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エスペリオンユースとは何なのか
結論から言うと、J1の東京シティ・エスペリオンFCが持つ高校生年代の育成チームです。入り方は3つあり、中ではAチームとBチームに分かれて戦います。
アシトが愛媛から飛び込んだのが、このユースです。部活のサッカーとは仕組みがまるで違うので、最初は誰がどこにいるのかが分かりにくい。この記事では人物の紹介は別の記事に任せて、ユースという入れ物そのものを順に見ていきます。
この記事でわかること
- ユースに入る3つの道と、アシトの学年の内わけ
- AチームとBチームの違いと、上がり方
- エスペリオンが育成で強い理由
- 3年生がユースを出たあとの進路
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 何か | J1・東京シティ・エスペリオンFCの高校生年代のチーム |
| 入り方 | ジュニアユースからの昇格/スカウト/セレクション |
| チーム | Aチーム(プレミアリーグ)とBチーム(東京都リーグ) |
| 監督 | 福田達也(元日本代表・スペインのサバデルでプレー) |
| 育成の実績 | Jリーグで唯一、20年連続で複数人をトップチームへ昇格させている |
| 本拠地 | 東京。練習場から三鷹まで自転車で行ける距離と描かれる |
僕はこう読む
アオアシが珍しいのは、主人公の舞台を「高校の部活」ではなく「クラブのユース」に置いたところだと思っています。
部活なら、入部した時点でみんな同じ部員です。ところがユースは、入った道によって最初から立っている場所が違う。
同じ1年生なのに、片方は小学生のころからこのクラブのサッカーを知っていて、片方は知らない。
アシトの苦労の半分は、サッカーの下手さではなく、この入れ物の形から来ていたと読んでいます。
ユースに入る3つの道
ユースに入る方法は3つです。ジュニアユースからの昇格、スカウト、そしてセレクション。セレクションは入団試験のことで、アシトはこの道を選びました。
アシトの学年でいうと、セレクションで入ったのはアシト・大友栄作・橘総一朗の3人。スカウトで入ったのは冨樫慶司だけです。残りの9人は、中学生年代のジュニアユースから上がってきた昇格組でした。本木遊馬、黒田勘平、朝利マーチス淳、竹島龍一らがここに入ります。
昇格組は、小学生のころからトップチームと同じパスサッカーを体に入れてきた選手たちです。高校からユースに入ったアシトが、足元の技術の差で苦しんだのは当然だったことになります。
AチームとBチームは何が違うのか
ユースの中は、1軍のAチームと2軍のBチームに分かれています。Aチームは高校年代の全国リーグであるプレミアリーグで、Bチームは東京都リーグで戦います。
1年生の多くはBチームから始まります。アシトもBチームで武蔵野との試合に臨み、「俯瞰の視野」をつかんで同点ゴールにつなげました。この試合のあと、アシトはAチームへ上がります。
Aに上がれるかどうかは、学年ではなく監督の判断です。1年生のうちにAへ呼ばれる選手もいれば、3年間Bで過ごす選手もいる。同じユースの中にも、はっきりした段差があります。
僕はこう読む
Bチームの話を丁寧に描いたことが、アオアシの厚みになっていると思っています。
Aの試合だけを追えば、話はもっと早く進んだはずです。それでも作者は、都リーグの一戦に何話も使いました。
Bにいる選手にとっては、その一戦がAへの入口であり、ユースで過ごす時間のほとんどでもある。
アニメ1期がBチームの武蔵野戦で終わったのも、この作品の重心がどこにあるかを表していると読んでいます。
エスペリオンはなぜ育成で強いのか
エスペリオンは「育成のクラブ」として描かれています。Jリーグで唯一、20年連続で複数人のユース出身者をトップチームへ上げているクラブです。
その考え方は、クラブの会見での発言にも表れています。トップチームのスタメンに自前のユース出身者が半分以上いないクラブは、アカデミーが機能していない。そう言い切るほど、ユースを大事にしています。
強さの土台は、小学生年代からトップと同じ戦術を教えることです。プレミアリーグの船橋学院戦で見せた5レーンの戦術のように、プロでも難しい形を、幼いころからの練習でチーム全員が使いこなします。ユースは物語の前からプレミアリーグで3連覇を果たしていて、作中でも最終節の青森星蘭戦に2対1で勝って優勝をつかみました。
ユースを率いる福田達也監督
ユースの監督は福田達也です。アシトと同じ愛媛の出身で、国堂館高校から全国大会に出たあとエスペリオンに入り、2年で主力になりました。23歳でスペインのサバデルへ移り、バルセロナの本拠地カンプノウで2得点を挙げています。
ところがシーズン最終節の大けがで全盛期の力は戻らず、選手を引退します。帰国後はジュニアユースの監督を経て、ユースを任されました。トップチームのガルージャ監督からはトップへ来るよう何度も誘われますが、福田は「来年が面白い」と言って断ります。阿久津をキャプテンに指名したときには、この世代をユース史上最強にすると宣言していました。
僕はこう読む
トップの監督の誘いを断る場面に、このユースの性格がいちばんよく出ていると思っています。
ふつうは、ユースの監督からトップの監督へ上がるのが出世です。福田はそれを後回しにしました。
育てる側に残ることを、自分から選んだわけです。
エスペリオンのユースが「トップへの通り道」ではなく、それ自体が目的地として描かれているのは、この監督がいるからだと読んでいます。
3年生はユースを出たあとどうなるのか
ユースは高校3年で終わります。全員がトップへ上がれるわけではありません。アシトが1年生のときの3年生を見ると、ユースの出口がいくつもあることが分かります。
| 進路 | 3年生 |
|---|---|
| トップチームへ昇格 | 義経健太・志村京・山田豊 |
| ほかのクラブから声 | 小早川透士(J2の山形から練習参加の誘い) |
| 海外へ | 一色勝頼(アルメニア1部のクラブに入団) |
| サッカー以外の道 | 藤宮姫央(理学療法士を目指す)、斎藤丈範・中川好秀(大学受験に専念) |
チームに残って最後まで戦った3年生には、嫌われ役を買って出た馬場昌徳や、控えGKの二階堂貫次もいます。2年生では、栗林晴久が在学中にプロ契約を結び、阿久津渚がU-18日本代表に選ばれました。
僕はこう読む
3年生の進路の表を見ると、このユースがただのエリート養成所ではないことが分かると思っています。
トップへ上がるのは3人だけで、ほかの選手は別の道へ進みます。理学療法士を目指す選手までいる。
プロになれなかった選手の行き先まで描いたところに、ユースを舞台にした意味があるのでしょう。
アシトが最後にどこへ向かうのかも、この出口の多さの中で読むと重さが変わってくると読んでいます。
モデルになったクラブはあるのか
エスペリオンは架空のクラブで、特定のクラブがモデルだと公式に発表されたことはありません。ファンの間ではいくつかのJクラブのユースの名前が挙がりますが、作品の側から明言されたものではない、という扱いにとどめておきます。
アニメ2期ではユースのどこが描かれるのか
アニメ1期は全24話で、原作の117話まで、つまりBチームの武蔵野戦に勝ってアシトがAチームに上がるところまでを描きました。2期は2026年10月4日から、毎週日曜の午後5時にNHK Eテレで放送されます。
2期はその続きの118話からなので、舞台はAチームとプレミアリーグに移ります。
まとめ|エスペリオンユースとは
エスペリオンユースは、J1クラブが持つ高校生年代の育成チームです。
- 入り方は昇格・スカウト・セレクションの3つ。アシトはセレクション組
- Aチームはプレミアリーグ、Bチームは東京都リーグで戦う
- 20年連続で複数人をトップへ上げる、育成のクラブ
- 監督は福田達也。トップの監督の誘いを断ってユースに残った
- 3年生の出口はトップ昇格だけではなく、他クラブ・海外・大学とさまざま
僕はこう読む
2期でAチームに移ると、ユースの見え方が変わると思っています。
Bにいたころのアシトは、上を見上げる側でした。Aに上がれば、今度は下から追われる側になります。
昇格組の同期も、Bに残った先輩も、同じ入れ物の中で順番を争っている。
1期が「入る話」だったとすれば、2期からは「居続ける話」として読むと面白くなると読んでいます。
エスペリオンユースを、プロへの近道と読むか、3年で答えを出させる厳しい場所と読むかで、ユース編の見え方はずいぶん変わってきます。
——あなたはエスペリオンユースを、選手を守る場所だと思いますか。それとも選手をふるいにかける場所だと思いますか。よければコメントで、どちらに近いか教えてください。
よくある質問
3つの入り方とA・Bの2チームは部活にない仕組みなので、よく聞かれることをまとめておきます。
Q. エスペリオンユースにはどうやって入るのですか。
A. ジュニアユースからの昇格、スカウト、セレクション(入団試験)の3つの道があります。アシトは福田監督に誘われてセレクションを受け、合格しました。
Q. AチームとBチームの違いは何ですか。
A. Aチームが1軍でプレミアリーグを、Bチームが2軍で東京都リーグを戦います。どちらにいるかは学年ではなく監督の判断で決まります。
Q. エスペリオンの本拠地はどこですか。
A. 東京です。作中では練習場から三鷹まで自転車で行ける距離と描かれていて、東京の西寄りにあると考えられますが、正確な場所は示されていません。
Q. エスペリオンにモデルのクラブはありますか。
A. 特定のクラブがモデルだと公式に発表されたことはありません。
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この記事を書いた人:カイ。読み終わったあとの「なんでここ、こう描いたんだろう」を、一人で考えています。→ 運営者情報
最終更新:2026年9月24日


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