですね」
いよいよ彼女たちは薄暗くなった校舎へと向かいます。
ここからは会話が描写されませんが、先ほどの笑顔とは打って変わって少し空気が張り詰めています。
特に二乃と四葉は緊張した面持ちで、察した一花姉さんが抱きしめ声を掛けてあげます。
そして5人は輪になり互いに指を繋ぎ合いました。
例えどんな結果になろうと5人で分かち合う、そんな5人の絆がこの輪に刻まれている感じです。
その後に描かれているそれぞれの表情は私の解釈だとこんな感じです。
一花は少し期待しつつも諦めているような表情。
二乃は絶対に選ばれてみせるという感じの表情。
三玖は不安ながらも選ばれるといいなと期待している表情。
四葉は吹っ切れている感じでしょうか。
五月は何も考えてなさそうな表情。
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
そして手を離した5人はなんとそれぞれ別の方向へ!
『上杉君、今日の全てが終わる頃、私たちは各々の部屋で待っています。各々の想いを抱えたまま…あなたを待っています』
これが五月が風太郎に会った際に伝えたことのようです。
つまり5人を一堂に集めて話をする予定が、風太郎が個人の元を訪れ気持ちを伝えるという展開に!
風太郎、運命の決断が迫られる―!
『五等分の花嫁』ネタバレ112-113話のまとめ
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春場ねぎ『五等分の花嫁』112話より引用
というわけで残念ながら今回は風太郎の気持ちを知ることは出来ませんでした。
そして違いや共感など5人がかけがえのない“五つ子である”ということが描かれた上で、5人ではなく各人違う場所で待つという展開。
5人が向かった先としてチラリと描かれているのは、上から廊下・廊下?・教室・保健室?・ベランダです。
一番上に描かれている廊下は100話で風太郎が「待たせたな」と登場するシーンの前に描かれている場所と同じように見えますが、この感じだとひとりひとりの元へ巡回していく展開でしょうか。
いやそれ想像すると残酷…。
問題は四葉がこの中のどこでもなく校庭にいた点ですが、そこで何かひとイベントありそうですかね。
次回は風太郎の学園祭振り返りが始まるのかそれともまずバシッと答えがあきらかになるのか、注目が高まるところ。
初日に一花に「誰も選ばない」と語っていた風太郎ですが、この状況にどんな行動を示すのか楽しみです!

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