今回は、変態が揃う第7師団の中で唯一のまともな部下、月島軍曹を紹介します!
いつもさりげなく鶴見中尉と共に行動してきた彼ですが、アシリパ奪還編では杉元と共に行動することになり、さらに活躍の場が広がっている、人気キャラクターです。
そんな彼も実は、過去に一物を抱えた人物だったんです!
それでは、月島軍曹について、詳しく見ていきましょう。
目次
【ゴールデンカムイ】第7師団の軍曹
月島は、本名を月島基といい、強者ばかりが揃う陸軍第7師団の軍曹という地位についています。
軍曹と言えば、二等兵、一等兵、上等兵、兵長、伍長に次ぐ役職で、中尉、少尉、准尉、曹長よりは下の役職になります。
つまり、玉井伍長よりは上で、鯉登少尉よりは下、ということになりますね。
ですので、鯉登少尉には年上なのにいつも敬語で接しています。
【ゴールデンカムイ】鶴見中尉と常に行動
月島軍曹は鶴見中尉にかなり気に入られているようで、常に鶴見中尉と一緒に行動しています。
最初は、名前のない一兵士かと思いきや、その特徴のある鼻の穴から、「あれ?いつもこいつがそばにいるぞ?」と思わせるに至りました。
第2巻から登場しているのに、最初に名前が判明したのが、なんと第8巻!
鶴見中尉も、もう少し早くから月島軍曹を名前で呼んであげてほしかったですね。
【ゴールデンカムイ】変人の中で唯一の常識人
そんな月島軍曹の性格は、かなりまじめな常識人!
変人だらけの第7師団においては、異色の存在と言えるでしょう。
まあ、他にも探せばいるんでしょうけど、あれだけ奇才を放つ鶴見中尉に従う人間というのは、鯉登少尉だったり、宇佐美上等兵だったり、鶴見に恋い焦がれる変人が揃うもの。
そんな中で、鶴見を一歩俯瞰して、「狂っている…」と冷や汗を流し、それでもなお忠実に従っているのは、唯一彼だけなのです。
【ゴールデンカムイ】命令に忠実に従う屈強な兵士
彼の忠実ぶりは、目を見張るものがあります。
あるときは墓泥棒の後をつけたり、あるときは監視役、あるときは通訳、そして世話役と、命じられればなんでも従います。
さらに、戦ってはとても強く、稲妻強盗をもう一歩の所で追い込んだり、ロシア人とスチェンカしたりと、かなり屈強な兵士です。
さすが、日清戦争、日露戦争を生き抜いただけのことはありますね!
【ゴールデンカムイ】和田大尉を殺害した張本人
月島軍曹の初登場は、鶴見中尉が和田大尉と口論した第2巻の場面です。
このとき、月島は鶴見と一緒ではなく、和田大尉と一緒に鶴見中尉のもとにやってきました。
そして、和田大尉の「(鶴見を)撃て」という命令に対して、逆に和田大尉の頭を打ち殺したのがまさしく一緒にいた月島軍曹でした。
おそらく、鶴見中尉から、和田大尉のそばにいて、状況を報告するように命令をされていたのでしょう。
さすが情報将校、側近を上司の見張りに使うなんて、頭がさえていましたね~。
【ゴールデンカムイ】変態の江渡貝弥作の監視役
月島軍曹は、変態剥製屋、江渡貝弥作の監視役としても活躍しました。
鶴見を慕う江渡貝くんが、鶴見が旭川に帰った後なまけないように、月島と前山というもう一人の兵士が監視にあたりました。
前山は残念ながら尾形に撃ち殺されましたが、月島は尾形をもう少しで殺せるというところまで追い詰めました。
その後、鉱山のトロッコ爆発では生き残り、見事ニセの刺青人皮を鶴見中尉の所まで届けることに成功しています。
【ゴールデンカムイ】幼稚な二階堂浩平の世話役
月島軍曹は、二階堂が足を失い、幼稚化が進み始めたころ、病院で二階堂の世話もしています。
二階堂がモルヒネ中毒になり、モルヒネを盗もうとするたびに、叱りつけている月島は、どこか第7師団のお母さん的存在に見えてきました。
さらに、二階堂が退院し、稲妻強盗との戦闘の時は、二階堂を先導し共に戦い、まるでお兄さんのようでした。
今、月島は二階堂と離れ樺太を北上中ですが、二階堂はきっと寂しい思いをしていることでしょう…。
【ゴールデンカムイ】めんどくさい鯉登少尉の補佐役
月島軍曹が最も面倒くさいと感じた仕事は、鯉登少尉の補佐役です。
鯉登少尉は鶴見中尉に心酔していて、鶴見中尉を前にすると薩摩弁が出てしまうのです。
ですから、鯉登少尉は月島軍曹を介してしか、鶴見中尉として会話ができず、可哀想な月島軍曹は2人の通訳者と化しているのです。
これには月島軍曹も、「面倒くさい」と心で思うのでした…。
しかし鯉登少尉は若いとはいえ上司にあたります。
反抗できないのもつらいところですね。
今月島軍曹は、鯉登少尉、杉元、谷垣と樺太を横断中です。
わがままでおぼっちゃまな鯉登少尉と杉元がたびたび喧嘩するので、月島のフォローも大変そうですね。
【ゴールデンカムイ】父親を殺害
そんな月島軍曹には、実は重い過去があったのです。
月島は、新潟県の佐渡島の出身で、地元では知らない人はいないほどの「糞ガキ」で有名でした。
月島の父親が、島の嫌われ者で、「人殺し」などと悪いうわさを立てられていたからです。
そんな月島の実の父親を、なんと殴り殺してしまったのです!
月島は陸軍監獄に入れられ、尊属殺人で死刑の身となったのですが、鶴見が中央をなんとか説得して監獄から出し、今に至っているのです。
【ゴールデンカムイ】いご草ちゃんとの過去
ではなぜ、月島軍曹は実の父親を殺すに至ったのでしょうか。
それは、月島には故郷に「いご草ちゃん」という将来を誓い合った女性がいたのですが、月島が日清戦争に出征すると、誰かが「月島は戦死した」という噂を島中に流しており、そのせいで傷心したいご草ちゃんが自殺してしまったのです。
そして、その噂を流した張本人が月島の父親だったのです!
これに月島は怒り狂い、自分の父親を殴り殺してしまったのでした。
この話を聞いた鶴見が、佐渡島へ行き調査した結果、いご草ちゃんは「実は東京へ嫁いで生きている」と月島に言ってきたのでした。
これには月島も驚き、死刑になるからとあきらめていた心を、もう一歩頑張ってみようかと生きるきっかけにしたようですね。
【ゴールデンカムイ】死んだ者たちのために
さらに鶴見中尉は月島のために、いご草ちゃんの偽の死体を月島の父親の家の下から発見させ、中央政府に「戦争に行っている間に婚約者を自殺に見せかけ殺され、逆上し殴った末の過失致死」という筋書きを信じさせました。
そして月島にロシア語を覚えさせ、陸軍の為に戦って生きろ、と希望を与えたのでした。
こうして、月島は死刑を免れ、優秀なロシア語通訳のできる兵士として鶴見の隊に入隊しました。
はたして、このえご草ちゃんの件、どこまでが真実で鶴見中尉の作り上げた筋書きかは分かりませんが、月島は見事に信じ込み、鶴見中尉に感謝します。
そして、「鶴見中尉に救われた命ですから残りはあなたのために使うつもりです。そして死んでいった者たちのためにも」と、鶴見中尉に忠誠を誓うのでした。
まとめ
第7師団のお守り役として活躍する月島ですが、実は婚約者を失い、父親を殺し死刑囚となったという過去を持つ、重い人生を背負っていたのですね!
鶴見中尉に忠誠を誓う月島ですが、そうさせた鶴見中尉の情報操作がさすがとしか言いようがないですね。
まじめで強くて常識人の月島がいる限り、第7師団は不滅でしょう!

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